JWP 4/8 後楽園ホール大会



個人的には、だが約1か月ぶりのJWP観戦。18時半の段階ではかなり空席もあったが、開始の19時になるとほぼ満員。今日タイトルマッチを戦うダイナマイト関西と福岡晶は試合前のサイン会こそなかったが、通常どおり選手入場式には参加。


第1試合 宮口知子 vs 大隅沙理

1か月見ない間に大隅の試合がずいぶん「形になってる」のに気づいた。ちょっと体重が落ちたのか体当たりの迫力はなくなっていたけれど。で、相手の技をスカさせると嬉しそうに笑うキャラクターはそのまま。宮口がバックを取るとその場サリーちゃんV。「居合抜き式」とでも呼ぼうか。そしてロープに振って正調サリーちゃんV。セカンドロープからスーパーサリーちゃんV。しかし宮口は次のクロスボディをかわすやロープに振ってサッと肩に担ぎ上げ回転なしのブラックバスターホールド一発でフォール勝ち。

宮口(9分47秒 ブラックバスターホールド)大隅


第2試合 キューティー鈴木 vs 本谷香名子

やっぱり「アイドル対決」という冠が付くのだろうな、この試合。本谷の飛びつき前方回転エビを途中で止めてジャーマンで投げるなど序盤は完璧にキューティーのペース。ダイビングフットスタンプを2連発でくらって苦しむ本谷。しかし本谷も腹を押さえながらダイビングのセントーンで反撃。続くラ・マヒストラルでは非常に惜しい2カウント。場外に逃げるキューティーを本谷は場外プランチャで追撃。しかしこれはキューティーかわして天野に直撃。リングに戻り、本谷ふたたび飛びつき回転エビ。2カウント。しかし3度目をキューティーはまた途中で止めてのドラゴンスープレックス。

キューティー(12分28秒 ドラゴンスープレックスホールド)本谷


第3試合 デビル雅美、プラム麻里子、コマンド・ボリショイ vs キャンディー奥津、宮口知子、久住智子

奥津チームは全員が「ともこ」。まさか「ともちゃん’S」の結成ではあるまいな?と思ったがコールはちゃんと「キャンディー奥津」で行われ、アクションもなし。プラムのコスチュームはまるでPINK HOUSEの服のよう。もう誰も止められない。先発はデビルと久住。久住真っ正面からぶつかって行き、粉砕される。デビルは久住にズン→ズン前→吊り天井のフルコースも。宮口に対してはラリアット連発。チームリーダーの奥津は、と言うと、コマンドの待つコーナーにささっと登って両足を掛けたはいいが、そのまま頭からズルズルとすべり落ちてしまう。苦笑いの奥津。いったい何をするつもりだったんだ?完璧にベテラン勢に圧倒されていた若手チームだが、果敢にもデビルに的を絞り、宮口→奥津→久住によるロコモーション・ジャーマンをも披露。デビルは宮口を捕らえライガーボム。これは奥津が危うくカット。宮口はトップロープに登り、デビルの後頭部めがけてレッグラリアット。これはうまく入り2カウント。しかし次の技に行く前に今度はプラムがトップロープから宮口目掛けてレッグボンバー、宮口の後頭部を直撃。このチャンスにデビルは再びライガーボムで宮口をピン。試合後マイクを取ったデビルは奥津に「今度はともちゃん’Sかい?あんたのタイトル挑戦はいつなんだ?」奥津は「私が絶対タイトルを取ります。」

デビル(20分47秒 エビ固め)宮口


休憩前、5/10後楽園でデビル&福岡 vs キューティー&プラムのJWPタッグ戦、久住 vs 本谷のJWPジュニア戦が行われると発表。後楽園タッグは?

休憩後、インフォメーションコーナーに続き、佐井、渡辺、染村ら5人の練習生がリング上から紹介される。このうち何人デビューまで漕ぎ付けられるのだろう?


