埼玉プロレス8/11板橋産文ホール大会
6時50分開場、7時25分に例によってブロディ安藤による「注意事項」。これの反応がよかった、ということは「北上効果」で新しい客層が増えたのだろうか?7時40分、ブレーメン大島が開始宣言。飛田あいさつ(右写真)。「遅れた理由は自分がほぼ全選手のテーマ曲を実家に忘れてしまいまして、それで鶴ヶ島まで。幸い東上線だったんですけど往復2時間半かかりまして、燃え尽きそうです。最近TVを見てても地震だとか、牛乳の使い回しだとか、落雷が落ちただとかいろいろ世紀末にふさわしいイベントがありまして、ま、たわいもない話なんですけど。選手一丸・・一丸となるのかどーかわかんないですが。今日の相手も、たまごっちとか一時期育てて『あーエサ食べた』のなんのとかわいがって放りっ放し。そーゆーのが集まってきてできたと。そいつをぐるぐる巻きにして東上線に乗せて連れて来ましたんで。」
今日のゴングは鍋(左写真)。今日は固定のビデオカメラの他に「S-ARENA」のカメラも。8/29の「裏S-ARENA」レポーターとしてプレジデンツのヤマモも子連れで来場。教育によくないような。
第1試合 匿名希望 vs スラッシュ
この選手(右写真)が匿名希望。なぜ匿名希望なのか理由は不明。
頭をかくスラッシュ(左写真)。レフェリーはリングアナの座を追われたブロディ安藤。
序盤はキック、掌底の応酬。
匿名希望がタックルに行くとスラッシュは十字に切り返す(左写真)。匿名希望上体起こしてヒザ十字に。スラッシュマットの端をつかむ。今日はロープがないのでこれがエスケープの意思表示。
匿名希望はミドル2発から掌底連打、スラッシュは組み付いて横倒しにすると十字に。匿名希望立ち上がってサッカーボールキック。スラッシュも立つ。匿名希望ヒザ蹴り、スラッシュは飛びつき十字固め(右写真)、匿名希望足でエスケープ。
スラッシュダブルアームスープレックス(左写真)。一旦腕を離して顔面を蹴り上げ、もう一発ダブルアームスープレックスホールド。ブロディ安藤はカウントは取らず「ギブアップ?」と尋ねる。スラッシュはグリップを外す。両者立つ。
スラッシュキック連打、匿名希望キャッチしてドラゴンスクリューからヒザ十字(右写真)、スラッシュエスケープ。
匿名希望ヒザ蹴り、ミドルキック、ハイキックからバックドロップ(左写真)、スラッシュダウン。
匿名希望はマットから出て会場の隅まで行くと助走をつけてのラリアット(右写真)。
匿名希望キャプチュード(左写真)から片エビに、スラッシュ2で返す。
しかし最後は匿名希望の逆片エビが決まってスラッシュギブアップ(右写真)。
匿名希望(4分41秒 逆片エビ固め)スラッシュ
第2試合 おそろしゴリラ vs 長瀬館長
人類代表として類人猿との戦いに挑む長瀬館長。
おそろしゴリラ入場。あまりのおそろしさに会場からは悲鳴が。
さすがゴリラだけあってコールされるとドラミング。
長瀬館長はマットに寝そべってローキックを打っていく(右写真)。おそろしゴリラのおそろしい横殴りパンチ対策か。
しかしおそろしゴリラは長瀬館長を捕まえると怪力で放り投げる(左写真)。おそろしい。長瀬館長は場外でダウン。9でなんとか立ち上がる。
おそろしゴリラは文字通りのゴリラスラム(右写真)。器用にギロチンドロップを落としてカバー、カウント1で長瀬館長返す。
おそろしゴリラ、バックに回ってスリーパー、かと思ったらちゃんと送り襟を取って絞めている(左写真)。おそろしい。長瀬館長は観客にタッチを求めるが観客もおそろしさに応えることができない。
おそろしゴリラは横殴りパンチ、踏み付けで長瀬館長をダウンさせるとその辺を歩き回り出す。本部席のゴング(鍋)を見つけると、「何か入ってないか」とエサを欲しがる様子(右写真)。腹をすかせているのか?これはますますおそろしい。
鍋に何も入ってないので怒ったおそろしゴリラは怒りを長瀬館長にぶつける。マウントパンチ(左写真)、制止するレフェリーにも暴行。ここでスラッシュが入ってくる。
スラッシュはおそろしゴリラに牛乳を飲ませて落ち着かせる。
しかしその牛乳はあの雪印であった(左写真)。飲み干したとたん腹を押さえて苦しがるおそろしゴリラ。
長瀬館長はこのチャンスにスリーパー(右写真)。人間の叡智(?)の勝利かと思いきや、おそろしゴリラはなんとかエスケープ。
長瀬館長ソバット連打で勝機をつかんだかと思ったがアームストレッチに行ったところをおそろしゴリラは抱え上げてサイドバスター(左写真)。
おそろしゴリラは重爆エルボードロップで長瀬館長からフォール(右写真)。
