埼玉プロレス12/25 板橋産文ホール大会



7時半、飛田入場。

マイク。ところがどうも音響の具合が悪く地声でしゃべる。「今年も加藤紘一の乱とかありましたが、なんであそこで与党の側が水をかける必要あったのか・・・・」
「なんで今年『メリー・クリスマス』というのをタイトルにつけてないかというと、去年ガルダンというのが出まして不評だったんで、縁起が悪いので今年はやめました。今日の相手のブレイン&ディザスターってのは社会的背景とかはなくて、新聞切り抜いた字で挑戦状送ってきて。なんか2.5mあるとか。」


第1試合 Naoshi Sano vs 決めてません

「決めてません」という名のレスラーはこれ(右写真)。狼だろうか熊だろうか。「BIG JAPAN」と付いてるから熊かな?ロックアップ、Sanoがマットの端まで詰める。「ロープ」ブレーク。

ロックアップ、決めてませんヘッドロック、Sano振る、決めてませんロープの反動でタックル。ターンバックルにぶつける(左写真)。見えません?ターンバックル。

決めてません馬乗りになってチンロック(右写真)。Sanoロープをつかむがレフェリーの森谷さんは手首が出てないとダメ、とロープを蹴飛ばす。Sanoなんとかエスケープすると腕をひねる。決めてませんすぐにトップロープに腕を引っ掛けエスケープ。

Sanoジャブ連打(左写真)、決めてませんロープに振って逆水平、スリーパー。Sanoロープ。決めてません急所打ち、場外に出して急所ヘッドバット。

Sanoリングに戻るとパンチ、場外に落とすとトップロープ越えプランチャ(右写真)。Sanoコーナーに振る、決めてません切り返す。Sanoコーナーに釘付け。決めてませんスプラッシュ、Sanoかわす。

Sano距離を取ってコーナーポストを背に立った決めてませんにラリアット、決めてませんかわしSanoは顔面からポストに激突。決めてません地獄突き、チョップからスワンダイブプレス(左写真)、Sano返せず3カウント。

決めてません(6分40秒 体固め)Sano


第2試合 荒井修 vs おばけ

荒井先に入場(右写真)。今日の相手は「子おばけ」だそうだ。ちなみに親おばけは「年末で残業のため来れなさそう」とのこと。

子おばけ入場(左写真)。黒帯をしているがなんかビクビク。

荒井ローキック連打、子おばけ逃げ回る。荒井ハイキック、子おばけダウン(右写真)。しかしカウント6でムクッと起き上がる。

荒井は子おばけを客席に投げ込む。荒井がレフェリーとモメているスキをついて子おばけスクールボーイ(左写真)、2カウント。

荒井ヒザ蹴り連打、おばけダウン。今度は4でムクッ。荒井ラリアット、子おばけかわしてフライングクロスアタック連発。しかし3発目は全然見当外れ(右写真)。荒井ローキック、子おばけダウン。カウント3で立つ。

荒井はブレーンバスター、カウント2。バックドロップ(左写真)、カウント2。

荒井首刈り十字(右写真)、子おばけギブアップ。

荒井(4分13秒 腕ひしぎ十字固め)子おばけ

そこに仕事帰りの親おばけが仕事カバンを持って駆け込んでくる(左写真)。荒井「今仕事終わったのか?」親おばけコクコク。「今年は田舎には帰らんのか?」おばけ首振る。

子おばけ何やら親にアピール(右写真)。親おばけカバンで子をぶつ。荒井が親おばけを羽交い絞めにして子に攻めさせようとする。

が、最終的には親子協力して荒井にストンピング(左写真)。


第3試合 匿名希望・改 vs ブラック・バロン

これが匿名希望・改(かい)。前回の匿名希望は素顔だったが。

「IWA仙台大会に一度だけ出た」ブラック・バロン(左写真)も埼玉はもう二度目。ロックアップ、バロンホイップからアームロック。起こしてもう一度ホイップ、腕をひねり上げる。改はヒザ蹴りでブレーク、パンチ、ストンピングで攻める。

バロンはレフェリーの森谷さんに向かって顔を回す。よく見えないらしい森谷さんは本部席にメガネを取りに行く。メガネかけて見ると(右写真)森谷さんはやっぱり目を回す。その間にバロンがフォールのチャンスを得るがノーカウント。

