埼玉プロレス 3/18文明軒大会



宇都宮駅からバスで20分、会場の近くのはずのバス停で降りる。するとすぐにこういう張り紙が(右写真)。「?」って何?

しかしさらに進むと文明軒の看板が。ここに違いない(左写真)。

中に入っていくとあちこちにこういう張り紙が(右写真)。

奥まで入る。駐車場というより空き地にビニールシート(左写真)。写真を撮ってるとブレーメン大島や佐野直が「ここでやるとは誰も言ってないからね。」と言ってくる。

いつものように「注意事項」(右写真)。今日は喫煙・飲食はいいので「排尿・排便・性行為は所定の場所で。」とのことだった。

サバイバル飛田あいさつ(左写真)。「ようこそぼったくり興行へ。本当ならそこにあるテレビでここまでのいきさつをお見せするはずだったのですが、まだビデオが届いてないということで、只今鋭意運転中。・・・・こないだより人減ったねえ。」この後ブレーメン大島を呼んで芸能界話。「ドリルばばあはこないだサバイバル飛田青空道場で滑り台特訓していたら石をくるんだ手紙が飛んできて。で『うちのひとをよくも』と書いてあって、ここの場所が指定してあったんで。あ、ビデオが着いたようなので、つたない話はこれくらいにして後半に続く。」

そして恒例・佐野直トークショー。こないだ何も売れなかったため今日はオークションはなし。質問コーナーでは主に風俗系の話題。

続いてブロディ安藤のマジックショー。今回はモノマネとマジックのミックスらしいが。まずは歌丸のマネ。似てない。そして鳥肌実と三津間ジャパンのマネ。取り上げるネタがすでにマイナー。

今日のマジックはただひとつ。紙コップに卵を2個入れて頭からかける(右写真)。何も起きない。それだけ。

「一度でいいから見てみたい。マジックが成功するところ。歌丸でした。」

セットされた大型テレビの前に客が集まり、いきさつビデオ(「S-ARENA」)上映。

そして時刻は4時。いよいよ今日のワンマッチ興行がスタート。


サバイバル飛田 vs マダム山おやぢ・ドリルばばあ


飛田はホウキとたいまつ、そして傘を持って入場(左写真)。

一方ドリルばばあはその名に違わずドリルを持って入場。

飛田はホウキで一撃、そのまま追い回す(左写真)。ドリルばばあは控室に逃げ帰る。飛田追う。客もそれを追う。

しかしドリルばばあはでっかいドリルを持って、逆に飛田を追い回す(右写真)。おそるべしドリルばばあ。

山おやぢも出てきてドリルばばあに加勢(左写真)。ドリル攻撃で飛田は額から流血。ドリルばばあはその傷口をタワシでこする。これはキツい。

飛田はパンチで反撃(右写真)。

しかしドリルばばあはそのへんにあったヒモで飛田の首を絞める(左写真)。さらにそこに落ちていた大根を飛田を一発、二発。倒れた飛田の口に大根を突っ込む。

飛田もヒモで絞め返す(右写真)。しかし山おやぢが救出。山おやぢは鎌とにんじんを取り出し、にんじんを切って見せるとそのにんじんを飛田の口に突っ込む。

鎌を持って飛田を追い回すドリルばばあ(左写真)。客も右往左往。

飛田は倉庫?にあった手押し車を持ち出しドリルばばあに突撃(右写真)。しかし方向間違えたか壁に激突。ドリルばばあは飛田が持ってきた傘で攻撃。レフェリー佐野グレース直「ノーアンブレラ!」

壁の上に張ってあった有刺鉄線で飛田の額を攻めるドリルばばあ(左写真)。しかしこんなにサビついた有刺鉄線は危険では?

