97.8.10 JWPつくばカピオ大会→通好みディナーショー




10時東京駅発つくばセンター行きのバスに乗り、「お盆だし、何時間かかるか」と気をもんでいると、意外なことにバスは順調に常磐道を進み、11時につくばバスセンターに到着。こんなに早く来てもすることないんだが、と思いつつもとりあえず会場の場所がわからないので市内地図の看板を頼りに歩く。すると今日の会場のつくばカピオはものすごくわかりやすい場所にあり、10分かからずに到着。いい会場だ。会場のロビーでは特殊勢とヤマモがしゃべっている。うーん、フレンドリー。8/3のJd'の話なんかして、約10分後、ヤマモは準備に入り、我々は昼食を食べに隣のダイエーに。ここでチープな昼食を済ませ、再び会場に。他人のGETした割引券でいちばん安い指定席(2000円)を購入。開場は12時15分。とりあえず福岡にあいさつ。うちわを買ってもサインしてくれないので「サインなしですかー?」と聞くと、してくれる。よく見ると「うちわ・パンフにはサインしません」と下の方に書いてあった。はは。ごめん福岡。でも親切だ。そして天野にUFC14のテープを渡し、自席に。

予定通り13時から入場式。依然としてデビルさんは入場式拒否。久住は始終口を気にしている。


第1試合 本谷香名子 vs 大隅沙理

会場全体がすごく静か。ちょっと声を出すとすごく響くし、周囲の目を引く。大隅、逆エビ固め・キャメルクラッチなどのグラウンド技で本谷を攻めるが、効果は薄い。本谷串刺しドロップキックで反撃開始。コーナー2段目からのミサイルキック、トップからのミサイルキックでカウント2。今度は逆に本谷が片逆エビ。大隅何とかロープに逃げる。大隅、本谷の攻撃をかわしドロップキック連発。1発目と2発目はいい当たりだったが、3発目は当たりが浅い。本谷はロープに振ってのカナバット3発、カバーするがカウントは2。本谷のミサイルキックを大隅かわし、ロープワークから回転エビ固め。これを本谷切り返す。大隅再度固める。本谷また切り返す。カウント2の入れ合い。大隅はセカンドロープから1発、そしてトップロープからもう1発スーパーサリーちゃんV。本谷受ける。しかし大隅がトップロープから飛んだスプラッシュは本谷が足を出してブロック。ダイビングセントーンの1発目はかわされたが、カナコ落としから再度ダイビングセントーンを決めて3カウント。大隅も敗れたものの、お笑い無しの、すごく標準的な若手の試合を見せてくれた。

本谷(10分38秒 体固め)大隅


第2試合 福岡晶&プラム麻里子 vs 宮口知子&天野理恵子

どっちを応援するか悩む、がとりあえず福岡大先生側に付くことに決める。先発はプラムと天野。すぐに優勢を取り、宮口につなぐ天野。ここで「イケミヤグチィー」の声。福岡が睨む。プラムの救出に出た福岡、そのままタッチすると、「ミヤグチミヤグチってうるせー!」と叫び、宮口を場外に連れだす。目標はもちろん原口氏ら特殊勢の固まったあたり。つくばカピオの固いイスで宮口を殴ると、そのまま頭の上からイスをかぶせ、押さえつける。周りから出たブーイングにも動じない。リングに戻ると、福岡はプラムにタッチ。プラム宮口をワキ固めに取るが、宮口はロープワークを切り返してコーナーへの串刺しニーパット連発。天野にタッチ。天野はドロップキック3連発。福岡にもフライングラリアット、上に乗っかってマウントパンチ、顔面かきむしり。アグレッシヴな姿勢がいい。さらに宮口がレッグラリアット4連発。福岡完全に受けに回る。宮口バックドロップを狙う。福岡ヘッドロックに取りこれをつぶす、が、宮口グラウンドでうまく切り返す。宮口、福岡をキャメルクラッチに捕らえ、天野が尾崎式に横から顔面ドロップキック。次は天野がキャメルクラッチ、で宮口は正面からドロップキック。福岡コーナーに振られた際の振り向きざまドロップキックでようやく脱出、プラムにタッチ。プラムは天野にジャーマン。すかさずビクトル投げからヒザ十字→裏4の字→4の字とつなぐ。宮口がカット。出てきた宮口に福岡がミサイルキック、そして側転エルボーを狙うが、これはノロくて宮口が背中にパンチを入れてブロック。そこに天野がトップロープからミサイルキック。福岡プラムにタッチ。プラムは宮口にウラカン・ラナを狙うが宮口はパワーボムに切って取る。天野が出てフライングラリアット3連発、宮口が担いでダブルインパクト。これには会場からもどよめきが。宮口が福岡を場外に連れだす間に、天野はプラムにハーフハッチ。カウントは2.8。天野コーナーに上る。場外乱闘から脱出した福岡がエプロンから押さえる。プラムもコーナーに上り雪崩式フランケンシュタイナー、カウント2。福岡出るが天野がミサイルキック、宮口がダイビング延髄斬り。カウント2.5。天野は福岡にトップロープからの雪崩式ハーフハッチ。これはプラムがカット。宮口と天野が対角線上の2コーナーから同時ダイビングスプラッシュを狙うが両方とも足で受け止められる。福岡は天野に狙いを絞ってムーンサルト、宮口がカット。さらにタイガードライバーを狙うが天野は切り返し後方回転エビ。しかしプラムが後ろから忍び寄りジャーマンで投げる。福岡再度タイガードライバーの体勢。宮口が延髄斬りでカット。福岡めげずに再度トライ。宮口今度は正面からレッグラリアットでカットしようとするが、その瞬間に福岡は天野を立たせ、天野の後頭部に宮口の足が命中。プラムが宮口を押さえる間に、とうとうタイガードライバーを成功させて福岡が天野からフォール。この試合はさすがに沸いた。

