大仁田興行 7/20ディファ有明大会



まさか7月中にディファに来ることがあるとは思わなかった。場所は有明コロシアムの裏。横断歩道が少ない。有明駅からはなんだかんだで10分はかかる。

入り口。

中。どこが「格闘技専用」やねん、の突っ込みはみんなするだろう。緩い傾斜、不要のステージ、ショボい花道、怪物の吐き出すスモークも「効果」というほどのものはないし。ま、場内飲食禁止でないのは評価するが。


第1試合 佐々木貴、勇作、トーカイブシドーV3、サンボ浅子 vs GENTARO、大作、石井智宏、海賊魔人バイキング

なぜかバイキングのマスクをかぶって登場したサンボ浅子(左写真)。先発はGENTAROと勇作。タックル合戦は体格に勝る勇作が優勢。しかしGENTAROもドロップキックで反撃して大作にタッチ。勇作は佐々木にタッチ。大作キック、佐々木ヒザ蹴り、ドロップキック、延髄蹴り、ギロチンドロップと圧倒。また勇作に。勇作キック、DDT打ってV3にタッチ。

大作は石井にタッチ。石井ヘッドロック、V3ロープに振ろうとするが石井放さない。ようやくロープに振るが石井タックルで吹っ飛ばす。石井ブレーンバスター、V3の両足はきれいなV字に。コーナーに連れ帰り、全員で踏みつける。V3なんとか脱出してサンボにタッチ。石井はバイキングにタッチ。サンボは「バイキン、バイキン、お前汚いから触りたくないんだよ」としゃべるが客席からは「どっちもどっちだよ」という声。サンボとバイキング、ぜい肉のつかみ合い。バイキングはコーナーに連れ帰り4人で太鼓の乱れ打ち(右写真)。5分経過。

GENTAROリングイン。サンボにボディスラムからサマーソルトドロップ、続けてエプロンに出るがサンボが起き上がる。ボディスラムでもう一度寝せてからスワン式サマーソルトドロップ。この男に「お約束」は通じないのか。サンボは佐々木にタッチ。佐々木キック、コーナーに振って串刺しドロップキック、対角線コーナーに振って串刺しニー(左写真)。DDT、ロープに飛んでラリアット、カウント2。勇作にタッチ。勇作ストンピング、ブレーンバスターからコーナーに上ってフロッグスプラッシュ、カウント2。勇作パワーボム打ってV3にタッチ。

GENTAROコーナーに振って串刺しドロップキック。出てくるたびに防戦一方のV3に子供が「V3弱ーい」と落胆の声。しかし別の子供からは必死のV3応援。GENTAROスイングネックブリーカードロップ打って大作にタッチ。大作浴びせ蹴り、バックドロップ(右写真)、カウント2。バイキング入ってフライングソーセージ、勇作カット。コーナーに振ってスプラッシュ、ノーザンライトスープレックス、カウント2。しかしV3は何とかバイキングをコーナーに連れ帰ってサンボにタッチ。

サンボニールキック(?)、佐々木がノータッチでミサイルキック、それを受けてサンボが低空バックドロップ、これで3カウント。

サンボ(8分48秒 体固め)バイキング


8人がそれぞれ個性を発揮したら長くなるなあ、と思ったがそうはならず。


ニセ大仁田引退セレモニー

久々にリングに登場の「ニセ大仁田」こと森谷さん。

10カウントゴングを聞く森谷さん。

投げ込まれた紫と白の紙テープ。

ニセ大仁田マイク。「5月の大仁田興行が終わった時点で、2つの選択肢がありました。ひとつは、病気の部分をさっさと取り除いて、普通の生活に戻ること。そしてもうひとつは病気と闘って、このリングに戻ること。ずいぶん、本当にずいぶん考えました。おそらく、大仁田さんとプロレスをしていなければ、最初の選択肢を選んだと思います。大仁田さんの胸いっぱいの戦いをしろ、という言葉を聞いて決心しました。手術して、二度とリングに立てない体になるんなら、病気と闘って、やはりこのリングに戻ってこようと思います。おそらく、こんな病気を抱えてリングに戻ってくることに批判する人も多いと思います。が、すべてを許して受け入れてくださった大仁田さんに何も恩返ししてません。いつになるか何ができるかわかりませんが、胸いっぱいにリングで戦うことを教えてくださった大仁田さんにこの姿を見ていただきたいと思います。」

