JWP 9/8 後楽園ホール大会



第1試合 後楽園タッグ選手権試合
宮崎有妃&久住智子(王者組)vs 宮口知子&天野理恵子(挑戦者組)

第1試合から熱い試合。1日2試合が課せられているとわかっていても、どちらかの手を抜くということはこの4人にはない。しかしながら王者組の連携がたびたび乱れ、宮崎の技のミスもあって挑戦者組のペース。これは王座移動か?とも思われたが、必死のカットで何とか持ちこたえる久住&宮崎。20分過ぎ、天野は宮崎を肩車して、宮口がコーナーから飛ぼうと構える。これを久住が阻止。このチャンスに宮崎は天野の背後に飛び降りざまの後方回転エビから足折り固めで3カウント。薄氷を踏む試合内容ながら何とか2度目の防衛に成功。

宮崎(回転足折り固め)天野

次の試合にすぐに天野と宮崎が入っているため、ここでインフォメーション・コーナー。10月10日に行われる「筍(たけのこ)」と浪花まで登場して「竹脇」の宣伝。さらに10月13日の両国で宮口vs元川の全日本ジュニア選手権試合、久住vs豊田の特別試合が決定、と発表。残りカードも9月13日には発表とか。


第2試合 尾崎魔弓、天野理恵子、シュガー佐藤 vs キューティー鈴木、コマンド・ボリショイ、宮崎有妃

後楽園・大阪と2度までも佐藤に苦杯をなめさせられた宮崎が試合前から佐藤を挑発。しかし結果はまたもドラゴンスクリューからヒザ十字固めの前にギブアップ。とりあえずドラゴンスクリューくらわないように足を上げて突っ込むのはやめてはどうだろうか?試合後尾崎のセコンドを振り払う手が顔にでも当たったのかセコンドについていたプラム麻里子が突然尾崎に殴り掛かる。乱闘、というまでには至らなかったが、これはプラムの復帰のサインなのだろうか?

佐藤(ヒザ十字固め)宮崎


第3試合 能智房代&宮口知子 vs デビル雅美&本谷香名子

試合前には「なんかバランスの取れてないカードだなあ」と思ったが、なかなかどうして。試合前、やっぱり能智と本谷は握手せず。試合の方も本谷には能智、デビルには宮口が当たる、といった形(もちろん能智は要所要所で宮口のフォローに入る)。なんかこうして見てみると、デビルとまともに体でぶつかり合えるのは関西を除けば次は宮口しかいない、という気すらしてきた。なにせ後頭部へのレッグラリアット(簡単に言えば延髄斬りか)3連発は見事にデビルを倒したしなあ。さらにデビルのパワーボムの雨嵐もほとんど自力でキックアウト。最後こそタイガードライバーでフォールを奪われたものの、すばらしい試合内容だった。デビルは手拍子を打って宮口にひとりで立ち上がるように促す。能智も手を貸さない。そしてようやく立ち上がった宮口をデビルは抱き止める。う〜ん、JWPだ。能智と本谷は試合後ようやく握手。

デビル(タイガードライバー)宮口


第4試合 「HIROMI YAGI BIG CHALLENGE EXTRA」
矢樹広弓 vs ジャガー横田(Jd')

矢樹はこれが肋骨亀裂骨折による欠場からの復帰戦。序盤から定石通り矢樹の脇腹を狙ってくるジャガー。さらに一本背負いで投げて見せ、自分で「一本!」(矢樹が足から落ちたんで有効にしかならんと思うが)挑発された矢樹は一本背負い3連発から腕ひしぎ十字固め。やはり普段通りに動けないとなると、頼りは関節技になるか。と思ってたら負傷の原因となった場外へのプランチャも出す。ジャガーはちゃんと受け止める。リングに戻るとヒザ十字。これは効いたよう。矢樹は雪崩式一本背負い、ジャーマンと出すが、ジャガーはダブルアーム式のパイルドライバーで形勢逆転。次のクロスアームスープレックスは崩れたが、すかさず卍固めでギブアップを奪う。見る限り、「BIG CHALLENGE」というよりちゃんと渡り合ってたような。しかしそれはあくまでもジャガーが負傷個所に集中攻撃するとかラフファイトで潰しにかかるとかしなかったからなのだろうな。

ジャガー(15分23秒 卍固め)矢樹


第5試合 ダイナマイト関西&久住智子 vs 福岡晶&キャンディー奥津

夏のタッグ・トーナメント優勝以来、JWPのリングでも組む回数の多くなった関西&久住組。まともに考えれば福岡&奥津は久住に的を絞れば勝負には勝てるのだろうが、関西にひと泡吹かせたいとでも思っているのかそういう方向には走らない。逆に久住が関西のフォローに回れば「飛び道具」がある分やっかいなのだが。結局見事に分断されて奥津がスプラッシュマウンテンの餌食に。もうちょっと何とかならんかな〜

関西(スプラッシュマウンテン)奥津


第1試合〜第3試合がいずれも20分超。セミが15分、メインが18分な上に開始が15分遅れたため、たった5試合なのに終わったのは9時半。見ごたえあったのは前半3試合だったかな、やっぱり。



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