福岡(17分5秒 エビ固め) 天野


第3試合 尾崎魔弓 vs コマンド・ボリショイ

今日のお楽しみは毎度はずれのないこのカード。最初は静かだったが、コマンドに「大先生!」(名古屋ネタ)とコールがかかると尾崎が反応し、「自分にも」の、そぶり。そして唐突に場外戦、ロープに固定して足で顔を踏み付けるいつもの奴、ドラゴンスリーパーのままぐるぐる。途中で尾崎「拍手!」さらに回した結果本人も「あー、目回っちゃったよ。」そこでコマンドをアームストレッチにとらえ、背中に座って休む。で、手に噛み付く。コマンドも噛みつき逆襲。尾崎はバックドロップホールド、カウント2。スリーパーホールドはコマンド切り返しアームホイップ。さらに痛烈なドロップキック、DDT。さらにブレーンバスター、低空ドロップキック、ヒザ十字と攻勢に転じるコマンド。尾崎はロープに振られるが、ネックブリーカードロップ、そして投げ捨てパワーボム。コマンドが尾崎をコーナーに振って串刺しドロップキックを狙う。尾崎トップロープをつかんで「ひょい」とかわし、自爆したコマンドにそのままフットスタンプ。うまい。コマンドは掌底を入れ、さらに顔面ドロップキック。さらにジャーマンを狙うが、尾崎は切り返してスタンガン。トップロープからトペ・コンも決める。このへんから激しい大技の応酬。コマンドがムーンサルトプレス、裏投げ。尾崎は2発目のムーンサルトを足を立てて受け止め、テキーラ狙い、コマンドこれをヒザ蹴りでブロックして、ロープへ。尾崎コマンドを肩車。コマンドはミステリオ・ラナに行こうとするが尾崎はこれをライガーボムに。尾崎旋回式ボディプレス、コマンドかわして立ち上がったところに掌底。ロープに走ってもう一発を狙うが、尾崎かわして逆に顔面へヒザ蹴り連打。尾崎顔をさすりながらパワーボム。トップロープへ。コマンドこれを追いかけて雪崩式裏投げ。カウント2.5。さらにピコバスターホールド、これもカウント2。コマンド「終わりだー」と叫んで掌底に行くが、尾崎はこれをかわして裏拳。1発目はコマンドかわすが、振り向きざまの2発目はヒット。尾崎はライガーボムにつないでフォール勝ち。中身濃いー。

