みちのく 2000/8/20 ニューワールド仙台大会



5分エキシビション 愚乱・浪花 vs 湯浅和也

入場テーマなしで両者入場。やはり随分細くなった感じのする浪花。腕にもまだ分厚いサポーター(左写真)。

ロックアップ、湯浅ホイップ。腕取ろうとするが浪花ヘッドシザーズ。浪花腕を気にしつつ立ち上がる。ヘッドロックからフライングメイヤー。両者立つ。湯浅ロープに振る、浪花タックル。2発目かわして湯浅すくい投げ、浪花切り返して逆に投げる。湯浅ホイップから腕取る、浪花切り返してハンマーロック。もう片腕も決めてフォールに、カウント2。浪花アームロックに(右写真)。十字にスイッチ、湯浅ロープ。

浪花コーナーに詰めて張り手。対角線コーナーに振ってスプラッシュ。2発目かわして湯浅串刺しドロップキック。首投げからスリーパー、ヘッドロックに。浪花立ち上がってロープに振る、カニばさみで倒してクリップラーフェースロックに(左写真)。浪花ワキ固めにスイッチ、湯浅ロープ。浪花カバージョ。腕取ってコブラクラッチも加える(博多一本絞めと同じ形)が湯浅粘ってタイムアップ。

浪花(5分 時間切れ)湯浅

浪花マイク。「どーもこんにちは。去年腕を骨折してから、ようやくこのリングに帰ってくることができました。もう二度とプロレスができないんじゃないかと思ったこともありましたが、不屈の闘志で(腕を上げる)骨がくっつきました!これからみちのくは俺が変えていきます!サスケだろうが、浜田だろうが、タイガーだろうが、藤田だろうが俺が倒します。みんな、俺についてこいよ!これから愚乱・浪花の応援よろしくお願いします。」


第1試合 藤田穣 vs ジョディ・フラッシュ

ロックアップ、藤田ロープに詰める、クリーンブレーク。再度ロックアップ、ジョディバック取る、藤田腕を取る。ジョディバック転、側転で切り返しカニばさみで倒す。藤田腕取る、ジョディ足すくう、ブレーク。ロックアップ、藤田抱え上げて投げ捨てバック取る。両足固めて腕でジョディの顔を押さえつける(左写真)。リリースして首投げからスリーパー、両者立つ。ジョディ首を抜いて背後から飛びつき肩車、藤田が頭を下げたため飛び越す形に。ジョディバックに回る、スリーパーから十字狙い、藤田の足がロープに。

ジョディバック取る、回ってヘッドロックに。藤田ロープに振る、タックル。藤田ロープに飛んでタックル。藤田ロープに飛ぶ、ジョディリープフロッグでかわしてすくい投げ。エルボードロップかわし合い、ドロップキックは相打ち。足すくい合いからブレーク。ジョディ握手を求めると見せかけてハイキック。打点の高いドロップキック(右写真)で藤田場外転落。藤田リングに戻る。手四つでリスタート。ジョディキック連発。しかし藤田は蹴られるごとに前に出る。とうとうコーナーに追い詰め、エルボースマッシュでダウンさせると顔面ウォッシュ。首投げから後頭部にドロップキック、ロープに飛んで正面からドロップキック。5分経過。

藤田コーナーに振って串刺しエルボー。ブレーンバスター、カウント2。パイルドライバー(左写真)、これも2。藤田エプロンに出てスワンダイブ見せるがジョディはドロップキックで撃墜。ロープワークからジョディニールキック、藤田ロープに詰まる。ジョディ突っ込む、藤田ショルダースルー、ジョディエプロンに立ってハイキック、トップロープに飛び乗ってスワンダイブ式ウラカンホイップ、藤田場外転落。ジョディさらにトップロープに飛び乗ってシューティングスターアタック、凄い技だが当たりは浅い。

ジョディストンピング打ち込んでリングに戻る。藤田パワーボムの体勢に持ち上げる、ジョディ空中で体勢入れ替えてギロチンに。カバー、カウント2。バック取る、藤田切り返してジャーマン狙う、何度かトライするがジョディ抵抗して最後はフェースクラッシャーに切り返す。ジョディエプロンに出てハイキック、トップロープに乗ってスワンダイブスイングDDTに行く(右写真)が藤田ブロックしてジャーマン、カウント2。

藤田リバースDDTの体勢から後頭部を引き落とす。エプロンに出てスワンダイブボディプレス、カウント2。ドラゴン狙ってフルネルソン、ジョディ切り返す。藤田さらに返す、ジョディDDTに。ジョディスワンダイブ式スイングDDT、今度は成功、カウント2。ジョディ首固め、カウント2。スクールボーイ、これも2。ジョディウルトラ・ウラカン・ラナに行くが藤田はキャッチしてパワーボムに(左写真)、カウント2。

