マッスル8 8.14 北沢タウンホールその4



しかしスローモーション開始と同時にスクリーンに映った言葉は「お腹が痛い・・・・」

「トイレ行くか?」(ペドロ)
「汝欲行厠所?(トイレ行くあるか?)」(子龍)
「試合前にあんなに食べるから」(アントン)確かに控室映像でもずっと食べてた。

「坂井君、ここは任せろ」ペドロが盾になって坂井をトイレに行かせる。 「ペドロさん、すいません」ペドロ仁王立ち。

アントンと子龍はペドロに容赦のない集中攻撃(左写真)。ペドロは腕と足を痛める。 「足一本あれば蹴れる!」ペドロは2人をキックで倒す。カッコいい。

映像はトイレに変わる(右写真)。

坂井が個室に駆け込む。しかしそこには口から血を吐いた鶴見亜門。

助け起こそうとする坂井、カツラとメガネが外れる。

なんと、驚くべきことにカツラとメガネを取った鶴見亜門はサイモン鶴見であった。それにしても一体誰が?

床を見るとサイモン鶴見亜門は血で「6」の文字を書いていた。ダイイングメッセージ?

「6」の数字に何の意味が?

坂井は何かに気づき、「こうしちゃいられない!会場のみんなが危ない!」と用も足さずに引き返す。

坂井が戻ってくる(左写真)。坂井はリングに到達するとマイク。「みんな、こんな茶番はやめろ!」おいコラ。

「みんな、今さっきトイレでサイモン鶴見が、いや鶴見亜門が・・・・・モンが大変なことになってたんだ。俺は凄いことに気づいた。亜門さんがダイイングメッセージで書いた『6』、これは『マッスル6』の意味なんだ!マッスル6、みんなのフィニッシュホールド覚えてるか?俺がフィッシャーマンズスープレックスホールド。」
子龍「ジャックナイフ式エビ固め」
ペドロ「オーバーザトップロープ。」
アントン「(延髄蹴りから)片エビ固め。」
坂井「この4つの頭文字をつなげると・・・・フ・ジ・オ・カ!藤岡典一!おまえが犯人だ!」

藤岡典一がリングに(左写真)。

アントンが詰め寄る(右写真)。「メガネに触るな!」

藤岡は4人を次々と投げ飛ばす(左写真)。

そこに映像。「1989年全国中学校プロレス選手権決勝」(右写真

劣勢にあきらめそうになる藤岡。

しかし試合を見ていた鶴見が「あきらめるな。あきらめたらそこで試合終了だ。」と檄を飛ばす。

その言葉に勇気付けられた藤岡は逆転勝利で全中優勝。「この人のもとでプロレスをしたいと思った。」そしてツルティモ・ドラゴンに弟子入りしたはずの藤岡であったが・・・・・・

藤岡「俺はもうプロレスなんて嫌いなんだよ!」
坂井「藤岡、お前の近眼はもう治ってるんだろ?だったら俺たちと一緒にプロレスをやろうよ!」
藤岡「バッカじゃねーの?何が一緒にだバァカ!プロレスなんてもうオレにとっちゃ思い出でしかねーよ!ここに来たのだってお前らをブッつぶしに来ただけだ!いつまでも昔のことをゴチャゴチャゆーな!プロレスつったって、たかがクラブ活動じゃないか!」そうだったのか。 「つまんなくなったからやめたんだ!それが悪いか!」
アントン「お前は根性なしだ!根性なしのクセに何が全国制覇だ!夢見させるようなことを言うな!」

藤岡「昔のことだ。もう関係ねぇ。」
子龍が日本語で「藤岡さん、いちばん過去にこだわってんのはアンタだろ…」
そこに校長のテーマ。校長がリングに向かう(左写真)。

一緒に鶴見亜門も(右写真)。

藤岡「ツルティモ・ドラゴン校長!僕はプロレスがしたいです!」気づいたらタイツ姿(左写真)。ちょっと馳っぽい。

藤岡が坂井に向かっていく。坂井にチョップ連打(右写真)。

全員(含む亜門)で藤岡にストンピング(左写真)。

コーナーに振って串刺し攻撃連発。子龍はキック(右写真)。

亜門は台本(左写真)。

坂井はマッスルボンバー(右写真)。

坂井がリフトアップ(左写真)。片手で持ち上げてヒザに落とす。しかしカバーはカウント1。

そしてストンピング(右写真)。

坂井逆片エビ(左写真)、藤岡ロープ。

藤岡立ち上がる(右写真)。

坂井パワーボムの体勢(左写真)、そこに再びあの言葉が。
「あきらめるな。あきらめたらそこで試合終了だ。」

藤岡は坂井にパンチ連打、一気に回転エビ固めに(右写真)、カウント3。

藤岡(1分36秒 回転エビ固め)坂井

坂井「さすが元全中優勝者、丸め込みのキレは相変わらずだ。」
藤岡「おまえもさすがだったよ。」
坂井「そこまでのセリフは求めてない。」

坂井が締めに入る。藤岡がマイクを持とうとすると「今日はいいだろう。勝ったんだから。全く、使用人根性が染み付いちゃって。昔はカミソリとまで呼ばれた男が。」

坂井「今日で、自分たちが『鶴見さんがツルティモ・ドラゴンって言って出てきたら面白いだろうな』なんて話していた雑談から始まったマッスルシリーズも5回目になりました。今日来てくれた、プロレスに偏った愛情を持つみなさんのおかげです。」

坂井半泣きになり「プロレスに、なにか新しい表現を取り入れようと思ってやってきたマッスルですが、2ヶ月に1度のペースでやってきて、次は10月になります。」あ、よかった。やめるのかと思ったよ。 「10月は、マッスル1周年を記念すべき興行として、後楽園ホールを押さえてしまいました!10月2日、日曜お昼12時から、後楽園ホールでマッスルハウス行います!」おおおおおー、すげえ。
観客大喜び。それを見た坂井「自分は急に醒めてしまいました。」
「今日来てくれた300人の人がもう3人ずつ連れてきてくれれば、1200人、後楽園はほぼ満員です。」

「自分たちはまだメインでお互いニヤニヤ笑ってるようなレベルなんで、やっぱり校長が締めてください。」

しかしツルティモ・ドラゴン校長は坂井に締めさせる。 「真夏の祭典というのは●1クライマックスではなくてコミケのことです。これはスラムダンクに対するやおい本みたいなもんです。今から藤岡の本を持ってコミケに殴りこみます。今3時4分です。皆さんはここを出て思い思いのプロレス会場に行ってください。それではみなさん、立たなくていいです。時間がないので。3、2、1、マッスルマッスル!」

10月2日、マッスルハウス後楽園ホール大会決定だ!



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