「ニセ大仁田は今日で終わりとしますが、早く体調をしっかりしてこのリングに戻ってきます。今回、大仁田さんに邪道の魂のこもったジャンパーをいただきました。自分の手で奪い取るんじゃないですが、新しい一歩を踏み出すために、今日袖を通したいと思います。(邪道ジャンパー着る。右写真)魂で・・いつ戻ってくるかわかりませんが、魂で闘うために、必ずここに戻ってきますので、その時は応援よろしくお願いします。」

意外な展開。本人が病気や批判と闘うというのならいいが、簡単ではないような。


第2試合 足立知也、アジアン・クーガー、スタルマン vs NOSAWA、ヘブン、アルカンヘル・デ・ラ・ムエルテ

先発はクーガーとアルカンヘル。クーガーフライングメイヤー、アルカンヘルはヘッドシザーズで返してアームバーに。クーガー立ち上がって脱出。アルカンヘルカニばさみで倒してレッグロック、クーガー脱出してスタルマンにタッチ。スタルマンロープに振ってケブラドーラ・コン・ヒーロ。アルカンヘル足をすくってレッグブリーカー。ラリアット打ってNOSAWAにタッチ。スタルマンカニばさみからカバージョ。NOSAWAもカバージョで返し、頭にエルボースタッブ(左写真)。スタルマン腕をひねり上げてホイップ、ロープワーク、NOSAWA突進をリープフロッグでかわしてホイップ、足のすくい合い、カバーの攻防からスタルマンポーズ。足立とヘブンにタッチ。

足立とヘブンロックアップ、足立スリーパー、ヘブン切り返す。足立はヘブンをうつぶせにしてその上で回転、ワキ固めに。ヘブン切り返す、足立さらに切り返してホイップ。ヘブンは前振りの長いすくい投げ、アルカンヘルにタッチ。足立もクーガーにタッチ。アルカンヘルヒザ蹴り、エルボースタッブ、キック、チョップの猛攻。ロープに振り、ハネ上げて落とす。2発目狙うがクーガーホイップに切り返す。アルカンヘルロープに飛ぶ、クーガーリープフロッグでかわし、戻ってきたところをすくい投げ。クーガーコルバタ、アルカンヘル花道に飛び出す。足立とNOSAWAがリングイン。足立ホイップ、ドロップキックで落とすが飛ばずにポーズのみ。5分経過。ヘブンとスタルマン入る。スタルマンタックル、2発目はヘブンホイップ、キック入れてコーナーに振る、スタルマン切り返してコーナーにぶつける。スタルマンロープに飛び乗って反転ドロップキック。ヘブン場外に。アルカンヘル入る。アルカンヘルなんかやるたびに「シー!」スタルマンこれに対抗して「ノー!」アルカンヘルロープに飛んでクロスボディ、ドロップキック、カウント2。コーナーに連れ帰ってNOSAWAと2人で攻める(右写真)。

ヘブンとクーガーがリングイン。クーガーコーナーに振って串刺しニールキック、コーナーに上ってミサイルキック。ロープに振る、ヘブン返してラリアット、クーガーかわす。ヘブンキック、クーガーキャッチするがヘブンそれを利用して延髄蹴り。NOSAWAとスタルマン入る。スタルマンドロップキック、2発目スカしてNOSAWA「バーカ。」アルカンヘルもコーナーから「バーカ。」NOSAWAラリアット、コーナーに詰めてアルカンヘルと攻撃。対角線コーナーに振る、スタルマンキックで返し回転エビ、カウント2。足立とヘブンにタッチ。NOSAWAとヘブンが足立とクーガーを同士討ちにしようとするが失敗。ヘブンが足立を羽交い絞め、NOSAWAドロップキック打つがヘブンに誤爆。足立とクーガーがヘブンとNOSAWAをエストレージャに固める。その中央にスタルマンがアルカンヘルをウラカン・ラナに(左写真)、カウント2。10分経過。

アルカンヘルはスタルマンを場外に落としてプランチャ(右写真)、クーガーはトペコン、NOSAWAトルニージョ、足立ケブラーダ、ヘブントペで続く。スタルマンとアルカンヘルがリングに戻る。アルカンヘルのドロップキックスカしてスタルマンホイップ、ボディプレス、カウント2。スタルマンウラカン・ラナ、アルカンヘル切り返してエビ固め、カウント3。

アルカンヘル(10分24秒 エビ固め)スタルマン

試合後は例によって「マスカラコントラマスカラ、イマ、5ミニッツルール!」「イマ、デキナイ」のやりとり。


第3試合 ザ・グレート・ニタ vs マイトレー・ヤグーチ

マイトレー・ヤグーチは有刺鉄線十字架を掲げて入場(左写真)。

ニタはゴング前からヤグーチを鎌で急襲、一旦場外に出してまた戻ると変な顔して踊る(右写真)。ニタってこんな変なキャラだったっけ?