尾崎(13分16秒 エビ固め)コマンド


第4試合 デビル、福岡、奥津、本谷 vs キューティー、プラム、久住、宮口

当初発表からはカード変更があり、8人タッグに。キューティーは上が緑で下が白の「カブ」コスチューム。デビルはガウンなし。先発は奥津と久住。ロープワークから久住の顔面にサイドキック、カバーに行くが久住はブリッジで起き上がり、会場沸く。久住のドロップキックを受けて奥津あっさり本谷にタッチ。本谷と久住もそう長くからまず、それぞれ福岡とプラムに交代。さっき組んでた人間がすぐに当たる、それもJWP。福岡はプラムにダブルリストアームサルト。そこに奥津がミサイルキック。プラムは奥津にワキ固め。宮口もワキ固めでつなぐ。奥津キューティーにもつかまるが、何とかコーナーに逃げ帰り、デビルにタッチ。デビル今日初の登場。キューティー組み付いて髪をつかむ。二度、三度首を振るデビル。出るか?出たー!髪の毛ホイップ!すぐに「ズン前!」と叫びながらジャンボスープレックス。そしてラリアット。ストンピングを一発入れて福岡にタッチ。もう完璧に復活したか?福岡は本谷とダブルでキューティーにアームストレッチ。奥津がキューティーの背中に乗ってポーズ。さらに福岡と本谷でダブルのフライングクロスアタック。いい連係。キューティーは本谷のドロップキックをかわして久住にタッチ。久住はいきなりミサイルキック。そしてダブルアーム式背骨折り2連発、すかさず片逆エビ。悲鳴を上げる本谷。奥津がキックでカット。プラムが出、本谷にジャーマン、STF、DDT(スッポ抜け)。福岡と宮口が入る。宮口、突っ込んでくる福岡を担ぎ上げ、回転なしのブラックバスター。そしてタックル。福岡倒れずタックル合戦に。3発目の相打ちは福岡が体力勝ち。デビル再度の登場。「見せ場」とばかりに他の3人が相手方の3人を押さえる中、宮口に吊り天井。キューティーが何とかカット。久住が出て、デビルにドロップキック連発。デビル倒れない。ならば、とキューティーとダブルで。ようやくデビル倒れる。キューティーは卍。デビル歩いてロープへ。しかしキューティーそのままデビルをコーナーに固定し、そこにプラム、久住、宮口が串刺し攻撃3連発。デビルはそれでもキューティーをパワーボムで投げ捨て奥津にタッチ。奥津はクロスアームスープレックス。さらに垂直落下式ブレーンバスターを狙うがこれはブロックされる。キューティー逆に奥津にジャーマンを放ち久住にタッチ。久住はダブルアームスープレックス6連発。場内拍手。デビル入る。奥津のミサイルキックは誤爆するが、プラムがウラカン・ラナを狙って飛びつくとパワーボムに切り返す。さらに再度ズン前。キューティーが入ってデビルにジャーマン。そしてダイビングフットスタンプ4連発。さすがのデビルもこれは苦しい。宮口がデビルにジャーマン狙う。奥津がカット。福岡が逆にジャーマンで投げる。デビルは起き上がったところにラリアットを入れてからタッチ。福岡ムーンサルトプレス、カウント2.5。デビルが残り3人を蹴散らす。福岡が再度ムーンサルト。これは宮口かわし、福岡も着地。しかしその背後から久住がスワンダイブのミサイルキック。宮口は福岡にブラックバスター、カウント2。宮口、福岡に足をとらせての延髄蹴りを狙うがかわされる。福岡タイガードライバー、プラムが何とかカット。本谷が宮口にセントーン4連発、さらに起き上がりこぼし式でローリングセントーンも3発。しかしダイビングスプラッシュは足を出され、逆にボディシザースドロップをくらう。キューティーが出、ドラゴンスープレックスを狙う。本谷これを切り返そうとするが、逆に押え込まれる。そこにデビルがラリアット、奥津がコーナーにいる2人に開脚式同時ヒットのドロップキック。本谷はキューティーにダイビングセントーンを狙うがかわされ自爆。キューティーは本谷を抱え上げ、コーナーから雪崩式バックドロップ。カウント2.5。奥津がキューティーにジャーマン3連発。本谷はラ・マヒストラルでキューティーを丸め込むがカウントは2。立ち上がって「行くぞー」と吠える本谷。しかしそこにまたもや久住がミサイルキックの好フォロー。キューティーがすかさずドラゴンを決めて勝利。

キューティー(20分56秒 ドラゴンスープレックス)本谷

ついに奥津の引退まで1週間、3試合を残すのみに・・・・


ここからは「通好み」イヴェントのレポート。


試合終了は14時50分。つくばのバスターミナルに戻り、15時15分のバスでヤマモと一緒に東京へ。18時30分からイベント開始というのに、出演者がこんなにゆっくりしていていいのか!バスは約1時間30分で東京駅へ。その間、「ほんとに通好みイヴェントは夏で打ち止めなんですか?」と聞くと、「うーん、ドクター水上がね、ネタ切れだって言うから。」東京駅には16時40分の到着。目黒の「SUN族」(全女事務所2F)には余裕の到着。

「通好みの大人のためのトークディナーショー・羅漢果ラーメンの夕べ」は18時30分開始、の予定。しかし「松永会長がひとつひとつ羅漢果ラーメンを作っている」ということで開始が延びる。(それでも麺はのびないそうだ)その間、高橋奈苗とヤマモ(元ウェイター)が手分けして飲み物を配る。色からするとアイスコーヒーだが、しかし苦みがなく、妙に甘い。「高橋がガムシロップ入れすぎたか?」などと疑う。ようやく次第に皆の手元に「冷やし羅漢果ラーメン」が配られる。当然のことながら、見た目は普通の冷やし中華。麺は太く縮れ、上にはわかめ、きゅうり、卵焼き、チャーシュー、トマトそしてスイカ。たれは醤油味?冷やし中華は普段食べないので「違い」がわからん。そして始まる松永会長のトークショー。

「先ほどからお出ししている羅漢果ジュースは・・・」

げっ!そうだったの?

