ZERO-ONE 3/9後楽園ホール大会その2



休憩後、NWA会長のジム・ミラーがあいさつ。「ZERO-ONEファンの皆さん」ではなく「NWAファンの皆さん」と語りかけていたところがなんか怪しい。


第5試合 トム・ハワード vs ジョシー・デンプシー

すでに狂乱状態のデンプシーに対し身構えるトム・ハワード。しかしその背後からデンプシーのセコンドもマッコーリーが足を引っ張り、そのスキにデンプシーが殴りかかる形で試合スタート。

ハワードは細かい顔面パンチ、エルボーで形勢逆転し、自分の着ていたベストでデンプシーの首を絞める(最初に使ったのはデンプシー)。

デンプシーのパンチ(左写真)、ハワードのエルボーの打ち合い。両者とも「かわす」ということをしない。

デンプシーはパンチでロープに詰めるとラリアットまで繰り出す(右写真)。ハワード場外エスケープ。

デンプシー場外まで追いかけてパンチ、しかしハワードはベアハッグに取るとぶん回す形でデンプシーの肩口を鉄柱にぶつける。ハワードコーナーに上るとトペ・コン・ヒーロ(左写真)。

リングに戻るとコーナーに振ってパンチ、デンプシー切り返してコーナーに振る、ハワード突っ込んできたデンプシーにカウンターキック、さらにミサイルキック(右写真)。ハワードハイキック、デンプシーかわしハワードずっこける、足を痛めた様子。

デンプシーが捕まえようとする、ハワードロープを伝って逃げる。デンプシー足を取って逆片エビに(左写真)、ハワードは匍匐前進でロープ。今日は出ないかと思ったが。

ハワードはデンプシーをコーナーに上げ、雪崩式フランケンを狙うような体勢、デンプシーパンチで打ち落とす。起き上がらないハワードに笹崎レフェリーがカウント開始。デンプシーレフェリーを突き飛ばす。四つんばいの笹崎レフェリーを踏み台にハワードがゼロ戦キック(右写真)。

ハワード意表を突くラ・マヒストラル(左写真)、カウント3。

ハワード(6分43秒 ラ・マヒストラル)デンプシー

デンプシーはハワードを追っかけ回し、そのまま控室に消える2人。


第6試合 NWAインタコンチネンタルタッグ選手権
大谷晋二郎&田中将斗(王者組)vs ネイティヴ・ブラッド(挑戦者組)

突然南側階段席に登場した「ネイティヴ・ブラッド」の2人(右写真)。

リングに上がるとポーズ。ごうかーく。

頭にコヨーテ?の帽子をかぶったまま王者組を急襲するネイティヴ・ブラッド。大谷にラリアット(右写真)、パワーボム。場外に落ちたところでプランチャ。

田中にはダブルのフェースバスター(左写真)。

コーナーに上ると「キャン!キャン!」と吼えるネイティヴ・ブラッド(右写真)。これで観客の心をわしづかみ。田中とゴーストで試合再開。ネイティヴ・アメリカン系の常套手段としてチョップを打ちまくるゴースト。大谷とナバホにタッチ。

ナバホが大谷の腕を取るとゴーストがコーナーからダブルアックスハンドル。ダブルで逆水平、ダブルでアームホイップ(左写真)、ダブルチョップ、エルボードロップ、ナバホがカバー、カウント2。大谷なんとか田中にタッチ。田中カニばさみからキャメルクラッチ、大谷顔面にドロップキック。田中ロープに振ってドロップキック、カウント2。

ナバホ田中をコーナーに押し込んでゴーストにタッチ。ゴーストブレーンバスター(右写真)、カウント2。

ゴーストラリアット、田中かわしてエルボー、ロープに固定してダンガンエルボー(左写真)。ボディスラムからエルボードロップ、大谷にタッチ。5分経過。

大谷はゴーストをコーナーに逆さ吊りにするとスランディングキックを2発顔面に(右写真)。

大谷逆片エビ固め(左写真)、ゴーストロープ。大谷もう一方の足を取って逆片エビ、ゴーストロープ。田中にタッチ。田中はヒジをゴーストの顔面に押し付ける。大谷もエプロンからエルボー。田中コーナーに振る、ゴースト転ぶ。足痛めたか?ゴーストキックで抵抗するが田中は足を取って逆片エビ固め。ゴーストロープ。田中は大谷にタッチ。大谷場外に出して鉄柵攻撃。リングに戻す、ゴーストはナバホにタッチ。10分経過。

ナバホスパインバスター、カウント2。コーナーからダブルアックスハンドル、すぐにゴーストにタッチ。ゴーストロープに振ってドロップキック、大谷スカす。チョップの打ち合いからゴーストラリアット、カウント2。ゴーストロープに飛ぶ、大谷カウンターのソバットからニールキック、田中にタッチ。田中ミサイルキック。ナバホが入るが田中は2人まとめてDDT。ナバホ急所攻撃からネックブリーカードロップ。ゴーストコーナーに詰めてチョップ(右写真)。

