JWP 95年4月16日・「旗揚げ3周年記念大会」後楽園ホール大会



第1試合 小林智美&本谷香名子 vs 倉垣靖子&菅生裕美

今日リーグ戦が組まれていない小林と本谷の2人が第1試合のタッグマッチに出たが、動きが以前と比べて全然良くなった。もしかして「小鉄」効果?


第2試合 久住智子 vs 天野理恵子

蒼星杯・序盤のヤマ場、天野vs久住は逆さ押さえ込みで久住の勝ち。未だに基本的な技しか使わない2人だが、じっくりじっくり試合を組み立てられればそれでもいい。


第3試合 宮口知子 vs 宮崎有妃

「番狂わせ」が起こるとしたらこの試合か、と思われた宮口vs宮崎であったが、宮口は終始落ち着いていて、最後はトップロープからのダイビングボディアタックでピン。体も一段とデカくなったんじゃないか?


第4試合 ダイナマイト関西&キューティー鈴木 vs デビル雅美&能智房代

感想なし。


第5試合 矢樹広弓&福岡晶 vs 尾崎魔弓&キャンディー奥津

矢樹、奥津にギブアップ勝ち!

メインは通常ルールのタッグマッチながら福岡はブッシュワッカーズみたいなスタイル、そして矢樹は柔道着で登場。試合開始前から尾崎・奥津組に襲いかかるが、「ストリートファイト」らしかったのはこの一瞬のみ。あとは通常の展開。じゃあ何のためにそんな恰好したの?というと、これはもう本人の気構えの差以外の何物でもない。だからこそ奥津のジャーマン10連発を耐え抜いて、11発目を切り返してのヒザ十字固めなんてマネができたわけだし、こないだの3/21の1カウントフォールだってフロックではないことの証明ができたわけだ。少なくとも矢樹にとっては。これで4/29のシングル戦に俄然期待が沸いてきた。ここで上越えを果たせば、また勝てなくても上に認められるだけの内容を見せれれば、矢樹は2年目のスランプを乗り越えて順調に成長できると思うのだが。


4月29日・東京テレシアター大会



第1試合 宮口知子 vs 倉垣靖子

第2回蒼星杯、今日は宮口と倉垣の1試合のみ。開始から倉垣が気迫を見せて好勝負となる。得意のダイビングボディアタックを2で返されて、宮口はエアプレンスピンからのバックフリップにトライ。しかしこれは宮口がフラついたため倉垣頭から落ちてちょうどマウンテン・ボムをさらに危なくしたような形に。もちろん1発でフォールはとったし、たいしたアクシデントにもならなかったから良かったものの、相手がどんな態勢で落ちるかが分かってない技なんてプロレス技じゃない。だいたいまだ自分のモノになってない技を試合で試すのも間違っている。


第2試合 外山寿美代&久住智子 vs ボンバー光&植松寿絵

今日唯一の「対抗戦」はボンバー光・植松vs外山・久住。植松はデビュー2戦目。しかし予想に反して勝負を決めたのはこの植松。ボンバーが痛めつけた久住をカウンターで首を捉えて引きずり倒すような技でピンフォール。途中完璧に痛めつけられていたのにこのスタミナ。デビュー戦でも見せた、体が「く」の字になるドロップキックといい、久住を飛び越したリープフロッグといい、こいつの跳躍力は凄い。長与はいい素材を手にしたし、よくここまで育てたな、と思う。


第3試合 尾崎魔弓 vs 天野理恵子&菅生裕美 

能智の負傷欠場のため実現したこのカード。ハンディキャップマッチの相手は菅生と天野。しかも尾崎は両方フォールしなければいけないというルール。関西やデビルのような体格の人間がやるならまだしも尾崎である。しかも1年目が2人ではない、菅生も入っての試合である。が、結果は短時間で立て続けに2フォールを奪い尾崎の圧勝。尾崎は強かった。でも菅生もこれではあまりに情けない。


第4試合 キャンディー奥津 vs 矢樹広弓

セミファイナルはここんとこ2回のテレビ中継で連続して苦杯をなめさせられた奥津の「復讐戦」。今日も柔道着で登場の矢樹は構えから技(巴投げ、大外刈り、腕がらみまで見せた)からすっかり柔道家。さすがにこのスタイルでは奥津のつけ込むスキはない。それにヘタにジャーマンを狙えば当然ヒザじん帯固めが待っている。これでは攻め手がない。当然試合は矢樹のペースで進む。これでもかこれでもかの左ヒジ攻め。しかし15分を過ぎると、スタミナ切れか妙に矢樹の動きが緩慢になる。ここでようやくスキを見つけた奥津はミサイルキックなどトップロープを利用した技で攻守逆転。締めもジャーマンではなく矢樹をトップロープ上に押し上げての雪崩式ノーザン。この完勝はやっぱり奥津の方が上、ととるか、もうこれで矢樹と奥津の差はフィニッシュ技の差のみ、ととるか。とにかく矢樹の方に課題が残ったのは確かだな。


第5試合 キューティー鈴木&ダイナマイト関西 vs デビル雅美&福岡晶

この組み合わせもう自分がみただけで3回目だ。序盤は「遊びすぎ」といいたくなるくらい遊び倒す(福岡のダミアン、4人連続の人生ポーズそして欽ちゃんジャンプ)4人。しかし中盤以降はシビアないつものタッグマッチ。が、どうもデビルのノリが悪い。入場テーマが途中で止まり、なぜか関西のテーマが出てきたのが原因なのだろうか?最後はこのタッグマッチの定番、スプラッシュマウンテンで関西が福岡をピン。何も起こらなかったなあ。福岡は昨年よりも停滞している気がする。



観戦記INDEXへ。