JWP 97/1/12 後楽園ホール大会



今日は3月9日のチケットは売らない、と聞いていたのに、急遽3月9日の後楽園と2月23日のリキッドルームが今日から発売という貼り紙が。
11時半の開場と同時にチケットの列に並び、2つのチケットを購入。見ると3月9日の分は「入場券引換券」となっている。ほんとうに急遽決めたんだな。チケットを買い終えて売店を見ると宮口の姿が。これは今日一番嬉しかったこと。本当に「帰ってきた」んだな。もう「お帰りなさい」と声を掛けたい気分だったが、別に顔見知りではないのでやめておく。

入場式に続く山本代表の新年のあいさつでも「矢樹が3月で引退します。試合後に自身の口からご報告します」と。


第1試合 天野理恵子 vs 大隅沙理

体格にモノを言わせて攻め込む大隅。デビュー2戦目とは思えない積極性。天野が場外に落ちると大隅トップロープに上る。まさかプランチャ・スイシーダ?と思うとそのままエプロンに下り、で、場外へ。自分の近くで見ていた関西も「なんかやるなあ、あいつは。」と感心。川崎レフェリーは大爆笑。サリーちゃんVも決めた大隅だったが、天野にミサイルキックをくらい悶絶。カバーは2でハネ返したものの直後の腕ひしぎ十字固めでギブアップ。今日はマイクはなし。

天野(3分7秒 腕ひしぎ十字固め)大隅


第2試合 キューティー鈴木&コマンド・ボリショイ vs キャンディー奥津&元川恵美(IWAジャパン)

元川と奥津が初タッグでキューティー&コマンドと対決。元川と大隅はキャラクターがかぶるんじゃないかと思ったが、さすが元川は先駆者だけあって十分オイシイ。奥津はよく動き、中盤には元川とダブルのトラブルクラッチも。最後は元川が身を挺してキューティーの延髄ニーから奥津を助け、奥津に勝負を任せたが、その奥津がボリショイの掌底一発でフォールされ、試合はキューティー組の勝ち。

コマンド(16分14秒 エビ固め)奥津


第3試合 尾崎魔弓&天野理恵子 vs プラム麻里子&エステル・モレノ

この試合が意外なことに長期戦に。しかし今日のプラムは試合が長引いてもスタミナが続いていたし、技の失敗もなかった。最後も尾崎の裏拳を誤爆させ、天野をフォール、というところで尾崎の顔面キックをくらって天野の全体重を乗せたエビ固めに3カウントを奪われたが、これは天野をほめるべきであってプラムはよくやったと言える。試合後マイクを取るエステル。尾崎を挑発するのかと思いきや、「ジャパン女子に10年前一緒に入ったプラムと組んで尾崎とまた試合ができるとは思わなかった。ありがとうございます。」とまるで日本に別れを告げるかのような言葉。尾崎は「エステル、お前。昔からオイシイとこ持ってくよなあ。」と言ってたが、このセリフの意味は何?


第4試合 JWPジュニア選手権試合
久住智子(王者)vs 矢樹広弓(挑戦者)

先に入場した矢樹の顔は気合が入っている。よし、これは久住との真剣勝負に出てるな。一方の久住も鋭い視線を矢樹に投げかける。試合はまず矢樹がグラウンドで制するいつもの展開、しかし久住もいい形には持っていかせない。矢樹は自分から自分からと攻めていく。10分過ぎ、フィッシャーマンバスターから腕決めバックドロップ2連発。久住は何とか返すがかなりグロッギー状態。矢樹一気に攻勢に。しかし久住も風車式背骨折りから逆エビ。久住をコーナーにおびき寄せた矢樹は飛びつき雪崩式スクールボーイ。惜しくもカウント3ならず。逆にトップロープに上がった久住を下から投げようとした矢樹に対し久住は身を翻すような飛びつき雪崩式後方回転エビ固め。これがきれいに決まり、3カウント。

久住(13分36秒 雪崩式後方回転エビ固め)矢樹

ついに久住は矢樹相手に完璧防衛。そして注目の矢樹のマイク(右写真)。「3月9日を、最後に、結婚のため、引退することになりました。今まで応援ありがとうございました。」矢樹広弓らしいあいさつ。そして「代表、お願いします。」何を言うかと思ったら、「3月の、最後の試合、もう一度久住に挑戦させてください。私は最後までジュニアの選手です。」と。このひとことが聞けてよかった。矢樹は最後まで勝負し続けてくれるわけだ。記念試合で安穏に幕を閉じるわけではないんだ。矢樹広弓らしくていいぞ。自分なんかは最後は福岡戦で平和に終わると思ってたんだが。


第5試合 デビル雅美&福岡晶 vs ダイナマイト関西&本谷香名子

休憩後のメインはセミの印象が強すぎて覚えてない。最後は本谷が福岡のムーンサルトプレス2発、デビル&福岡の合体パワーボム、福岡のタイガードライバーで負け。とはいえ本谷の奮闘が目についた。何にせよ、久住も本谷も天野も強くなった。

福岡(20分47秒 エビ固め)本谷



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