みちのくプロレス 2/11クラブハイツ大会



コマ劇場の隣、新宿東宝会館の8階が今日の会場。2時ちょっと前についたが開場待ちの列が短い。20人ほど?しかも見知った顔が少ないぞ。2時20分開場。専用エレベーターで8階に上がり、クラブハイツの中に入るとこんな感じ(右写真)。まさにキャバレーだな。イスは全部ソファなので座りごこちは抜群。照明はスポットライトを使ってもまだ暗め。やっぱり新宿プロレス用の会場だな、これは。開始は3時ちょっと回った頃。その時点での観客は約100人。



第1試合 北海珍念 vs junji.com

ロックアップ、junji.comロープに詰める、ブレーク。再度ロックアップ、今度は珍念がロープに詰め、ブレーク間際に張り手。珍念ヘッドロック、junji.comはパンチでブレーク、ロープに振る。タックルは互角。珍念ロープに飛ぶ、junji.comすくい投げ。手四つでリスタート、珍念片足タックル、足取って上になる。junji.com切り返して十字に。珍念上体起こしてエビ固めに。junji.comグリップを切る、珍念ロープ。

junji.comキック、ボディスラムからスリーパー。珍念動けない。junji.com首4の字にスイッチ、珍念ロープ。junji.comストンピング、珍念立ち上がってエルボー。junji.com張り手。junji.com首投げからサッカーボールキック2発。ボディスラムからエルボードロップ、カバーはカウント2。junji.comレッグロック、珍念ロープ。junji.comコーナーに振って串刺しラリアット、珍念かわして逆に串刺しドロップキック2発(右写真)。

珍念エルボー連打、コーナーに振って串刺しエルボー。さらにリングの中央でエルボー連打。ロープに飛んでもう一発狙うがjunji.comは担ぎ上げてバックフリップ(左写真)。junji.com逆片エビ。珍念は必死にロープエスケープ。5分経過。

junji.comストンピング、バックドロップからキャメルクラッチ(右写真)、珍念ギブアップ。

junji.com(5分45秒 キャメルクラッチ)珍念


第2試合 つぼ原人 vs モハメド・ヨネ

「Club Heights」のネオンの前に原人(左写真)。シュールだ。シュールはいいが、「応援団長」を骨で殴って行くとは不届きな原人である。

手四つでスタート。ヨネ両手を取ってふみつけ、さらに素足も踏む。ヨネローキック連打。つぼは本部席に行ってゴング鳴らす。しかし当然無効。つぼは客のウーロン茶を飲み干してリングに復帰。ヨネストンピング、ボディスラム、ロープに走ってギロチン。ヨネはつぼの顔面をつかんでひねる(右写真)。首4の字、つぼロープ。コーナーに振って串刺しニーアタック。5分経過。

つぼは「オー」をやってるヨネの背後から急所打ち。カンチョー攻撃からボディスラム、コーナーに上るがダイビングヘッドバットを打つには遠すぎる。リングに戻ってヨネを引っ張ってくる。そしてもう一度コーナーに。ヨネ起き上がってコーナーに迫る。つぼ「タイム」。つぼ降りる。ヨネヒザ、パンチ。つぼ握手と見せかけてサミング、ターンバックルにぶつけコーナーに振って串刺しラリアット、そして「ウィーッ!」ヨネをコーナーに固定してカンチョー(左写真)。女性客と2人で鉄柱で股間攻撃。

怒ったヨネは場外でボディスラム。助走をつけてニーアタック狙うがクラブハイツでは直線距離は稼げない。大回りしているうちにつぼ起き上がって逃げ出す。追うヨネ。両者一周したところで息切れ状態。それでもまだ走る。2周目、ついにつぼが止まったところにヨネニーアタック(右写真)。

ヨネは倒れたつぼにソファーを積み重ねる(左写真)。そしてリング復帰。パンチ田原レフェリーの場外カウントが進む。18でようやくイスをハネのけてリングに復帰したつぼだが疲れて横になったところをヨネが片エビに固めるとカウント3。

ヨネ(10分1秒 片エビ固め)つぼ


第3試合 矢樹広弓 vs 仲村由佳

仲村を見据える矢樹広弓(右写真)。

手四つでスタート、矢樹は仲村の両手をマットに着けて手踏み(左写真)。腕ひねってアームストレッチ。仲村は足をすくって倒すと背中にストンピング。仲村逆片エビ。矢樹「全っ然痛くない」と言うと難なくロープに。仲村ロープに振る、矢樹クロスボディ、カウント1。

矢樹髪をつかんでターンバックルにぶつけるとXファクター。髪ホイップ、再度のXファクターから十字に。仲村上体を起こしてブロック(右写真)。矢樹引っくり返してマウント状態。仲村両腕を足で押さえてエビ固めに。矢樹返してカウント2、仲村さらに切り返してカウント2。矢樹起き上がるとドロップキック。

矢樹ロープに振る、仲村カニばさみで倒すとキャメルクラッチ。矢樹かみついて脱出。仲村ボディシザーズ。矢樹ヒジを使って外すと逆片エビ固めに(左写真)。腰を痛めている仲村にはキツい攻撃。なんとかロープに。5分経過。

