K-1 World GP決勝戦 12/6 東京ドーム



昨日の(正確には今朝早くの)DDTイベントのビンゴ大会でK-1 World GP決勝戦のチケットを頂いたので見に行く。デジカメは持って行ったが電池切れ寸前のため写真はほんの少し。まあ打撃系格闘技はどうせファインダずっとにらんでても決定的瞬間は撮れないんだが。


第1試合 藤本祐介 vs マティアシ・リッシオ

この試合はトーナメント決勝とは何の関係もないオープニングマッチ。藤本は今年のK-1ジャパン準優勝だそうだ。2ラウンドに藤本の連打が炸裂してノックアウト勝ち。

藤本(2R 2'34" KO)リッシオ


生演奏の入場テーマに乗って決勝トーナメント進出の8人が入場、開会セレモニー。


第2試合 リザーブマッチ
カーター・ウィリアムス vs ビヨン・フレギー

1回戦勝者に負傷者が出た場合のリザーバーを決める試合。フレギーは身長2mを超える空手家。K-1ラスヴェガス大会優勝者のウィリアムスはそのミドルキックをキャッチしてはテイクダウン。K-1ルールじゃ反則じゃないのか?フレギー上背で大きくリードしながらも有効打打てず、2ラウンド中に2度のダウンを喰らってKO負け。

ウィリアムス(2R 2'6" KO)フレギー
※ウィリアムスがリザーバーに。


第3試合 K-1 World GP決勝トーナメント1回戦
シリル・アビディ vs フランソワ“ホワイト・バファロー”ボタ

10月の予選で反則決着となった遺恨カードが再び実現。序盤また同じような展開になろうとするがレフェリーがボタを押さえる。アビディはローキックを打っていくがボタは構わずコーナーに押し込んでパンチ連打(左写真)。アビディクリンチで逃げる。1ラウンドはこのまま終了。

2ラウンドもボタが打ってはアビディクリンチ、アビディが蹴ってはボタクリンチという展開。3ラウンドボタが追い込む(右写真)。終了寸前ボタが前進、パンチに対しアビディがカウンターのハイキック、ボタダウン。3ラウンド終了、判定に持ち込まれるが当然ダウンを奪ったアビディが3-0で勝利。この勝利に会場は大歓声。ボタはK-1にとっては「外敵」だったか。

アビディ(3R終了 3-0判定)ボタ
※アビディ準決勝進出。


第4試合 K-1 World GP決勝トーナメント1回戦
ピーター・グラハム vs レミー“ザ・ジェントルマン”ボンヤスキー

ボンヤスキー、サップに反則勝ちして一躍名を上げたが、生で見ると美しい体、素晴らしい跳躍力とスターの要素十分。

ヒザ蹴りでまず最初のダウンを奪うと続いてハイキックで2度目のダウン、KO勝ち。全く「ムダ打ち」のない効率的な勝利。

ボンヤスキー(1R 2'58" KO)グラハム
※ボンヤスキー準決勝進出。


第5試合 K-1 World GP決勝トーナメント1回戦
レイ・セフォー vs 武蔵

1ラウンドから武蔵はローキックを当てていく。セフォーは武蔵をナメたような態度を取るが、実際かなり効いていたような。2ラウンドも武蔵はロー、セフォーはバックブローなど変則的な攻撃。しかし踏み込みが効いていないので有効打にはならず。3ラウンドになってもセフォーからは積極的な攻撃見られない。当然武蔵もリスクの大きい接近戦は避ける。客からはあせったような声援。しかし武蔵は慎重。結果判定は2-0で武蔵(一人ドロー)。「まず1回戦勝つ」ことが目標だった武蔵にとっては「作戦通り」か。面白い打撃戦を期待している客には肩透かし。