藤田ロープに飛んでエルボー、最後はドラゴンスープレックス(右写真)、カウント3。

藤田(10分17秒 ドラゴンスープレックスホールド)ジョディ

「Good Opener」という奴かな。


第2試合 グラン浜田 vs つぼ原人

いつものように長〜い入場のつぼ。いつもは珍念のズボンをひっぺがすだけだが、今日はひっぺがしたズボンを持って逃げる(左写真)。浜田が入ってくると水鉄砲攻撃。浜田怒る。

今日はピカチュウのメイクのようだが、全くかわいさなし(右写真)。

ロックアップ、浜田ロープに詰める。つぼビンタ。浜田怒る。つぼ肩をもんでご機嫌取るが、すぐに後頭部にパンチ。つぼボディスラムからバーミヤンスタンプ(左写真)。浜田怒りのヘッドバット3連発。つぼ本部席に逃げてゴング鳴らす。テッドがつぼの言い分を聞き入れて「頭突きなしルール」で試合再開。

浜田ヘッドロック、つぼロープに振るが浜田髪をつかむ。つぼテッドに「痛い」とアピールしてテッドの髪をつかむ。テッドもつかみ返す。浜田がチョップ入れる。両者苦しむ。テッドが浜田に文句言ってるスキにつぼ浜田をスクールボーイ、テッド高速カウント、2。コーナーに詰めてストンピング、目突き、キス(おえ)。コーナーに固定してカンチョー(右写真)。

さらに客に手伝わせて急所攻撃(左写真)。浜田がその客に文句を言おうとするところを背後から襲い、リングに戻す。つぼストンピング、ヘッドロックに取るが浜田アトミックドロップ。5分経過。

浜田コーナーに振る、つぼ急所攻撃で逆転。つぼ拝みパワーボムの体勢(右写真)、しかし持ち上げようとすると腰を痛める。つぼ目突き。コーナーに詰めて逆水平。弱い。対角線コーナーに振って串刺しラリアット、つぼ自分の腕を痛める。

浜田が腕をひねり上げる(左写真)とつぼすぐギブアップ。

浜田(5分50秒 腕ひねり)つぼ


第3試合 チャパリータASARI vs 矢樹広弓

矢樹は例によって低い構え。両者手を探りあう(右写真)。ASARI組んだかと思うとすぐキック、ロープに振る、矢樹切り返してドロップキック、ASARIスカす。

ASARIコーナーに振る、矢樹切り返して突進、ASARIかわして対角線コーナーに振りロンダートカンガルーキック(左写真)。ダブルアームスープレックスからカバー、カウント2。

ASARI逆エビからレッグロックに(右写真)。矢樹がロープに近づくと腕も固める。矢樹もう片方の腕でエスケープ。

ASARIキック、ロープに振る、矢樹背後に回って十字架固めから腕取って十字に(左写真)。ASARI回転して逃れようとする、矢樹アームストレッチに。ASARIロープ。

矢樹首投げからサーフボードストレッチ(右写真)、ヒザで押さえつける。手を放してキャメルクラッチに。矢樹リリースしてXファクター、カウント2。矢樹コーナーに振る、ASARI待ち構えてコルバタ、カウント2。

ASARI足取ってアキレス腱固め、矢樹ヒジでブレークしようとする(左写真)がASARI放さず。矢樹ロープエスケープ。5分経過。

ASARIストンピング、コーナーに振る。矢樹反転ボディアタック、ASARIかわす。ASARIロープに振る、矢樹切り返して一本背負い、カウント2。ASARIブリッジで起き上がるとロープに飛んでクロスボディ、矢樹カウント1でブリッジで起き上がるとロープに飛ぶ、ASARIコルバタ(右写真)。

ASARIロープに振る、矢樹カサドーラ、カウント2。矢樹飛びつき腕十字(左写真)、ASARIロープ。矢樹ワキ固め、ASARIブロックしてパンチ、矢樹キャッチしてワキ固めに。ASARIロープ。

矢樹コーナーに振る、ASARIコーナーに飛び乗る。矢樹下からドロップキック打ってASARI場外転落。矢樹すかさずプランチャ(右写真)。

矢樹ASARIをリングに戻してミサイルキック(左写真)、カウント2。

矢樹ジャーマン(右写真)、カウント2。腕取って十字、ASARIロープ。矢樹寝ているASARIにドロップキック。

コーナーに振る、ASARI切り返す。矢樹コーナーに乗るがさっきのお返しとばかりにASARIドロップキックで場外に落とすとプランチャ(左写真。別にASARIが爆発で吹っ飛んでいるわけではない)。

