JWP 6/15 後楽園ホール大会



朝6時起き。7時に家を出て水道橋のマックに寄って後楽園ホールへ。ホールには7時30分の着。さすがに並んでいるのは10人もいない。9時台と10時台に一度ずつフィルムを買いに外に出た以外は階段で過ごす。11時30分開場。予定のチケットを購入後、売店で本谷のTシャツ購入、山本代表のところに行って少し話をするとそこで売っている8月3日のJd'を「いいよお。見たいなあ。」とか言うもんだからついつい買ってしまう。会場に入り、榎本カメラマンと話していると、花束を持った(旧姓)斉藤澄子さんが旦那と一緒に入ってくる。花束はデビルさんの20周年用なのだろうか?白鳥智香子・グレース浅野は私服で登場。

12時35分、全選手入場式で開始。あいさつはなし。


第1試合 キューティー鈴木 vs 大隅沙理

大隅は今日も「魔法使いサリー」のテーマで入場。これで決まりなのだろうか?試合開始からお約束のいぢめっこファイトに徹するキューティー。大隅はバックを取られた瞬間その場サリちゃんV連発で逆襲。ロープに振っての正調サリちゃんVもヒット。しかし「あっあそこに何かが」攻撃はキューティーには通じず顔面パンチをくらう。キューティーはミサイルキック、逆片エビ、バックドロップ、DDT2発と畳み込むが大隅何とか2カウントでクリア。しかしトップロープからのダイビングフットスタンプは返せず、3カウント。

キューティー(8分46秒 片エビ固め)大隅


第2試合 久住智子 vs 宮口知子

5月21日にはジュニアのタイトルマッチで激突したふたりが今日はノンタイトル。タイトルマッチが内容的によくなかったという意味の「再戦」なのか?その試合を見ていないから何とも言えないのだが。序盤のグラウンドの攻防は宮口が優勢。久住が仕掛けたブレーンバスターも宮口が切り返す。宮口は久住を場外に連れだし鉄柵攻撃を4面で。リング内に戻り。ダイビングスプラッシュ2発、ダイビングボディシザーズドロップと連続攻撃、さらにフォールにはいかずにアームロックに。先月の天野戦といい、宮口のスタイルは明らかに変わっている。さらにワキ固め。久住はロープに逃げるのみ。久住バックを取ってバックドロップの体勢、宮口空中でこらえてフェースクラッシャーに。いい動き。宮口DDT2発。久住は逆片エビから弓矢固めに。宮口久住をコーナーに振って、飛び込みざまにヒザをぶつける。久住をロープに振り、超高速のブラックバスター。これは久住も読めず。宮口は久住をスリーパーに取る。長時間絞めあげ、久住はかなりグロッギーに。試合時間は20分を超える。宮口は再度ブラックバスター狙い。久住は切り返して回転エビに。久住ジャーマン、宮口返す。宮口イナヅマ連発。そして久住を肩にかつぎ上げたままコーナーを上り、雪崩式ブラックバスター。久住返す。宮口トップロープにのぼる。久住追って、トップロープからのダブルアームスープレックス。宮口ギリギリで返す。残り時間が5分を切って、双方さすがに動きがにぶくなる。久住が意表を突くラリアット。宮口はジャーマン、これは2.9カウント。久住もジャーマンで返す。久住は旋回式ボディプレス。これも2カウント。疲れている両者。残り時間はない。足を出す宮口、それを取る久住、宮口はそれを利用して延髄蹴り、カバー。しかしこれも2カウント。ここでタイムアップ。これが第2試合かー、という熱闘は30分時間切れ引き分け。観客からは両選手に大拍手。これは宮口の再度の挑戦、という展開もありそうだな。本人達はしばらくやりたくないだろうけど。

久住(30分 時間切れ引き分け)宮口


第3試合 尾崎魔弓&天野理恵子 vs プラム麻里子&コマンド・ボリショイ

天野は新しい水着(そう言えば宮口もそうだった)。天野は序盤から鼻血。セコンドのいないOZアカデミーにはケアする人間もいない。といっても本来なら大隅が気づいてやってよさそうなもんだが。尾崎は天野に教え込むかのように試合を進める。ほんとに「うまい」選手だ。しかし天野は鼻血が祟ってかコマンドの裏投げでちょっと苦戦。弟子の苦境を見てとった尾崎はコマンドとプラムの2人を連れて場外に出、イス攻撃。しかしプラムもイスで反撃。ここから試合は荒れ模様に。プラムはリング内にイスを持ち込み、天野を殴り、コマンドは雪崩式裏投げで天野をイスの上に叩き付ける。タッチを受けた尾崎はコマンドのマスクに手をかける。さらに天野に指示してハサミを持ってこさせ、マスクの紐を切りにかかる。プラムが何とかこれを阻止。気づくと先程30分時間切れの熱闘をやってのけた宮口と久住もフラフラのままセコンドに付く。大変だなあ。天野は尾崎のサポートを得て、プラムにトップロープからハーフハッチ。この初公開の攻撃もコマンドにカットされる。プラムは尾崎に麻里子スパイク。もう誰が試合権者かわからない。天野がプラムを固定して尾崎が裏拳を放つが、これが天野に誤爆。尾崎はコマンド、プラムの両者に裏拳、しかし天野は決定的ダメージを負ったようす。それでもプラムにくらいつく天野。プラムに首刈り腕十字を狙う。プラムも腕を上げて誘う。天野が腕十字の体勢に入る前に、プラムはバックフリップに投げつけ、そのまま体重をのしかけてエビ固め、天野返せず3カウント。プラムの勝利。しかし乱闘は続く。ようやく両陣営が分けられるが、負けた天野はくやしさに泣きじゃくるのみ。尾崎はケリを入れるが、自分のガウンを持たせて二人で控室に帰って行った。

