全日本 1/28東京ドーム大会



98年5月の全日以来のドームでのプロレス観戦だ。やはり2階席では見にくい。写真も撮れたもんじゃない。かと言って1階スタンドじゃネットが邪魔だし、アリーナ席は平べったいから他人の頭が気になるし。


第1試合 時間差バトルロイヤル

「出場選手は入場テーマでわかります」という触れ込みでちょっとは「サプライズ」を期待したのだが。まずは相島と浪花(右写真)で始まり、土方、望月、神田、ダークネス・ドラゴン、TARU、堀口、水前寺らここ最近の全日の前座を飾ってきたメンツ。いちばん入場時に盛り上がったのが最後に入ってきたストーカー市川。逆にダニー・クロファットがこの中に交じってるというのは寂しい限り。で、そのクロファットが優勝したりすんのはまたどうだか。結局全員が入るまで誰も退場しない、という何のための時間差バトルだったのか、という結果。その内容で30分は長すぎ。


第2試合 藤原喜明&荒谷信孝 vs キム・ドク&奥村茂雄

眠さに勝てず。試合は奥村のエクスプロイダー(左写真)からキム・ドクがダブルアームスープレックス、ツームストーンドライバーを決めてフォール勝ち。結構長くやってた様子。この時点でもう4時近く。


第3試合 ミル・マスカラス&エル・イホ・デル・サント vs ブルー・パンテル&アルカンヘル・デ・ラ・ムエルテ

派手な入場のマスカラス(右写真)。アルカンヘルもルナ・パークから東京ドームまで制覇か。

マスカラスはフライングクロスアタック、プランチャ(左写真)とお決まりの技で会場を沸かせる。サントもやられ役を引き受けてマスカラスをサポート。最後もマスカラスがサントの頭上を飛び越えてのダイビングボディアタックでアルカンヘルを押さえ勝利。素晴らしい。「もうマスカラスはいいや」と思いつつも、見ればやっぱり盛り上がる。


第4試合 アレクサンダー大塚&モハメド・ヨネ vs 長井満也&垣原賢人

これがまた眠かった。最後は長井が飛びつき十字でヨネからギブアップ勝ち。


第5試合 ジョニー・スミス、ジム・スティール、ジョージ・ハインズ vs マイク・ロトンド、カート・ヘニング、バリー・ウィンダム

ケンドール・ウィンダムが突然の来日中止で代打が兄のバリーになったことで赤コーナー側はUSエクスプレス+ヘニングという何とも豪華なチームになったが、3人の必殺技はことごとくカットに遭い、最後はバリーがスティールの失敗ターボドロップに捕まって終わり。


第6試合 渕正信 vs 獣神サンダーライガー

ついに全日マットに上がった獣神(左写真)。やっぱり対抗戦は盛り上がる。

渕は序盤からフェースロックでライガーを攻める(右写真)。その後もネチネチした攻撃でファンの喝采を浴びる。ライガー反撃に転じるも続かず。

渕が繰り出したジャイアントバックブリーカー(左写真)。馬場三回忌興行ならでは。この技が見れただけでもこの試合は価値あり。が、結果はライガーがラ・マヒストラルで丸め込んで勝ちという「悪い予感」当たり。


第7試合 大仁田厚&テリー・ファンク vs アブドーラ・ザ・ブッチャー&ジャイアント・キマラ

テリーは入場するとマイクを取り「I'm home! All Japan is my home!」と「帰ってきた」ことをアピール(右写真)。大仁田もマイクを取ると「邪道が帰ってきた!」とか(はっきり聞き取れず)アピール。試合は場外乱闘、大流血戦の合間にテリーがキマラをスピニングトーホールドで仕留めたが、その後の場外乱闘がまた凄かった。


スタン・ハンセン引退セレモニー

足跡を紹介するビデオは短め。今日売られていた写真集にしてもそうだが、ノア勢は全く映らず。引退式のリングに向かうハンセン(左写真)。ビジョンに映るその顔は穏やか。思えば自分が最初に生で見たプロレス興行のメインはハンセン&ロン・バスvs馬場&鶴田だった。その後はあんまり生では見る機会はなかったけれど。

リングに上がったハンセン。各マスコミ、選手らからの記念品を受け取る。その中にピート・ロバーツがいたのが驚き。

PWF会長ロード・ブレアース氏も久々に登場(左写真)。リングに上がるのが精一杯。

ハンセンのスピーチは家族、馬場、ブロディ、全日スタッフ、テリー・ファンク、ファンに対する謝辞。テリーとも凄い抗争やってたよなあ。それを引き受けたテリーも凄いし、提供した馬場もやっぱり偉かった。10カウントの後あっさり退場するハンセン。ベンチ横の入場口で最後のロングホーン。ハンセンは間違っても「1、2、3、ウィーッ!」なんてことはしないのだ(たぶん今後も)。


第8試合 スティーヴ・ウイリアムス vs マイク・バートン

戦前の予想は危険な試合になるか大凡戦になるか。で、結果は後者。ウィリアムスが雪崩式フロントスープレックス(左写真)からドクターボム、バックドロップで完勝。だいたいウィリアムスの大一番ってこんなもの。


第9試合 武藤敬司 vs 太陽ケア

序盤のグラウンドの展開できっと武藤はケアの「実力」を見切ったことだろう。やっぱりドームのセミ、相手が武藤というのは荷が重過ぎ。

10分過ぎ、いきなり武藤が低空ドロップキック連発から早くも4の字固め。もう終わりか?と思ったがケアも粘って2度はロープエスケープ。攻める武藤も傷めているヒザが気になる様子。15分過ぎ、いつもよりキツめのドラゴンスクリューからケアの顔面にヒザ蹴りを連打し3度目の4の字。ケアさすがにギブアップ。


第10試合 天龍源一郎&馳浩 vs 佐々木健介&川田利明

馳がきっちり体を作っているのが素晴らしい。忙しいんだろうに。川田は序盤からストレッチプラム(右写真)。両軍とも急造チームながらクイックタッチで「タッグマッチ」をうまくこなしている。

健介が馳にノーザンライトボム(左写真)。この2人の絡みは96年ドームの馳の「引退試合」以来か。試合は誰かがどちらかに一方的に捕まる、ということもなく淡々と進む。いや、一個一個の当たりは激しいんだけれども。

最後は川田がジャンピングキック連打から、健介が天龍を押さえている間にパワーボムで馳をフォール。

試合後健介マイク「俺達の時代だ!」おいおい。

「ゼンニッポン」コールは起きず。


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