JWP 6/8 横浜文化体育館大会〜"Thunder Queen Battle in 横浜 '97"



昼12時に家を出て、13時半会場着。開場の15時半まで列に並んで時間をつぶすことに。途中、14時開始の鶴見での国際プロ・プロモーションで市来vs門田が行われたという情報が入り、一同騒然。まさか国プロ・プロに出現するとは。つーことは茨城W☆INGの「女子プロレス」もこいつらか?

開場は予定通り。まずはチケットの列に並び、29日の打ち上げのチケットを買う。今日はチケットはこれだけ。次に福岡の写真集の列に。以外に長い列。さすがに強烈な写真集なだけはある。買って、福岡と目が会うと福岡「お久しぶりぃ。」そりゃ約1か月来てなかったけどさ。プロレスカード '97、OZアカデミーTシャツ、パンフを買って自分の席へ。しめて1万7千円。

席に着いてみても、改装されたのがどこだかよくわからない横浜文体。よく見ると壁や天井はきれいになっているようにも見えるが。


開始はほぼ予定時刻通り。全選手入場式では今日20周年記念試合をやるデビルさんがあいさつ。


第1試合 大隅沙理 vs タニー・マウス(全女)

タニー、ネズミのつもりでしっぽを付けているのだろうが、髪は金、コスチュームは黄色なのでどうみても猿。大隅は「魔法使いサリー」のテーマで入場。開始のゴングと同時にサリーちゃんVとタニロケットが相討ち。その後はタニーのペース。しかし大隅もタニーのダイビングヘッドをかわしてダイビングスプラッシュ、スーパーサリーちゃんVと畳みかける。さらにロープに振ってサリーちゃんV、しかしタニーはこれを馬跳びでかわす。「サリーちゃんV敗れたり!」いや、それほどいばるもんでもないと思うぞ。タニーはダイビングヘッドバット2連発で大隅をフォール。

タニー(9分8秒 体固め)大隅


第2試合 キューティー鈴木、本谷香名子、府川由美(全女)vs プラム麻里子、コマンド・ボリショイ、元川恵美(IWA)

元川は市来vs門田の話聞いてどう思っただろうなあー?本谷の新コスチュームはミステリオッソかボラドールか、といった感じ。キューティーは上半分が緑でスカート部分が白のこれまた新コスチューム。コマンドは迷彩。元川、本谷をキャメルクラッチ+変な顔にとらえ「この顔がアイドルだってえーっ!?」アイドル・チームの相手をさせられたのがそんなにイヤだったのか?すかさずキューティーが元川に変な顔攻撃でお返し。さらに府川がキャメルクラッチに固めたところに本谷が顔面ドロップキック。本谷・府川は元川をロープに振ってフカ・カナバット。本谷、コマンドに捕まりムーンサルトを食らうも2発目は足を立てて串刺しに。腹を押さえるコマンドをコーナーまで引っ張り、キュー、府川、本谷のダイビングフットスタンプ3連発。キューティーは雪崩式バックドロップ。2カウント。府川が出るが、コマンドの掌底をくらう。元川がバックドロップ、ジャーマンと攻める。ここから乱戦に。府川、プラムにフィッシャーマンを決めて本谷にタッチ。キューティーと府川はダブルのフットスタンプでプラムに急降下。さらに本谷がプラムをコーナーから雪崩式水車落とし、これも2カウント。もう一度コーナーに登るが、これはコマンドが雪崩式裏投げで投げ飛ばす。しかしフラフラと立ったプラムの背後からキューティーがダイビング・ニーアタック!すかさず本谷がラ・マヒストラルで丸め込み3カウント。

