JWP 11/23後楽園ホール大会



北の最前列の一番端に猿岩石の森脇が一人で見にきていた。奥津っちゃんは1枚しか招待券あげなかったんだろうか、それとも有吉の方は女子は嫌いなんだろうか?(少なくとも猪木のファンではあったはず)


第1試合 元川恵美、久住智子、能智房代 vs 矢樹広弓、天野理恵子、本谷香名子

まず元川が自分のテーマ曲で入場。次に久住のテーマで久住、能智が入場しようとすると元川がリング上から手拍子を要求。うーん、いいキャラクターだ。一方の矢樹、天野、本谷は矢樹のテーマで一斉に入場、ボディチェックが終わるやゴング前から元川に攻撃の的を絞って一部バルコニー客のヒートを煽る。前回リキッドルームでは元川と組んでうまく良さを引き出した矢樹だったが、今回は全然元川の技を受けず、逆にグラウンドで違いを見せつけるような動き。元川も関節技を好んで使うようだが、ことグラウンドの動きでは到底矢樹のレベルには追いつけない。さらに出ずっぱりで集中攻撃を浴びたため、ちょっとスタミナをロス。雪崩式ブレーンバスターを狙って本谷を担ぎ上げてコーナーに乗せようとしたがそのまま崩れてしまうという場面も。矢樹も途中からは元川を相手コーナーに投げつけ、能智を呼び出す、という一幕も。やはり久住と能智では元川を使い、かつ引き立てるということは無理なのか、それともちょっとした対抗意識でもあったのか。久住と本谷の場面では相手の張り手、エルボーを機敏に交わす動き→本谷ヘッドバットで場内が沸く。しかしこれを久住は強烈なエルボースマッシュで自分の方に持っていく。久住もだんだん個性が確立されてきたな。天野が尾崎に弟子入りして以来、あまり他の人と組むことはなかったわけだが、矢樹と天野のコンビネーションは、矢樹のピンチを天野が絶妙のフライングラリアットで救出するなどまずまず。矢樹は、と言えば通常の一本背負い→腕十字の流れはもちろんのこと、相手のグラウンド技を切り返しての十字、さらには腕を取ってコーナーに駆け登り、(まさかロープ渡り?)というような形からワキ固め、といった動きまで、いろんな関節技の入り方のバリエーションを見せた。試合の方は20分前から元川と本谷の攻防に絞られる。他の4人はカットまたはカットの妨害、場外戦。本谷がミサイルキックを浴びせて、さらにトップロープに上がると元川がなかなか立ち上がってこない。ようやく立ち上がった元川の顔面にカナロケット炸裂。これは決まった、と思ったが能智がカウント2でセーヴ(だったと思うが、ひょっとしたら自分で返したかも)しかし元川もまだ死んではいない。本谷のエビ固めを切り返す。その時自分の目の前のフェンスに選手が飛んできた。衝撃音が聞こえた次の瞬間、リング上では元川が変形のエビ固めで本谷をフォール。完璧に見逃した。バルコニーの元川フリークからは元川コールが起こるが、熱戦の末のあっけない終わり方に大半の客はちょっとあっけにとられた様子。元川がJWPのリングで初勝利。

元川(20分22秒 エビ固め)本谷


第2試合 コマンド・ボリショイ vs エステル・モレノ

選手数が少ない今、エステルのように出るだけで沸かせてくれる助っ人は貴重。しかも第1試合が目まぐるしいタッグだっただけに、スローなテンポのシングルもまたいい。体力差に優るエステルはコマンドの攻撃を全く意に介さない。逆エビではコマンドが全く動けない。エステルは超高速トペ・コン・ヒーロも披露。日本語もポンポン飛び出し全くもってエステルの一方的 な試合、と思われたがエステルはケブラーダの際に着地を失敗し足首を負傷、シューズの上からテーピングするという応急処置を施して試合は再開されたがかなり痛そう。ボリショイは当然のごとくヒザ十字などで負傷箇所を責めたてる。このまま終わると後味悪いなあ、と思われたがエステルは果敢にムーンサルト3連発。これで終わるかと思いきやコマンドはこれを2で返す。逆に雪崩式裏投げ2発でコマンドがあわや、の場面も。結局19分55秒、エステルがほとんどパワーボムな雪崩式回転エビから雪崩式ジャーマンでこの試合を制した。エステルのケガにより試合が互角になった形。

エステル(19分55秒 ジャーマンスープレックス)コマンド


第3試合「グラッジ・マッチ前編」
尾崎魔弓vsプラム麻里子

今日のセミとメインはそのまま26日の大田区でも再戦が決まっている。プラムは入場してくる尾崎を花道で急襲。尾崎はガウンを着たまま試合開始。プラムの勢いも長くは続かず、尾崎がパワーボム、裏拳で圧倒。プラムの動きもなんだか鈍くなって、やはり、という気も起きたが、今日のプラムはここから粘った。ビクトル投げ、雪崩式フランケンシュタイナー(1度目は切り返されたが2度目は成功)そしてウラカン・ラナでは2カウント。しかし2発目を尾崎は受け止めるや、逆エビ固め、プラムは無念のギブアップ。

尾崎(16分4秒 逆エビ固め)プラム


休憩時間、ロビーに出ると堺屋太一氏が今の試合がよほど気に入ったのか、ほろ酔いごキゲン状態で矢樹、奥津ら売店娘に声を掛けて回っていた。


休憩明けのインフォメーションコーナーでは尾崎と天野がOzアカデミー主在興行の告知。尾崎の口からは「4人だけでやりますから。」天野は「尾崎さんに対する不信感がどうのこうのとマスコミに書かれてますが、尾崎さんとのシングルマッチで答えを出します。」と。すると4試合を4人でやる?尾崎も2戦以上やるのか?通常のインフォメはビデオの題名付けコンテストの表彰も兼ねて矢樹が。


第4試合 「The Road to OHTA」
ダイナマイト関西&キューティー鈴木 vs デビル雅美&福岡晶

そしてメインはこれも2連戦の緒戦である関西・キューティーvsデビル・福岡のタッグマッチ。今日はノンタイトル。デビル&福岡は意識的に合体攻撃、時間差攻撃を多用、キューティーに的を絞ればイケるんじゃないか、とさえ思わせた。さらに関西に対しても福岡のライダーキックはあわや3。その後のムーンサルトフットスタンプは交わしたが、関西は大ダメージ。ところが ここでキューティーがうまい動き。福岡をコーナーに連れていくと、待っているのは関西の顔面キック。デビルに対してもドラゴンスープレックス。ダイビングニーを狙ってコーナーに登ったところを釘付けされるや関西を呼び込み、やっぱり顔面キック。そして関西と合体の通天閣スペシャル。またドラゴン。ダイビングニーをはさんで3発目のドラゴン。これで3カウント。まさかデビルが取られるとは。しかし、これで26日は福岡ががんばんなきゃいけない、ということだ。今日福岡が取られてたらもう1回やる意味もなくなってたとこだったからまだいいだろう。しかし大田区で勝てるか、といえばかなり難しいよなあ。鍵はやっぱりキューティーだ。

キューティー(23分10秒 ドラゴンスープレックスホールド)デビル



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