おそろしゴリラ(5分41秒 体固め)長瀬館長
ここでマット調整のため若干の休憩。
第3試合 佐野直 vs「IWA仙台大会に一度だけ出たマスクマン」ブラック・バロン
ブラック・バロンのマスクには渦巻状の銀の線が。
ボディーチェックをしようとしたブロディ安藤に対し、ブラック・バロンが顔を回して見せるとブロディ安藤は軽い催眠状態に(右写真)。おそるべし。
スタートはフライングメイヤーからグラウンドヘッドロックをヘッドシザーズで返すというオーソドックスなレスリングのムーヴ。バロンがアームロック、佐野ロープ。バロンがチョークに。安藤が制止しようとするがバロンが顔を回すと安藤また催眠状態になりブレークできない(左写真)。
バロンはヘッドロックに捕らえて顔面パンチ。ヘッドロックから今度はサミング。安藤がチェックに入ろうとするがまた催眠をかけられてしまう。バロンと佐野は場外に出て、ついには産文ホールのステージ上で乱闘。
幕の裏に入ってしまった2人を追って安藤も裏側に。観客には時折聞こえるパンチ、バンプの音のみ伝わる。しかしブレーメンは「のぞかないで下さい!」
しばらくするとステージとは反対側のホール入り口から2人が現れる。イリュージョン?佐野フェースクラッシャー、ギロチンドロップからカバー、しかしステージにいた安藤は間に合わず、カウントが遅れる。佐野ドロップキックから佐野スタナー(右写真の体勢からジャンプして自分のヒザを着く)。
とどめを刺そうとした佐野だったが、起き上がったバロンが顔を回すとこれまた催眠状態に(左写真)。
バロンはDDT、フルネルソンバスターからリバースフルネルソンホールドに(右写真)、佐野ギブアップ。
バロン(5分25秒 リバースフルネルソンホールド)佐野
バロンは帰り際、観客までも催眠状態に陥れて行った・・・・。
ここでまた「若干のインターバル」。
第4試合 サバイバル飛田 vs 「携帯ペットゲーム機の逆襲」怪獣GYAOPPI
飛田は携帯ペットゲーム機を持って入場。
対するGYAOPPI、「GODZILLA」のテーマが流れるがなかなか入ってこない。ようやく姿を現した。四つんばいの獰猛そうな姿。これがかわいいバーチャルペットのなれの果てなのか?
四つんばいのままマットに入ってきたGYAOPPI。
飛田もヘタには動けない。
飛田が低くタックルに入ろうとするとGYAOPPIは上になってかみつく(左写真)。一旦ブレーク。
飛田が捕まえに行こうとするところを逆に上になってマウントパンチを打っていくGYAOPPI(右写真)。さらに首絞め。レフェリーがブレーク。
飛田は立ち上がってストンピングの猛攻(左写真)。上から攻められるとGYAOPPIは反撃できない。飛田馬乗りに。
GYAOPPIマットから場外に逃げようとするが飛田は構わず攻撃。観客席をひきずり回す(右写真)。
マットに戻ると水車落とし(左写真)、カウントは2で返すGYAOPPI。
飛田倒れこみヘッドバット(右写真)
イスを5つほどマットの上に重ね、その上にパイルドライバー(左写真)。
片エビに取るとGYAOPPIは返せない(右写真)。カウント3。
飛田(4分18秒 片エビ固め)GYAOPPI
GYAOPPIはセコンドに運ばれていく。
飛田マイク。「とりあえず、怪獣に、3カウントという形になったけども、言葉にしても何にしてもほっとかれているうちに魂が宿って妖怪になるっていうけど、電子ペットにしてもかわいいかわいいと一喜一憂してたのがあっという間にほっぽられて、ある意味可哀想だよな。電子ペットにも魂が宿ってああなった、と。とりあえずは携帯ペットの供養をしたいと思います。」
ブレーメンが鍋を叩いて鎮魂の10カウント(右写真)。
飛田続ける。「リングがないのは、リング使わなかったらプロレスの神様が怒るとかいうんで、それなら絶対リング使ってやるかって。金がないからとかそーゆーんじゃないから。木人・ケンの時からリングがないけど、こうやって、民事裁判にも訴えずに集まってくれるみなさんのおかげで年内もう2、3回やれるかなという見通しが付いてきました。次に何が出て来るか、怪獣かもしれないけど、それは世間が、つまり君だ。世間が、・・・アレだ。世間のケツをふく、世間がやってきたことのケツをふくってのが俺の役目だと、勝手に考えてるわけで。年内2、3回やる予定で、次はファンの集いをかねて、知ってる人もいるかもしれんけど、PWCでそういう話があって、代表のツケも俺がふくという意味で9月の日曜日に釣り大会。じゃあね。」
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