DDT 5/1 北沢タウンホール大会



7時半に北沢タウンホールに到着すると、リング上には赤コーナーに高木、佐々木と青コーナーにMIKAMI、鳥羽、そして木村(右写真)。どうやらチーム天狗の「監督」に木村が付いたらしい。
高木「俺と佐々木は鶴見さんの弟子だ!俺達の原点は鶴見さん仕込のランカッシャーレスリングだ!俺達の監督にはこの人が付く!ミュージックスタート!」

「JAWS」のテーマに乗って鶴見五郎登場(左写真)。
高木「鶴見さん、ランカッシャーレスリングについて一言言ってやってください。」
鶴見「えー」
「んなこたぁどうだっていいんだよ!」 鶴見茫然としてマイク落しそうになる。
高木「あ、いや、すいません。いつもこうなんです。」
鶴見「マイク落とすとこだったじゃねえか。それにしても客入ってるな。半分ウチにも。高木。ビデオ流れたが、よかったぞ。結果がすべてだ。特訓の結果を今日出せ。今日結果出せなかったらもう一回ジムに来てもらう。その時は謝礼は2倍だ。」
高木「そういうことで監督として鶴見さんがセミとメイン俺達に付く!」
鳥羽「ランカッシャーだかなんだか知らないけど、そんなんで自信が付くんだったら俺も習いますよ!何すかランカッシャーって?木村さん?」
木村「俺も知らない(笑)。今日は負けません。セミもメインも。」
MIKAMI「佐々木負けたらウチに入れましょうか?」
鳥羽「ウチくる?アカぬけるよ?」


試合前ビデオ。かけトランプやってる吉田、荒谷、サンダー。吉田のMALT'Sを飲んでハタかれるサンダー。

第3試合 エキサイティング吉田&荒谷信孝 vs 木村浩一郎&高井憲悟

先発は吉田と高井。吉田は木村を挑発するが木村は相手にしない(右写真)。高井が吉田をロープに押し込んでチョップ。吉田ヘッドロック、高井ロープに振る。吉田タックル。吉田首投げからスリーパー、高井切り返してハンマーロック。高井首4の字、吉田ゲホゲホ咳き込むがグレースは「大げさ!」と相手にしない。

吉田立ち上がってパンチ、コーナーに詰めてチョーク(左写真)、かみつき。高井はコーナーに振って串刺しエルボー。ブレーンバスターから倒れ込みヘッドバット、カウント2。木村にタッチ。

吉田はファイティングポーズを取りながらも荒谷にタッチ求める(右写真)。「荒谷!みんな見たがってんだよ!」荒谷「やりません、まだ。」

吉田しかたなく木村に向かって行く。木村はグラウンドでコントロールして十字、吉田ロープ。吉田がタックルに行く、木村は藤原直伝の腹固めからマウントに。パンチ入れる(左写真)。

吉田体勢入れ替えるが木村はバック取ってスリーパー。すると荒谷がノータッチで入ってきて木村に後ろからパンチを振るう(右写真)。木村思わず場外にエスケープ。5分経過。

木村リングに戻って吉田に腰投げから十字。立ち上がってサッカーボールキック(左写真)。吉田は荒谷にタッチ。

木村は首を取ってヒザ蹴り。十字に行くが荒谷はブロックして上に。足取って逆片エビ狙うが決まらず(右写真)。ブレーク。木村ローキック、荒谷声上げる。木村ハイキック入れて高井にタッチ、ダブルでロープに振ってダブルチョップ。

高井ストンピング、倒れ込みヘッドバット、カウント1で大きくハネ飛ばされる。高井チョップ打ち込む、荒谷打ち返す。威力違いすぎ(左写真)。荒谷ヘッドロック、高井ロープに振る、荒谷タックルで吹っ飛ばす。ボディスラム打って吉田にタッチ。吉田ギロチンドロップ、エルボードロップ、いずれも2。吉田首取ってヒザ蹴り。高井はこれを捕らえてノーザンライトスープレックス、カウント2。高井ブレーンバスターで投げ、ヘッドバット連打から四つんばいヘッド、カバー、カウント2。木村にタッチ。

木村は吉田をコーナーに振るとまず高井を投げつけ、自らも串刺しラリアット(右写真)。吉田大きく受け身。木村蹴りまくり。吉田立ってヘッドバットで反撃。吉田首投げからストンピング打ち込んで荒谷にタッチ。吉田が捕らえて荒谷キック。10分経過。