本谷(17分5秒 ラ・マヒストラル)プラム

本谷がプラムから金星を奪い、アイドル・チームの勝ち。勝利者賞を例によって府川にのみ渡すヤマモ。


第3試合 「キャンディー奥津・ファイナルランニングPART1」
ダイナマイト関西 vs キャンディー奥津

関西が黄緑と銀の上着を脱ぐと中は黄緑と橙。か?ゴングと同時に関西に突っ掛け、バックを取ってすかさずジャーマンで投げる奥津。しかし角度が低い。関西にロープに振られると、トップロープで反転してボディアタック。ここまではよかった奥津だが、関西のキック連打でその後5分以上やられっぱなし。関西は四方の観客に向けて奥津をロープ固定キック、そしてサソリ。場外に連れだし、鉄柵にぶつける。リングに戻りラリアット一発。関西トップロープに登る。奥津コーナーを駆け上がりドロップキック。関西動じない。もう一発、ようやく関西が場外に転落。奥津はコーナーからプランチャ、そしてトップロープに飛び乗ってスワンダイブ式プランチャ。鉄柵に振る奥津、しかし関西には効き目なし。ならば、と奥津は場外でジャーマン3連発。リングに戻ってソバット2発、ミサイルキック、そしてジャーマン4発。2カウント。奥津が自らロープに走る。戻ってきたところを関西が捕まえ、バックドロップ。さらに2発。奥津ダウン。関西もいったんコーナーに上がろうとしたが、川崎レフェリーがカウントを数えはじめたのを見てリングに戻る。次第に起きはじめた奥津コールを関西が促す。関西、「みんなの声が聞こえるか!」と叫ぶ。奥津なんとか8カウントで起き上がり、気合を入れ、関西に突っかかる奥津。しかしこれをハネ上げた関西はそのままスプラッシュマウンテンに。奥津、もちろん返せるわけもなく、3カウントを聞いた。

関西(17分15秒 スプラッシュマウンテン)奥津

試合後関西はマイクを取り、「奥津、みんなの声が聞こえたか。ファンのみんなはまだお前を応援している。最後の日までお前はレスラーや。それまで全力でがんばれ。今日はありがとう!」引退表明の日よりさらに奥津の引退が近いことを実感させられ、なんか悲しくなってしまった。


第4試合 JWP無差別級選手権試合
福岡晶(王者) vs 久住智子(挑戦者)

福岡はテンガロンハット&ローハイドのウエスタン・ルック。久住は福岡のお下がりの水着。力比べでオーソドックスに始まる。久住ドロップキック、福岡は久住の突進をアイアンクローで止め、テイクダウンして4の字固めに。久住何とかエスケープ。久住はまたドロップキックで反撃。エプロンに出た福岡にさらにドロップキック、そしてスワンダイブ式プランチャ。リング内に戻り、ロコモーションダブルアームスープレックス、6発目は投げずに背骨折りに。福岡は久住を場外に落とし、コーナートップからケブラーダ。さらに久住を引きずって観客席に。イスにぶつけて自らはリング内に。そしてコーナーに登る福岡。まさかの鉄柵超えプランチャ(E!C!W! E!C!W!)。これがクリーンヒット。福岡再度コーナーに登り2発目を見せんとするが、久住は立ち上がれない。スゴーレフェリーのカウントが進む。福岡はしばらくコーナートップに座って待っていたが、場外に出、久住を連れ帰る。ミサイルキック、ボディスラムからムーンサルトプレス。さらにもう一発、しかしこれは久住がドロップキックで撃墜。久住最後の力を振り絞り、スワンダイブ式ミサイルキック3発、雪崩式後方回転エビ、雪崩式ダブルアームスープレックスと福岡を攻めるがカウント3は奪えない。さらにジャーマン、ダブルアーム、スワンダイブ式ボディプレス、これは福岡かわす。福岡は投げっ放しのタイガードライバー2発。トップロープに久住を上げ、雪崩式のパワースラム。そしてミサイルキック2発。「ムーンサルトフットスタンプ!」というファンの声には笑顔で「NO」の合図を返し、最後はタイガードライバー。

福岡(18分21秒 タイガードライバー)久住

福岡の完勝防衛。今の実力差を考えれば仕方ない結果だが、福岡にはまだまだ余裕があった。


第5試合 4vs4イリミネーションマッチ
デビル雅美、長与千種(GAEA)、宮口知子、里村明衣子(GAEA) vs 尾崎魔弓、天野理恵子、シュガー佐藤(GAEA)、永島千佳世(GAEA)

そしてダブルメインイベント第2試合は「デビル雅美プロレスデビュー20周年記念試合・NOW」のイリミネーションマッチ。退場はフォールまたはギブアップのみ。OZは4人全員ジーンズに赤のOZ・Tシャツ。靴はスニーカー。OZの若手3人が宮口を急襲して試合開始。里村が救出。宮口、長与にタッチ。長与は尾崎を挑発する。入ってきた尾崎にデビルがパワーボム。OZの3人がカット。次は天野が捕まる。しかし天野は長与のハイキックを捕らえて裏アキレス腱固め。永島が出てきてデビルと相対する。デビルはジャンボスープレックスで永島を投げ飛ばすが、永島はヘッドシザースホイップで返す。続いて飛びつきの前方回転エビに行こうとするが、デビルはこれを捕まえて裏返しのジャイアントスイング。さらにリフトアップスラム。デビル、宮口にコーナーに上がるように指示して再度永島をリフトアップ。そのまま宮口の肩に乗せようとするが、永島は前方回転エビに。永島今度は自らトップロープに。長与がエプロンからハイキックで蹴落とす。宮口が永島を肩にのせ、セカンドロープに上がって雪崩式ブラックバスター、片エビ固めでフォール。

