JWP 95年3月21日・後楽園ホール大会



第1試合 宮崎有妃 vs 倉垣靖子

蒼星杯開幕戦は宮崎がダイビングボディプレスで倉垣を下し、1勝目。ミサイルキックを狙いながらも倉垣が起きてこないと見るやプレスに切り換えた宮崎のセンスは素晴らしい。一方倉垣はまたも詰めを誤り最後で逆転負け。これは天野か宮口食わないことには埋没してしまうぞ。


第2試合 天野理恵子 vs 本谷香名子

続く公式戦第2試合は天野が逆さ押さえ込みからの強引なエビ固めで本谷をフォール。敗れたものの本谷はストンピングとカウンターキックに気迫が見られた。こいつは成長する、かな?


第3試合 能智房代&菅生裕美 vs 宮口知子&久住智子

内容覚えてない。


第4試合 ザ・デッドヒート・フォーバイ・フォー

2度目の1フォールカウント勝ち抜き戦、今回の組み合わせは、

       ダイナマイト関西   先鋒   外山寿美代
       デビル雅美      次鋒   キューティー鈴木
       矢樹広弓       副将   キャンディー奥津
       福岡 晶       大将   尾崎魔弓

となった。はっきり言って「反則」に近い福岡軍の布陣。関西の4人抜きすらありえた。事実先鋒同士はわずか数秒、ファーストコンタクトのラリアットで関西が外山を押さえ込んであっさり一人抜き。続くキューティーも関西のパワーの前に何もできず。残り時間1分でついにスプラッシュマウンテンの体勢、しかしこれをキューティーは回転エビに切って取りタイに持ち込む。続くデビルは場外戦を仕掛けるが、キューティーが形勢逆転、リングに戻ろうとするところをデビルが足を引っ張りまさかの両者リングアウト。後を託された形になった矢樹。奥津に対し、ワキ固め、ヒザ十字固めで30秒ルールを狙うがいずれも逃げられ、逆にジャイアントスイングで1カウント奪われた。大将福岡はその奥津をローリングクレイドルで一蹴。このルールではこのテの回転技は有効なようだ。そして大将戦。福岡と尾崎の「元パートナー対決」はスープレックスの打ち合い、コーナーからの飛び合いになったが結局5分時間切れ。

そして新ルール「時間無制限1フォールカウント8人タッグ」に移行。疲れの残る福岡を温存しながらデビル、関西はまず外山に狙いを定め集中攻撃。しかしこれを何とか外山はしのぎ切る。次に標的となったのはキューティー。4人連続のジャイアントスイング(何と矢樹までも成功)をくらってフラフラになるがカウントは味方のカットもあり取られない。カットプレーが入るとこのルールは凄く慌ただしくなる。この大乱戦を制したのは何と矢樹。奥津のジャーマンの体勢を切り返して自分がバックを取る。奥津投げさせない。そこへ関西のキック。矢樹一気に投げきり、1カウントとはいえ奥津から初のフォール勝ち。そこまでも石沢ばりのジャーマン返し回転エビ→ヒザ十字を見せたりと動きの良かった矢樹だが、この勝利はさすがに嬉しかったのかいつまでも泣きじゃくる。その矢樹に関西・デビル・福岡は「もう泣くな」なのか「おめでとう」なのかよくわからんが3人でボディスラム3連発。ようやく泣き止んだ矢樹の両手をデビルと関西が挙げて、今回のザ・デッドヒート・フォー・バイ・フォーは感動のフィナーレ。

噂の福岡の「ダミアン」も見れたし、奥津が関西をジャイアントスイングで2回転させたのも見れたし今日は大満足。これで他の2人はともかく矢樹に関しては「格下げ」処分は取消しになることだろう。



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