Jd' 2001/2/10 後楽園ホール大会



試合前、今日坂井の「3人掛け」に臨む武藤、乱丸、丸山が決意表明。丸山は自分の試合ではなく「阿部さんが勝つことを信じてください」だったが。それにしても乱丸がしゃべるのは初めて見た。


第1試合 おばっち飯塚&月丸 vs 西千明&山本千歳

おばっちいきなり西と山本の胸を触るセクハラ(?)攻撃(右写真)。ヒップアタック連打、山本もコーナーに詰めてヒップアタック、山本かわして逆に串刺しドロップキックを食らう。

西と山本はロープに振ってダブルのドロップキック(左写真)。西がモサモサとフットスタンプ連打。おばっち捕まえるとストッキング攻撃。おばっちロープに振る、西ドロップキックで返す。計4発。ボディスラムからフットスタンプ、おばっちかわす。もう一発、おばっちまたかわす。もう一発、おばっちかわす。そこに月丸がミサイルキック。西は山本にタッチ。山本ドロップキック7連発、ボディスラムからカバー、カウント2。ロープに振る、月丸ドロップキック。月丸おばっちにタッチ、おばっち入ろうとするが月丸戦闘続行。どうもさっきノータッチで入ったのを気にしてたようだ。おばっちは「この子は出来が悪いねえ。タッチするから入ろうとしたらまだやってるよ」と突っ込んでたが。

月丸シーソーホイップ、山本飛ばず。山本振り返ってモンキーフリップ。2発目と見せかけて回転エビに、カウント2。山本コーナーに振る、月丸コーナーで待ち構えてカカト落とし。月丸ロープに振る、山本クロスボディ。月丸キャッチ。西がフォローに入るが月丸は西目掛けて山本を投げつける。月丸バックドロップ、おばっちにタッチ。おばっちセカンドロープ上を歩いてからダイビングプレス(右写真)、カバーは西がカット。おばっち首投げからダイヤル固め、西カット。5分経過。

西は山本をコーナーまで引きずっていって無理矢理タッチ。おばっちにフットスタンプ連打(左写真)。山本も呼び込んで2人でフットスタンプ。西転ぶ。西ロープに振る、おばっちロープくぐり。西「フザケんな!」おばっち「マジメにやってるわよ。」西「フザケんな!」でぐるぐるパンチ。おばっち「マジメにやってるって!」ぐるぐるパンチお返し。

月丸が入って西を羽交い絞め。おばっちコーナーに上がって大根スマッシュ(左写真)。続いておばっちドロップ、カバーは山本がカット。月丸が山本を場外に。おばっちコーナーに上ってダイビングフットスタンプ、西動けずモロに食らう。これで3カウント。

おばっち(7分19秒 体固め)西

おばっち「一日も早くコーナーからフットスタンプできるようになりなさいよ。フットスタンプと言えば小杉夕子、じゃなくてフットスタンプと言えば西千明、になるようにね。」


第2試合 坂井澄江3人掛け(武藤裕代、乱丸、丸山美和)各10分一本勝負

3人が話し合った結果武藤が一番手に。しかしここでブラディーがマイク。「なんでお前が出るんだよ。このカードはアタシが決めたんだ。順番もアタシが決める。最初は気持ちの伝わる丸山、お前出て来い。次は乱丸。武藤お前は最後に出ろ。」すごすご下がる武藤。しかしこれは武藤にとって有利なのでは?

坂井澄江 vs 丸山美和

丸山は坂井の張り手をかわすと逆さ押さえ込み、カウント1。坂井ロープに振る、丸山クロスボディ(左写真)、カウント1。坂井キック、丸山キャッチする。坂井張り手からボディスラム、カウント2。逆エビから片逆エビ、丸山ロープ。

