JWP 95年12月6日・名古屋大会



往復18,000円かけて行った名古屋大会であったが、思わぬ結末に。セミファイナルで行われたジュニア選手権、開始早々から奥津が矢樹を投げ捨てジャーマン。矢樹場外にエスケープ。それを狙って奥津が三角跳びプランチャ・スイシーダ。矢樹かわす。ここで奥津着地に失敗。矢樹が代わってコーナートップに登るが、いつまでたっても起き上がってこない奥津に段々場内も異変に気づきはじめる。矢樹一旦攻撃しようとするがセコンドが制止。千葉リングアナの「アクシデントにより一時試合を中断します」のコール。数分経過後、ヤマモが「試合ができるかどうか見ています。もうしばらくお待ちください。」そして、奥津が「やる」と言ったのか「テーピングをして試合を再開します。」しかし当然のことながら奥津はまともに動ける状態にない。矢樹も試合を早く終わらせるべく負傷した左足に集中攻撃。奥津もジャーマン5連発など反撃を試みるが、再三のひざ靱帯固めによりとうとう7分2秒、レフェリーストップ。奥津は即座に救急車で病院に。ひとり残された矢樹は贈られたベルトを巻くこともなく、マイクを握って「こんなベルト欲しくない!」。

うーん、こんなアクシデントが起きようとは。これだったらまだいい試合の結果矢樹が負けてたほうが気分が落ちつくぞ。こんな本人が嬉しくない勝ち方じゃあ仕方がない。でも記録上は矢樹が2代目王者、ということになるのだろう。すぐに返上するかもしれないが。こんなことなら奥津が何と言おうが負傷の時点で没収試合、復帰したら即再戦、という判定が下されていた方がまだよかった。奥津の欠場は長くなるのだろうか?ようやくプラムが復帰しようという時にまた貴重な戦力が欠けるとはJWPにといっては大誤算(という言い方ではすまない)。発表済のカードもすべておじゃんか?軽傷であることを願うしかないな。そしてメインも3日後にタッグ王座挑戦を控える福岡が関西の前になすすべなくスプラッシュ・マウンテンで敗戦。どうするんだ9日は?



12月9日・横浜文化体育館大会



さて、いよいよ横浜大会の当日である。奥津の欠場はまず間違いなしとして、奥津が入るはずだったカードはどのように変わったか、矢樹は「第2代ジュニアチャンピオン」とコールされるか、本人はそういう気持ちになってるかというところがまず気になる。


第1試合 菅生裕美・本谷香名子 vs 中山香里・石倉由香利

忘れた。


第2試合 プラム麻里子&コマンド・ボリショイ vs 能智房代&さぶろう

奥津の代打はプラムであった。予定よりも10日早い復帰戦となったが、肩にはまだバンデージ。受け身も苦しそう。本格復帰できるのであろうか?20日の復帰戦のカードを見たときには「楽なカード」と思ったが、今のプラムにはさぶろう・能智でも手一杯、ほんとに福岡とやったら殺されかねない、そこまでプラムのポジションは下がっていた。


第3試合 矢樹広弓&府川由美 vs 玉田りえ&椎名由香

一方6日の試合で奥津に一応勝った形になった矢樹、今日の試合では「ジュニア・チャンピオン」とはコールされず。やはり返上なのか。ちなみに試合は大変楽しそうな顔で余裕でやってた。期待の玉田とのからみはなぜか玉田が府川いじめに終始したためほとんど見られず。あっても今の矢樹にはついてこれないけどね。しかしフィニッシュは府川が玉田を場外で押さえる間に椎名を高速ジャーマンで仕留める。矢樹が年だ年だと言われるが、この椎名だって矢樹と同じ1971年生まれなのだが。


第4試合 天野理恵子、宮口知子、宮崎有妃、久住智子 vs 里村明衣子、加藤園子、永島千佳世、中野知陽呂(3本勝負)

なんかバタバタしすぎて印象に残ってない。ラストはスワンダイブの回転エビで久住が里村ピンだっけ?


第5試合 ドレスアップ・ワイルド・ファイト
スーパーヒール・デビル vs 尾崎魔弓

見てる方がひいてしまうくらいの乱撃戦&消耗戦。流血こそなかったが「もうやめれば」と何度言いたくなったことか。勝負は30分過ぎにデビルがパワーボム3連発からジャンピングで4発目を決めフォール勝ち。横浜文体という会場がまた向いてないな。


第6試合 ダイナマイト関西&キューティー鈴木(王者組)vs KAORU&福岡(挑戦者組)

メインのJWPタッグ戦。開始早々KAORUが関西のキックでKO寸前。これではダメかと思ったが、今のこのチームは粘りが身上。耐えて耐えて耐えて空中弾で活路を見いだしフィニッシュへ、がパターン。しかし何度も何度も関西・キューティーに跳ね返され、もう出す技がない、と思ったところで福岡が空中1ひねり式の飛び込み回転エビ固め。勝たなきゃタッグ組んでる意味さえ失うところだったこの2人がようやく結果を出した。しかし今度は誰がこの2人に挑戦する?

セミとメインが長かったため、たった6試合というのに終わったのは10時少し前。



観戦記INDEXへ。