y2D 第1回興行 1/30 北沢タウンホール大会



珍しく選手入場式(右写真。スーパー宇宙パワーとブラックジャック・ファンク除く)。佐々木があいさつ。「いつもの明るく楽しいDDTとは違った、DDTの原点である、熱く激しい戦いをお見せしますので、熱く激しい声援をお願いします!」


第1試合 高井憲悟 vs 宇和野貴志(IWAジャパン)

探り合いでスタート。高井が低いタックルで入る。宇和野切り返してハンマーロックに取る。高井ロープ。一旦ブレークしてロックアップ、高井は腕をひねり上げて腕にパンチ、ヘッドバット入れてからワキ固め。宇和野ロープ。再度ロックアップ、宇和野が巻き投げからアームロックに。高井は足をすくって倒す。

高井は宇和野の足にエルボー落としてレッグロックに(右写真)。宇和野十字に切り返す。高井エビに丸め込む、カウント2で宇和野ハネ返して再度十字、高井ロープ。宇和野ヘッドロック、高井振る。ロープワークから宇和野がカニばさみで倒してエルボードロップ、高井かわしてダイビングヘッド、宇和野もこれをかわす。高井が巻き投げからアームロック、さらに十字に移行、宇和野ロープ。

エルボーとチョップの打ち合い、高井が走り込んでのエルボーで宇和野を倒す(左写真)、片エビに取るがカウントは2。コーナーに振って串刺しエルボー、ブレーンバスターはカウント2。5分経過。

高井ヘッドバットからカバー、これも2。コーナーに振る。宇和野切り返して串刺しニーアタック(右写真)。ダブルアームスープレックスで投げてエルボードロップ、カウント2。宇和野ワキ固め、高井回転して逃げる。宇和野十字に、高井ロープ。宇和野ジャーマン狙う、高井抵抗、宇和野スリーパーに。高井ロープをつかむが宇和野はまた中央に引き戻してスリーパー、高井チンクラッシャーで脱出。

高井ラリアットからカバー、2カウント。抱え上げると水車落とし(左写真)からキャメルクラッチ、崩れて宇和野ロープへ。

高井「キャメルクラッチで決めるぞー!」と叫ぶとヘッドバットからキャメルクラッチに(右写真)、しかし宇和野はなんとかロープエスケープ。

高井ヘッドバット、宇和野かわすと裏投げ、高井頭から落ちる(左写真)。宇和野ジャーマン、いつもと違ってブリッジが低い。腰に来てるのか?

しかし宇和野はすぐにバック取ってアルカトラズに(右写真)、高井ギブアップ。

宇和野(9分39秒 アルカトラズ)高井


第2試合 長瀬館長 vs ジャッキー・リン(2分2ラウンド)

若手がいないため、高木が紙テープの片づけに。すでに酔っ払ってフラフラのリンがゴング前に長瀬を捕らえてアームロックに(左写真)、レフェリーのジェントル高久が2人を分ける。

改めて1ラウンドスタート。長瀬の蹴りを独特の動きでかわすリン。時折逆襲に。長瀬読み切れずハイキックを浴びてダウン、カウント5。

その間も紹興酒を飲み続けるリンに怒って長瀬が酒のビンを取り上げる。するとリン、一転して速い動きで追い掛け回す。長瀬しかたがないのでコーナーに酒を戻す。また飲むリン。そして回し蹴りヒットさせる。つかみどころのないまま1ラウンド終了。

長瀬の攻撃を受けたわけではなく、酔って寝てるだけです>右写真。

2ラウンド、リンがドロップキック、長瀬場外転落。長瀬怒ってグローブを外して投げつける。リン拾って丁寧に返す。長瀬はタックルからマウントパンチ(左写真)、リン場外に逃げる。

リングに戻るとリンは長瀬をアキレス腱固めに(右写真)、長瀬ロープ。リン飛び蹴り、長瀬かわす。リンダウン。カウント3で立つとすぐにハイキック、今度は長瀬ダウン。リン裏拳、長瀬ダウン、いずれも3カウントで立つ。

リンは長瀬に無理矢理紹興酒を飲ませると(左写真)頭をシェイク。長瀬ダウン(笑)。カウント6で立つと「てめー!」と叫んで殴り掛かり、腰投げでグラウンドに持ち込もうとするがここでタイムアップ。

長瀬(2ラウンド引き分け)リン


第3試合 NEOウィンガー vs ブラックジャンク・ファンク

ブラックジャック・ファンクの入場テーマはスタン・ハンセンのテーマのイントロから「スピニングトーホールド」。入場口の花道から観客席にトランプを投げるブラックジャック・ファンク(右写真)。

ブラックジャック・ファンク、カードを差し出す(左写真)。「罠だ!」という声も飛ぶ中ウィンガーカードをひく。するとファンクは「OK!ジョーカー!」と叫んでパンチ。コーナーに詰めてアドニス式ブルドッギングヘッドロック2連発。3発目はウィンガーが投げ飛ばす。ウィンガーは首投げからエルボースタッブ、回転式ネックブリーカー。スリーパーに取るがファンクはサミングでブレーク。

ファンクはブラックジャックを付けた右手でブレーンクロー(右写真)。テキサス系レスラーのギミックてんこ盛りだな。レフェリーがサミングと判断、ブレークするが再度クロー。ウィンガー場外に逃げる。

ファンクはエプロンにウィンガーを寝せるとマードック流のエルボー、客席に放り込む。ファンク、先にリングに戻ろうとするがウィンガー後ろからタイツを引っ張り下ろす(左写真)。こ、これがタイトルにあった「Too Sexy」なのだろうか?