ASARIリングに戻ってみちドラ?矢樹丸め込んで腕十字、入りが遅れてASARIにヒザ十字に切り返される。矢樹ロープ。ASARIノーザンライトスープレックスの体勢、矢樹回転エビに丸め込む、カウント2。矢樹コーナーに。ASARI雪崩式フランケン(右写真)、カウント2。

ASARIノーザン、カウント2。ASARIボディスラムからスカイツイスター狙ってコーナーに上る。矢樹立ち上がり自らもコーナーに上って雪崩式スクールボーイ(左写真)からヒザ十字固め、ASARIタップ。

矢樹(9分53秒 ヒザ十字固め)ASARI


ここで休憩。テッド・タナベから9/15タイガーvsメイソンの英連邦ジュニアヘビー級戦、9/17のタイガーvs藤田戦(15日にタイガー防衛の場合タイトルマッチ)、望月の次期シリーズ中の挑戦はないこと、そして11/5にZepp Sendaiで2000年最後の東北での試合を行うことが発表される。


第4試合 タイガーマスク、ケンドー、リッキー・マルビン vs ロッキー・サンタナ、ボール霊、エル・グラディアドール

大仁田ばりにタバコをくゆらせて入場するサンタナ(右写真)。入場の途中、花道にイスを置いて一服、というのはもちろん長州戦での大仁田のパクリ。取り囲んで騒いでたら水噴きかけられた。

ボール霊。

ガウンを着ると風格あるなあ、タイガー。

先発はマルビンとサンタナ。腕取り合い、マルビンが足を取りに行くとサンタナつぶしてワキ固めに。サンタナボディスラム、カウント2。腰投げで投げてボール霊にタッチ。ボール霊飛行機投げ、腕ひねる。マルビンホイップ。ボール霊チョップ打ち込んで首投げから腕固めてエビ固めに(左写真)、カウント2。グラディアドールにタッチ。グラディアドールマルビンの腕を固めてひきずり回す。マルビンホイップ、足すくい合い、カバー合戦、タイガーとボール霊にタッチ。

タイガーとボール霊、力比べ(右写真)。サンタナが入ってキック。サンタナが羽交い締め、ボール霊とグラディアドールがパンチ。6人とも場外に。グラディアドールとタイガーが戻る。グラディアドール急所攻撃。5分経過。

ボール霊ボディスラムからフライングソーセージ、カウント2。ボール霊メキシカンストレッチ、ケンドーがカット。サンタナ入る。グラディアドールとボール霊がチョップ、ケンドーヘッドスプリングから欽ちゃんジャンプ(左写真)。グラディアドールとマルビンにタッチ。

マルビン飛ぶ、グラディアドールパンチで撃墜。マルビントップロープの反動でホイップ、グラディアドールパンチ連発(右写真)。グラディアドールコーナーに振る、マルビン三角飛びホイップ、グラディアドール場外転落。タイガーとサンタナ入るがサンタナロープに足引っ掛けて転ぶ。でボール霊がin。

タイガーキック、ボール霊ロープに飛ぶ、タイガーレッグホイップで投げる。ボール霊突進、タイガーキック、コーナーに飛び乗ってボディアタック(左写真)。ケンドーとグラディアドールが入る。ケンドーヘッドシザーズホイップ連発。ボール霊が入ろうとするがまたロープに足を引っ掛けて転ぶ。なんなんだこの人たちは。サンタナとマルビン入る。サンタナパンチ。ロープワークからサンタナラリアット、カウント1。ブレーンバスターのように抱え上げてフェースバスター、カウント2。マルビンはタイガーにタッチ。10分経過。

サンタナはタイガーをコーナーまで連れてくる。グラディアドールがエプロンから両足キック。ボール霊が入りブレーンバスター(右写真)、カウント2。ボール霊セントーン、カウント2。タイガー足をすくってケンドーにタッチ。ダブルで股裂き。ボール霊コーナーに戻ってグラディアドールにタッチ。

グラディアドールパンチ。サンタナも入ってパンチ。ダブルのクローズライン、ボール霊がカバー、マルビンがカット。グラディアドールがマルビンを捕らえ、ロープに振ってショルダースルー、そこにボール霊がフライングソーセージ、カウント2。ロープに固定してグラディアドールが馬跳びアタック(左写真)。ボール霊とグラディアドールがコーナーから飛んでダブルアックスハンドル。コーナーに振ってサンタナとボール霊が串刺しラリアット、グラディアドールは突進してエルボースタッブ。