坂井ボディシザーズで締め上げる(右写真)。丸山エビに返そうとするが坂井その度に戻す。坂井スリーパー、丸山ロープ。

坂井ロープに振る、丸山ドロップキックで返す(左写真)。計5発からカバー、カウント2。坂井もドロップキック3発からボディスラム、カウント2。コーナーに振る、丸山切り返す、坂井コーナーに飛び乗る。丸山張り手、坂井その腕をキャッチすると飛び降りざまにホイップ。丸山は立ち上がる坂井に回転エビ、カウント2。丸山フライングクロスアタック4連発からコーナーに上ってミサイルキック。しかし受身を失敗したのか「痛い!」と叫んで動けない。レフェリー高橋洋子が腕の様子をチェックしてレフェリーストップを宣告。

坂井(4分25秒 レフェリーストップ)丸山

坂井澄江 vs 乱丸

乱丸が入ってすぐに試合開始。腕を負傷した丸山はジャガー横田が応急処置で腕を三角巾で吊る。骨折?乱丸はニールキック連発。コーナーからもニールキック。坂井は乱丸のノーザンライトスープレックスをブロックしてキック、ロープに振ってコブラツイスト。乱丸切り返してコブラツイスト。コーナーに詰めてキック。さらにサッカーボールキック連打(右写真)。乱丸弓矢固め、坂井の手がロープに届く。

乱丸は坂井をロープ際にたたせて背中にキック(左写真)。逆エビ固めから片逆エビ固め。坂井なんとかロープに。坂井首固め、カウント2。すぐさま十字に行くが乱丸はブロックしてロープブレーク。5分経過。

坂井腕取ってアームストレッチ、乱丸回転してブレーク。乱丸キック、坂井チョップ。乱丸エルボー、坂井もエルボー打ち返す。コーナーに振る、乱丸切り返す、坂井コルバタ。坂井顔面キック打ち込んでコーナーに上る。乱丸はハイキックで坂井を場外に落とすとセカンドロープから体をひねってトペコン(右写真)。乱丸は坂井をリングに戻してノーザンライトスープレックス、カウント2。

乱丸キック、坂井キャッチ。乱丸その足を軸に延髄蹴りに行くが坂井かわす。坂井は立川先生スープレックス(左写真)、カウント2。7分経過、残り時間は3分。

坂井コーナーに上ってミサイルキック、カウント2。バックドロップホールド、カウント2。ムーンサルト、乱丸これも2で返す。坂井は乱丸をコーナーに上げて雪崩式フランケン(右写真)、乱丸頭から突っ込む、がカウント2で切り返してエビ固めに。カウントは2。坂井ラリアット、乱丸かわして裏投げ。残り1分。

乱丸ハイキック、カバーはカウント2。乱丸セカンドロープに飛び乗って三角飛び延髄蹴り、これも2。坂井立ち上がるとフィッシャーマンバスター(左写真)、これ一発で大逆転の勝利。

坂井(9分49秒 片エビ固め)乱丸

坂井澄江 vs 武藤裕代

坂井なかなか立てない。武藤は奇襲はかけずにロックアップからじっくりスタート。坂井バック取ってバックドロップ、武藤起き上がる。坂井突っ込む、武藤捕まえてボディスラム、カウント1。武藤かわづ落とし4連発、カウント2。カナディアンバックブリーカーに行くがこれはブロック。武藤はヘッドバット連打から再度カナディアンバックブリーカーに。坂井は回転エビに、カウント2。坂井コーナーに飛び乗ってブファドーラ、武藤キャッチしてカナディアンバックブリーカー、坂井着地する。武藤バックドロップ、坂井空中回転狙った?武藤は急角度で落とす。武藤片逆エビに。坂井ロープににじり寄るが武藤はリング中央に引き戻す。坂井なんとかロープに。5分経過。

武藤ストンピング連打。引き起こそうとするが坂井立たない。武藤引っこ抜くようなカナディアンバックブリーカーから投げ落とす。再度逆片エビに。今度はリリースして背中にストンピング。武藤かわづ落とし、坂井ブロックするとチョップもかわしてコーナーからミサイルキック(左写真)。坂井ウラカンホイップからスライディングキックで武藤を場外に落とすとプランチャ。武藤をリングに戻す。7分経過。