「甘みは砂糖の何十倍。しかしカロリーはゼロ。」

ほんまかいな。

「この羅漢果は万病に効くとしてすでに効能が確認されており」

まあ、そういう話は聞いたことはあるが。

「体内の活性酸素を除去する働きがあると言われています。」

ドクター水上(本物の医者。かなり怪しい気もするが)が否定しないからいいけどさー。

「羅漢果ラーメンの麺にも、たれにも羅漢果エキスが入っております。」

ひえー。

「すでに昨年12月に製品特許を出願し、羅漢果ラーメンだけでなく、羅漢果ビール、羅漢果酒などの商標も登録済みであります。」

参りました。


その後の全女に関する話はあっさり。ビューティ・ペアは「歌もヘタ、レスリングもヘタ」。ビューティ・ペアブームもクラッシュブームも「レスリングが評価されたわけではないし、女子中高生の『LOVE』だったのではないかと。金銭的には潤いましたけど」。「北斗はねー、手に負えなかった。旅につれていかないと、何とかして自分に目を引こうと思うのか、『頭が痛いー』とか騒ぎ出して何度もここから救急車。まさかああなるとはねえ。まあ今こうなってるわけですから、昔からいろいろ考えてはいたんでしょうねえ」。

松永会長が退場し、第2部のゲスト入場。「女子プロ界の影のドン」とはこの人、尾崎魔弓の母親、尾崎キヨ子さん(だっけ?)。尾崎が子供の頃から「お人形のよう」と呼ばれ、近所の男の子にカバンを持たせて下校していた様や、親に全女のトレーニングジムに通うのを言えずに、母方のおばあちゃんに手紙を書いて、2万円借りてトレーニングウェアを買っていた話。そして対抗戦時代の有名な逸話の「弔い合戦」の話など。

ここで休憩。休憩中、今回作成した「通Wo」Tシャツを売るYさん。思わず買ってしまう自分。

休憩後の第3部。ゲストは「テーマ曲を聞けばわかります」。で、かかった曲は「愛があれば大丈夫」。ということで3人めのゲストはSPWFの千春。 もちろんバトンを回しながら入場(最後天井の低さも考えずに投げ上げる千春。間近で見るとすげえかわいい)。ウェイトレスやらされてる高橋と中西の視線がちょっと冷たい。美人との噂の谷津夫人も同行。話の内容としては、いかにしてプロレス・ファンになったか、コンバット・レスリングを始めたのはどういうきっかけか、SPWFとの縁は?といったとこ。こないだのジュニアオールスターについては、「フォトジェニック賞なんかもらって、表彰式の時のお客さんの反応(ブーイング)で、自分がどういう試合をしたのかよくわかりました。自分が失敗して、自分がバカにされる分はいいけど、大好きな女子プロレスがバカにされるのは耐えられないんで、バカにされないようがんばります。」と。ここで有刺鉄線十字架(ドクター水上謹製)を手に、ミサ岡田入場。異常に喜ぶ一部特殊。ミサ岡田のペインティング、なぜか「ぷりっ」と描いてある。が、誰も「なぜ?」とは聞けない。じれたのか、本人から「突っ込んでくださいよー」。改めて聞くと、「よくぞ聞いてくれました(笑)。これねえ、そこにいる鳴海リングアナが今「えびぷりっ」とか言うお菓子のCMやってるんですよ。それで。」

それだけかい。

「格闘技経験は?」「高校時代に柔道を3年間。」
「好きな男子レスラーは?」「ミスター雁之助さんと浅子覚さん」
「抱負は?」「そこにいる女子高生を潰します。」

いいキャラクタしてます。20日武道館見に行こうかな。

最後は「通好み」イヴェントに欠かせないスライドショー。ネタは大阪でやった奴。最後に「今年はこれで打ち止めです。もうネタ切れですから。」とドクター。するとヤマモが「ドクター、ある筋が今年もまた12/30、萬スタジオを押さえてるって情報が今!」ドクター「何!しかしそこでやってしまうと我々は『嘘つき』に・・・」ヤマモ「しかしなあ、男はなあ、一生に一度嘘をつかなきゃならん時があるんじゃあ!」そう来たか。ということで、年末にもあるそうです、これ。

千春のサイン入りTシャツもGETしたし、大満足。



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