サンタナコーナーに振る、マルビン反転してフライングラリアット。ボール霊とグラディアドールの同士討ちを誘い、ロープに飛んで場外に落ちたグラディアドールに向かってトルニージョ(右写真

タイガーはボール霊にプランチャ(左写真)。ケンドーもサンタナを落としてトペ。タイガーとボール霊がリングに戻る。タイガーキック、ロープワークからタイガーカサドーラに行くがボール霊キャッチしてフェースイレイザーに。カバーはケンドーがカット。

グラディアドールがケンドーを捕らえてケブラドーラ・コン・ヒーロ、カウント2。グラディアドールストーンコールドスタナー打ってコーナーに振る。ケンドー切り返して背面アタック。尻をついたグラディアドールに滑り込んで急所蹴り。グラディアドール場外エスケープ。サンタナ入る。ケンドーもタイガーにタッチ。サンタナ大仁田流のヘッドバット連発(右写真)。サンタナDDO、カウント2。15分経過。

サンタナサンダーファイヤーパワーボムに行こうとするがマルビンが未然にカット。ボール霊とグラディアドールはマルビンとケンドーを場外に落として同時トペ。再度サンダーファイヤーを狙うサンタナ、タイガー着地して延髄蹴り(左写真)。

タイガーボディスラムからムーンサルトプレス(右写真)、カウント2。

最後はメキシカンストレッチに決め(左写真)ギブアップ勝ち。

タイガー(15分53秒 メキシカンストレッチ)サンタナ

試合後は延々と「小仁田劇場」。篠塚リングアナとの絡みは見えず。


第5試合 NWAミドル級選手権試合
ザ・グレート・サスケ(王者)vs フエルサ・ゲレーラ(挑戦者)

フエルサ腕取る、サスケホイップ。ロックアップ、フエルサアームロック(左写真)、サスケ立ち上がってまたホイップ。フエルサキック、ロープに振ってラリアット、サスケかわしてニールキック。サスケヘッドバット、フエルサ一旦場外エスケープ。すぐに戻る。

フエルサ握手を申し出る。サスケが警戒しながらも手を出すといきなりのパンチ(右写真)。足取ってレッグブリーカー、立たせてマンハッタンドロップから再度レッグブリーカー。場外に落とす。

フエルサ鉄柱攻撃、セコンドのグラディアドールが羽交い締めにしてフエルサがパンチ(左写真)。

さらにマスクに手を掛けるフエルサ(右写真)。グラディアドールがテッドの目を引いてマスクのヒモをほどくが脱がすには至らず。リングに戻す。

フエルサボディスラムからエルボードロップ、カウント2。ロープに振ってドロップキック、これも2。コーナーに振って串刺しエルボー(左写真)。2度目はサスケ切り返してジャンピングニーアタックに行くがフエルサかわしてサスケはヒザからターンバックルに激突。フエルサパンチ、ロープに振る、サスケ切り返してフライングエルボー、フエルサ場外転落。5分経過。

サスケケブラーダ狙うがフエルサが下から足を引っ張って引きずり落とす。鉄柱攻撃からまたマスクはぎ狙う。手を出すグラディアドールと浪花が乱闘。フエルサはサスケを二度会場の壁にぶつけてリングに戻る。ロープに振り、抱えあげてのフェースバスター、カウント2。ラ・マヒストラル、これも2。コーナーに上ってダイビングエルボードロップ、これはサスケかわす。サスケドロップキックで落として大回転トペコン(右写真)。

サスケリングに戻ってフエルサのマスクに手を掛ける(左写真)。目の部分を引き裂く。

サスケブファドーラ(右写真)、カウント2。サスケボディスラムからコーナー上ってセントーン・アトミコ、フエルサかわしてサスケ自爆。フエルサカバー、2で返す。10分経過。

フエルサファイアマンキャリーから投げ落とし、腕を決めた変形片逆エビ固め(左写真)に。サスケ空いた方の腕でなんとかロープ。

フエルサはサスケをコーナーに乗せて肩車式バックドロップ(右写真)、カウント2。

フエルサ再度ファイアマンキャリーから投げ落としコーナーへ。サスケ起き上がって雪崩式アームホイップ。サスケソバット、バックスピンキック、サンダーファイヤーパワーボム(左写真)と畳み掛けて逆転の3カウント。