武蔵(3R終了 2-0判定)セフォー
※武蔵準決勝進出。


第6試合 K-1 World GP決勝トーナメント1回戦
ピーター・アーツ vs アレクセイ・イグナショフ

アーツは入場のコスチュームから入場テーマからよく練られた感じ。それに対してイグナショフは往年の猪木みたいなガウン、民族音楽チックなテーマ、よっこらしょっとトップロープをまたいでの入場と「ダサくても強けりゃいいんだろっ!」的なイメージ。1ラウンドはまさに正統的なキックボクシングの打ち合い。いかにここまでの3試合が変則的だったか
という感じ。

2ラウンド、アーツはローキック中心の組み立て(右写真)。イグナショフは入ってくるアーツにカウンターを合わせるのみ。

3ラウンド、打ち合いにはならず両者有効打なし。判定の結果ジャッジの一人がアーツを支持したものの1-0のため延長1ラウンドに。

延長ラウンドもアーツが優勢、しかし目立った有効打はなし。判定は3-0でアーツ。昔の強さはないかなあ、もう。

アーツ(延長 3-0判定)イグナショフ


ここで15分の休憩。マイク・タイソンからのビデオメッセージ。「決勝戦を皆さんと見たかったが、日本の総理大臣が私の過去にこだわって日本に入れてくれなかった。」んじゃ、試合出場もおぼつかない?その後ボブ・サップがリングに。「契約書にはサインした。来年タイソンと闘う。その前に曙だ。」


第7試合 K-1 World GP決勝トーナメント準決勝
レミー・ボンヤスキー vs シリル・アビディ

1回戦ではあまり出さなかった跳びヒザ蹴りでアビディを攻め込むボンヤスキー。

コーナーに追い詰めてのヒザ蹴り(右写真)、この後のハイキックでアビディダウン。

そしてもう一発跳びヒザ蹴り(左写真)、このダウンでボンヤスキーKO勝利。

ボンヤスキー(1R 1'46" KO)アビディ
※ボンヤスキー決勝進出。


第8試合 K-1 World GP決勝トーナメント準決勝
武蔵 vs ピーター・アーツ

なんとなーく、演出が武蔵盛り上げすぎ。客席の反応はそうでもないのに。1ラウンドはアーツが優勢。2ラウンドロー打ち合い、アーツが一瞬崩れる。武蔵のローが効いたか?3ラウンド武蔵がミドルキック連打。アーツのローキックが武蔵の金的に入り一時中断。そのせいもあったか武蔵も前に出ない。判定は2-0で武蔵。一部からはブーイング。

武蔵(3R終了 2-0判定)アーツ
※武蔵決勝進出。


第9試合 スーパーファイト
ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキア vs マーティン・ホルム

開始早々にホルムのヒザ蹴りがノルキアの脇腹に。それで倒れてればよかったのに、ノルキアが一瞬遅れてナヨナヨと崩れたのでなんか失笑。ノルキアそのまま立てずホルムの勝利。

ホルム(1R 1'6" KO)ノルキア

間を空けるための「スーパーファイト」がわずか1分で終わったせいか、ここでまた決勝前に20分の休憩。バックスクリーン前のステージから入場テーマなどを生演奏していたバンドがクリスマスソング・メドレー。


第10試合 K-1 World GP決勝
武蔵 vs レミー・ボンヤスキー

リングアナはマイケル・バッファー(右写真)。この人の「Let's get ready to rumble〜」が聞けただけでも感激。
決勝戦に進出した2人はゴンドラカーで入場。生バンドは「伝説のチャンピオン」を演奏。

でも意外とマヌケな画。

1ラウンドは全く互角。

2ラウンド、ボンヤスキーのジャブがヒットするがハイは当たらず(右写真)。

3ラウンド、ボンヤスキーは跳びヒザ蹴り、武蔵かわす。

ボンヤスキーがキックで攻め込む、武蔵は攻勢に出れず。判定の結果は3-0でボンヤスキー。ボンヤスキー側にも決定的な場面はなかったが。

ボンヤスキー(3R終了 3-0判定)武蔵
※ボンヤスキー初優勝。

生で見てる分は緊張感あってよかったけど、フジテレビじゃなくてPPVとかで見てる人は判定の多さにいらいらしたのではないだろうか?まあこっちは「タダだから文句ない」だけなんだけど。



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