JWP 5/31大阪府立体育館第2競技場&6/1徳島市立体育館大会



行きはバス、普通電車を乗り継いで9時間かけて大阪に到着。府立体育館も第2競技場は初めて。さすがに「常連」の顔も少ない。

試合開始前に地元・宮口知子が欠場のあいさつ。5月29日・KBSホールの試合で「ひーちゃん’Sの顔面キックを続けて浴びて、自分の八重歯で唇を裂傷してしまい15針縫った」ということでしばらく欠場。そういえば昨年1月のKBSホール大会では矢樹がジャーマンに失敗して自分の前歯で自分の唇を裂傷するということがあったなあ。なんか供養でもした方がいいのではないだろうか。(何に対してじゃ?)

これによりメインと第2試合以外のカードは大幅に変更。試合数が少なくなったためかメイン前に宮崎・天野vs久住・本谷の全員この日2試合目となるタッグマッチが追加と発表に。


第1試合 さぶろう vs 宮崎有妃

最近は若手を相手に攻めて攻めて攻め抜いて最後に逆転負けしてしまうというパターンが多いさぶろうであったが、この日は攻めて攻めてそのまま勝ち。でもなんか安心して見ることはできない。

さぶろう(雪崩式ノド輪落としから片エビ固め)宮崎


第2試合 本谷香名子 vs 能智房代

「因縁の一戦」ではあるが、会場の客がどれだけ知ってたかは疑問。序盤から能智が攻め、主導権を握る。本谷はカナバットで反撃するもペース奪回には至らず。しかし、能智の大技波状攻撃を本谷はすべてクリア。打つ手のなくなった能智は回転エビ系の技を連発。本谷はこれを切り返し、回転エビ合戦に。最後もジャックナイフ式エビ固め(たぶん)を切り返してマウントポジションで押さえつけてフォール勝ち。試合後能智はマイクで「本谷が勝ったぞー」じゃなくて、「本谷に負けて凄くくやしいです。次やったら絶対勝ちます。代表、もう1回やらせてください。」と再戦をアピール。山本代表もこれを受けて「いい試合でした。もう1回やらせましょう。」と約束。

本谷(体固め)能智


第3試合 尾崎魔弓&天野理恵子 vs コマンド・ボリショイ&久住智子

久住が凄くいい。昔は無表情で淡々と相手を攻めてた(それもいいけど)のが、顔に怒りと気迫がよく出るようになってる。「ジュニア・オールスター」をきっかけに一番伸びたと言える。しかしこの試合は一瞬のスキを突かれて天野にギブアップ負け。

天野(腕ひしぎ十字固め)久住


休憩をはさんで、

第4試合 久住智子&本谷香名子 vs 宮崎有妃&天野理恵子

まだ腕の伸びない久住。しかし開始直後から天野の腕を逆に狙っていく。本谷もこれをフォロー。第1試合でいいところのなかった宮崎もこの試合では実力を十分発揮。4人の間で差をつけられてはなるかの気迫が見られる。最後は本谷が天野の後頭部にミサイルキックを打ち込み、久住がダブルアームスープレックスホールドでピン。数十分でリベンジに成功。

久住(ダブルアームスープレックスホールド)天野


第5試合 デビル雅美、ダイナマイト関西、キューティー鈴木 vs 福岡晶、キャンディー奥津、矢樹広弓

大阪まで行ったのはこの試合を見るため。トップの3人に対してひーちゃん’Sがいかに戦うか、それを見ずしてひーちゃん’Sは語れない、そう思ったからなんだが...結果はまだまだチームとして機能してないな、といった感じ。順番に出ていって、順番に粉砕され、味方のピンチにも救出に行けなくなるわ、連携もタイミングが合わないわ。相手3人が強いから、と言えばそれまでだけども。矢樹が捕まれば当然ピンチになるのは最初からわかってること、それをいかにして防いで福岡につなぐか、それがポイントのはずなんだが。試合後デビルと関西に声を掛けられ福岡と奥津は泣いていたようだが(矢樹は担がれてすでに控室に)、早くも失速の雰囲気。

デビル(ジャンピングボム)矢樹


0時15分発の「ムーンライト高知」で阿波池田に。5時半に徳島線に乗り換えて徳島入りは朝の7時44分。時間はあるが結局観光せず。この日は午後2時から四国放送で「徳島発・週刊チョークプロレス」の公開録音で矢樹と本谷のトークショーあり。その日の夜にタイトルマッチを闘う両者がのどかにトークショーというのが何ともJWP。しかしながら司会の鳥井実香も困ってしまうほどのしゃべらなさ(「前回の府川・玉田とは大違い」とのこと)。かてて加えて本谷の赤面症がひさびさに。(最近はないとのことだったのに)非常に内容の少ない「トーク」ショーでした。面白かったのはアジャや奥津らによる「証言ビデオ」のコーナーくらいか。奥津いわく「矢樹は私を嫌ってるんです。」(これに対して矢樹は「そんな好きとか嫌いとか..先輩後輩ですから」と言ってたが、「先輩後輩」以上のチームメイトぢゃないのか今は?)さらにいわく「矢樹は着替えの時も全く隠さない。歳だから。」と奥津暴言大爆発。トークショーやるならやはり奥津だろう。本谷が最もウケたのは「チャリティーオークション」の時。矢樹のサイン&キスマーク入りTシャツが売りに出され、値段の上がりがそろそろ鈍くなったところで突然本谷が「2万2千円!」と叫ぶ。引く場内。それより高い値段を付ける人も出ない。理由を聞いても「いや、好きだから」とわけわかんない答え。もう少しで「本谷様御買上げ」となるところでようやくファンが声を掛け、本谷窮地を救われる(サイフ持ってなかったそうです)。


