12/8 OZアカデミー主在興行 リキッドルーム大会


リキッドルームに着いたのは9時15分頃。並んでいるのは10人もいない。この時点では今日の入りは悪いのかな、と思ったのだが。10時半に階段に並び始める。11時半開場。結構人がどっと入ってくる。セコンドに来てるのはさぶろう、大隅のみ。デビルさんも来てたけど見てただけ。


入場式はOZアカデミーの4人のみ。4人それぞれに決意のほどを述べる、が、尾崎は例によって飄々と「最後、OZが勝ったらお約束通り万歳三唱やりますから。やりたくない人はいいです。」ちなみに千葉リングアナの頭がまるでドン・キングになっていた。


第1試合 尾崎魔弓 vs 天野理恵子

天野側のセコンドにシュガー、尾崎側のセコンドに永島。がんがん攻めていく天野だが、もちろん尾崎は受けない、もしくは受け流す。逆に張り手をかますと天野は口の中を切り、第1試合から流血。4試合もあるというのに。5分過ぎ、パワーボムを食らう天野。これでまさか終わり?と思ったがこれは返す。かさにかかってテキーラを狙う尾崎をワキ固め、そして飛びつきの腕ひしぎ十字固めに極める。これは有効。さらにいろんな入り方で尾崎の腕を極めにかかる。さすがの尾崎もこれには苦しそうに場外エスケープ。天野追いかけ、この日使われていたプラスチックのフェンスに尾崎の額をこすりつける。これは材質を考えたいい攻撃。あれじゃあぶつけても大して効かなさそうだもんね。しかし尾崎はさらに攻撃を試みる天野に裏拳一発。うつろに目を開けたまま倒れ、ダウンカウントを聞く天野。8でなんとか立ち上がる。そこにもう一発裏拳。尾崎はすかさずライガーボムの体勢。天野これをワキ固めに切り返そうとするが尾崎はこらえ、改めてライガーボム。これで3カウント。

尾崎(11分4秒 エビ固め)天野


第2試合 尾崎魔弓&永島千佳世 vs 天野理恵子&シュガー佐藤

天野は一旦シュガーに担がれ控室に戻る。尾崎と永島はリングで臨戦態勢。2分のインターバルののち、フラフラの天野を支えながらシュガーが入場。もちろんシュガーと永島でスタート。最近GAEAを見にいってないんで、この2人を生で見るのもずいぶん久しぶりだが、やはり動きがいい。特に尾崎の見てる前ということもあるのだろう、全日本タッグなどで見せたバタバタしたところがなく、スムーズに技を決めていく。タッチしてコーナーに戻っても、「控え」という気持ちはなく、すぐに次の連係またはカットに行ける体勢に入る。時にはすぐにコーナーに登ってミサイルキックも。中盤元気を取り戻したかに見えた天野だったが、永島のジャーマン3連発でまたもや瀕死状態。なんとかシュガーがカットする。尾崎とシュガーのからみ、尾崎がコーナーに登る。シュガーはその足を取ってドラゴンスクリュー、そしてヒザ十字。永島カット。なかなか勝負が決まりそうにない、永島が天野をコルバタから丸め込もうとする。2カウント。さらにエビ固めの応酬。永島ショルダースルー狙い。天野は第1試合でも見せた背面から飛びつく腕十字。ちょっとぶかっこうな力任せの十字固めだったが、永島ギブアップ。