荒谷ブレーンバスター、カウント2。この一発でリングの板に異状が起きたのか伊藤こ〜へ〜がリング下に潜り込む。試合は続行。木村は高井にタッチ。高井チョップ、荒谷チョップ一発で圧倒。さらに逆水平、ヘッドバット打ち込むがこれは高井の頭が固く荒谷の方にダメージ。高井ヘッドバット、ロープに飛んでのエルボー(左写真)、ドロップキック。荒谷は吉田にタッチして「頭固いなら固いって最初に言っといてよ。」

吉田は高井の頭にナックル、これも手が痛い。ならばと吉田はヘッドバット。これは互角。吉田はロープの反動を利用してヘッドバット。キャメルクラッチに捕らえ口に手を突っ込む。チェック入れたグレースに吉田ビンタ。これはいかんなあ。女性レフェリーだからってナメた態度ってんじゃ。高井は急所にヘッドバット入れて形勢逆転。パイルドライバーからカバー、カウント2。高井ブレーンバスター狙うが吉田はブロックしてボディスラムで投げ捨てアニマルエルボー。一発で荒谷にタッチ。荒谷ロープに振ってラリアット、カバーは木村がカット。荒谷垂直落下式ブレーンバスター、これも木村がカット。荒谷STF(右写真)、高井なんとかロープに。

荒谷ボディスラム、吉田がコーナーからダイビングギロチン、カウント2。吉田かついでバックフリップ。ブレーンバスター(左写真)からカバー、カウント2。15分経過。

吉田ロープに走る、木村がエプロンからキック。高井は急所ヘッドバットからフォール、2カウント。荒谷が木村を場外に出す。吉田はラリアット、ヘッドバット。高井も応戦。吉田の助走付きヘッドバットをかわして高井スクールボーイ、カウント2。吉田マウントパンチ打ち込んで荒谷にタッチ。荒谷コーナーに振って串刺しラリアット。対角線に振ってもう一発。高角度パワーボム(右写真)からのカバーは木村がカット。

垂直落下式ブレーンバスター、これは高井が自力でキックアウト。しかしボディスラムからの重爆ムーンサルト(左写真)は返せず、木村のカットも及ばず3カウント。

荒谷(17分41秒 片エビ固め)高井

荒谷、吉田のMALT'Sを勝手に飲む。
吉田マイク「試合前MALT'Sで乾杯しても勝てるんだよ。木村、DDTじゃなくてPRIDEとか行ったほうがいいんじゃないの?俺達酒癖悪いけど・・」
荒谷「俺は悪くないよ。」
木村「荒谷、お前も他の団体じゃ相手いなさそうだな。やってやるよ。エキ吉がジャマなんだよ。」
荒谷「それは俺も認める。」
木村「今日は握手だ。」


第4試合 佐々木貴 vs MIKAMI

佐々木、ガウン着たままのMIKAMIにドロップキックで先制攻撃。コーナーに詰めてストンピング(右写真)、ソバット。ロープに振ってトラースキック狙うがMIKAMIはこれをかわしてコルバタで佐々木を場外に落とし、トップロープに飛び乗っての宇宙人プランチャ。MIKAMI先に戻って臨戦態勢に。佐々木もカウント10で戻る。

MIKAMIキック、顔面かきむしり、チョップ。コーナーで顔面踏み付け。ボディスラムから羽根折り固め。佐々木がロープに逃げるとロープに腕を固定して攻める(左写真)。さらに顔面攻撃、ボディスラムから顔面低空ドロップキック、カバーは佐々木がカウント1でハネ返す。MIKAMIヘッドロック、佐々木カニばさみで倒してダブルレッグロック、MIKAMIロープ。MIKAMIヒザ蹴り、パンチ、顔面かきむしり。んー、やっぱヒールファイトを心がけているんだろうか?バックに回ると十字架固め、カウント2。佐々木立ち上がってMIKAMIの足にキック。5分経過。

佐々木ミドルキック、ヒザ蹴りからボディスラム。コーナーに振る、MIKAMI切り返して突っ込む、佐々木カウンターのトラースキック。コーナーに飛び乗ってミサイルキック。ストンピング打ち込むと「天狗!」と叫んでサッカーボールキック。低空ドロップキック、ブレーンバスター(右写真)から腕折り。さらにストンピング。佐々木はMIKAMIの腕を取ってギロチンドロップ。佐々木腕折り。ちょっとよろける。佐々木ミドル連打。コーナーに詰めてストンピング。MIKAMIは場外エスケープ。MIKAMI間を取って戻る。