ニタは鎌でヤグーチの背中、額を切る(左写真)。中牧が入ってダブルのクローズライン。「シングル」のこだわりはないのかな?

ヤグーチ鎌で逆襲(右写真)。コーナーに振る、突っ込むとニタは赤の毒霧。しぶきが凄い。

ニタは鎌振るスイング2発(左写真)からDDO(DDN?)、カウント2。2階席から「ニタになってねーぞ!」の声。そうなのか?ヤグーチエースクラッシャー。5分経過。

中牧また入り、有刺鉄線十字架攻撃。ヤグーチDDT、カウント2。コーナーに有刺鉄線十字架立てかけ、ニタを振る(右写真)。突っ込むと今度は緑の毒霧。ニタ火を使い、ヤグーチの目を焼く。ジャッジ金子反則を取る。

ヤグーチ(8分31秒 反則)ニタ

なんかハンパに終わったなー、と思ったら突然ニタが怒りだしてヤグーチを場外に叩き出し、客席で大乱闘。ひとしきり暴れた後ニタは帰る。ヤグーチ目を押さえてリングに戻るとマイク「大仁田、メイン覚えてろ!絶対電流爆破シングルでやってやる!」左写真


第4試合 「RIE引退試合」5分エキシビション
RIE vs ミス・モンゴル

目を閉じて最後の試合を待つRIE(右写真)。ゴング。モンゴルいきなりのバックフリップ、カウント2。

RIEロープに振ってジャンピングニー(左写真)、カウント2。コーナーに振る、モンゴルコーナーに上って飛び降りざまのモンゴリアンチョップ。ロープに振る、RIE切り返してローリングクレイドル、カウント2。

ロープ固定して踏みつけ(右写真)、場外に出す。モンゴルが客席に放り込むが二度目はRIEが切り返してイス攻撃。

リングに戻って手踏み。モンゴルSTO、セントーン、カウント2。コーナーに上ってひねりを加えたウルトラタイガードロップ(左写真)、タイガードライバーに行くがRIE切り返して逆にタイガードライバー、カウント2。

RIEはカバーを返されるとすぐにSTFに。モンゴルロープ。RIEロープに飛んでウラカン・ラナ、カウント2。残り10秒でRIEコーナーに上ってダイビングニーアタック(右写真)、モンゴルが2で返したところでタイムアップ。

RIE(5分時間切れ)モンゴル

モンゴルマイク。「中村さん、長い間お疲れ様でした。もう少し落ち着いたらプエルトリコに試合を見に来てください。第二の人生幸せになってください。」

RIEに10カウントゴング。

RIEマイク「今日やめることは決して後悔のないことだと思ってます。10年間、本当にありがとうございました。最後に、この10年間陰で支えてくれたお母さん、ありがとうございました。」


第5試合 高木三四郎&カラス vs ポイズン澤田BLACK&荒谷信孝

ディファでファイヤー(左写真)。高木の背中には13日に負った裂傷がたくさん。先発はポイズンと高木。ポイズン「オレのマムシポーズとお前のファイヤーポーズのどっちが人気あるかやってみよう」と申し入れ、2人でポーズ合戦。カラスにも「お前も何かやれ」とポイズン言うがカラスは辞退。ポイズンキック、首投げからスリーパー、高木切り返し、ロープに振ってドロップキック、カラスにタッチ。ポイズンも荒谷にタッチ。

ロックアップ、しかしこの体格差(右写真)。カラスロープに振るが荒谷のタックルで吹っ飛ばされる。ボディスラム、パンチ、コーナーに振って串刺しラリアット。ブレーンバスターからカバー、カラス2で返す。