ゴースト対角線コーナーに振る、田中切り返す、ゴーストトラースキックで返す。しかしまた田中に攻撃を許すゴースト。ナバホはエプロンを「ドンドンドンドン、ドンドンドンドン」と叩いてゴーストを元気付ける(左写真)。ゴーストはラリアットで逆転するとナバホにタッチ。

ナバホは田中をコーナーに振ってビッグブーツ。ゴースト入ってダブルでロープに振るとナバホカニばさみ、ゴーストがギロチンドロップ。ダブルのコブラクラッチから相手を一回転させて顔面から落とす荒技(右写真)、カットに入った大谷にも子の技を。15分経過。

ナバホ入って大谷にボディスラム、ゴーストにタッチ。ゴーストはコーナーからダイビングエルボードロップ、カウント2。田中がカットに入る。ネイティヴ・ブラッドはダブルでロープに振るが田中は2人にラリアット。このチャンスに大谷はゴーストの後頭部にスワンダイブミサイルキック(左写真)。コブラホールドに行くがこれはナバホがカット。

大谷スパイラルボム狙う、ゴースト切り返してエビに丸め込む、カウント2。ゴーストロープに飛ぶ、大谷カウンターのソバット(右写真)。

最後はスパイラルボム(左写真)、カウント3。

大谷(17分23秒 エビ固め)ゴースト
※王者組は初防衛。

2人でさんさポーズ合戦していたところに高木三四郎が乱入(右写真)、「いつまでシカトしてんだ?」と迫る。大谷は「大谷晋二郎のプロレスを邪魔するな!」と返しただけで後は無反応。

高木「どっちが熱いかやろうじゃねえか!」と問うが大谷「やらなきゃわかんねえか?」とつれない態度。一向に進まない話に高木はついに引き揚げる。

ネイティヴ・ブラッドはよかったなあ。また見たい。


第7試合 NWA世界ヘビー級選手権
橋本真也(王者)vs ダン・スバーン(挑戦者)

セミとメインの試合前には国家セイショウ。「斉唱」って歌うことじゃないのか?どう考えても今日行われたのは「国家吹奏」だが。
両者ロックアップするとすぐロープ際まで行ってもつれる(右写真)。そのたびレフェリーの「ミスター・フレッド」(セミとメインを裁くNWAのレフェリー)がブレーク。

橋本ローキック、スバーンはタックルからマウントパンチ(左写真)、橋本場外エスケープ。スバーン追う。橋本チョップ、鉄柵に振るがスバーン切り返す。先にリングに戻ってロープを開けてやるスバーン。橋本リング下からその足に蹴りを入れる。引っくり返るスバーン。

橋本はリングに戻るとスバーンの足をロープで攻撃。レッグロックに取るがスバーンは橋本の腕を十字に極めつつ(右写真)ロープエスケープ。スバーンスタンディングのアームロック、橋本ボディにパンチを入れてブレーク。

スバーンスタンディングのワキ固めに(左写真)、橋本ブロックするが、スバーンは腕をロープに絡めてエルボースタッブ、パンチ。スバーンスロイダーから腕にニースタンプ、ロープにもたれた橋本を引き起こそうとすると橋本STO。橋本エルボードロップ、カウント2。5分経過。

張り手の打ち合いからスバーンはロープに詰めてスロイダー(右写真)、フレッドレフェリーのカウントは2。

するとジム・ミラーがフレッドレフェリーを呼びつけて何やら指示(左写真)。最初は拒否していたフレッドレフェリーだが、勢いに押されて承諾した模様。その結果何が起きたかと言うと、スバーンがショルダータックルからカバー、レフェリー超高速カウント、カウント2。

色めき立つZERO-ONE本部席。逆に橋本がカバーに入ると超スローなカウント。橋本ニールキック(右写真)、カバー、超スローなカウントは2。

抗議する橋本のバックを取ったスバーンはジャーマンスープレックス(左写真)、高速カウント3。

スバーン(9分32秒 ジャーマンスープレックスホールド)橋本
※スバーン、新王者に。

大喜びのミラー会長、自らスバーンにベルトを巻いてやる(右写真)。

橋本「おいクソデブ!これがアメリカのやり方か?いつまでやってんだこんなこと?だからWWFにバカにされるんだ。今日生かして帰さねーぞ!」
橋本「俺はこんなベルトはいらない、それよりスバーンと試合をしたいんだ。ミラーに伝えてくれ。」
しかしミラーは「普通に1、2、3。何の問題もない。」と拒否。
スバーンはベルトを腰から外し「私はこのベルトが欲しい。しかしこういうやり方では欲しくない。」
とか言いながらベルトを手にミラー会長と引き揚げる。

またも「謀略」により「ベルトを騙し取られた」橋本。日本人vs外人の基本形かも。次の興行は5/23(木)とか。



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