佐々木はキックから腕を固めに行く(左写真)。一旦立ち上がりアームロックホイップから十字、MIKAMIブロックして上になる。上から張り手。佐々木も下から張り返す。MIKAMIネックロックに。佐々木切り返す。MIKAMIロープ。立って佐々木はMIKAMIのボディ、顔面にヒザ蹴り連打。

さらにミドルキック連打。しかしハイキックはMIKAMIうまくキャッチして裏アキレス腱固め(右写真)から木村ばりのスタンディングアンクルホールド。佐々木ロープ。10分経過。

MIKAMI低空ドロップキック2発からコーナー上る。佐々木を飛び越して回転エビ、佐々木起き上がる。MIKAMIヨーロピアンクラッチに。佐々木ジャックナイフに切り返す。佐々木ハイキックをヒットさせ「みちのく!」と叫ぶとみちのくドライバーII(左写真)。

さらにフィッシャーマンズバスター、カウント2。十字はMIKAMIブロックしてロープ(右写真)。佐々木は腕にギロチン落としてチキンウィングアームロック、MIKAMIロープ。佐々木ソバット打ち込んでMIKAMIをコーナーに乗せる。

雪崩式ブレーンバスター(?)狙うが体勢は中途半端。逆にMIKAMIが佐々木を場外に放り投げ得意のきりもみプランチャに(左写真)。

リングに戻して旋回式ムーンサルト(右写真)、カウント2。

MIKAMIコーナーに上がって天狗ポーズからファイヤーバードスプラッシュ(左写真)、しかし佐々木は下から足を突き上げる。苦しむMIKAMIをエビに丸めるがカウントは2。

佐々木はロープに振ってMIKAMIの前後からラリアット(右写真)、カウント2。D-ガイスト狙うがMIKAMIブロック。佐々木ヒザ蹴り2発、MIKAMIは張り手2発で逆襲。佐々木ラリアット、MIKAMIキャッチして強引なワキ固めに。15分経過。

MIKAMIはショルダーネックブリーカーの体勢から頭を落とす新技。みちドラ狙うが佐々木はDDTに切り返す(左写真)。佐々木ラリアット、MIKAMI一回転、カバーはカウント2。

佐々木D-ガイストに行く。MIKAMI首固めに、カウント2。ラリアットをかわして腕を固めると羽根折り首固め(右写真。植松の技かな?)に、カウント2。

佐々木ブレーンバスター、MIKAMI後方に着地して「世界を獲った」スクールボーイ(左写真)、しかしこれも2カウント。

MIKAMIローリング張り手からMIKAMIドライバー(仮称。右写真)、これで3カウント。

MIKAMI(16分53秒 片エビ固め)佐々木


第5試合 高木三四郎 vs タノムサク鳥羽

鳥羽が先に入場。グローブを着ける間に高木がFireポーズ(左写真)。

高木アップライトでガードを固める(右写真)。鳥羽はローキックで牽制。

鳥羽パンチで高木の動きを止めてハイキック(左写真)。高木がタックルに行くと鳥羽はすぐにロープ。鳥羽大振りのフック、ローキックを当てていく。高木腕を取る。鳥羽ロープ。高木ロープを使って腕攻め。ロープ越し、場外への腕折り。

高木リングに戻ると腕へのパンチからチキンウィングアームロック(右写真)、鳥羽がロープに逃げてもまだ締め上げる。

鳥羽パンチ(左写真)、高木は受け切ってチョップで返す。強烈なフックを食ってもダブル中指ポーズからチョップを返す。ここまで来ると感心せざるを得ない。カバーはカウント2。5分経過。

高木ボディスラム、ダブルアームスープレックス(右写真)。ランカッシャーだなあ。高木「終わり!」と叫んでストーンコールドスタナーに行くが鳥羽は飛びヒザ蹴りでこれをブロック。鳥羽のパンチが顔面にヒット、高木ダウン。カウントは8。

鳥羽ローキック、パンチ。高木も前蹴りで返す(左写真)。鳥羽が一瞬のスキを突いてバックブロー、高木かわして鳥羽を捕らえると三四郎ボトム。高木ブレーンバスター、鳥羽後方に着地すると顔面にストレート。高木は場外エスケープ。

