JWP 6/29 リキッドルーム大会・新世代主在興行「たけのこ、つう」



試合開始は午後2時というのに、なんで自分は9時過ぎから階段に座っているのだろう。そして、なんで他にもいっぱい見知った顔がいるのだろう。まあいいか。いつものことだ。

開場は少し遅れて1時40分。そのせいで試合開始も2時10分に。まず選手入場前に、恒例のヤマモのあいさつ。「こんにちは、真FMWの旗揚げ戦へようこそ。」ははは。おおっ!「世直し」と書いた紙まで用意している!これが「意外とウケた」(ヤマモ)。

続いて選手入場式。あいさつは今日欠場の曽我部と福岡。曽我部「天野さんには小杉の弱点をすべて教えましたから。」味方の弱点をすべて教える・・・どっかで聞いたフレーズだな。続いて福岡「ひーちゃん’S主在興行も4回目」おいおい、まだ3回目だよ。どっかでファンにも、マスコミにも非公開の興行(c)元川恵美でもやったのか?それに、もうすでに「ひーちゃん’S主在興行」ではない・・・・・・。


第1試合 元川恵美 vs 大隅沙理

大隅は蝶野のテーマ曲で入場。好きだなあ、ほんとに。入場するや、千葉リングアナのマイクを奪い、後から入場の元川にマイクアピール。「元川、また会ったな。私は、今日17歳になってちょっと変わったぞ。(場内笑)今日の私はスーパーサリーちゃんだっ!」そしてドロップキックで先制攻撃。サリーちゃんV、相手にキックをいれてかがんだところに顔面へのサリーちゃんV、という新パターンも披露。しかし元川は軽く受け流して逆エビなどで動きを制する。大隅、途中でヒザがおかしくなり泣き顔に。元川、厳しくバックドロップ2連発。1回目のトラブルクラッチはかかる前にロープへ。しかしフロッグスプラッシュをはさんでの2度目は逃げ切れず、大隅ギブアップ。

元川(10分6秒 トラブルクラッチ)大隅


第2試合 ハンディキャップマッチ
小杉夕子&宮口知子 vs 天野理恵子

当初は小杉・宮口組vs天野・曽我部組の通常のタッグマッチの予定。ところが曽我部が練習中に手を骨折したため、代打を立てずにハンディキャップマッチで行われることに。(後でヤマモに聞くと、もっと最初はやっぱりハンディキャップマッチをもう1試合予定していたとのことで、代打はなしにしたもよう)曽我部は入場式のあいさつでは「小杉の弱点は天野にぜんぶ教えた」ということだったが、それがどう出るか。天野が2人にフライングラリアットで攻撃。今日は「行けミヤグチィ!」の声はなし。(当人が宴会のみ参加のため)しかし人数に優る宮口組がすぐ反撃。小杉が捕まえ、宮口がコーナーからダイビングボディアタック!天野がかわす。宮口小杉をつぶす形で落ちるがなんか変。腕を気にしている。すかさず天野がそこに攻撃。「痛い〜」という叫びを上げ、宮口は場外へ。リングアナの「試合をストップし応急処置を行います。」のアナウンス。アクシデント発生。小杉は天野を逆方向の場外に持っていくが、天野はすぐにブレークして宮口にレフェリーの制止を無視して攻撃。リングに上がり、「ホラ早く上がって来いよ!」宮口、ヒジの周りをテーピングし、サポーターを付ける。「試合はできるということなので、応急処置の後、試合を再開します。」おい、ムチャだろ。でも宮口もやめる気はないようだ。重いケガでなければよいが。とりあえず天野と小杉で試合再開。小杉奮闘するも、天野のフライングラリアット、ダイビングラリアット、ハーフハッチを連発でくらう。Jd'ファンの声援に応えるかのごとく、小杉は自分でこのピンチを脱し、レッグボンバー。宮口がレッグラリアットで続く。宮口タッチを求め、ドロップキック連発。一発一発受け身取るごとに痛そう。そして片腕でブラックバスターにトライ。当然回転エビ→腕十字に切り返される。小杉カット。さらに首刈り腕十字に入ろうとする天野。小杉がコーナーから飛び、天野の後頭部にレッグボンバー。すかさず宮口はジャックナイフで固める。これで3カウント。アクシデントありながらもなんか妙にバランスが取れてしまった「ハンディキャップマッチ」だった。