第4試合 ドレスアップワイルドファイト・タッグマッチ
尾崎魔弓&天野理恵子 vs 工藤めぐみ&RIE(FMW)

巷で言われているように、全く因縁のないまま行われるドレスアップワイルドファイト。しかも若手を引き連れてのタッグマッチ(タッチはない。4人が随時戦う)とあっては注目されるのは指名された若手2人。序盤天野が工藤のイス連打であっさり流血。でも天野はこれが初めての流血ではないのだよなあ。で、流血しても動きに衰えはなし。場外で工藤の傷めている脇腹にバット(天野が持参)を突き立てる。RIEは、と言えば序盤尾崎に蹂躪されるものの、打たれ強さを発揮して次第に反撃に出る。というよりFMWの2人はあえて相手の攻撃を受け続けていたような。「そういうスタイル」が身に付いてしまってるのだろうか。セコンドの永島・佐藤は尾崎の指示に従い、机・イスをリング内に。これに対抗したのかRIEは最前列からイスを10脚ほどリング内に投げ込む。以後試合は机とイスが散らばったリングで行われる。RIEが尾崎を捕らえる。しかしここでRIEがトライしたのはイスの上でのローリング・クレイドル。これには私もイスから滑り落ちてしまった。回るわけなかろーもん。一方天野は工藤の大技を2でなんとかハネ返す。しだいにヒートしてくる場内。しかし工藤が天野を場外遠くに連れていっている際に尾崎がRIEをチェーン付き裏拳でフォール、意外にあっさり試合終了。

尾崎(24分26秒 体固め)RIE

試合後尾崎がマイクを取り「工藤、わかってんだろうな。シングルだ。有刺鉄線。」と。工藤答えず。OZアカデミー(広田・加藤天美はいません。念のため)による万歳三唱の後今度はキューティーとプラムがやってきて、「浮かれている最中悪いが、東北のタッグトーナメントで潰してやる。覚えてろよ」とか何とか。尾崎は「覚えておくから、ぶつかって来てください。」と軽くあしらう。


リングに付いた血の掃除、イス・机の片付けのため多少時間を取った後、いよいよメイン。

第5試合 JWP認定無差別級選手権試合
ダイナマイト関西 vs 福岡晶

挑戦者・福岡も王者・関西も新調した衣装。序盤はグラウンド中心に関西のペース。さらに関西はロープ、鉄柵に固定してのキック連発。福岡はひたすらチャンスを待つような感じ。一瞬反撃に出るようなそぶりもあったが、コーナーに上がってアピールしようとしたところを後ろから捕まえられて投げっ放しの通天閣スペシャルをくらう。福岡は関西のキックを顔面にくらい、ダウン。カウント9で何とか立ち上がる。関西はラッシュ。バックドロップ、そして一旦切り返されたもののスプラッシュマウンテン。これを福岡は3カウントギリギリで返す。初めてか?ならば、と関西は福岡をコーナートップに載せ、ダイハード関西狙い。福岡は必死に抵抗し、関西は場外に転落。福岡すかさずコーナートップから場外へラ・ケブラーダ。これは見事にヒット。ようやく訪れたチャンス、福岡はライダーキック2連発。しかし当たりはあまりよくない。関西バックドロップから再度スプラッシュマウンテン、福岡はこれをウラカン・ラナで切り返す。昨年タッグマッチではこれで関西からフォールを奪ったが、今度は返される。関西は福岡の顔面に容赦のないキック。福岡またダウン。また9カウントでなんとか立ち上がる。関西ミドルキック。福岡足を捕まえ、変形フィッシャーマンバスター。体勢は崩れたが、効果はあったもよう。セコンドのデビルが檄を飛ばす。福岡コーナーに上がりムーンサルトフットスタンプ、片エビ固め、2カウント!ならば、と再度コーナーに登る福岡。再度ムーンサルトフットスタンプ、そして両足をフックしての押さえ込み。さすがの関西もこれはハネ返せず、福岡勝利!見事王座を奪った。ベルトを受け取っても立ち上がれない福岡。関西は脇腹を押さえながら山本代表からトロフィーを取ると自ら福岡に授ける。ようやく立ち上がった福岡。泣きながらマイクを取って「やっと、..ベルトを巻くことができました。これからも期待していてください。」

福岡(20分14秒 片エビ固め)関西
※福岡が第4代王者に。


セミが荒れた試合だった分、メリハリがついて逆にメインの重みが出たようないい感じの興行だったような。



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