鳥羽プランチャ(右写真)。

そしてロープに飛び上がっての飛びヒザ蹴りが今日も炸裂(左写真)。今日は高木の下敷きになった人間はいなさそう。場外カウントが数えられる。高木は9でリングに戻る。

鳥羽ラッシュ(右写真)、高木ダウン、カウントは7。

高木強引にマウント状態に持っていくとパンチから胴締めスリーパー(左写真)、鳥羽は自力でこれを脱出。

鳥羽が立ち上がると「猪木・アリ状態」(右写真)。しかし鳥羽はジャンプしてマウント状態になると上からパンチの雨。

高木がひっくり返すと鳥羽は下から三角絞め(左写真)。

しかし高木はこれを抜くと足を取ってヒザ十字に(右写真)。鳥羽ロープ。

高木は低空ドロップキックから逆片エビ固め(左写真)、鳥羽ロープ。高木がすべりこんでアリキック。腰投げからピローアームロック、鳥羽はヒザ蹴りでブレーク。

鳥羽のパンチをスカしてバック取った高木はジャーマン(右写真)、カウント2。高木はドラゴンスリーパーから後頭部をマットに叩きつける新技、カウント2。

「Fire」ポーズから前蹴り、そのスキを突いて鳥羽がバックブロー2連発(左写真)、高木ダウン。カウント9でなんとかファイティングポーズ。

鳥羽パンチ、ハイキック。高木捕まえる(右写真)。キャプチュードに行くかと思ったらアゴを着けて前に落とす。裏ストーンコールドスタナー?高木一本背負いからストーンコールドスタナーに行く。鳥羽はまたヒザ蹴りでブレーク。

鳥羽ヒザ蹴り2発、ハイキックで高木をダウンさせる。これもカウントは9。高木はハイキックをキャッチして3度目にしてストーンコールドスタナーに成功(左写真)。

両者疲れた状態でぶん回しラリアットとパンチで打ち合い。無茶。しかし鳥羽のバックブローをかわした高木が胴タックル(スピアー?)で鳥羽を倒し、そのまま押さえ込む(右写真)、カウント3。

高木(14分33秒 体固め)鳥羽

見ていた木村もリング内に。高木マイク。「あと30秒試合が続いていたら、俺は負けてました。それくらい、こいつは強くなった。始めた頃は俺と木村さんくらいしかいなかったのにここまで脅かす存在が出てきてくれて、俺はタノムサク鳥羽を誇りに思ってます。」
木村「次だよ次。」

しかし鳥羽は反省しきり。「すいませんでした・・・今日全然でした。すいません、折角チャンス与えてもらったのに・・・・高木さんすいません。ダメですこんなんじゃ。」
高木「お前がそんなんじゃあいつまでもDDTに進歩はないんだよ!負けても、練習して次に勝てばいいじゃねーかよ!」 鳥羽「もう一回、もう一回高木さんのところまで行きます。もう一回やってください!木村さんすいませんでした!お客さんすいませんでした!もっと動けるようになってきます。」MIKAMIには目もくれず鳥羽退場。
高木「俺も2連戦初戦負けたさ。だからどーだってんだ?次も負けたよ。それでも練習して練習して次に勝てばいいんじゃないか?」

高木「おいMIKAMI!次はてめーの鼻折ってやるからな。」
MIKAMI「もう折れたよ」(去年の鼻骨骨折の話か?)
高木「そのへんの言い返すところが海外遠征の成果だね。木村さん、あんたにもおいしいとこどりばっかりはさせませんよ。DDTのベルト、2代目は俺が取る!みんな!俺がベルトを肩に掛けるところを見たくねーか?」

客の反応鈍い。なんで「肩」で、しかも「見たくねーか?」なんだろう?

木村「2代目は俺になっちゃうんだよ、だからお前は早くて3代目。しかも5年10年後。」

高木「ひとつ言わせてもらうが、俺は自分のことをエースだなんて言った事はない。『スーパープロデューサーだ』とは言った記憶がある。エースはお前だよ、佐々木。」

佐々木リングイン。高木、洗脳するかのごとく「お前はエースだお前はエースだ」と繰り返す。佐々木も催眠術にかかったような頭の動き。

高木「俺は、DDTの主役だー!」
この後3月大会以来の三四郎集会。

マイクが長くて試合の余韻が薄れた気もしなくもないが、あのフィニッシュはよかったように思う。三四郎スタナーフィニッシュじゃ「チーム天狗征伐」みたいなイメージだし。鳥羽との試合はそんだけじゃなだろうし。ま、その余裕もなかったのかもしれんが。



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