改はレフェリーに抗議するバロンを背後から襲ってブレーンクローに(左写真)。リリースしてギロチンドロップ、カウント2。

改パイルドライバー、バロンリバース。バロン目を回しにかかる(右写真)が改はあらぬ方向を指差すことでバロンの視線をそらすと延髄蹴り。グラウンドコブラ、カウント2。

改はDDT、さらに距離を取ると助走をつけて後頭部にラリアット(左写真)、カウント2。改キックからストーンコールドスタナー。

改もう一度距離を取ってラリアット、バロンかわして目を回させてからスクールボーイ(右写真)、3カウント。

バロン(4分50秒 スクールボーイ)改


第4試合 片目骸骨 vs エル・ヒルヒルカン

テーマソングが鳴って片目骸骨入場、のはずが出てこず急遽「リング調整のため休憩」に。長い休憩の後改めて片目骸骨(左写真)入場。

こちらがエル・ヒルヒルカン。メキシカンらしく陽気。しかし2人ともほとんど普段着だ。

ロックアップ、組み合ったまま両者体勢が低くなる。ついにはリングにうつぶせに(左写真)。

両者寝る(右写真)。森谷さんがダウンカウントを数えると9で起きる。ルチャの攻防、回転エビの切り返し合いを見せた後、片目骸骨がヒルヒルカンに「何か落ちてる」と注意を下に向けて後頭部にパンチ。ヒルヒルカンもやり返す。骸骨ひっかかる。

両者手四つ、骸骨押し込む、ヒルヒルカンブリッジでこらえる(左写真)。が、やっぱり両者寝る。また9カウントで起きる。5分経過。

ヒルヒルカンボディスラムの体勢、骸骨着地してバック取る、ヒルヒルカンエルボーでブレークしてラリアット。骸骨もラリアット。次のラリアットは両者相打ち、ダブルノックダウン(右写真)。また寝た両者だがカウント8で立つ。

ヒルヒルカンコブラツイスト、骸骨切り返して(左写真)ヒルヒルカンのマスクを剥ぎ取る。

しかしヒルヒルカンはその下にストッキングをかぶってたのでマスクはぎにもひるむことなく骸骨を丸め込む(右写真)、3カウント。

ヒルヒルカン(6分50秒 スクールボーイ)片目骸骨

声援に応えるヒルヒルカン(左写真)。誰だかわかりません。


第5試合 サバイバル飛田 vs ブレイン&ディザスター

飛田先に入場、ブレイン&ディザスターを待つ(右写真)。

入り口からその姿を現したブレイン&ディザスター。ん?

んーと、何と言いましょうか、これは。「下の人などいない!」(c)吉田戦車状態だな。確かに2.5mくらいはありそう。

対峙する両者(左写真)。ブレイン&ディザスターは釣り竿を振り回す。

両者ロックアップ(右写真)、ブレイン&ディザスターは飛田を蹴り飛ばす。飛田ダウン、カウント7。

飛田がぶつかっていくとブレイン&ディザスターは分解。ブレインを追いまわす飛田。ディザスターは視界が利かないのかあまり動かない。

ブレインはおんぶの形で再合体すると(右写真)また猛攻。しかしディザスターと息が合わずまた落下。

飛田は場外までブレインを追ってボディスラム(左写真)。

飛田マット内に戻る。ディザスターがヘッドバット、倒れこみヘッドバット(右写真)で攻める。

飛田はマットをひっくり返し、再合体したブレイン&ディザスターにぶつける。また分解。

飛田はブレインを肩車に取ると(右写真)そのまま後ろに倒れこむ。宇宙パワー技?

さらにディザスターには後ろから肩車状態に飛びつき、前転して首4の字に。ディザスタータップ。

飛田(4分30秒 飛びつき首4の字固め)ブレイン&ディザスター

試合が終わると飛田に抱きついて泣くブレイン。言葉を交わす。

飛田「挑戦してきた理由がわかった。前回8月にやった時に、『9月に釣り大会をやる』って言ったのを、こいつは生きる支えにしてたらしい。どんな小さなことでも約束は守らなきゃいけないな。聞くところによるとかなりな虚弱体質で、どーしよーもなくて、町の力持ちを日給8000円交通費別で雇ったらしいけど。2m50cmもウソじゃなかったな。」

「こうやって、どんどんプロレスというジャンルから遠ざかって行ってるが、別に遠ざかって行くことに悔いはない。DDTみたいな大手インディーとは同じことをやっても、できた日にちも時間も人脈も違うのだから。埼玉プロレスと言ってもオレが選手のテーマから何からやらないといけないというせちがらい話なのは否めない。歳末助け合いってことで、みなも2人の姿を見て、今年1年自分が真っ当な人間だったかを振り返る時間かもしれませんね。」
「たまに死んだら神様とか言うのを聞くけど、死ぬ前ボロクソ言われて、死んでからあいつは凄かったと言われても。死ぬ直前までイケイケでオレは行くんで、来年もよろしくお願いします。」



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