JWP 97.12.26 後楽園ホール大会



後楽園ホールに行ってみると、開場待ちの人間が少ない。いかな多くの会社が「仕事納め」といっても平日だからなあ。中には飲み会を強硬に脱出してきた、という人もいたけれど。
開場は17時45分。当然のことながら全女の売店もあり。横浜大会のビデオが早くも今日から発売。7試合ノーカット収録で8000円。

開始18時35分。いつもの入場式はなく、いきなり第1試合。しかも選手に入場させつつリングアナのコールという形。試合数が多いので進行を急いでいるのだろうか。


第1試合 本谷香名子&中西百重(全女) vs 前川久美子(全女)&脇澤美穂(全女)

ヒザ手術からの復帰戦の本谷は当然ヒザに大きなサポーター。とりあえず歩いたり走ったりするのは大丈夫なようだが、ストンピングは力が入ってないかも。(サポーターなしだとまた印象が変わるのだろうが)前川はその本谷の足をとらえアキレス腱固め。本谷切り返すことできず。自分からかけるのはうまいんだが、切り返しはまだかな。本谷、コーナーに振られた際のコルバタで脱出、中西にタッチ。脇澤、中西にコーナーからのボディプレス、そしてフィッシャーマンズスープレックス、カウント2。中西に前川のトラースキック炸裂。本谷が再び出て、飛びつき前方回転エビの入り方からヒザ十字。前川ロープへ。本谷、セントーン、ローリングセントーン、セントーン連発でカウント2。クロスアームサルトもカウント2。中西にタッチ。前川またキック。中西ロープに振られたところを旋回ボディアタックで逆転。本谷とのダブルドロップキック、場外に落としての三角飛びプランチャで場内を沸かせる中西。本谷もコーナーからのプランチャ披露。リングに戻り、本谷が前川を肩車して中西ミサイルキック。中西ムーンサルトアタック、カウント2。ジャーマン、これも2。しかし2発目を狙ったところを前川体を滑らせて下から顔面にキック、続くカカト落しでフォール。

前川(10分48秒 体固め)中西

ま、本谷の復帰戦ということで・・・・


第2試合 大隅沙理 vs 中原奈々(全女)

どうなることか心配されたこの試合、まずは赤コーナーから大隅が赤のニューコスチュームで入場・・・のはずが、その途中でTシャツ、ジーンズ姿の中原が襲う。東側のリングサイド席で乱闘。開始のゴング。あっという間にイスがほとんど倒される。いろんな団体の後楽園大会見たけどこれだけ倒すのもなかなか見られん。中原が大隅をリングに連れて戻ってくる。大隅スクールボーイ、形は崩れたがそのまま押え込んでカウント3。あら。

大隅(1分10秒 エビ固め)中原

大隅、マイクを取る。「中西!いや中原!お前のやってんのはプロレスじゃねーんだよ!ただのケンカなんだよ!アタシはね、昔ダテにレディースやってたんじゃないよ。そっちがその気ならいつでもやってやるよ。」中原は何も返さず。いや、まあ、試合が成立しただけでもよしとしますか。


第3試合 久住智子 vs 伊藤薫(全女)

ゴングと同時に久住がドロップキックで先制。計4発。しかし伊藤も久住のボディシザースを力で外すとドロップキックを返し、片逆エビ固め。久住ロープに逃げる。伊藤その背中にその場飛びのフットスタンプ2連発、そしてまた逆エビ。理に適ってるな。そしてキャメルクラッチ。久住の水着がずれ、川崎レフェリーが直してやる。伊藤のスライディングキックで久住場外へ。しかし場外戦には発展せず、久住が体勢を整えてリング復帰。伊藤の余裕か?久住はロープ反転ドロップキック、ドロップキック、ストンピング、顔面キックと攻める。しかし伊藤の強烈なエルボーを食らってダウン。フィッシャーマンズスープレックスはカウント2。久住、飛びつき回転エビは失敗するが上に乗って張り手。伊藤、またヒジ一発。伊藤が鼻血。さっきの張り手で?久住はコーナーからのミサイルキック、スワンダイブミサイルキック。しかしダイビングプレスは足を突き立てられる。さらにその腹部に走ってのフットスタンプ3連発。ぐええ。ダイビングフットスタンプは辛うじてかわす。しかしトップロープに上がったところを落とされ、エプロンからの場外フットスタンプは食らう。そこでセコンドの前川が手を出し、久住を立たせ伊藤トペ。久住かわし誤爆。このセコンドが空中殺法の手助けをする、というのはいつ見ても好きになれん。失敗したからいいけど。久住プランチャで逆襲。ジャーマン3連発、しかし伊藤が重く低空気味。スワンダイブの回転エビはカウント2。久住バックを取る。伊藤ヒジでブレーク、ノド輪落としに。伊藤コーナーに上る。久住下からドロップキック、そして雪崩式ダブルアームスープレックス!カウントは2.5!久住が今度はコーナーへ。伊藤張り手、伊藤も上って久住を担ぎ上げ、「これがとどめだ」と叫んでのバックフリップ。宮口のとは違い、確実に自分の体重を相手に乗せている。しかし久住は3ぎりぎりで返す。伊藤はローリングセントーン、これも久住返す。が、ここまで。伊藤必殺ダイビングフットスタンプ。今度はかわすことも返すこともなく3カウント。

伊藤(12分44秒 体固め)久住

椎名とASARIが来てる。(試合に関係なし)


