JWP 97.10.10 後楽園大会




10/18、日野市で行われるプラム追悼ビデオマッチの入場整理券をgetするために、8時に後楽園ホールに。結構列ができてるんじゃないかと思ったら、いつもの特殊勢に一般客数名。なんだ。気合入れて損した。(結局この「200名限定」の整理券は試合終了時まで残っていた。整理番号順の入場だから早く行った甲斐はあるのだが。)

開場はチケットに書いてある11時30分ではなく、いつもの11時45分(+α)。整理券を入手後、自分の席に。特に「目玉」カードがないせいかみちのくの興行に客を取られたのか入りは散々なもの。

選手入場式。4日から参戦している大日本勢、今日から(?)参戦のフリーの2人、田村欣子とタニー・マウスの姿も。



第1試合 大隅沙理 vs 藤村奈々(大日本)

大隅、いきなりのサリーちゃんOXで先制。その後も攻勢を取る。藤村は大隅に攻めさせておいて、自爆のスキに乗じて「決めるぞー」アピールからノド輪2連発、早くもフィニッシュホールド?大隅はこれを跳ね返す。そして腕を取るやアームブリーカー連発。「ここで十字でも出せば面白いのだが。しかし大隅がやるのは見たことないなあ」と思っているといきなり大隅十字固め!藤村も虚をつかれたのか決められかけてしまう。何とかロープに逃れる藤村。しかし腕は押さえたまま。大隅ミサイルキックで追撃。藤村かわしてまた「決めるぞー」からDDT。藤村ジャーマンを狙ってバックを取る。大隅「ぶいぃぃぃぃ!」と叫びながらコーナーまで後退。藤村を封じる。さらに対角線上のコーナーに登りスーパーサリーちゃんV!2カウント。もう一発を狙って再度コーナーに登る大隅。後ろから肩車にとる藤村。大隅体を入れ替えて回転エビ固めに。カウント2で切り返す藤村。もう一度押え込む大隅。再度切り返す藤村。これを切り返し、全身の力で押え込む大隅。藤村ついに力尽きたのか返せず。
大隅シングル初勝利ーーーーーー!

大隅(10分11秒 エビ固め)藤村

喜びのあまり泣き出さんばかりの大隅。感動の一瞬だあ。


第2試合 本谷香名子 vs 小山亜矢(大日本)

大日本勢の姿勢が「修行」のため、あまり対抗戦というイメージはない。が、小山がゴングを待たずに突っかけたため本谷が態度を硬化させた。小山がドロップキック、クロスボディなどの「普通の」技を繰り出すのに対し、本谷は顔面、ボディへの鋭いキックのみで対抗。スリーパーもロープブレークを許さず長時間にわたって絞め続ける(逆に言えば決まってはいなかったのだが)。本谷はセントーン、ミサイルキック、回転エビ固めの応酬からのヒザ十字、そして低空ドロップキックと攻撃の手をゆるめない。ワンサイドか?と思われたが小山も抵抗。張り手合戦から本谷の張り手をかわしてジャーマン。そしてもう一発。本谷、3ぎりぎりで返す。立ち上がっても後頭部を押さえている。効いたのか?しかし小山がロープワークで自分の上を走りすぎようとするところを捕まえて再度ヒザ十字。小山ロープへ。最後も相手にジャーマンの体勢に入らせておいてサムソンクラッチからヒザ十字。これで小山ギブアップ。なんか本谷らしからぬ一点集中の「硬い」試合だった。

本谷(12分 ヒザ十字固め)小山


第2試合 久住智子&田村欣子(フリー)vs 宮口知子&タニー・マウス(フリー)