飛田形勢逆転すると場所移動して壁に打ち付け、ホウキ?をノド元に押し付ける(右写真)。飛田木の切れ端で殴る。山おやぢが救出。飛田ヘッドバット、パンチ。

ドリルばばあはホウキを取り上げ、飛田の顔面をこすりつけてカバー(左写真)、カウントは2。ドリルばばあ包丁で飛田の額を攻撃。

2人はさらに移動、道路の近くにあるゴミ捨て場に入ってゴミで殴り合う(右写真)。

段ボール箱の上から押さえつける飛田(左写真)。しかしカウントは2。ドリルばばあは金網を飛田のノドに押し付ける。ニードロップ連打からカバー、カウント2。

ドリルばばあゴミ捨て場を離れる。飛田「ナメんなコノヤロー」とつぶやくとラリアット。山おやぢがドリルばばあに熊手を手渡す。ドリルばばあこれでまた飛田の額を攻撃するが飛田は体勢を入れ替えカバー(右写真)、カウント2。元の場所(ビニールシート近辺)まで戻る。

またドリル攻撃(左写真)。飛田なすすべなし。

うつぶせになった飛田に花火攻撃(右写真)。山おやぢは爆竹も飛田に投げつける。

怒った飛田はついにたいまつに火をつけドリルばばあを追い回す(左写真)。これで一撃するとドリルばばあの髪が燃える。危険な戦いだ。15分経過。

飛田は頭に鍋をかぶり、取り上げたドリルで突撃(右写真)。カッコいい。しかし鍋の上からさらにアルミ缶でボコボコに殴られ、ドリルをノドに押し付けられる。飛田ダウン。カウント7で立ち上がろうとしたところにドリルばばあまた攻撃。

ドリルばばあは飛田の腹にドリル攻撃(左写真)。山おやぢは飛田の頭に駐車禁止のパイルをかぶせ、ぐるぐる回して方向感覚を失わせたところにラリアット、カウント2。ドリルばばあは鉄柱ならぬ電柱攻撃、落ちていたチェーンで絞める。この会場、凶器の宝庫だな。飛田はホウキに火をつけて追い回す。これも危険だ。山おやぢ水をかける。

ドリルばばあビニールシートに戻ってボディスラム。そこに停めてあったナンバーもないワゴン車を動かすと飛田の方へ。しかし飛田も起き上がる。ドリルばばあは飛田を車に押し付けてドリル攻撃、飛田かわして車の窓は粉々に。ついに戦場は車の上に(右写真)。25分経過。

飛田は車の上でパイルドライバー(左写真)、そしてカバー。レフェリー佐野グレース直がカウント3つ叩く。

飛田(26分6秒 体固め)ドリルばばあ

車上で勝ち名乗りを受ける飛田(右写真)。そのまま車上でマイク。「マダム山おやぢ・ドリルばばあ。やる前はこれは完全に金返さなきゃいけないかな、って覚悟決めてたんだけど、ばばあっつーくらいで看板に偽りなしってことで。こないだダンナとやった時は20分行かなかったんだよな?今日は26分?よく動いたな。医者からは激しい運動は止めろとクギ刺されてるんだけど。我々のアイドル森喜朗も実質クビってことで、とりあえず今年参議院の選挙があることは確実で、斜に構えて関係ないよって言ってるうちにああいう政界のモンスターが生まれたと。オレらがそれに対してなんか言えるのは選挙の場しかないわけで・・・・今日はどうでした?」観客からは絶賛の声。

勝ち誇る飛田。車から降りて「頭回んなくてひとこと言うの忘れてたけど、マダム山おやぢ、ダンナの復讐に来たってことで、今日は夫婦愛をテーマに。いろんな愛の形があるな、と。好きだのやりてーだのそうゆう表面的なのよりもっと深いレベルで結びついているというのもある意味うらやましいかな、と。」

少し歩いたところで客に取り囲まれながらマスコミ向けのインタビューに応じる飛田(右写真)。「埼玉で興行を行う予定は?」と聞かれ「自民党が自由で民主的かというとそうではないわけで、前に埼玉プロレスってのは『屋号』だって言ったけど、埼玉も屋号、プロレスも屋号なんで、あんまり期待したものと違うって言われても。」
「尊敬するのはアントニオ猪木とかじゃなくて由利徹なんで。どのくらい面白いかが目指すところで、オレなんかもうプロレス雑誌に告知すら載らなくなるまでやりたいから。」
「オレは高野拳磁の弟子で、最初にあの人の蹴りくらったからもう怖いもんはないんで。」


いやもう大スペクタクルというか、これだけ見てて楽しかった興行も滅多にないよ、という感じ。



観戦記INDEXへ。