矢樹ストンピングから仲村をロープに固定して足を首に引っ掛けるヒールムーブ(右写真)。矢樹ロープに振る、仲村切り返す、矢樹パンチ、仲村かわしてドロップキック2発。コーナーに上ってミサイルキック、矢樹立ち上がる。矢樹バック取る、仲村カサドーラ、カウント1。

仲村コーナーに振る、矢樹走ってきた仲村にキック。ドロップキック行くが仲村スカす。仲村ロープに飛ぶ、矢樹一本背負い、カウント2。矢樹コーナーに振る、仲村コーナーに飛び乗ると走ってきた矢樹を捕らえてスイングDDT(左写真)、カウント2。

仲村ロープに振る、矢樹切り返してパンチ、仲村キャッチすると飛びつき十字架固め、カウント2。仲村コーナーに上る、矢樹下から張り手打って雪崩式一本背負い(右写真)、カウント2。

矢樹コーナーに上ってミサイルキック(左写真)。矢樹バックドロップ、仲村体を翻してつぶす。

矢樹カウント入る前にブリッジで起き上がるとランセット・アーチ(右写真)、カウント3。

矢樹(7分50秒 ランセット・アーチ)仲村


第4試合 グラン浜田&湯浅和也 vs サスケ・ザ・グレート&サスケ・ザ・グレート・プロトタイプ

これがサスケ・ザ・グレート&プロトタイプ。ちょっと細い方がプロトタイプ。浜田がコールされると同時にグレート組が奇襲攻撃。湯浅を場外に叩き出して浜田を2人で攻撃。ロープに振ってグレートがカニばさみ、プロトがギロチンドロップ。プロトがキャメル、グレートがドロップキック。役目交代してもう一発。

湯浅が入る。グレートパンチ、ダブルで振ってクローズライン。グレートセントーン、顔踏みつけ、ストンピング、チンクラッシャーからカバー、カウント2。プロト入ってキャメルクラッチ。リリースして顔面にチョン蹴り。湯浅エルボー、グレートが背後から近寄って急所蹴り。ロープに振ってラリアット、ギロチンドロップ、カウント2。ストンピング、サミングからチョーク。浜田がカット。浜田ヘッドバット(右写真)、ロープに振ってタックル。浜田ドロップキック、グレートスカしてプロトにタッチ。

浜田ヘッドバット2発、湯浅を呼び込んで串刺しラリアット連発。湯浅ブレーンバスター、カウント2。ストンピング、ロープに振る、プロト切り返してキックからパイルドライバー(左写真)、グレートにタッチ。グレートボディスラムからダイビングフットスタンプ、プロトも続く。2人で飛行機ポーズ。なんか堂に入ってるなあ。グレートもパイルドライバー、浜田がカット。ダブルでコーナーに振る、串刺しラリアットかわして湯浅2人にエルボー。ドロップキック打って浜田にタッチ。浜田ヘッドバット、コーナーに振って串刺しラリアット。浜田はプロトとコーナーに上げて雪崩式フランケン、グレートカット。5分経過。

グレートコーナーに振る、浜田待ち構えてスイングDDT(右写真)。

コーナーに上げて浜ちゃんカッター狙うがプロトが背後から急所打ち(左写真)。ダブルのトラースキック、ダブルのブレーンバスターからコーナーに吊り下げる。しかしドロップキックの連打は湯浅が妨害。湯浅グレートにノーザンライトスープレックス、プロトがカット。

グレート組ダブルでロープに振ってクローズライン、湯浅かわすがグレート急所蹴り。ダブルのライガーボム(右写真)は浜田がカット。しかしグレートが浜田を場外に落とす間にプロトがみちのくドライバーで湯浅フォール。

プロト(8分2秒 片エビ固め)湯浅


第5試合 NWAミドル級選手権試合
ザ・グレート・サスケ(王者)vs 日高郁人(挑戦者)

日高、このマスク着けて入場。

マスクを脱ぐとこういうひび割れメイク(右写真)。

日高ゴングと同時にショーンキャプチャー(左写真)、サスケロープ。日高ストンピング、ロープに飛んで再度ショーンキャプチャー、サスケロープ。サスケ場外エスケープ。サスケ戻る、手四つ、サスケ腕をひねる。日高切り返す。サスケ回転して体勢入れ替えるとサルトで投げる。サスケアームロック、日高足取ってエルボードロップ、サスケ十字に。日高レッグロックに切り返す。

サスケ腕取ってハンマーロックからニースタンプ。サスケレッグロックから弓矢固め(右写真)、日高ブレークしてカバー、カウント2。サスケソバット、日高かわして片足タックル、アキレス腱固めに。サスケアキレス腱固めに切り返す。日高ロープ。5分経過。

サスケロープに振ってニールキック、日高かわしてソバット。日高ドロップキック、サスケはスカす。サスケロープに振る、日高切り返してDDT。日高ドロップキックからスリーパー(左写真)。サスケはレッグロックに切り返す。日高再度スリーパー、マウント取る。サスケエビ固め、カウント2。サスケバック取る、アームストレッチに。日高ロープ。

