JWP 12/14 JWPアクトシティ浜松大会



新宿で新幹線の安売り回数券を買って、13時10分東京発のこだまで浜松へ。浜松駅には15時14分の着。駅のホームを歩いていると全身adidasの2人の女性が歩いているので、誰かと思って一旦抜いてから振り返るとGAEAの佐藤と永島だった。そうかこの2人が今日参戦するんだ、ちっとも知らなかった。

アクトシティというコンプレックスは確かに駅のすぐ近くなのだが、中に入っても「大ホール」「中ホール」ともに何かコンサートをやってて、プロレスをやる雰囲気ではない。仕方がないので警備員に聞くと、そこから歩いて5分ほどの別の建物ということ。これは最初はわからんぞ。とにもかくにもアクトシティ浜松「展示イベントホール」に着き、窓口で当日券購入。前もってチケット買ってれば「イベントホール」で行われることがわかったんだよなあ。で、席は2列目。

開場は17時15分のはずがなぜか遅れて17時30分。売店には凄い人数が集まり、選手の顔を拝むことはできず。

試合開始(選手入場式開始)は18時10分。(予定より10分遅れ)


第1試合 天野理恵子 vs 能智房代

引退説の出ている能智だが、団体からの発表は依然何もなし。今日は予定通り第1試合とメインの2試合に出場。今日の天野はフライングラリアットの飛びを見ても調子よさそう。さらにハーフハッチ3連発で能智を追い込む。10分過ぎ、天野のヒザ十字で能智またもヒザを痛め、動きが鈍くなる。最後は能智が飛びついてウラカン・ラナを狙ったところを天野が押しつぶしてフォール勝ち。能智は試合後ちょっと泣いていたような。

天野(12分56秒 エビ固め)能智


第2試合 プラム麻里子 vs 矢樹広弓

今日の自分のお目当ての矢樹vsプラム。予想どおりの静かなスタートに声もかけづらい。序盤の双方の関節技は相手を極める、というよりは様子見といった感じだったが、矢樹のミサイルキックがプラムの顔面に命中し、プラムが鼻血を出してから急展開。プラムはビクトル投げからヒザ十字、これで矢樹が左ヒザ(古傷でない方)を痛める。プラムはさらに左ヒザに攻撃集中。矢樹は一本背負いで反撃。で、最近使いはじめたコーナーの反動を利用してのワキ固め、プラム前転して逃れようとするが矢樹はこれを押しつぶして極め、プラムがギブアップ。10分強の短い勝負となった。矢樹はもちろんプラムからは初勝利。
矢樹は一瞬あっけに取られたような表情を見せたが、すぐに喜びを見せ、「明日からは組んで(15日にプラム&矢樹vsコマンド&能智のタッグトーナメント1回戦がある)がんばりましょう」のつもりかプラムに握手を求めに行く。しかしプラムはこの手をはたいて拒否。15日は果してちゃんとやれたんでしょうか?

矢樹(10分43秒 ワキ固め)プラム


第3試合 尾崎魔弓 vs コマンド・ボリショイ

前回上田で当たった時に試合後に謎の握手を見せ、それが原因で天野が尾崎拒否の姿勢、と雑誌に書かれたということもあったが。今回も試合は熱戦。コマンドが最近使いだした掌底に尾崎結構苦戦。さらにコマンドのヒザ十字、場外戦で尾崎の動きが鈍る。ライガーボム、パワーボムも何発も出すが畳みかけるまでにはいかず、逆に裏投げの反撃を食ってしまう。コマンドの雪崩式裏投げであわや、のシーンもあったが、ウラカン・ラナをライガーボムに切り返し、掌底をかわしての裏拳、そしてテキーラサンライズでついに3カウント。試合後マイクを取り「尾崎、今日はありがとう。」と握手を求めるコマンド。天野は握手の邪魔をしようとする。手を伸ばす尾崎、しかし今日のコマンドは「バーカ。握手すると思ったか?」とその手をはたく。天野がこれに怒って殴りかかり、乱闘。複雑な人間模様になるかと思ったら、意外に元のサヤに収まったという感じ。

尾崎(15分30秒 テキーラ・サンライズ)コマンド


第4試合 YEAR END TAG TOURNAMENT1回戦
シュガー佐藤&永島千佳世 vs デビル雅美&本谷香名子

昨日は長与と2vs1で闘った佐藤&永島、今日はデビルと。試合前は結構期待されたが、いざ始まって見るとトーナメントうんぬんよりデビルにどこまで通じるか、を求めた試合となりデビルも当然それを真っ向から受け止めて、はじきとばすという展開に。これでは勝ち目はない。デビルは二人の連携攻撃をもろともせず、永島、佐藤に連続してライガーボム。これは横に寝ていた永島が足でカット。本谷が出てきて永島を場外へ。デビルは佐藤にパワーボム2発、いずれも2でカウントを自ら止める。そして3発目はライガーボム。佐藤はこれを自力で返す。これには驚嘆の表情を見せたデビルだが、構わず4発目。観客から「返せー!」の声が掛かるがデビル「ムリ。」とひとこと。その通りこれは返せず3カウント。デビル&本谷組が準決勝に進出。佐藤&永島組の「面白い」試合を見るためには相手がそれなりの人間でなきゃダメだってことなのだろう。まるでパブリック・エナミーみたい。

デビル(15分16秒 エビ固め)佐藤


第5試合 福岡晶、キャンディー奥津、久住智子 vs ダイナマイト関西、キューティー鈴木、能智房代

福岡は入場時のトンボで着地を失敗、尻餅。相変わらず。序盤は圧倒的な関西組のペースであったが、能智を孤立させた福岡組は久住が場外プランチャで関西、キューティーを場外に釘付け。その間福岡と奥津がダブルのダイビングヘッドバット、そして2人がかりのタイガードライバー。能智はこれを自力で2で返す。しかし健闘もそこまで。奥津が関西のカットに回り、福岡はミサイルキックを能智の脳天に浴びせ、コーナー下に引きずってきてムーンサルトプレスでフィニッシュ。

福岡(16分51秒 片エビ固め)能智

テレビマッチではあったものの、大筋通常の地方大会。客のノリは意外によかったかなあ、という程度かな。



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