宮口(14分2秒 ジャックナイフ固め)天野


第3試合 変則ハンディキャップマッチ
本谷香名子 vs 福岡晶&コマンド・ボリショイ

ルールは本谷で2カウントでフォール勝ち、コマンド・福岡は3カウント取らなければならない。コマンド・福岡にはロープブレーク、合体攻撃が認められない。(行った時点で反則負け)本谷から2人に対しひとつずつ禁止技が指定できる、というもの。で、注目の禁止技発表。本谷がマイクを握る。「コマンドせんす(選手)は・・・」いきなり笑いを起こしたしまうカナコ。言い直し。「コマンド選手はピコバスターホールドでお願いします。福岡選手はムーンサルト。」ムーンサルト・・なんだ?会場からは「ムーンサルトの付く奴全部ダメ!」の声が。福岡が川崎レフェリーに確認するが、「全部ダメ」の返事。カナコ、知能犯なのか、それとも別にそこまでは考えていなかったのか?(誰か宴会で聞いてみませんでしたか?)しかしフィニッシュ技を禁止指定してくるとは順当なようで意外だった。試合開始はクリーンに。久々の2カウントルールにとまどう福岡組。さらにロープブレークなしはキツい。本谷のアキレス腱固めが福岡を苦しめる。一瞬手を伸ばすがガマンする福岡。コマンドもカットに入れないから仕方なくロープを遠ざけてみるだけ。福岡もついついムーンサルト狙いでトップロープに上がろうとし、「ちっ」と舌打ち。代わりに、とコマンドがムーンサルト2連発、本谷2発目をかわしてラ・マヒストラル!コマンド危うく1カウントで返す。本谷、福岡のもうひとつのフィニッシュ技、タイガードライバーはコーナー突進で防ぐ。そしてコマンドにカナ・キャプチャーからヒザ十字。ヒザに古傷のコマンド苦しい。しかしこれを何とか切り返す。そして掌底1発!カナちゃん、こっちを禁止技にすべきだったよ。ゆっくりと倒れる本谷。コマンドはこれを引き起こし、普通ならピコバスターなんだろうが、使えないので初公開のタイガースープレックス、3カウント。

コマンド(15分51秒 タイガースープレックスホールド)本谷


第4試合 キャンディー奥津 vs 久住智子

序盤は奥津の動きもよかった。しかしダブルアームスープレックスの7連発で叩き付けられると、さすがに動きが止まる。ダブルアーム式背骨折りは必死に抵抗し、ジャーマンを連発するが、久住も返す。久住は雪崩式ダブルアームをも決める。なんとかハネ返すが、とにかく痛そう。「しっかり!」の声が飛ぶ。しかししっかりしようにも体が・・・久住が自らトップロープに登ったのを見て、コーナーを駆け上がり雪崩式ノーザン!しかし腰に手をやったままフォールに行けない奥津・・・再度雪崩式ノーザン狙い、久住はこれを雪崩式後方回転エビ固めに切り返し、レッグロールでフォール。奥津返せず。ついに久住は奥津をも倒した。喜ぶ久住。対照的に、2月に本谷に丸め込まれた時と同じく呆然とする奥津。しかしあきらめたのか立ち上がり、久住と握手を交わす。

久住(11分20秒 雪崩式後方回転エビ固め)奥津


第5試合 ロイヤルランブル形式バトルロイヤル

まず「東京では」(ごめんなさい、間違えてました) 昨年10月以来の登場となるボリショイ・キッドが「The Show Must Go On」で入場。久々のこのテーマに観客も手拍子。妙にデカい靴とデカいリュックで登場のボリショイ、いつものように飴をまきちらし、川崎レフェリーにも1個。これに対するは、「飛び入り参加!」の元川。最初予定に入ってなかったが、この人がいるといないとでは大違い。なぜか元川、腕に腕時計をはめたまま。試合開始と同時にストップウォッチを動かし、ボリショイに、「ボリショイさん、組みましょう。今回は優勝したいんです。時間がないんですー。早くー。」と懇願。しかしボリショイはこの申し出を受けない。そうこうするうち1分経過、3人めは大隅。大隅、ふたたび蝶野のテーマで入場。そしてエプロンで蝶野ばりに両手を上げてると、元川にぶつかられて場外転落。またヒザを傷めて泣いている。大隅が入れないまま、また1分が経過。4人目は天野(ちょっとお笑いバージョン)。大隅もようやく入場、元川に食って掛かる。しかしここまでは誰が誰と組むでもない。5人めに本谷、続いて宮口(休むかと思った)、そして福岡と奥津がそろって「Wannabe」(ひーちゃん’Sの入場テーマ)で入場。とりあえず2人でひーちゃん’Sのポーズ。元川の多数派工作は続いていたが、この時点でJWPvs元川ひとりの図式。元川、「JWP、性格悪いよー!」その通り。元川をコーナーに振って、大隅から順にサリーちゃんV。最後は福岡。元川「福岡さんのお尻が一番大きいです!」そして今回のバトルロイヤルの注目株、坂井澄江入場。誰が坂井と組むのか、坂井も孤立か、と思ったら、福岡と奥津がさっさとスカウトして3人でひーちゃん’Sポーズ。おお!ついに矢樹の後ガマが!って、奥津ももうすぐやめるからあんまり意味ないけど。というわけで9人入場時点で退場者なし。そして最後の入場者・久住がリングイン。しかしトップロープ上で待ち構えていた奥津が後頭部にミサイルキック!皆で押さえつけて久住退場!これ、貴子がバトルロイヤルでよく府川にやるテだけど、さっき久住に負けた奥津が一応リベンジ、ということと、負けた久住のくやしそうな顔が可愛かったので良しとする。