プラム(18分37秒 エビ固め)天野


休憩をはさんでインフォメーション・コーナー。6月29日のリキッド大会では本谷vs福岡・コマンドのハンディキャップマッチが決定。ルールは福岡組は3カウント勝負だが、本谷は2カウントで勝負。福岡組は合体攻撃禁止、ロープエスケープ認めず。さらに本谷から一人一つの「禁止技」指定可能。これは面白くなるかな?ちなみにメインはロイヤルランブル。

そう言えば山本代表は7月6日、逗子マリーナ大会のプールサイド・デスマッチのルールも「落ちたら負け」から「落ちて10カウント以内に上がれなければ負け」に改正しようか、とか言ってたなあ。


第4試合 福岡晶 vs 本谷香名子

これはノンタイトル。福岡がコスチュームを脱ぐ前に突っかける本谷。そのまま福岡を鉄柵4面にぶつける。さっきと衝撃度が違うぞ。さすが福岡、重みが違う。本谷は福岡のかぶっていたテンガロンハットを取り上げて・・・自分がかぶる。相変わらずこの子の行動は読めないな。福岡が抗議すると、今度は大隅にその帽子をかぶせる本谷。怒る福岡。福岡ようやくリングに入る。本谷はルチャ風の動き。福岡「うまい」。どうもノリが軽いな。本谷は福岡を再度場外に落としプランチャ、見事にヒット。福岡もこれに対し、場外の本谷にエプロンからトペ・コンヒーロ。見事にヒット!だったのだが、本谷が後頭部を押さえて「いたいよー」と唸っている。このまるで素人のような「素」の反応に「ちょっとマズいことが起きたかな?」という感じ。福岡ちょっととまどいながらも本谷をリング内に入れる。大丈夫か?(しかしこのあたり、記者席と反対の南側場外だったため、週プロ・週ゴン両誌とも触れず)この後しばらくは本谷は何をやられても頭を押さえるのみ。しかし徐々に本谷も反撃を開始。福岡をトップロープ上で捕らえ、雪崩式カナコ落とし。しかし福岡はこれを回転エビに切り返す。本谷は福岡のミサイルキックをスカし、ラ・マヒストラルに。しかし福岡はこれを途中で止め、エビ固めに。本谷は2カウントでキックアウト。福岡はこれで終わりとばかりにタイガードライバーの体勢に。本谷は逆さ押さえ込みに切り返す。福岡さらにムーンサルトプレス、カバーには行かず、フットスタンプ。これは本谷よけて再度ラ・マヒストラルに。福岡ギリギリで返す。本谷カナバットで突っ込む。福岡ハイキックで止める。福岡は6・8久住戦でのフィニッシュ、タイガードライバーをついに成功させる。しかし本谷はこれを2カウントで返す。福岡ならば、とムーンサルトプレス、本谷これも返す。さっきまで「痛いよー」と泣いていた本谷が。福岡はフィニッシュパターンをすべて破られ、出す技がなくなったかと思いきや、まだありましたライダーキック。フラフラを立ち上がる本谷の後頭部にヒットさせ、ついに粘る本谷にフォール勝ち。

福岡(18分8秒 エビ固め)本谷


第5試合 デビル雅美プロレス20周年記念記念試合ACT2・NOW&THEN
デビル雅美&ジャガー横田 vs ダイナマイト関西&キャンディー奥津

まずはジャガーが単独で入場。手には花束。セコンドには藪下、坂井、飯塚、白鳥、李にバイソンまで。そしてデビルも入場。まずは花束の贈呈。そして関西組入場。試合開始。デビル、ジャガー双方とも控えに回ろうとする。こういう小ネタで笑いが取れるのはさすがベテラン。結局ジャガーと奥津が先発。ジャガーいきなり水面蹴りやらムーンサルトアタックやらの「今風」の動き。「昭和の女子プロレス」なんて事前に言われたのに反発したか?ジャガーはダブルアーム式パイルドライバーに続き、奥津の足を抱え込んでのパイルドライバー。これで奥津は首を傷め、動きが一気に鈍る(雑誌には終盤の雪崩式バックドロップのように書いてますが、この技です。)。関西のキックはさすがにジャガーにも有効。しかし腰と首を傷めて苦戦する奥津をサポートしながらでは関西の力も完全に発揮することはできない。関西がキック、バックドロップ、そしてスプラッシュマウンテンとフィニッシュへのルーチン。しかしこれをデビルがカット。ジャガーは奥津に雪崩式バックドロップ、奥津の体は一回転。しかしこれは関西がカット。デビル・関西のラリアット相討ちなどをはさみ、奥津が完璧に捕まる。デビルのライガーボム、関西がカット。ジャガーが関西を押さえる。この間にデビルがどんぐり、ライガーボム。奥津はこれを自力で返す。しかしデビルはさらに宣言してのタイガードライバー。デビルの勝利。試合後、ぐったりとする奥津を開放しながらジャガーの危険なパイルドライバーに抗議する関西。確かにあれは危ない。しかし奥津が立ち上がり、それ以上険悪なムードにはならず。なんかデビルの記念試合というより奥津のファイナル・ランニングのひとつにしか見えなかったな。

デビル(21分19秒 エビ固め)奥津



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