2/23 ひーちゃん’S主在興行3「まだ、やめません。」



山本代表の「みなさん、トリプルFの旗揚げにようこそ。」でスタート。

入場式(JWP勢のみ)のあといよいよ試合。


第1試合 10分エキシビション
キャンディー奥津 vs 矢樹広弓

矢樹が握手を求めるが、その手を取って奇襲攻撃。中盤矢樹がまたも鼻血。原因は不明。矢樹が先にローリングジャーマン。すると奥津が雪崩式スクールボーイをやり返す。そしてヒザ十字へ。奥津のローリングジャーマンが4連発、カウント2で矢樹がキックアウトしたところでタイムアップ。

奥津(10分 時間切れ引き分け)矢樹

ここで矢樹がマイクを握る。通路奥で見ている福岡に「福岡さん!」と呼びかけ、山本代表にも「いいでしょう、代表。最後ですから。福岡さんとやらせてください。」と申し出。福岡が笑顔で了承し、第2試合が開始。

第2試合 5分エキシビション
福岡晶 vs 矢樹広弓

パンチ合戦から福岡のぐるぐるパンチを一本背負いで投げ飛ばす、という懐かしいシーンを再現。矢樹はすぐに腕十字。矢樹はワキ固めで福岡を攻める。福岡もワキ固めで返す。福岡が雪崩式ブレーンバスターを狙ったところで矢樹は雪崩式スクールボーイ。矢樹はトップロープから飛ぶが伊藤戦と同じように見事な串刺し。福岡のミサイルキックが矢樹の頭頂部に決まったところでタイムアップ。もうこの2つの試合は見ることができないのだろうか。

福岡(5分 時間切れ引き分け)矢樹


第3試合 大隅沙理 vs 元川恵美(IWAジャパン)

ガラッと雰囲気を変えて、大隅vs元川。大隅はなぜか「今日だけの入場テーマ曲」Training Montageで入場。なぜ高田なのだ?階段に並んでいる時に「盛り上げてやるよ」と大隅に約束したのでその通り大隅に声援を贈る。すると元川がこっちを睨んでいる。ちょっとひるんでしまった。もっとやることを期待してのものだったのに。しかし大隅は天然ボケで元川ワールドを食う勢い。「大隅!」と叫んで頬を張る元川、これに対し「ハイッ!」と応えながら張り返す大隅。サリーちゃんV、さらにコーナーポストからのスーパーサリーちゃんVも爆発。終盤追い込まれると、「ぶいっ」と目つぶし。元川はこれらを受けるだけ受けて、自分はそこまでネタに走らずにトラブルクラッチで完勝。元川も一本調子ではないということだ。面白かった。

元川(10分32秒 トラブルクラッチ)大隅


第4試合 コマンド・ボリショイ&本谷香名子 vs 天野理恵子&宮口知子

コマンドのヒザが悪いということでカード変更。天野&宮口といえば以前は文句なしの「若手最強」のコンビだったが、宮口が復帰まもないということでやはり試運転の雰囲気。天野が抱え上げた相手に宮口がトップロープからイナヅマ、という連携は成功したが、対角線上の両コーナーから走って、挟み打ちでイナヅマとフライングラリアット、という攻撃は失敗し同士討ちに。コマンドのヒザは相変わらず持たれるだけで痛む、という状態だが、やはり裏投げは強烈。最後も宮口をピコバスターホールド、これは天野がカットしたものの掌底2発で宮口をピン。宮口はまだまだ本調子ではない。

コマンド(14分54秒 片エビ固め)宮口


第5試合 福岡晶&アルダ・モレノ vs 久住智子&エステル・モレノ

毎度毎度のエステルとアルダの試合開始直後の動きだが、今日はちょっとだけアクセントをつけていた。さすがだなあ。福岡も必死にルチャ的動きに合わせようとするが、それが祟ったか中盤には早くもスタミナ切れ。技の決まりも悪くなる。(久住へのバックドロップは危なかった)今日はピンクの水着の久住がスワンダイブで回転エビ固め。福岡は一旦丸められるがこれを強引に切り返して、エビ固めの勝利。「きつかった。」とは試合後の福岡。