奥津(体固め)久住

なんとなく、新ひーちゃん’S、宮口・本谷・天野、ボリショイ&元川(なぜかボリショイの帽子かぶってるし)、大隅(孤立)の4軍にわかれる。大隅、そのまま坂井の腕ひしぎで退場。

坂井(腕ひしぎ十字固め)大隅

混戦が始まると、元川が「皆さん、下がって!」と仕切る。「ボリショイさんが、プロレスの先輩として坂井に挑戦します!」と。見るとボリショイ、リュックの中から柔道着(しかも黒帯)を出してコスチュームの上から着込む。で、坂井に挑戦するが小外刈りであっさり負け。ここで標的になったのは元川。福岡(?)がボリショイと本谷に「マヒストラル!」と指示。しかしこの技2人同時にかかるわけがない。ジャンケンの結果、本谷が丸め込み、元川退場。元川、念願の優勝はならず。

本谷(ラ・マヒストラル)元川

残りは福岡、奥津、ボリショイ、天野、宮口、本谷、坂井。福岡が本谷を捕まえジャイアントスイング。続いて天野もジャイアントスイング。奥津、ボリショイと同じ技で続き、坂井の番。ここまでちょっとバトルロイヤルのお遊び的な部分には付いて行けなかった坂井だが、ここはきっちりジャイアントスイング敢行。最後、とばかりにいいかげん目の回った本谷を宮口が高速回転ブラックバスターでぐるぐる回してフォール。

宮口(ブラックバスター)本谷

残り6人。今度は天野が坂井にグラウンド勝負を申し入れる。パーテレ・ポジションになる天野。後ろから組み付く坂井。素早いグラウンドの切り返しの応酬(坂井も決して柔道流のみではない)の後、坂井が天野の腕を取ったところで全員乱入。会場からはブーイング。福岡が坂井をロープに固定しみんなで坂井に馬跳びの集中攻撃。しかし最後にボリショイが馬跳びせずに福岡にキック。犯人探しをする福岡。最初は「よく裏切る」奥津を疑う。が、なぜか標的はOZであるせいか天野に。みんなで順番にボディスラム。しかし坂井が天野をボディスラムに取ろうとしたところを天野が首固めで丸め込んで坂井退場。

天野(首固め)坂井

福岡が側転エルボーで飛びすぎてそのまま場外に転落。その間、虚々実々の裏切り合戦は続く。宮口にダブルのミサイルキックから福岡はタイガードライバーでフォール。

福岡(タイガードライバー)宮口

さらに天野にもタイガードライバー。このへん、妙にあっさり。

福岡(タイガードライバー)天野

残りは3人。珍しくも福岡、奥津、ボリショイ。福岡がトップロープに登る。ボリショイが奥津をそのコーナーに振る。奥津はコーナーを駆け上がり、「乗っちゃったあー!」と叫ぶや、福岡を雪崩式ノーザンで投げる。さらに「大丈夫ですか?」と聞きながらローリングソバット。倒れた福岡に退場者も含めてダブルフットスタンプ連発。奥津の番、というところで元川が「早く!」と後ろから押し、フットスタンプではなくボディプレスの体勢で奥津は福岡の上に落下。そのままカウントが入る。

奥津(体固め)福岡

奥津、福岡からのフォールが嬉しいのかみんなに胴上げしてもらう。まだ試合終わってないのに。しかしもちろん落とされる。試合続行。残りはボリショイと奥津。奥津ラリアット、ボリショイかわしてカウンターの掌底。しかし奥津再度ラリアット!ボリショイをフォールし、奥津がバトルロイヤル優勝!

奥津(33分32秒 片エビ固め)ボリショイ

最後のあいさつはバトルロイヤル優勝の奥津、そしてフットスタンプで腹が痛い福岡が締め。


試合後、5時30分からリキッドの隣のビルにある「北乃一丁」で「たけのこ、つうのうちあげ」。まずは福岡、奥津、コマンド、久住、宮口、天野、本谷、大隅、(一部菅生も)の各選手がひとテーブル5分ずつ座る、というあわただしい企画「女子レスラーと遊ぼう!」続いて「目隠しでポン!」(恒例の選手に技をかけてもらって誰かを当てる奴)「DESNUDAでポン!」(ただの逆立ち合戦。福岡の圧勝)、大隅沙理誕生パーティーと進んで約2時間騒がしくも無事終了。試合中2時間半立ちっぱなし、宴会中もやたらと動き回ったので疲れた。



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