それまでの2試合とは違い、混成タッグということもあり明るめの雰囲気。まずタニー&宮口組が入場。両者とも宮口Tシャツ着用。一方の田村&久住組はそういうのはなし。田村、タニー両者とも随分日焼けしている。水着の跡がくっきり。タニー、宮口のサポートでいきなりロケットを放つがあえなくコーナーに自爆。笑いを取る。久住と宮口はグラウンドでの取り合い。いい動きを見せる。宮口が首4の字に取ると田村もこれに続き、さらにタニーもつながって4連続の完成。こういうのをさりげなくできるあたりはさすが。田村はタニーを足4の字に固め、そこに久住がコーナートップからスプラッシュ。タニー「コーナー使ってんじゃんかよ~」とクレーム。宮口が出、田村をコーナーに振ってのニーアタック。しかし田村もフライングクロスアタック3連発。そして久住とダブルのドロップキック。タニー&宮口組もこれに対抗し、タニーのヘッドバットからダブルのダイビングヘッド、そしてタニー得意の頭かきむしりポーズを2人で。
久住がタニーにダブルアーム背骨折り2連発を見舞う。その背中に田村がスプラッシュ。さらに久住もあおむけになったところでスプラッシュ。田村がダブルリストアームサルトを狙う。宮口後から後頭部にレッグラリアット。しかし田村はメゲずにタニーにヒザ十字。宮口がカット。タニーは田村にセントーンを打って宮口にタッチ。宮口、田村にジャーマンを狙うが久住がスワンダイブ式ミサイルキックでカット。田村、久住の順で連続ミサイルキック。さらに田村がもう一発ミサイルキックからカバー、2カウント。田村、宮口にヒザ十字固めから低空ドロップキック連発。そしてダブルリストアームサルト、タニーが何とかカット。久住が入り、コーナーに登る。タニーがエプロンから押さえ、宮口が下からキック。落ちた久住にブラックバスター。そして宮口がコーナーへ。久住が追う。タニーがこれをジャーマン。田村が入りタニーにジャーマン。宮口が田村にジャーマン。そして久住が宮口にジャーマン、2カウント。久住&田村はファンタスティックフリップも見せるが、2カウント。宮口組は宮口が久住を肩車に取ったところにタニーがコーナーからタニ・ロケット。さらにスローイングプレス。田村これをカットし、タニーと場外へ。勝負は久住vs宮口に任された。宮口がジャーマン、2で返す久住。宮口がコーナーへ。これを場外からイスを持って帰ってきた田村がイスで殴り妨害。久住も最上段に上がり、雪崩式ダブルアームスープレックス!これで乱戦にケリをつける3カウント。

久住(17分11秒 片エビ固め)宮口

試合後は一瞬にらみ合いがあったもののクリーンに握手。田村はまず宮口に「次はシングルで」の合図。そして久住にも「あなたともシングルで」とサイン。この2戦、早く見たいな。しかしタニーの目標は?


第4試合 キューティー鈴木&コマンド・ボリショイ vs 福岡晶&本谷香名子

ボリショイが福岡を挑発し、この2人でスタート。すさまじい意地の張り合い。コマンドはジャーマン、DDTを打ち込んでキューティーにタッチ。福岡とキューティーは力比べから入る。これはさすがに福岡の勝ち。本谷が出るが、キューティーはワキ固めに切って取り、その後も攻め続ける。本谷はコーナーに振られたところをコルバタで切り返し、新技のクロスアーム式のサルト4連発。しかしキューティーはバックドロップでお返し。コマンドも裏投げで本谷を叩き付ける。ここで再度福岡を呼び込むコマンド。福岡、コーナーに振られると奥津のようにコーナーを駆け上がって反転クロスボディ。側転エルボーはキックで迎撃されるが、ロープワークからローリングクレイドル。本谷入り、カナロケットからセントーン。さらにカナ→ひー→カナの順番でコマンドにセントーン連打。本谷、コマンドにミサイルキック。キューティーに代わり、キューにもミサイルキックを打ち込み福岡にタッチ。福岡タイガードライバーの体勢、キューはブロック。福岡はキューティーをコーナーにのせて雪崩式パワースラム。再びタイガードライバーの体勢、そこにコマンドが掌底を打ち込む。キューティーすかさずジャーマン。本谷カット。福岡場外に逃げるがキューが捕らえてコマンドがトペ。次はコマンドが捕らえてキューティーがプランチャ、しかしこれは福岡かわす。リングに戻り、コマンドにミサイルキック。さらに本谷のミサイルキックを呼び込むが、これは福岡に誤爆。コマンドとキューティーがダブルで福岡に掟破りのタイガードライバー。コマンド掌底を入れるが福岡かわしキューティーの顔面に炸裂。福岡はコマンドに掟破りのピコバスターホールド、カウント2。本谷はダイビングセントーンからラ・マヒストラル。惜しくもカウント2。福岡と本谷のダブルのダイビングヘッドバットもカウント2。本谷が再度ダイビングセントーン、コマンドこれをかわす。自爆した本谷にキューティーがコーナーからダイビングフットスタンプ!コマンドがグロッギーの本谷を捕らえ、タイガースープレックスで3カウント。

