マッスルハウス6 2008/5/6 後楽園ホール大会その2



控室映像。全員具合悪そう(左写真)。
ディーノ「みんなケガとか病気とかいろいろ事情はあるかもしれないけど、今日は大事な後楽園大会、なんとか乗り切りましょう!」

坂井「よし、じゃあみんな、いつもの奴行きますか。せーの、しない、させない、ケガだけは。」
全員「しない、させない、ケガだけは。」3回繰り返す。

すると控室の片隅から何やらモメる声。見るとGENTAROと松永(左写真)。どうも2人の出身校である城西大学と城西国際大学の違いでモメているらしい。2つは姉妹校らしいが。


坂井「何やってんの、この2人?」
藤岡「昼のDDTからずっとケンカしてんですよ。」
アントン「アンタ達、レスラーだったらこんなとこで言い争いしてないでリングで決着付けろ!」
GENTARO「ああわかった。やってやろうじゃねえか。」


第1試合 GENTARO vs 松永智充

「遺恨清算 城西 vs 城西国際」と銘打たれた2人の対決。

両者花道は使わずに入場。手四つでスタートはGENTARO嫌う(右写真)。観客の声援も「城西!」「城国!」

ロックアップ、松永が腕取ってハンマーロックに(左写真)。

GENTAROヘッドロック、松永切り返す、GENTARO切り返してアームロックに(右写真)。

GENTAROリストロック(左写真)。

松永を寝せてジャンプしてのアームブリーカー(右写真)、松永は場外エスケープ。

松永リングに戻るとGENTAROはまた腕を取る(左写真)。

松永ロープに振る、GENTAROショルダーブロック(右写真)。

ロープワークからGENTAROヒップトス、松永はホイップ2発(左写真)。

GENTAROは腕を取るとクリップラー・クロスフェースに(右写真)。

そこに「No Chance in Hell」がかかり鶴見亜門がリングに。試合をストップする。

GENTARO(4分18秒 亜門ストップ)松永

試合を止められて不満そうなGENTAROと松永に亜門はバックブロー連発(右写真)。マッスル戦士たちもリングに上がる。

そしてあいさつ。「後楽園ホールにお集まりの皆さん、こんばんは。マッスル総合演出の鶴見亜門です。連休最終日にもかかわらず、たくさんの御来場まことにありがとうございます。まず始めに、私事ではございますが皆様にひとつ報告がございます。先日2月14日に第一子が誕生しました!私に似て利発そうな男の子で名前は朗らかと書いてアキラです。」
坂井「子供の話してる場合じゃないでしょ。いま試合中でしょ?2人のプロレスラーが互いの選手生命を賭けて闘っていたというのになんでこのタイミングで入ってくるんですか?」
亜門「このタイミングだから入ってきたんだよ。」

アントン「2人とも、ケンカするんならリングで決着付ければいいじゃないか!」
亜門「それをやめろって言ってるんだよ!プロレスで決着付けるとかできるわけないだろ?お前らこれまでもよく何かあったらすぐに『リングで決着だ!』とか言ってるけどさ、実際にプロレスでどうにかなったことあるか?なあ、GENTARO、プロレスで何かが解決したことあったか?」
GENTARO「・・・ありません。」
亜門「ないよな。虫歯、糖尿、日中問題、悪化するばかりだよ!冷静に考えて、プロレスやって何かいいことあるのか?」

亜門「ここにいるお前らもみんないい年して普通に社会人になった同級生達にどんどん差付けられてるよな、わかってんだろ?ツブシ効かないって。このままプロレスだらだら続けてたらお前らの一度しかない大事な人生、あっという間に終わっちまうぞ?」
アントン「なんで今更急にプロレス否定しようとしてるんですか?」
亜門「俺はプロレスを否定なんか全然してないよ。」

亜門「皆さん、私鶴見亜門は長年にわたってプロレスの試合を見続けてきましたが、重大な発見をしてしまいました。それは、プロレスの試合は長い!ということです。深夜にやってるプロレス番組、毎週必ず拝見しております。しかしながら30分という限られた放送時間にもかかわらず、こないだなんかタイトルマッチをほぼノーカットで1試合しか放送しないということがありました。そもそも30分番組で登場人物が2人しか出てこないテレビ番組というものを他に見たことがありません。一大会では第1試合からメインイベントまで20人以上の選手が試合をしてるはずなのに、なぜ1試合しか紹介しないのでしょうか?もっとたくさんいる選手たちの試合をダイジェストでより多く放送すべきではないでしょうか?」
アントン「亜門さん、プロレスの試合ってのは入場から退場までが一つの作品ですよ!20分なり30分なりの流れの中で喜怒哀楽が表現されるんです。ダイジェストなんかにしたら・・・」
亜門さえぎって「その考えが古いんだよ、虫歯!」
アントン「虫歯じゃねえよ!」
亜門「虫歯だ!心の虫歯だ!試合なんて1分あれば十分だろ?俺は試合とかやんないから全然わかんないんだけど、ほんとに本気でアレしたら1分くらいで決着付くもんなんじゃないの?俺は部外者だからわからないけどね。あくまで想像で言ってるだけだよ。」
ディーノは低血糖を避けるために飴をなめ続ける(左写真)。
亜門「だから今日は1分の試合やろう。1分あれば人生は変えられるんだよ。お前ら家に帰って夜テレビつけてみろ。1分ぐらいの限られた短い時間で何十人というコメディアンがしのぎを削ってるだろ?30分で2人のレスラーしか出てこない、そんなバラエティー番組ありえません。いまのテレビの主流はそうだよ。短い時間で何人もの登場人物が次々と出てきてキャラクターやパフォーマンスを見せていく。プロレスや格闘技だって例外ではありません。たとえば大相撲なんてどうでしょう?3時間という中継の中で十両から幕内まで70選手もいて、最低でも35試合も毎日見れんだぞ?1試合に10分20分かけてたら5試合くらいしか見れないよ。つまり、短い試合時間でたくさんの選手が見れるから、ああしてシリーズ全試合を毎日生中継できる地上波が付くんじゃないか。1シリーズ15大会、毎日両国国技館をフルハウスにして、全戦地上波で生中継。そんな団体、世界中のどこにありますか?」