坂井再度ミサイルキック、カウント1。坂井ブファドーラ、武藤かわしてアルゼンチンバックブリーカーに、坂井体をひねって回転エビに。武藤は坂井をパワーボムの体勢、しかしそのまま運んでコーナーにぶつける。武藤コーナーに詰めて逆水平連打。ロープに振ってブレイジングチョップ、カウント2。武藤アルゼンチンバックブリーカー、坂井着地してカサドーラに、武藤これを持ち上げてアルゼンチンバックブリーカーに。坂井これも着地。ウラカン・ラナに行くが武藤は途中で止めて逆エビに。武藤アルゼンチンに行く、坂井ブロック。武藤はコーナーに坂井を上げて雪崩式かわづ落とし(右写真)、カウント2。武藤アルゼンチン、坂井着地してフィッシャーマンバスター、ここでタイムアップ。

坂井(10分 時間切れ引き分け)武藤

武藤当然のように「延長させてください」とマイク。しかしここからが違っていた。

坂井マイクを取ると「ジャガーさん、どっかで見てらっしゃいますか?ジャガーさん、話を聞いてください。去年の4月の4周年記念興行のTWFシングル選手権の試合後、ライオネス飛鳥さんが私たちを『ジャガー横田の失敗作』と言いました。それを聞いて私と藪下以外の正規軍の人間はリング上で泣いて『がんばりますから応援してください』と言いました。私と藪下はブラディー、ファングと一緒にやってますが、私たちは失敗作なんかじゃないと思ってますから、あの時リング上で泣いた人たちに不信感を持ってました。失敗作と言われてリング上で泣いた武藤や乱丸ともう一度やる必要はないと思います。この経緯についてどう思われますか?武藤ともう一本やるということについてどう思われますか?」

入場口にいたジャガーがリングサイドまで来て答える。「私は誰も失敗作だなんて思ってません。飛鳥がそう思ったのを表現したんでしょうが。その時に泣く人と泣かない人いたけども、泣いた人もそれを認めたわけじゃなくてくやしくて泣いた人もいるだろう。失敗作かどうかは今じゃなくてやめる時にわかるんじゃないかと思う。たとえ今あなたが成功していても、最後に泣くかもしれないし、武藤が今笑ってなくても最後には笑っているかもしれない。私はあなたたちを信じてます。あなたたちはもう私の手を離れてるし、私は一歩引いて見させてもらいます。まだ安心してはいられない、最後に自分たちは成功したと思えるかどうか。私が成功させてあげるわけにはいかない。それは自分たちのやりざま、生きざまだから。ただ、私たちはみんなを信じてます。」

坂井リングに戻ってまたマイク。「私たち(ID4)4人は組んでるけど1人1人思うことは違っています。でも失敗作じゃない、と自信を持ってる4人で組みました。その気持ちはみんな同じです。(乱丸を向いて)あなたたちからはそういう気持ちが見えない。」マイク置いてリングを去る。

武藤マイク「えとー自分は・・・・自分の足りない部分を探していきます。必ず変わって見せます。時間を下さい。本当に、本当に変わって坂井さんを戻します。時間を下さい。」

キツいなあ。坂井の考えてることはわかったけど、これを興行の中でやる必要があったのかどうか。ただひとつ言えるのはこのブラディー・マッチメークの3人掛けは大失敗だったということかな。結果論だけど怪我人続出だし。


第3試合 TWFタッグ選手権試合
仮面天使ロゼッタ&仮面天使フレイア(王者組)vs SAYA&KAZUKI(挑戦者組)

なんかどうしようもない雰囲気の中仮面天使コンビがチャンピオンとして入場。セコンドには神仮面ファラオン(左写真)。

ロゼッタはいつものようにハザードフォーム(右写真)。冷ややかに見つめるスーパーテラーズ。仮面天使組が握手を求めるが無視。仮面天使2人がコーナーに戻ろうと背中を見せたスキにスーパーテラーズは背後からキック、場外戦でスタート。SAYAはロゼッタ、KAZUKIはフレイアを観客席に投げ込みイス攻撃。KAZUKIがフレイアをリングに戻し、ロープに振ってジャンピングニー2連発。カバーはカウント1。