試合前にも会場で若手5人のトークショーというやつがあったが(ヤマモが事前の質問を元にインタビューする形式)、これも盛り上がらず。>


第1試合 さぶろう vs 能智房代

オープニングは5月3日以来のさぶろうvs能智。能智はふさちゃん衣装で登場し、多少コミカルな動きを見せるが、なぜかさぶろう大マジ。会場を自ら沸かせるようなことをしない。そんなつもりで第1試合に持ってきたんじゃないと思うんだが。能智の肩はまだまだ痛そう。


さぶろう(トップロープからのノド輪→片エビ固め)能智


第2試合 JWP認定ジュニア選手権試合

矢樹広弓(王者) vs 本谷香名子(挑戦者)

タイトルマッチが第2試合!しかもWOWOWも徳島までは来ていない。ほんとにチョークプロレスのための企画なのだろうか?まずは本谷が「田上キック」連発で先制。しかしトップロープに上がったところを雪崩式一本背負いで投げられる。本谷は矢樹を首4の字にとるが矢樹切り返して本谷の腰に攻撃。本谷の腰がちょっと悪そう。本谷はカンパーナ。さらに逆エビ、リバースカンパーナ、逆片エビ→弓矢固めと逆襲。この攻撃はよし。しかしまだまだ追い込んだとは言えない。本谷はカナバットを出すが矢樹3発目をスカして投げ捨てジャーマン。本谷飛びつき回転エビに来るが矢樹は腕十字で反撃。矢樹はコーナートップからミサイルキック。さらにもう一発とコーナーに登って本谷を呼び寄せる。コーナーに上る本谷だが、これは当然雪崩式スクールボーイの恰好の態勢。これで3カウントが入り、矢樹は2度目の防衛に成功。

矢樹広弓(雪崩式スクールボーイ)本谷香名子


第3試合 キューティー鈴木 vs 宮崎有妃

この試合はちょっとまだ力の差がありすぎ。キューティーは超低空ドラゴンスープレックスから延髄ニーで快勝。

キューティー(片エビ固め)宮崎


第4試合 ダイナマイト関西&コマンド・ボリショイ vs 尾崎魔弓&天野理恵子

当然天野が狙われるかと思いきや、コマンドは尾崎を標的に。と言っても強い方を先につぶしておいてフォローに出れなくするのもひとつのタッグ戦術だけど。これが功を奏したか、尾崎が場外で一息ついている間にコマンドが雪崩式裏投げで天野をフォール。尾崎もびっくり。リングに戻ると「負けやがって」とか言いながら天野にキック、一人で控室に戻ろうとする。関西があわててとりなしに入り、「最後まで面倒見れや!」と叫ぶが尾崎無視。天野は少し遅れてスゴスゴと尾崎の後をついていった。どうなるんだこの2人?


第5試合 福岡晶&キャンディー奥津 vs デビル雅美&久住智子

フィニッシュは昨年12月にタッグタイトルを取った時の、ムーンサルトの態勢から1回転1ひねりで飛びついて固める奴。試合の方は大したことなかったんだが、試合後にハプニングが。宮口も入れた5人が「ひーちゃん’Sとやらせろ」とデビル、山本代表に直談判。デビルの判断で天野、久住、本谷が選ばれて15分1本勝負の特別試合が開始。完全に着替えを終えていた矢樹はスパッツとTシャツで参戦。

福岡(1回転1ひねり回転エビ固め)久住


第6試合 福岡晶、キャンディー奥津、矢樹広弓 vs 天野理恵子、久住智子、本谷香名子

結果から言うと時間切れの引き分け。ひーちゃん’Sが情けないという言い方もできるが、ここは若手の方をほめるべきだろう。事実、試合はずっとひーちゃん’Sが攻める展開。それを若手3人はひとりが捕まればあとの2人が必死に助けに行き逆にひとりをとらえたら全員で攻撃する、といった具合に、まるでひーちゃん’Sに対して「上と当たる時はこうするんだ」と教えてでもいるかのような試合ぶり。最後もトリプル・ヘッドバット、奥津のだるまジャーマンなどの猛攻をしのいで引き分けに持ち込んだ。自分は試合後すぐに会場を出たんで(こんな試合が急に組まれたから電車の時間ギリギリになったんだよお)試合後の両チームの表情等はわからなかったが、完璧にこの2連戦では若手勢がひーちゃん’Sを食ってた。ひーちゃん’Sも「出るクイ」になったはいいけど、上からも下からもボコボコに打たれる厳しい状況となってしまいました。

(15分時間切れ引き分け)


帰りも「ムーンライト高知」。京都に2日の6時26分着。さすがに疲れたんで京都からは新幹線。朝の10時に帰還。



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