坂井「亜門さん、ということは、大相撲は『爆笑レッドカーペット』と同じ方法論で作られてるから国民の人気が得られているということなんですか?」
亜門「そういうことだ。」
坂井「でも僕らだけじゃ全然・・ここにいるのと控室にいるの全員合わせても10人くらいしかいないから、10分で終わっちゃいますよ?」
亜門「いいとこに気づいたな。お前らいつでもマッスルに出られて、その状況にアグラかいてるだろ?」選手は好き好きの格好で座ってる。
「そこはアグラかいとくべきだろ!」坂井慌ててアグラかく(右写真)。

亜門「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。マッスルに出て、チャンスをつかみたいと思ってる奴はたくさんいるんだよ!こうしてる間にもどんどん控室に集まってるんだぞ!」
坂井「マジですか?」
亜門「ちょっと控室映してもらえますかー?」
控室には多数のレスラー(大家含む)の姿が(左写真)。
坂井「いつの間にこんなことに!」
亜門「次世代のマッスル、いやプロレス界の将来を担う有望な若者たちを極秘裏に招集した。1分で結果出さないとこいつらに取って代わられるからな。お前らも心入れ替えて1分で結果出せるな?」
GENTARO「頑張ります。」坂井とディーノ以外は控室に戻る。
亜門「お前らはなんで行かないんだ?」
坂井「自分は連休明けまで絶対安静で一切傷口に菌が入らないようにしなきゃいけないんですよ。試合なんてムリです。」
ディーノ「アタシもさっき言ったでしょうが!糖尿だから運動したら血糖値が下がって大変なことになるのよ!人殺し!」インシュリン打ってるのか。
亜門「勃たないのか?」
坂井「勃たないわよ!」
ディーノ「しかし1分で試合をするってどうするの?」
亜門「簡単だよぉ。1分おきに選手が出て来るんだよ。」
ディーノ「それってロイヤルランブルって言うんじゃ?」
亜門「何それ?ポーカーの新しい役か?ロイヤルストレートフラッシュより強いのか?」
ディーノ「ロイヤルランブルってのは時間差バトルロイヤルのことよ。」
亜門「あーわかんないわかんない!WCWでやってないからわかんない!いまからやるのはあくまでシングルマッチだから。ツムラ工芸さん、花道の準備お願いします。」
ここでようやく花道がその姿を現す(右写真)。
亜門「これは1分間で試合を効率よく見せるために俺が考案した舞台装置、名づけて『ザ・フラワーロード・オブ・レッドカーペット』!」
坂井「つまり、レッドカーペットの花道!」
亜門「さすが坂井、だてに高卒じゃないな。というわけでこれに乗って入場してもらって、シングルマッチやってもらうから。」
坂井「1分で決着付かなかったらどうするんですか?」
亜門「ジャンケン。強い奴はジャンケンも強いんだから。武藤とか蝶野がジャンケンで負けたの見たことあるか?」

亜門「これで5人勝ち抜いた人がメインで飯伏のIMGPに挑戦してもらうから。」
坂井「おー、まさに1分で人生が変わる!こんなチャンスがあるなら有象無象も集まりますよね。」
亜門「シンプルでいいだろ?あ、この台車は予算の都合で人力になってるから、2人は台車係やってください。ここから登場するシンデレラボーイの台車係やってたなんて自慢できるぞ。それに台車係はめっちゃ映るぞ。」
ディーノと坂井「やぶさかでない。」
亜門「それでは行ってみましょう!次期IMGP挑戦者決定戦、ザ・フラワーロード・オブ・レッドカーペット!」右写真

ザ・フラワーロード・オブ・レッドカーペットのロゴ。

ルールは
・選手がレッドカーペットで登場
・全て1分間のシングルマッチ
・時間切れの場合はジャンケン
・5人勝ち抜きでIMGP挑戦権獲得



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