リングに戻るとウィンガーはTバック状態にしてパイルドライバー狙う(右写真)。これがコンセプトにあった「女性の感性に訴えかける」ということなんだろうか?しかしファンクはリバース。パンチ合戦に。5分経過。

ウィンガーが逆水平連打してコーナーに振る。ファンクは突っ込んでくるウィンガーにカウンターのエルボーパット。コーナーに上がってカーフブランディング(左写真)。

足を取るとスピニングトーホールド(右写真)、ウィンガーは首固めに切り返す。ウィンガーボディスラムからダイビングフットスタンプ。ロープに振ってキチンシンク。2発目はスクールボーイに切り返す。

ファンクヘッドロック、ウィンガー振る。ロープワークからファンクはカニばさみで倒すとジャパニーズレッグロールクラッチホールド(左写真)、カウント3。

ファンク(7分20秒 ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)ウィンガー


第4試合 スーパー宇宙パワー vs 西野勇喜

静かなスタート。手四つから力比べ(右写真)。宇宙はすぐに腰投げから十字に。西野ロープ。宇宙立ち上がる西野の顔面にキック。西野気合い入れてチョップ、パンチ、コーナーに振って串刺しラリアット。宇宙「効かない」というそぶり。宇宙が逆にコーナーに振ってラリアットに行く。西野がカウンターでラリアット。頭が当たったのか宇宙は腕を痛めた様子。

すかさず西野は腕にストンピング、ヒザでプレス、ヘッドバット、エルボー。ホイップしてアームロックに(左写真)。ニースタンプ入れて再度アームロック。腕にパンチ、ロープに振ってラリアット。西野サソリの体勢に。

しかし宇宙はこれをアンクルホールドに切り返し、さらにレッグロックとワキ固めの複合技に(右写真)。足がはずれ西野ロープ。宇宙キック連打、西野ミドルキックまでは胸を出して受けてみせるがハイキックにはダウン、カウント6で立つ。

宇宙ライガーボム(左写真)、カウント2。宇宙ハイキック、西野ダウン。今度はカウント9。

宇宙ロープに振る。ラリアットかわして西野が逆にラリアット(右写真)。2発目西野も勢い余って場外に飛び出す。

西野ジャーマン(左写真)、カウント2。5分経過。

西野ノーザンライトボム2連発(右写真)、カウント2。

西野トルネードボム狙うが上げきれず、宇宙はアームストレッチに切り返す(左写真)。さらに引っくり返して十字に。西野ロープ。宇宙キック連打、西野ダウン、カウント8。

西野ヘッドバット連打、宇宙3発目をかわしてネックロックに(右写真)。

リリースするとビクトル投げから逆片エビ固め(左写真)、西野ギブアップ。

宇宙(7分56秒 逆片エビ固め)西野

宇宙マイク。「コンニチハ宇宙ぱわーデス。西野クントハ初メテ当タッタンデチョット受ケスギチャッタケドイタイイタイ。高井聞ケ!西野ハ他団体デガンバッテルカラコレダケデキルンダゾ。コレガがっつアルぷろれすダ。西野、今度ハ絶対潰ス。秒殺ダ。」


第5試合 三上恭平 vs ファントム船越

ロックアップ、船越ロープに詰めてチョップ。手四つから船越ネックロック、三上切り返す。船越は大外刈り風に倒してV1アームロック。三上の脇腹にストンピング入れて一旦ブレーク。三上タックルで倒すと足にストンピング、サマーソルトドロップ。レッグロックに行くが船越は十字から横三角絞めに(右写真)。船越上になって絞める。三上は下から足を差し入れてエビに、カウント1。

バックの取り合い、船越フライングメイヤー、三上はヘッドシザーズで切り返す。手四つから船越腕取る。ハンマーロックから十字、ブロックされるとキーロックに(左写真)。回転を加えて締め上げる。船越が三上を立たせる。三上はロープを利用して一回転、ホイップしてブレーク。5分経過。

三上ヘッドロック、船越振る。三上タックル。三上ロープに飛ぶが船越はカウンターでドロップキック、すかさずフロントスープレックス(右写真)、かなり効いたようで三上はすぐに場外エスケープ。

三上がエプロンまで上がって来たのを捕らえて腕折り。さらに船越自らエプロンに出て裏投げの体勢(左写真)。てっきり攻防で終わるかと思ったら船越は何度目かのトライでエプロンから場外マット目掛けて三上を裏投げ。

