男色ディーノ×アントーニオ本多公開インタビュー 2/21 B@mboo



4回目になる新宿5丁目「B@mboo」での公開インタビューシリーズ。今回は2日前のDDT後楽園ホール大会でKO-D無差別級選手権を争った男色ディーノとアントーニオ本多が第1部と第2部に分かれて登場。第1部男色ディーノは20時スタート予定。しかし19時54分に来るはずの王者・男色ディーノが現れず、ちょっと慌てた様子のインタビュアー・鈴木健.txt(右写真)。

19時58分、無事ディーノが到着し、予定通り20時から公開インタビュー開始(右写真)。

あくまで通常のインタビューを観客付きで行う体(右写真)。ちなみに今回のインタビュー内容はこちら(ディーノ編)。自分が下に書いてるのはその中で印象に残った言葉の一部で、これについては(程度にもよるけど)書いてよい、とのことでした。正確性については、こちらは記憶だよりですので公式サイト版の方が確かです。

2日前のvsアントン戦を振り返るディーノ(右写真)。「10年間のアントンとの間を埋めるための殴り合いだった。会話できたと思う。」ちなみにアントンがディーノの部屋に住んでいた時も(光熱費+1万円だけアントンが負担)ほとんど会話はしてなかったそうだ。

で、試合後に出た結論は「アントンはかわいい。」右写真「マッスルさえ後付けだったかもしれない。」それは試合後にも言ってた「対峙した瞬間にどうでもよくなった」ということなんだろうな。「アントンとの試合はこの試合、新木場・名古屋での前哨戦も含めて、それ以前の一回だけ新木場でやった(この試合?)のも、BEST OF 自分のDVDとか作るとしたら入れざるを得ない。」
マッスル実施を決めた高木について「あれがあの人の怖さ。レインメークしか考えてない。」
次回の挑戦者に佐藤光留を選んだのは唯一のシングル戦の昨年の名古屋大会で負けてるのが理由。

最後にTBSラジオ出演の話を聞くと「こっちにしてみれば『いつも通り』のことをした。それが話題になったということは、『我々は頭狂ってるんですよー』ということをもっと外にアピールしていかなければ。」右写真

21時、第1部・男色ディーノ編終了(右写真)。




約5分の休憩をはさんで第2部のインタビュイー・アントーニオ本多が登場(左写真)。インタビューの全文はこちら。ディーノのインタビューは「聞いてない。」

カメラを向ける見物人にポーズを取るが(左写真「誰もいない体で」と止められる。

緊張のせいかやたら水を飲んでたアントン(左写真)。ディーノが「しゃべることはない」と言いながらも言葉がどんどん出てくるのに対し、アントンは「うーーーーん」と唸って、慎重に言葉を選んでからようやく発するタイプ。それでも喩えを間違ったり、「今のはなし!」となるところがアントン。

19日の試合はディーノと同じように「会話だった」と表現。結論は「自分は理解されてるなあ、ディーノは正直で、いいレスラーだ。」さらに「最後の試合だった。自分のイメージより相当いい作品になった。」と(左写真)。この場合の「最後」はそれで引退、とかではなく、「遺書」とか芸術家の「最高傑作」に近い意味のようだ。東郷戦もそういう意味では「最後の試合」だったそうだ。先月の後楽園でのやり取り、マッスルについては「忘れていたから『ピンと来ない』と言った。今はベルトの話だろ、と思った。」

観客の「長い!」に対し「ぶっ殺すぞ!」と返したのは「1ミリも後悔してない。」でも「自分でもちょっとDDTのいつものエンディングとは違うなー。」とは思ってたそうだ(左写真)。しかし「リングは自分らにとってしゃべってよい場。人に見られていることが照れ隠しになって、普段だったら面と向かって言えないようなことも言える。」

アントンの喩えが意味不明でぐいぐい突っ込む鈴木健.txt(左写真)。レスラーの「表現」を読み物にするのは大変だ。

アントンは「数学的」「論理的」な結論付けは嫌いなようだ。やたらと机を使って喩え話をするがやっぱりよくわからない(左写真)。「試合にテーマは必要ない。闘いなんだから。そこにあるのは感情。」とも。ここで意外に時間が過ぎてるの(21時40分)を知ると「まだ5分くらいしか経ってないと思った。」

横顔(左写真)。初めて使ったアナコンダバイスについては「頭攻める、右腕攻める、天山大好き、使わない理由がない。」そう言えば天山vsアントンのシングルもアナコンダバイス決着だった。

くしゃっとした表情は哲さんっぽい?(左写真)「何も見えなかった」ディーノに対しアントンは「亡霊と控室で会話した。レスラー廃業したらイタコになれるかもしれない。」マッスルについては「自分はキャストだから、頼まれたら協力はする。」

なぜか腹を出すアントン(左写真)。今日はセーターじゃなかった(ディーノが「いつもお母さんが買ってくれたセーターを着てるような奴」と言ってた)。ディーノから出た同居の際の「1万円+光熱費」については「光熱費めちゃくちゃ高かったんだ!アイツは夏には冷房17℃設定でガンガン効かせて、暖かい布団で寝てた。甘やかされて育ったんだろう。俺は冷房が嫌いだったから入って来ないように扉を閉めていたから30数℃の部屋で過ごしていた!」と反論。

22時10分、第2部のインタビューも終了(左写真)。今回は2部制で1時間×2人ということで見物人からの質問コーナーはなし。

すぐにインタビュー内容は公式サイトで見れるとはいえ、選手権の2日後に闘った同士の表情を見ながら生で声が聞けるというのは非常にいい企画。プロレスラーじゃないから「あの試合が全てわかった」とは到底ならないが、あの凄い試合を両方の目線で振り返ることができた。健さんが「風呂に入ってて急に思いついた」そうで直前の告知となったが、またこういう機会があればやって欲しい。




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