荒谷スリーパー(左写真)、カラス身動き取れない。荒谷リリースしてエプロンの高木にチョップ、ポイズンにタッチ。ポイズンはカラスをロープに振るとチョークホールド。レフェリーがブレークするとスリーパーに。また荒谷にタッチ。5分経過。

荒谷首投げからニースタンプ、ロープに飛ぶ、エプロンから高木キック。カラス突っ込むが荒谷はカウンターのラリアット。ポイズンにタッチ。ポイズンパワーボム(右写真)、カウント2。もう一発狙うがこれはカラスがウラカン・ラナに切り返す、カウント2。高木が荒谷を場外に落とす。その間にポイズンはキャトルミューティレーションの体勢に入るが高木が戻って引っくり返す。カラスがチンクラッシャーで脱出、ソバットでポイズンを場外に落とす。

カラススワンダイブ式のトペコン(?)狙うが足滑らせて失敗。しかしすぐにケブラーダにスイッチ、これは見事に成功(左写真)。ポイズンをリングに戻してみちのくドライバー、カウント2。高木にタッチ。高木はポイズンとのチョップ合戦を制するとロープに飛んでフェースクラッシャーから三四ロック、荒谷がカット。ポイズンニールキック、対角線コーナーに荒谷が待ち構えポイズンが振ってラリアット。荒谷が逆に振る、ポイズンのラリアットは高木かわして逆に2人にラリアット。

高木はポイズンにストーンコールドスタナー、ラリアットで2カウント。三四郎スタナーからのカバーは荒谷がカット。高木はカラスにタッチ。カラスはトップロープに飛び乗ってウルトラ・ウラカン・ラナ(右写真)、カウント2。カラスロープに飛んでニールキック。もう一度ロープに飛ぶ、荒谷がエプロンからパンチ。ポイズンがカラスにDDT、荒谷は高木を場外に落とす。10分経過。

2人でカラスをコーナーに振ってポイズンが串刺しラリアット。荒谷が肩車してポイズンがコーナートップからニールキック、ポイズンがカバー、カウント2。ポイズンは荒谷にタッチ。荒谷ラリアット、カウント2。ボディスラム打ってムーンサルト狙いでコーナーに上る。高木がエプロンから足を押さえる。カラスも上って雪崩式のバックドロップ(左写真)、高木にタッチ。

高木荒谷にラリアット、カウント2。ストーンコールドスタナーから立ち上がるところにもう一発ラリアット(右写真)。

ダブルアームに取って三四郎スタナー2000(左写真)、ポイズンがカット。カラスにタッチ。

カラス荒谷にラリアット連発、3発目荒谷はカウンターのラリアット。ポイズンが高木を場外に落とす。荒谷サンダーファイヤーパワーボム(右写真)、カラス2で返す。

荒谷ボディスラムからコーナーに上るとムーンサルトプレス(左写真)、3カウント。

荒谷(12分26秒 体固め)カラス

ポイズンマイク「どうだ三四郎!ポーズ合戦で勝っても、試合で勝たなきゃしょうがねーだろ!」

高木マイク「お前は黙ってろ!・・・・荒谷さん、ここのリングであんたから学ぶところは多かったです。ありがとうございました。全日に行ってもインディー魂を忘れないで下さい!俺の曲をかけろ!ミュージックスタート!」荒谷にも最後に「ファイヤー」やらせる(右写真)。


第6試合 大仁田厚、菊澤光信、エキサイティング吉田(+佐野直)vs 矢口壹琅、中牧昭二、グレート・ケンドー(+矢口1/3琅)

さっきの試合で目を焼かれた矢口は顔にバンソウコウ(左写真)。

当然のように大乱戦。そんな中、菊澤らのサポートで中牧にパイルドライバーオンザデスクを連発する大仁田(右写真)。

グレート・ケンドーにはサンダーファイヤーパワーボム(左写真

ヘルプガイの佐野が捕まり矢口のビッグファイヤーを浴びる(右写真)。

しかし最後は矢口1/3琅が捕まり大仁田のサンダーファイヤーパワーボムのエジキに。

大仁田(11分46秒 エビ固め)矢口1/3琅

聖水をぶんぶん振りまく大仁田。

「俺は、俺は、俺は、お前らの思いを抱いて、7月30日、長州戦のリングに立つ!」

「邪道とは自分の生き方を曲げぬことじゃ!」



観戦記INDEXへ。