道東旅日記その2



7月16日

2日目、午前は根室交通が毎日運行している根室半島周遊バスで観光することにしていた。予約不要ということで8時25分の出発よりちょっと早めに行ったがその必要もない程度の人の集まり具合だった。人気ないのかなあ。担当のバスガイドは今年入社の新人。隣に教育係付き。原稿はまだ覚えておらず読む。いきなり最初のスポットで自分の左手(客の右手)にある場所の案内に「左手をご覧ください」という、ありがちなミス。こりゃ前途多難だなあ。バスはまず花咲港近くの変わった地形「車石」に。

これが車石。

海辺の崖まで咲いているヒオウギアヤメを喜んで撮る。

次は日本最東端の納沙布岬へ。途中寝る。30分ほどで到着。

日本本土最東端(日本の最東端は南鳥島)の岬。天気が悪いので北方領土は見えず。

岬には右翼団体の数だけ北方領土奪還祈願の碑がある感じ。

自由時間は30分ほど。このへんにもポンモイチャシというのがあるらしいのだが、案内図に載ってないので断念。納沙布岬灯台に行って戻ってくるともう時間、という感じ。ここは自力で来るべきだったかなあ。

これが

日本最東端の店らしい。

バスは根室半島の北側(オホーツク海側)を通って根室市街に。途中チャシ跡をいくつか通過。見る限り丘状になっていて、標柱も立っているようだ。行けばわかるかな?原生花園は車窓から、ということだったがスピードダウンなし。見れねえよ。金刀比羅宮見学して2時間半のバスツアーは終了(花咲線の時間に合わせたためこんな短時間になったらしい)。バスは引き続き風連湖に向かうツアーに出発するが自分はここで下車。

駅前にはカニ屋がずらり、とガイドブックに書いてあったが、実際は3軒ほど。これはほんとにホテル?

根室駅前の観光センターで「チャシの場所の載ってる地図なんてありますか?」と聞いてみると埋蔵文化財の地図がちゃんとあった。聞いてみるもんだ。それを見ると根室半島全体に点在しているチャシ跡だが、根室市外から温根沼に行く途中の国道沿いに結構ありそう。国道沿いにはバスも走っている。この辺りに行くことにしよう。
待合室で根室駅の駅弁(根室で作っているわけではない)を食べる。

キャンピングカーで日本中を旅するシェパード。

12時25分根室駅前発の路線バスに乗り、キナトウシというバス停で下車。地図上から当たりを付けてみたのだがこれが外れ。チャシ跡のある半島まではきっちりバス停ひとつ分(田舎なのでバス停間が長い)戻る羽目に。

半島は突端まで道がある様子。てくてく歩く。何もない。突端まで行っても何もない。チャシだけでなくいろんな遺跡があるはずなのだが全く見当たらない。仕方なく戻る。途中、傍らの草原に半分以上草に埋もれた標柱を発見。うわ、こんなのか。草深いのでそこに何があるかは全く見えない。いったい何を以ってチャシ跡と定義してるのだろうか?

国道まで戻り、降りたバス停を過ぎ、穂香(ほにおい)という集落辺りに。この辺にニランケウシ1号〜3号チャシがあるということだが・・・。地図上チャシは海岸沿いにあったように書かれている。しかしそこにはゲストハウス「ケルン」という名のホテル。横から見るとなんか立ってる。あー標柱だ。

裏庭に入るとそこが1号、2号チャシ跡。かすかな溝が堀の跡らしい。さらに歩くと国道脇の草原に標柱。これが3号跡。行けそうもない。もう完全に「チャシ跡探し」ではなく「チャシ跡標柱探し」になっている。

国道沿いに咲くエゾカンゾウ。この頃になるとどこにでも咲いているヒオウギアヤメはまったく有難みなし。

地図を頼りに国道沿いを歩き、道がある限り海岸まで近づくが、基本的にそこまでの道がない箇所ばかり。だだっぴろい牧場だったり、深い草原だったり。しばらく地図上に何もないところまで来たのでバスで温根沼に。バスが止まるので降りたらそこはバス停ではなかった。前に降りた人の都合に合わせて途中で止まったらしい。まあ地図のチャシ跡には近いからこっちにも好都合だが。しかしチャシ跡らしき地形(台形または円形の丘状)もなく、標柱もない。そして海岸まで続く草原。その中になにやら看板発見。ズームで撮って、再生してみるとそれがチャシ跡の看板。

よくよく見ると国道のガードレール脇の草の中にその看板を指差すような標柱があった。しかし当然行けない。人が行けないところに看板を立てていったいどうするつもりなのだろうか?