KAZUKIフェースバスター、SAYAのヒザにフレイアの顔面をぶつけ、ロープでマスクをこする。首投げからキャメルクラッチ、手を口に突っ込む(左写真)。レフェリーがブレーク。フレイアスクールボーイ、カウント2。ストンピング打ち込むがKAZUKIはその足にかみつく。フレイアは背中にパンチ、ストンピング入れてロゼッタにタッチ。

ロゼッタとフレイアは2人でロープに振ってダブルのドロップキック(右写真)、ロゼッタがカバー、カウント2。KAZUKI今度はロゼッタの脇腹にかみつく。さらにクロー攻撃。腕をひねり上げてエルボースタッブ、SAYAにタッチ。SAYAはロゼッタをロープに固定。KAZUKIもエプロンから顔面踏みつけ。

SAYA首投げからスリーパー(左写真)、フレイアがカットに入るがSAYA放さない。ロゼッタロープ。SAYAボディスラムからカバー、ロゼッタはブリッジで立ち上がるとロープに飛んでクロスボディ、カウント1。首投げからサッカーボールキック、フレイアにタッチ。フレイアはストンピング。5分経過。

フレイアコーナーに詰めてエルボー、対角線コーナーに振るがSAYA切り返す。フレイアコーナーに飛び乗って反転ミサイルキック、SAYAかわす。SAYAが抱えてKAZUKIが合体ネックブリーカードロップ、SAYAがカバー、カウント1。フレイア立ち上がるとジャンピングネックブリーカードロップ、カウント2。フレイアストンピング、顔面キック、SAYAかわしてバックドロップ、SAYAロープに飛ぶ、フレイアホイップで場外に落とす。ロゼッタがKAZUKIも場外に落としてフレイアがトペ(右写真)。

ロゼッタもコーナーからプランチャ(左写真)。SAYAをリングに戻し、中央に寝せて対角線コーナーからダブルのダイビングヘッドバット、フレイアがカバー、KAZUKIがカット。フレイアはロゼッタにタッチ。ロゼッタバック取る、SAYA切り返す。ロゼッタカサドーラ、カウント1。ロゼッタドロップキック。

SAYAロープに振ってパンチ、ロゼッタ側転でかわしエルボー。SAYAもエルボーで返す。打ち合いからロゼッタはぐるぐるパンチ(右写真)、カバーはKAZUKIがカット。SAYAはロゼッタのパンチをキャッチするとパワーボムに、カウント2。KAZUKIにタッチ。

SAYAがボディスラム、KAZUKIがコーナーからダイビングニー(左写真)、カウント2。ロゼッタ立ち上がると浴びせ蹴り、当たり浅い。ロゼッタ延髄蹴りからコーナーに上ってミサイルキック、カウント2。

ロゼッタはKAZUKIにロゼッタストーン(右写真)。フレイアがSAYAのカットを阻止しようとするがSAYAはこれを振り切ってカット。ロゼッタバック取る、KAZUKI切り返す、ロゼッタカサドーラ、カウント2。10分経過。

ロゼッタはフレイアにタッチ。フレイアコーナーに上る、ロゼッタがボディスラムでKAZUKIを寝せるとダイビングボディプレス(左写真)、カウント2。フレイア怨霊ドライバー狙う、KAZUKIブロックしてSAYAの投げ込んだバケツで一撃。

KAZUKIキャプチュード(右写真)、カウント2。KAZUKIコーナーに。ロゼッタ押さえる。フレイア上るがKAZUKIはこれを叩き落して延髄ニー、カバーはロゼッタがカット。KAZUKIロープに飛んでもう一発延髄ニー、足を固めてバックドロップホールド、カウント2。

KAZUKIパワーボム狙うがロゼッタがミサイルキックでカット(左写真)。そのままロゼッタはSAYAをブロック、その間にフレイアはKAZUKIをロープに押し込んで後方回転から足折り固め、カウント3。

フレイア(11分40秒 回転足折り固め)KAZUKI

今回はちゃんとベルト2本ともあり。しかしフレイアは腰に巻くのは拒否。さっきの試合なんかに比べるときれいにまとめた感じだが、インパクトは逆になし。損したかな?それにしてもスーパーテラーズ側のポイントゲッターであるはずのSAYAがまだ完調じゃないからなあ。



その2へ。