福岡(13分30秒 エビ固め)久住


第6試合 ひーちゃん’S vs 天野理恵子、久住智子、本谷香名子

宮口が若手トリオのセコンドに。2月末〜3月始めの3試合を見ないから、福島大会のカードによってはひーちゃん’Sの6人タッグもこれで見納めかな?先発は天野と矢樹。グラウンドになるか、と思われたが矢樹は軽くあしらってすぐ奥津にタッチ。はやる天野の気持ちはわかるが、試合上付き合ってはいられないということか?久住は今度は奥津のバックドロップで頭から転落。大丈夫か?しかしその後すぐスワンダイブで飛んだりする。入場時からムーンサルトでのリングインをしなかった福岡、この試合でもきつそう。しかし若手組の方も本谷が集中攻撃をくらってグロッギーに。その本谷に奥津は垂直落下式ブレーンバスター2発。いつでもフォールできそうなぐらいだったが、味方のカット試合終わらず。奥津はさらに雪崩式ノーザン。本谷根性で返す。奥津一旦本谷を場外に落とす。助けに来た天野と久住に矢樹がプランチャから二人まとめて場外DDT。リングに戻り、これでとどめだとばかりに合体式タイガードライバー。もう誰もカットには出てこれない。しかしもう一発。完全にダメージを負った本谷がついに3カウントを聞いた。

福岡(18分37秒 エビ固め)本谷

客の誰もが「ちょっとやり過ぎでは?」と引きかけたその瞬間、セコンドについていた宮口が福岡に「なんでそこまでやる?」といった顔で突っかかる。マズい方向に行くかと思ったら、福岡は「宮口くやしいか。久住も天野も本谷も自分の目標を見つけて進んでるぞ。お前はどうなんだ?」と挑発。宮口Tシャツを脱ぐ。ひーちゃん’S側は「3vs4でやってやるよ。」天野がマイクを取り、「ふざけんな、ハンディなんかいらないぞ。」しかしさっきフォールを取られた本谷はまだ立てない。大隅が「私を入れてください。」と申し出。天野は「お前じゃないんだよ。」と一蹴。あくまで4vs4を要求する天野に、コマンドを入れた8人タッグで、ということで試合再開。


第7試合 ひーちゃん’S&コマンド・ボリショイ vs 天野理恵子、久住智子、宮口知子、本谷香名子

時間無制限8人タッグ、といってもさっきのダメージで本谷はとても出れない。先発天野はコマンドに突っかかる。しかし代わった奥津は他の3人を場外に吹っ飛ばして本谷を引きずり出す。会場からはブーイング。本谷まだ立てない。でも他の3人も助けには出ない。奥津の攻撃になすがままの本谷。ようやく天野と宮口が救出、本谷をコーナーに引きずる。しかし宮口がつかまり、誰もコーナーにいない状態でひーちゃん’Sのトリプルダイビングヘッドバットを浴びる。危ない、という瞬間、本谷がはいずってカット。コマンドが出て雪崩式裏投げからウラカン・ラナ。宮口これを切り返してコマンドから3カウント。コマンドを挑発する天野。抱き合って泣く宮口、久住、本谷。コマンドはひーちゃん’Sの3人に「ごめんね。」

宮口(6分22秒 エビ固め)コマンド

試合後の福岡のあいさつは「最後まさか負けるとは思いませんでしたが、こうやって若手だけで試合をすることの難しさを感じさせる主在興行でした。今日でひーちゃん’Sの主在興行は一応終わりですが、また新しい形のひーちゃん’Sをお見せします。」とか何とか。


全5試合の予定が結局7試合に。終了は16時30分。17時からは隣のビルの「北乃一丁」で「ファンの集い」ということで、ちょっと時間をつぶしてすぐ移動。入口前のロビーにはJWPファンの濃い顔ぶれが集結。しかし試合が延びたため、当然入るのも遅れる。結局開始予定の17時30分頃宴会場に入り、さらに選手を待って数分。ようやく「ファンの集い」の開始。まず最初の1時間は各選手が順番に各テーブルを回る「女子レスラーと遊ぼう」という名のフリータイム。自分らのテーブルには久住に始まり矢樹、奥津、福岡、大隅、本谷(これがちょっと途中で気分悪くなり序盤は山本代表が代打−すぐに本谷も戻る)、天野、宮口の順。しかしひとりひとテーブルの制限時間が7分ということで、各人が写真を撮って、ちょっとしゃべったら「ハイ終了。」まああんまり長くいたところでそんなに話せもしないのだが。いちばん気さくだったのはやはり福岡大先生。そして宮口、天野、大隅、矢樹。久住と本谷はちょっと喋らず。奥津姫はやはりマイペース。大隅に聞くと今日の入場テーマはいくつか聞かされた中から「ゆっくりしたのがいい」という理由で選んだ、ということで特に高田延彦が好きなわけではないし、だいたい誰のテーマか知らなかった、ということ。後半はまず「目隠しでポン」。これはひーちゃん’sのタイツアーでやった目隠しされて選手の技を受け、何番目が指名の選手かを当てるもの。賞品は非売品のJWPプロレスカード。そして福岡の誕生日セレモニー(大隅の手紙は大ウケ)。「テーブル対抗電流イライラ棒ゲーム」を経て、矢樹の「引退メッセージ」で約2時間の「ファンの集い」は終了。なんか、すごいいい企画だったなあ。ちっともスベりなし。



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