コマンド(18分12秒 タイガースープレックス)本谷

試合後もにらみ合う福岡とコマンド。この2人、まだまだ終わらない。


休憩明けのインフォメーションコーナー、パートナーは久住。(田村とのコンビを個人的には希望)まずはヤマモが山本小鉄の著書の紹介。「ひとり2冊ずつ買って、1冊は小鉄さんにサインをもらって保存、もう1冊を読みましょう。」、そしていつものようにオロナミンCタイム。「久住選手に一気飲みをしてもらいましょう!」ここでヤマモ、東側バルコニーを向いて、

「大日本ファンの皆さん、これがJWPです。」

久住が例の声で「元気ハツラツ、オロナミンC」と言い終わると、

「大日本ファンのみなさん、これが久住です。」

そのあと、カラーボールの投げ入れ。写真撮ってたら、久住の投げたボールが私の頭に直撃。(しかもキャッチはできず)


第5試合 デビル雅美&ダイナマイト関西 vs 尾崎魔弓&天野理恵子

先月から引きずっている因縁でにらみ合う関西と尾崎を制し、デビルと天野でスタート。デビルいきなり「終わらせるぞ」と叫んでラリアットからパワーボム。尾崎あわててカット。関西もキックからブレーンバスターで天野を叩き付ける。天野は尾崎のサポートを得て態勢を挽回するや、関西の上に乗って首絞め。なんつー明らかな反則じゃ。尾崎から場外戦へ。リングに戻って関西の顔面へ片足キック連発。関西ラリアットに行くがこれをワキ固めに切って取る。関西バックドロップで脱出。5日前の試合では肩の亜脱臼で苦しんでいたのに今日はえらい元気じゃんか。デビルがリング内に。尾崎、飛びつき前方回転エビ固めを狙うがデビルはこれを捕まえ、上下逆のジャイアントスイング(上下運動付き)に。さらに吊り天井。天野と関西。天野はスプラッシュマウンテンをかわしてスリーパーに。ロープブレークも無視して絞め続ける。2人して場外転落。デビル、尾崎もやってきて尾崎がデビルにスリーパー。リングに戻り、関西に2人がかりのパワーボム。カウントは2。天野ここが攻めどころとフライングラリアットを連発するが関西は倒れず。逆に5発目をラリアットで迎撃される。デビルが出て天野にパワーボム。コーナーに上がる。天野追う。何をするかと思ったら雪崩式のハンマースルーでデビルをマットに叩き付け、腕ひしぎ十字固めに。デビルはロープへ。天野はストンピング、キックの猛攻。しかしミサイルキックはかわされる。デビルは天野、そして尾崎にズン前連発。そこに関西がダイビングフットスタンプ。デビルが尾崎にライガーボム。尾崎2で返す。尾崎、関西とデビルに裏拳乱れ打ち。しかし天野に捕まえさせて打った一発はかわされて天野に誤爆。尾崎はデビルにテキーラを狙うがデビルは裏拳。しかし尾崎はデビルのタイガードライバーを切り返してエビに固める。カウントは2。天野がフライングラリアットで飛び込むがデビルかわしてカカト落とし。デビルは天野にパワーボム。しかし天野も2発目をDDTに切り返す。デビルは関西にタッチ。天野は関西をジャーマンで投げる。ここで尾崎の裏拳が再度天野に誤爆。関西バックドロップに行くが、天野は死んでおらず、これを空中で押しつぶす。関西は天野をロープに振る。ショルダースルーを狙うところを天野は得意の飛びつき首刈り十字固め。しかし関西はすっと起き上がるや逆に十字固め、天野タップ。

関西(18分8秒 腕ひしぎ十字固め)天野

尾崎はマイクを取り、「よお関西、随分勉強してきたな。大隅のときにも言ったけど、組む相手が強いと勝てるんだな。デビルさんに『ありがとう』と言えよ。次はシングル。新しい技でも考えとけ!」

関西はこれに対し、「アホか!なんも研究なんかしとらんわい!関節技なんか新人の頃からできるんや!なあ小鉄さん!」

しかし実況席の山本小鉄は無反応

関西は続ける。「よっしゃ今度はシングルや。」

尾崎「やろやろ。」

ま、その前に2vs1ハンディキャップマッチが30日にあるようなんですけどね。



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