JWP 95年1月22日・後楽園ホール大会



この日の後楽園、オークションは目ぼしいものがなかったが、試合は凄いのばかり。


第1試合 小林智美 vs本谷香名子

まずは小林と本谷のシングル。小林の方がいいもん持ってるように思ってたんだが結果は逆。セカンドロープからのボディプレスを交わした本谷が同じくセカンドロープからのミサイルキックでピンフォール勝ち。恐らく両者ともセカンドロープを使った「立体攻撃」は初めてのことだろう。


第2試合 倉垣靖子 vs 宮崎有妃

続く倉垣と宮崎の一戦は両者決め手を欠いて10分時間切れ。倉垣も関節技の入り方とかいいのになあ。どうして勝てないのだろう。


第3試合 宮口知子&菅生裕美 vs 天野理恵子&久住智子

天野・久住という新人同士のタッグでタッグマッチが成立するものかと思ったが、これがなんと菅生・宮口組よりコンビネーションが良かった。試合は宮口の気迫のタックルから菅生のミサイルキックで勝負をもぎとったが、菅生ちゃん新人の試合にハマリ過ぎ。


第4試合 キャンディー奥津 vs 能智房代

次は最近なぜか続いている能智の試練のシングル連戦第3弾、今日はvs奥津。相変わらずのオーソドックスなスタイルの能智は今日も逆エビ、キャメルクラッチでじっくり攻めていく。奥津もこれに仕返し、今日も長期戦。15分過ぎ、ついに奥津のジャーマンが炸裂。しかしこれを返す。さらにミサイルキックのあと3連発でジャーマンを食らうがこれも返す。逆に能智はウラカン・ラナそして雪崩式ブレーンバスターで反撃。しかしそれまで。最後はトップロープに上げられ、ノーザン風のフロントスープレックスでピン。まあここまでは奥津のパターンだし、壁を破ったことにはならんな。


第5試合 尾崎魔弓&福岡晶 vs ダイナマイト関西&矢樹広弓

セミファイナル、尾崎&福岡のチャンピオンチームに関西&矢樹が挑んだノンタイトル戦。最初こそ矢樹がうまく立ち回り、関西が2人まとめて蹴散らすといった形で圧勝かとも思われたが、時間がたつにつれ矢樹がつかまる時間が長くなり、ボム系の技を連発で食らうと矢樹の視線は定まらず。それでも関西が無理やりコーナーまで引っ張って行ってタッチするが、今度は関西がつかまり、ムーンサルト・プレス、ムーンサルト・フットスタンプを連発で浴びる。これは矢樹が何とか飛び込んでカットするが、次の関西のスプラッシュマウンテンはフォローできず。尾崎に対して雪崩式回転エビ→ヒザ十字の得意パターンに入るがこれは福岡がカット。このとき既に関西も場外でダウン。尾崎は矢樹とのバックの取り合いを制し、テキーラ・サンライズでフォール勝ち。これを食ったのは初めてかもしれない。今日の矢樹も見事な玉砕。


第6試合 長与千種&KAORU&ボンバー光 vs デビル雅美&キューティー鈴木&外山寿美代

GAEAvsJWPの全面対抗戦。60分1本勝負と言っても長与が外山を狙ったりとかデビルがボンバーを狙ったりとかは全くなく、長与vsデビルの一騎討ちを他の4人がフォローする展開に終始。最後は雪崩式ギロチンを食った長与がキューティーの延髄ニーの誤爆に乗じてデビルを絞め落とし、昨年4月の雪辱を果たした。が、長与はマイクをとって「デビルさん、私はまだあなたに勝ったとは思ってません。あなたにはスーパーヒールという駒があるでしょう。もう一回勝ったら、ファンにもお礼を言いましょう。」と再戦要求。しかしこの後、長与がキューティー鈴木にも「あなたとなら、あなたが勝っても私が勝ってもいい試合ができると思います。もう一度やりましょう。」と再戦要求を行ったため、キューティーとの一騎討ちを希望するKAORUと内輪もめ状態。「これは話し合いですね。」と、今日は結論が出なかった。

JWPが勝てなかったのは残念だが、試合には一本筋が通っていて良かった。でもいつまでも長与vsデビルで引っ張られるのも困るなあ。結局両者とも言い方は悪いが「全女の遺産」なわけだし。早くジャパン育ちの関西とか尾崎・福岡、JWPの生え抜きの奥津・矢樹が主役にならなくちゃあ。



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