足も疲れ、気分もかなり落ち込んだ状態でバス停まで歩く。しかし一応海岸沿いの草原には目をやる。すると背の高い鳥が一羽。タンチョウだ!根室まで来るんだ。そういえば先ほどのバスガイドが見れることもあるとか言ってたな。うーん、らっきーかも。ちょっと疲れ取れた。

温根沼のバス停は沼からは全然遠いところにあり、バスも来たので沼は見ずに駅前に戻る。今日の泊まりはイースト・ハーバー・ホテル。根室のホテルではおそらく最高級。つっても普通のビジネスホテルに毛の生えた程度。夕飯は「まるしめ」というカニ料理屋に行くことに。まるしめは繁華街にあるはず。今日根室はみなと祭り。提灯は飾ってあるが人通りはほとんどない。みんな花火に行ってるのか?それとも?「まるしめ」でまた花咲ガニ。昨日のとは違うちょっと大型のカニ。これはこれでまた味が違う。

こちらゆでる前は紫色。食べ終えて出るとのれんが片付けてあった。あれ?閉めかけたとこに入ったかな?しかし祭りの日に早仕舞い?(時刻は20時半)謎な町だなあ。花火大会は終わっていたが依然として人通りはなし。公園で若者が花火をしてたのとコンビニにいた人のみ。ホテルに戻る。目の前の道を横断する動物。猫にしては大きいし尻尾も太い。犬にしては細すぎるし尻尾が違う。あ、キツネだ。やはり街中にいるのか。と言ってもここは根室駅から歩いて数分の一番の大通り、市役所前。そんな道を渡るのかキツネが。なんか凄い。部屋に戻る。疲れていたためノア中継見ながら寝てしまう。


7月17日

いよいよ最終日。当初の予定では東根室駅に行ってみるつもりだったがそれはなしにしたので朝はゆっくり。11時3分発の快速で釧路に戻る。普通だと2時間半だが快速だと2時間。でもやっぱり1両編成。13時5分に釧路駅に到着。構内ではミニコンサート中。どう見ても普通のおっさんが陽水を歌っていた。誰だ?アマチュア?今日の昼食は釧路名物・和商市場の勝手丼。和商市場は駅から歩いてすぐ。デカい看板があるのですぐにわかった。中に入ると普通の市場。勝手丼はどういうシステムなんだ?わからないまま歩いていると市場の真ん中にテーブルがあってみんな食べてる。その脇に客引きしてるおばちゃん、お兄ちゃん。まず近くにある総菜屋でご飯を買い、魚屋で刺身を乗せてもらうというシステムらしい。ようやくわかった。

小ライス150円を購入、おばちゃんに言われるままそれを渡し、並べてある刺身から好きなのを選ぶ。刺身は10数種類(鮭だけで4種類はあった)。ウニは欠かせない。イクラはやめといて、ブドウエビ、マスノスケ、大トロ、サンマ、ホッキを選択。これで1,800円。市場内の食堂の海鮮丼が2500円〜3000円なので、自分の好きな具で1800円ならお得だね。

さらに果物屋でカットメロン購入。夕張メロンが一切れ350円。甘い。

駅に戻り、13時53分の釧網本線網走行きでまず塘路に向かう。塘路には塘路湖と釧路川合流地点の二俣がある。塘路までは20分、14時13分に到着。

駅前にはエゾシカが飼われてた。

釧網本線の線路に沿ってまずは二俣に。二股というより釧路川がU字に蛇行したところに川が合流している。日本の景色じゃないみたい。

一旦駅に戻り塘路湖に。天気が曇りなのでいまいち美しくはないが釧路湿原最大の湖は見ごたえあり。

さっきの二股で釧路川に合流するアレキナイ川。

アオサギもいた。

16時に駅に戻ると塘路止まりのノロッコが入線。25分にこれに乗って釧路湿原駅まで戻るので早めに乗車。

子鹿もいた。

ノロッコ号は一方が完全に景色を見るために作られていて、ビューポイントではスピードも落とす観光列車。

すると同じ列車で釧路に戻るらしいツアーのガイドが「タンチョウ見えます!」と叫ぶ。見ると200m向こうに子連れのタンチョウ。両親+子の3羽っぽい。今回2タンチョウだ。

釧路湿原でノロッコを降り、細岡展望台に上る。初日ほど急ではないが、蓄積した疲れが足に来る。ようやくたどりつく。やっぱりこちらからの方が景色はいい。釧路川の蛇行が見られるし。

ワイコン使用。タンチョウの声は聞こえたが姿は捉えられず。

時間があったらカヌーも乗りたかったなあ。ビジターラウンジでコーヒー飲んで18時9分の普通列車で釧路駅に戻る。釧路駅には18時30分の着。空港連絡バスは19時ちょうどの発。ちょっと時間あるけどまあいいや、バス待ってよう。飯は空港でだ。
空港には19時35分の到着。チケット発券して3階に上るがレストランは閉店または閉店準備中。2階に下りて土産物屋を物色するが飯になりそうなものがない。なんとか「さんぼう寿司」(さんまの棒寿司)を購入、事なきを得た。あんまり夜の空港に期待しちゃいけないな。20時20分釧路空港発のJAL最終便は大揺れに揺れたが22時前に無事羽田に到着。さんぼう寿司もうまかった。




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