宮口(10分2秒 片エビ固め)永島

天野が出る。デビルが捕まえパイルドライバー。里村が入りエルボードロップを打つが、天野はこれを捕まえて十字固めに。宮口vs佐藤の局面。佐藤のピンチには退場したはずの永島まで攻撃参加。佐藤は宮口の足に的を絞り、ドラゴンスクリューからヒザ十字、そしてトップロープからのエルボーをヒザに落として片エビ。

佐藤(14分54秒 片エビ固め)宮口

これで3vs3に。またもデビルvs天野で始まる。デビルはヘッドバット連発。天野はフライングラリアット連発で何とかデビルを倒そうとするがデビルはこらえる。長与・デビルの2人から腕殺しの集中攻撃を浴びる天野。尾崎がカット。デビル、佐藤を捕らえてパワーボムからローリング・セントーン!やっぱりかわされる。佐藤はカカト落としをかわしてスクールボーイ、ヒザ十字。そこに尾崎、天野、さらに永島がダイビングフットスタンプ。しかしデビルは佐藤に再度パワーボム。宮口(退場済)がボディプレスを浴びせ、デビルがさらに尾崎を佐藤の上に投げ捨て、満を持してのローリングセントーンに再トライ。2度目でようやく決まり、週プロでの公約通りこの技で1本取る。

デビル(21分46秒 体固め)佐藤

これで3vs2。天野が長与をヒザ十字に捕らえる。尾崎も同じ技で。デビルがカット。長与は天野にサソリ。デビルが天野の後頭部にギロチン。長与は天野にハーフハッチからスリーパー、スタンディングクラッチからヒザ十字と関節技のお返し。里村が天野をコーナーに振ってぐるぐるエルボー。デビルがラリアット、長与のラリアットは天野かわすが、次の瞬間にはデビルと長与のサンドイッチラリアットの餌食に。デビルが天野をパワーボムで担ぎ上げる。天野は空中でこらえようとするが、宮口(退場済)がコーナーからダイブして合体パワーボムの完成。さらにデビルがタイガードライバーで叩きつけ、天野がついに退場。
デビル(27分45秒 タイガードライバー)天野

OZ軍は尾崎ひとりに。里村がぐるぐるエルボー、デビルがラリアット。カウントは2。里村は雪崩式腕十字。尾崎何とか逃げ、里村に裏拳。しかし当たりが浅かったのか里村はすぐにデスバレーボム、カウント2。尾崎も必死になって裏拳を繰り出す。今度はヒット。すかさずピラミッドドライバー。角度は低かったが、頭から落として、さらに体重をかけて押さえ込んだためこれで3カウント。

尾崎(32分10秒 ピラミッドドライバー)里村

デビル&長与vs尾崎の2vs1。長与がニールキック。天野が乱入しようとするがデビルが押さえる。尾崎は長与にスリーパー、デビルがカット。長与が逆にスリーパー、続いてデビルも胴締めスリーパー。これは長い時間続き、尾崎落ちる寸前に。尾崎裏拳連発。場外に落ちた長与に佐藤・永島が攻撃。天野はリングに上がりデビルを固定、そこに尾崎が何発も裏拳をブチ込む。デビルも逆襲の裏拳。しかし尾崎はデビルに抱えられたところを切り返して片エビ固めでフォール。

尾崎(35分48秒 片エビ固め)デビル

長与と尾崎の一騎討ちに勝負は持ち込まれた。OZは全員攻撃。宮口・里村がカットする。デビルと長与が合体のランニングスリー。天野がカット。尾崎の裏拳は空振りしかし長与のニールキックも空振り。尾崎の裏拳今度はヒット、しかしカウントは2。長与がデスバレーボムからカウント2。永島と天野がリング内に入ろうとするのを宮口が必死に押さえる。長与はランニングスリー、これも尾崎は2カウントで返す。しかし長与はとどめとばかりのスーパーフリーク。さすがの尾崎もこれは返せず。

長与(38分53秒 スーパーフリーク)尾崎
※長与組、一人残り勝利。

デビルがマイクを取り、「尾崎、たくさんプレゼントありがとう。あんたとはタッグもおもしろいけど、シングルでもやりたいね。天野!お前もだ。永島!佐藤!お前らもだ。私は今、OZアカデミーに興味津々だからね。このおばあちゃんの相手をしてくれ」。

メインの感想はひとこと、見てて疲れた。すでに退場した人間が入る、というのは悪くはないけど、ヘタに長引かせてしまったかな、という気も。



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