サスケ(11分51秒 エビ固め)フエルサ
※サスケ防衛。

フエルサ悪びれず握手を求める。サスケおっかなびっくり応えるが今度は殴らない。そこにCMLLジャパンの梅本代表つーかミステル・カカオがリングに上がる(右写真)。サスケに対戦要求。サスケはマイクを使わなかったのでわからないが「最低10年」とか言って握手するのを拒む。社長とは言えこないだデビューしたばっかりの新人ではないのか?>ミステル・カカオ

梅本がリングを去り、サスケがいつものように「皆さん達が一人でもいる限り、みちのくプロレスは永遠に不滅です!」のマイクで締め、群がってくる観客と握手しながらリング下を一周してると、

突然藤田と浪花がリングに上がりマイク。
藤田「残ってる人たちだけ聞いてくれればいいんですけど、僕は、今日限りでみちのくプロレスを辞めさせてもらいます。
浪花も「俺も辞めます。もうついていけません。自分のやりたいようにやりたいと思います。」


な、何?まさに狐につままれたような観客。2人は足早に会場を後にする。他のレスラーにも緊張が走る。



サスケリングに上り、「何がなんだかわかんねーよ。おいテッド、奴等まだいるか?」
テッド「もういません!」と即答。
この言い方。テッドは前から知ってたのか?

詰め寄る観客。サスケ説得できず(右写真)。サスケ突然「ASARI!矢樹ちゃん!ジョディ!タイガー!・・・」と「残った」レスラーを呼び集め、団結を強調しようとする。

呼ばれてリングに集まったタイガー達(左写真)。そこに小坪が藤田と浪花を連れて戻ってくる。

サスケ「いったいどういうことだか、お客さんに説明してくれよ。みんな帰れないだろう?」
藤田「何のためにレスラーやってんのかわからなくなりました。」
サスケ「お客さんのためじゃねーのか?」
藤田「それも・・・でも自分のためにも・・・」
客「フリーになるの?」
藤田「なんねーよ!」
サスケ「もっとわかりやすく説明しろよ。」
藤田黙る。かわって浪花が「みんな、急なことですいません。社長、俺達はレスラーなんです。セコンドやるためにみちのくプロレスに入ったわけじゃないんです。何のためにレスラーやってんだかわからなくなりました。俺はみちプロをよくするために、口に出せなくて、行動を起こしました。」

サスケ「レスラーが試合がない時にセコンドするのは当たり前だろう?俺だってやったよ。なあ、こないだタイガーのタイトルマッチの時。」
浪花「この会社の状況がいつまでも変わらないので、こういう行動を起こしたんですよ。」
サスケ「変わらないって、みんなで変えないでどうするんだよ?やめてどうするんだよ?みんなで変わるしかないでしょ?お客さんががんばってるんだ、俺達もがんばるしかないでしょ?」
藤田「試合がオフの時に営業やるのも雑用やるのも、みちプロがよくなるためにとやってます。でも・・・」
サスケ「雑用がいやならやらなくていいよ!俺がやるよ!」

藤田「毎日営業、ポスター貼り、電話の応対。そうやって応対の仕方が悪いとか毎日毎日怒られて、今日は何怒られるのかっていつも気にしてやってく仕事・・・それじゃ普通のサラリーマンと同じじゃないですか!試合してても何のために試合してるのかわからなくなったんですよ。」
客「ファンのためだよ!」
藤田「ファンのため?自分が満足できなくてどーすんだよ!」
サスケ「おい、俺達はな、お客さんの入場料で食ってるんだよ。だいたいこんなことお客さんの前で話すなよ。どっか(の団体)行って、試合して、それでお客さんついて来ると思うか?そりゃ何人かはついてくだろうけど。ちょっと甘ったれてんじゃねーのか?」
客の大半がサスケに同意(一部からは「やりたいようにやれ!」の声も)。しかし藤田や浪花には言いたくてもこの場じゃ言えないこともあるだろうに。
サスケ「世間一般は、もっと厳しいぞ。俺達はその世間一般を相手にしてるんだからな。みなさんに失礼だよ。」
サスケ、客に向かって「まだ1%でも2%でも残る可能性があると思ってます。」
浪花「お客さんすいません。申し訳ないです。社長、俺達の気持ちもわかって下さい。考える時間が欲しいです。すいません。」2人リングを降りて会場を去る。
サスケ「最悪の事態にならないよう、全力を尽くします。これからもみちのくプロレスよろしくお願いします。」

サスケは矢樹、ASARI、マルセラらとリング解体始める。客は仕方なく会場を後にする。

これだけ短い間にどうして離脱(騒ぎ)が続くのだろう?しかも観客の前で。



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