天野(15分14秒 腕ひしぎ十字固め)永島


第3試合 尾崎魔弓、天野理恵子、永島千佳世、シュガー佐藤 vs キューティー鈴木、プラム麻里子、コマンド・ボリショイ、本谷香名子

腕を極められた永島に尾崎が応急処置をする。取ったとはいえ天野はまたもグロッギー状態。今度はちょっと長めのインターバルの後、キューティー、プラム、コマンド、本谷がプラムのテーマで入場。天野が4人の前に出て「てめえら、ぶっつぶしてやるからな。」と挑発。4人が一斉に天野を攻撃し、試合開始。尾崎、シュガー、永島が救援に入り、天野とコマンドだけがリング上に残る。コマンド序盤から裏投げを出して天野をマットに叩きつける。キューティー組が好連係を駆使して天野を追い込む。しかし決定的なピンチにはちゃんとカットが入る。さすが8人タッグ、展開が目まぐるしい(細部はとても覚えられない)。本谷のローリングセントーンはあわや天野から3カウント、だったがこれもカット。コーナーからの攻撃は余ってる誰かが未然に防ぎ、逆にプラムは他の3人の助けを得て雪崩式フランケンシュタイナー敢行。大技の後はカットを防ぐために抑えにかかる他の3人。しかしその網をかいくぐり、何とかカウントを止める。そうこうするうち20分経過。尾崎をドラゴンで投げ、延髄ニーを浴びせるキューティー。さらに本谷、プラムの肩の上からハイアングルで一発。これはかすった感じ。他の3人に「抑えろ!」と指示して再度コーナーポストから延髄ニー。23分21秒、とうとうキューティーが尾崎からフォールを取った。

キューティー(23分21秒 片エビ固め)尾崎

ここで15分の休憩。気づいてみると前回リキッド以上の人の入り。


第4試合 ザ・ドレスアップ・ワイルドファイト・タッグマッチ
尾崎魔弓&天野理恵子 vs キューティー鈴木&プラム麻里子

そしていよいよメインイベント。まずはキューティーのテーマでキューティー&プラム組が入場。ストリートファイトスタイルというよりは、2人とも普通に私服といった感じ。しかし2人の手には金属バット(カーボン?)。プラムはご丁寧に尾崎の「遺影」まで作って持参。一方尾崎・天野組は「Red, Hot & Heavy」が2番に入っても全く出てこない。ようやくシュガーの先導で入場。雰囲気を合わせたTシャツ+ジーンズ姿の2人。天野は手にチェーンと消火器、そして尾崎は首輪付きチェーンとなぜかフライングVのギター。鳴らすふりをしてキューティー&プラムをバカにする。先制攻撃はキューティー&プラムのバット攻撃。しかし天野はバットを奪い取って反撃。一番このスタイルにはどうかと思われた天野、なかなかケンカ強さを見せた。本部席から持ってきた椅子で尾崎の頭を打ち据えるキューティー。尾崎の頭頂部が切れ、最初の流血。天野を場外に落とし、尾崎を痛ぶるキューティー&プラム。しかし天野が反撃に出る。場外でキューティーに椅子を一発、そして控室近くでキューティーの額を切る。リングに戻ってきたキューティーの顔面は真っ赤。流血が初めてというわけでもないだろうが、これは凄い。尾崎はプラムを首輪でコーナーに固定、キューティーに的を絞る。まずは机にライガーボム。そして投げっ放しパワーボム。割れた机で額を強打。天野はさらに噛みつき。もうダメか、と思われたがキューティーはカウント2で返す。尾崎の流血は一旦止まったがまた乱闘の際に流血が始まる。キューティーの方は全く止まる様子がない。それでもテキーラをかわすと机の上に尾崎をドラゴンで叩きつけるキューティーであったが、天野がカット。プラムを場外に連れだす天野。尾崎はキューティーにカウンターの裏拳一発。これは2カウントで返したが、尾崎は右手に鎖をぐるぐるに巻き付け、再度裏拳。これで3カウント。

尾崎(19分9秒 体固め)キューティー

くやしさに天野に襲いかかるプラムとキューティー。しかしもう遅い。勝ち誇る尾崎&天野。そこまでの3試合とは全く毛色の違った試合で最初はノれなかったが、やはり凄い試合だった。そこまでやるとはね。みんなエクストリームだ。
そして最初のお約束どおり万歳三唱するOZアカデミー。尾崎はマイクで「キューティー、プラム、わざわざ負けに来てくれてありがとう。」キューティーも何か言い返そうとするがちゃんとした言葉にならない。

4試合どれを取っても通常の興行のメインイベントが取れるくらいの中身の濃さ。前回は「楽しさ」を表に出したリキッドルームでの興行だったが、今回は「激しさ」。次にあるときは何がある?



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