サスケストンピング、ボディスラムからギロチンドロップ、カウント2。日高立ち上がると張り手、モロに食らったサスケは前に突っ伏す(右写真)。ダウンカウント8まで進む。日高首投げから三角絞め。サスケ動かない。日高リリース。再度ダウンカウント。今度は途中で日高ストンピング。サスケやはり反応鈍い。日高フロントネックロック。10分経過。

日高コーナーに詰めてストンピング、逆水平、串刺しドロップキック。踏みつけるとパンチ田原がブレーク。日高「闘えねーだろ!」日高首固め、カウント2。スクールボーイ、これも2。サスケパンチ乱打、カバー、カウント2。ボディスラムからダイビングニードロップ、日高かわして低空ドロップキックからヒザ十字(左写真)、サスケロープ。

日高バックドロップ、エプロンに出てスワンダイブ式エルボー、サスケもエルボーで撃墜。サスケドロップキックで日高を場外に落とすと大車輪トペコン(右写真)。場外カウント11でサスケ、15で日高がリングに戻る。サスケヘッドバット、ブレーンバスターの体勢から日高の足をロープに乗せてイーブンフローDDT、カウント2。15分経過。

サスケダブルアームスープレックス、カウント2。チキンウィングフェースロック(左写真)、日高ロープに逃げる。サスケボディスラムからセントーン・アトミコ、日高かわす。

日高ドロップキックでサスケを場外に落とすとひねりを加えたトペコン(右写真)、日高も大理石の床でヒジを強打するがサスケはまた動かず。日高が無理矢理サスケをリングに戻す。日高ジャーマン、カウント2。こまたすくい式ライガーボム、これも2。

日高ラリアット、サスケかわしてロープに飛び乗るとブファドーラ、日高かわす。日高コーナーに上り、サスケのヒザ目掛けてミサイルキック(左写真)。

予告してのショーンキャプチャー(右写真)、サスケなんとかロープに。日高ロープに走って再度ショーンキャプチャー、サスケ飛び上がってこれをかわすとうつぶせになった日高の両脇に足を差し入れジャパニーズレッグロールクラッチホールド、これで3カウント。

サスケ(19分47秒 ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)日高
※サスケ18度目の防衛。

サスケマイク。「日高、何度でも挑戦受けるぞ。またいつでも来いや。今日は本当に初めてのクラブハイツ大会にご来場頂き、最後まで熱いご声援ありがとうございました。」

そこまで言ったところでサスケから渡されたみちのくジャンパーを手に持ってミステル・カカオがリング上に。

サスケ「とりあえず、お前のことはなんて呼べばいいんだ?カカオか?梅本か?こないだ試合見せてもらった。空中殺法はオレの遥か上を行ってると思う。でもひとつ足りないってことで今日ここに呼んだんだけど、ジャンパーは着るためにある。手に持つもんじゃない。オレがそれを着て普段名にやってるかわかるか?そのシミがなんのシミかわかるか?機械油のシミだよ。レスラーとしては、あれだけの空中殺法をできるんだ、きっと凄い練習の裏づけがあるんだろう、足りないのは『裏方』ってとこだな。今日呼んだのはそのことをわかって欲しくて、ちょっと先輩風吹かせてもらった。もう言葉はいらないな。客が帰って、リングが残って、そこでオレ達が何をやるか、見て欲しい。クリアすべき問題はいろいろあるけど、それは一つ一つクリアすればいい。今日はそういうことでわかってくれ。」

カカオ無言のまま帰る。

サスケ「ご存知の通りみちのくプロレスは去るものは追わず、そして来るものは拒まずと言う姿勢でやってきて・・・」
そこまで言ったところで今度はリングサイドに296が現れる(右写真)。

サスケ「お前の気持ちはこないだの仙台でわかったよ。でもさ、その時も言ったけど、東郷本人が来なきゃ伝わらないし、話が進まないんだよ。」

296「ですから、今日は東郷と話して、本人を連れてきました。

西田秀樹を従えてディック東郷が登場(左写真)。

296「いろいろあったことは重々承知の上です。自分にできることはここまでです。しかし東郷の頭を下げさせることは勘弁願います。頭だったら自分が下げます。どうか今日のところは握手してもらえませんでしょうか?」

東郷が手を出す。サスケの手を小坪が押しとどめる。

サスケ「OK。十分誠意は伝わった。でもこれはオレ一人で判断できるってことじゃないから。ただ、ここまで東郷がきてくれたんだから、前向きにね、前向きに検討していくということで。今日のところはお引取り願いたい。」そして2人は握手(右写真)。

一人になったサスケ「一度出て行った人間が出戻るってことは相当難しいものがあるけど、彼は試合をぶち壊す、とかそういうことをせずに誠心誠意やってきたわけだから、それは真正面から受け取ってやっていいんじゃないかと思う。後はお客さん、選手、スタッフがどう思うかそのへんを。ということで時間を下さい。」



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