三上をリングに戻し卍固め、体勢崩れてグラウンド卍からフォールの体勢(右写真)、カウントは2。

三上飛びつき腕十字(左写真)、ニアロープで船越あっさりロープに。

三上ドロップキックで船越を場外に落とすとプランチャ(右写真)。三上が船越を花道に連れて行く。

三上がみちのくドライバー(?)狙ったのを船越は背後に着地してバックドロップ行くが三上は体をひねってこれを押しつぶす(左写真)、船越後頭部強打。三上は船越をリングに戻すとロープを飛び越えてエルボードロップ、カウント2。10分経過。

三上ボディスラムからトップロープに飛び乗るとムーンサルトアタック、カウント2。バック取ってジャーマン(右写真)。

船越これをアームロックに切り返す(左写真)、三上はヒザ蹴りでブレーク。

船越は三上をコーナーに上げて雪崩式フランケン(右写真)、カウント2。船越フルネルソン、三上切り返す。船越がもう一回切り返す、三上振り払うと背面から飛びついて回転エビ、3カウント。

三上(10分16秒 回転エビ固め)船越

三上マイク。「いろいろなんか騒がせてるみたいですけど、とにかく僕は、TAKAみちのく選手と闘いたい、それだけです。プエルトリコに乗り込みますんでよろしくお願いします!」


第6試合 佐々木貴 vs タノムサク鳥羽(二瓶組)

鳥羽、普段着っぽいシャツにジーンズで入場。リングに向かって祈りを捧げる(左写真)と、頭から水をかぶってロープを飛び越えリングイン。うーん、自分のカッコよさをここまで演出できるのも凄い。ジーンズを脱ぐと下にはトランクス。モンゴルマンからグローブを受け取って両手に付けると戦闘体勢。

佐々木蹴りから入る。鳥羽軽くジャブ。佐々木ヒザ蹴りからソバット、鳥羽かわしてストレートパンチ、佐々木ダウン、カウント4。鳥羽コーナーに詰めてキック連打(右写真)。

さらにパンチ、前蹴り、ヒザ蹴りを浴びせて佐々木を場外に落とすとプランチャ(左写真)。鳥羽場外でマウントパンチ、佐々木体勢入れ替えて張り手。バックドロップ放ってキック。鳥羽も応戦して場外で激しい殴り合い、蹴り合い。鳥羽は壁に押しつけて飛びヒザ蹴り。佐々木ブレーンバスターからキック。高木が両者を分ける。

リングに戻ると鳥羽キック連打、佐々木キャッチしてドラゴンスクリュー。2発目危険な感じに決まる。佐々木レッグロックに(右写真)、鳥羽ロープ。

佐々木は首投げからサッカーボールキック入れてヒザ十字に(左写真)、鳥羽ロープ。5分経過。

佐々木逆片エビ固め(右写真)、鳥羽ロープ。佐々木ローキック連打。足を取るが鳥羽顔面にパンチ。

鳥羽バックブロー(左写真)、佐々木かわして投げっ放しジャーマン。コーナーでダウンした鳥羽に佐々木容赦のないストンピング。

佐々木ブレーンバスター(右写真)、2カウント。

佐々木さらにDDTからチキンウィングアームロック(左写真)、鳥羽ロープ。佐々木ドライバーは必死にブロック、佐々木のミドルキックキャッチして鳥羽バックブロー、佐々木ダウン。カウント8。

鳥羽パンチ連打(右写真)、佐々木ダウン、カウント7。

鳥羽立ち上がったところにキック、佐々木はこれをキャッチして佐々木ドライバー(左写真)。佐々木ラリアットに行く、鳥羽カウンターで飛びヒザ蹴りに行くが当たりはよくない。

佐々木再度ロープに飛んでラリアット(右写真)、カウント2。

鳥羽のパンチに佐々木は張り手で応戦。佐々木のラリアットかわして鳥羽ハイキック、佐々木ダウン、カウント9でなんとか立ち上がる。10分経過。

佐々木ミドルキック打ち込む(右写真)。しかし打撃に打撃で対抗するというよりどう組み立てていいかわからない様子。鳥羽顔面に3連打ヒットさせる。佐々木ダウン、カウント7。

佐々木立ち上がるとラリアット(左写真)、鳥羽受けながらもバックブローでお返し。佐々木倒れない。そこに鳥羽とどめのストレート、佐々木ダウン、レフェリージャッジ金子はカウントを途中で止めてKO宣告。

鳥羽(11分8秒 KO)佐々木

鳥羽マイク。「見ての通りです。ボクなんか、お客さんと変わらないくらいの体ですけど、何回負けても、何回泣いても、続けていれば、あきらめなければ叶うこともあるんです。いつもクシャクシャにやられましたけど、1勝できたのを気持ちいいと思ったのは久しぶりです。佐々木さん、どうもありがとうございました。(観客に)どうもありがとうございましたっ!」

メインを締めれなかった佐々木には悪いが、鳥羽の勝利はドラマチックだった。



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