ひーちゃん’S主在興行「筍」10/10後楽園ホール大会


東京ドームでジャニーズのイベントがあるということで水道橋駅前は大騒ぎ。11時開場。売店はとんでもない人ごみ。なんでだ?客はいつもより少ないというのに。

試合(入場式)開始は予定より10分遅れの11時40分。福岡があいさつ。本谷が選手宣誓。


第1試合 福岡 晶 vs 久住智子

久住にとって、これは13日の豊田戦の事前練習になっただろうか?福岡はこの試合あえて受けることはしなかったが、久住はそれでもスキをついて攻撃を仕掛ける。スワンダイブ式で背中に落としたフットスタンプなどは効果的。ほんと強くなったなあ。福岡は苦しみながらもタイガードライバーで久住をフォール。


第2試合 キャンディー奥津 vs 宮口知子

この対戦は7月の方が面白かったな。今回は奥津が宮口を十分に警戒していたから。(前回はちょっと甘く見てて、その分宮口が付け込む余地があった)それでも宮口も雪崩式ノーザンを2で返すという、去年の矢樹ではできなかったことをやってのける。奥津はしかしあわてず、新兵器のトップロープからのバックドロップで3カウント。


第3試合 オンリーギブアップマッチ
矢樹広弓 vs 天野理恵子

特別レフェリーはバトラーツの島田裕二。入場テーマに乗ってやってきた矢樹は赤いサンボ着を着用。おおーっ、それで来たか!天野も青のサンボ着。「サンボ・ジャケット・マッチ」と改めてアナウンス。当然試合は相手の技を受けない、「プロレス」とは全然違う展開に。双方4つんばいの相手へのスリーパーを狙うがこれは成功せず。矢樹は気合もろとも体落としで天野を倒す。そして三角絞め。これは首へのフックが甘く、天野脱出、と思いきやそのままの態勢から腕十字が極まってしまい天野ギブアップ。わずか3分22秒。いやーいいもん見せてもらった。毎回これ、じゃつまらんけど、今日はこれ大当たりだな。昨年のサンボ・プレオープンは見た人少ないだろうけど、矢樹と天野はこういうこともできるんだよ、というのを示すには十分。


第4試合 福岡晶&コマンド・ボリショイ vs 能智房代&本谷香名子

宮崎が急性胃炎で欠場のため、福岡が代打、この日2試合目を戦うことに。パートナーはコマンドだったが、今日のこの試合だったらボリショイ・キッドでもよかったかも。相手の能智・本谷は遺恨解消してタッグ・チームとして試運転、というところだったが、随所でリズム合わず。しかしそのリズムのなさが相手には逆にやりにくかったよう。本谷はメキシカンローリングクレイドル、サマーソルトドロップといった新技を披露。おおっルチャ系に走ってるな、と思えばちゃんと関節技も使うし従来の得意技・カナバット(能智との連獅子も)、カナロケットも見せる。ヒザのケガさえなんとかなれば(「治る」というのはあんまり望めないよう)再ブレークの兆し。試合は能智が雪崩式サイドスープレックスからダイビング・セントーンあるいはジャーマンスープレックスでコマンドを追い込むが、福岡の不意打ちミサイルキックの前に阻まれ、ピコバスターホールドで負け。しかしvsひーちゃん’Sの急先鋒としての役割は十分果たしたし、能智がこうでなきゃ面白くない。


第5試合 福岡晶、キャンディー奥津、矢樹広弓 vs 宮口知子、久住智子、天野理恵子

休憩後のメインはひーちゃん’S東京初お目見えの6人タッグ。福岡はこの日3試合目。3人の水着は今日届いたばかりの新品。ここで千葉リングアナから「世田谷区の安生様から花束」とコール。そしてあのテーマ曲。このオイシイ企画に後楽園全体が大「社長」コールに包まれた。ノリがいいなあ。みんな安生が8日に石川敬士に勝って「社長になった」こと知ってんだもんなあ。安生も「社長就任後初仕事」と言い、「さっきのは気持ち良かったからもう一度お願いします」と社長コール要求。あいさつは「ひーちゃん’Sも主在興行からゆくゆくはJWPの社長に!」。そして試合開始。先発は矢樹と天野。同じ関節技の掛け合いでもさっきと全然違う。そして久住・宮口が出て矢樹に3人でストンピング。しかし矢樹が集中攻撃をくらったのはこの1回。あとは久住たちは基本的に福岡に的。それを何とか奥津と矢樹がカット、という展開。連係も多かったし(それも全部成功)、動きも立体的なものが多かったし、最後は福岡にチャンスをつないでライダーキックから久住をフォール、というひーちゃん’Sの理想的な試合。

今日のこの興行はよかったぞ。値段も3900円だしコストパフォーマンスもよい。次は11月4日か。



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