第4試合 コマンド・ボリショイ&井上貴子(全女)vs 堀田祐美子(全女)&宮口知子

貴子のコスチュームは白。なのに飛んだテープは黒一色。なんで?それにしても黒の紙テープなんてよく集まるなあ。コマンドと宮口が先発。ちょっと技を交わした後、堀田が入る。堀田手を差し上げる。コマンド当然届かない。コマンドコーナーに上って手を挙げる。そう来たか、と堀田手を合わせる。ここまではよくある。コマンドはその手を取っていきなりのロープ渡り!うまい。そしてホイップ。貴子にタッチ。堀田キック。ショルダーブロックで倒してアキレス腱固め。ロープに逃げるがまたキック。貴子はDDTで逆襲。コマンドが出るが堀田はワキ固めに。宮口もワキ固めで続く。コマンド切り返して十字固めに。腕折り一発かまして貴子にチェンジ。貴子は変形のアームストレッチ。こういう細かいところがうまいね、やはり。コマンドが再び出て腕攻めを続けるが、宮口はその場でさっと抱え上げてバックフリップ。コーナーに振ってヒザ一撃。堀田もニールキックでフォロー。宮口、今度は回転を加えたブラックバスターで投げ飛ばして堀田にタッチ。貴子が出てコマンドとダブルのクローズラインを狙うが堀田かわして両者にフェースクラッシャー、なのだが、このあたりの動き、妙に堀田だけ鈍重に見えた。堀田十字固めを狙うがコマンドはブロック、掌底を顔面に入れ、バックドロップで投げて貴子にタッチ。堀田は貴子をコーナーに振ってニールキック2発。いずれも当たり浅し。堀田はタイガードライバー、コマンドがカウント2でカット。宮口出る。貴子に足を取らせておいて、延髄蹴り。コーナーからミサイルキック。2発目はコマンドが掌底で阻止。貴子コーナーに上り、雪崩式アームホイップ。貴子のデスティニーハンマーは宮口かわすが、バックドロップで投げられる。貴子コーナーへ。宮口も上るが雪崩式ノド輪で落とされる。コマンドムーンサルト、宮口がかわしたため着地。堀田がそこにニールキック(また当たり浅い)。コマンドは宮口にウラカン・ラナ、宮口返してカウント2。コマンドジャーマン、コーナーに上がる。堀田がエプロンから足をつかむ。宮口上り、雪崩式ブラックバスター、カウント2。コマンド、次のブラックバスターは未然にかわし掌底。宮口もこれをかわすが、堀田が打ったラリアットは宮口に誤爆。コマンド再度宮口に掌底、宮口かわす、コマンドそのまま堀田の顔面に掌底。貴子が宮口を捕らえ、コーナーに上げる。コマンド下から掌底を放ち、自分も上がって雪崩式裏投げ(ちょっとノド輪落としっぽい)から片エビ固めで3カウント。

コマンド(12分2秒 片エビ固め)宮口


第5試合 福岡晶&豊田真奈美(全女)vs デビル雅美&キューティー鈴木

この試合は4人別々のテーマで入場。中原がジャージに着替えてセコンド業務やってる。豊田がいつものロープチェック。佐井があわててロープをきつく締め直す。福岡は昔よく着てた豹柄水着。「やせたんじゃないか?」という声チラホラ。デビルが先発。その手首にはまだ包帯。豊田がこれに応える。片腕での力比べデビルの勝ち。しかし豊田その腕に噛み付く。デビルをロープに固定して背後からドロップキック。2発目はデビルかわして豊田豪快に自爆。デビルはラリアット2連発から噛みつきのお返し。キューティーも出てきていきなり噛み付く。豊田、コーナー反転ドロップキックから福岡にタッチ。福岡はドロップキック、側転背面アタック、キャメルクラッチ。豊田が固定されたキューティーに関西ばりのナルシストキック。福岡飛ぶ。デビルがカット。福岡「クソババァ。」デビル怒ってコーナーマットを蹴る。福岡がキューティーにヒザ十字。豊田「ギブアップしろー、キューティー!」デビル「NO!」豊田「キューティーに聞いてんだよ!」デビル「一心同体だ!」それはそれは。福岡、裏アキレス腱固めに移行、さらに豊田との連係でレッグブリーカー連発。豊田、足にギロチンを落としてから4の字へ。福岡そこにボディプレスを狙うがデビル落とす。デビルはフットスタンプで豊田を攻めるが豊田は4の字をブレークしない。福岡戻り、デビルに4の字。両方ブレーク。豊田「ババァはひっこんでろ!」豊田はキューティーにダブルアームスープレックス、両軍タッチ。福岡、デビルに側転エルボー狙うが足を出される。デビルラリアット。デビルとキューティー、ダブルのクローズライン狙うが福岡かわし、そこに豊田が開脚ミサイルキック。福岡と豊田、ダブルのローリングクレイドル、しかし両者が接近しすぎたせいか、2回転のみで終了。残念。豊田がデビルをスラムして福岡ムーンサルト、デビル足を突き立てる。キューティーが出てジャーマン、デビルもラリアット。キューティーフットスタンプ、これは福岡かわす。キューティーのエルボーはデビルに誤爆。福岡はキューティーをパワースラムで投げて豊田にタッチ。豊田ミサイルキック2連発。豊田カバー、デビル川崎レフェリーを蹴ってカウントを妨害。「何もしてないよ」という顔をしてコーナーに戻るがコーナーで舌を出す。ふと気づくと赤コーナー側のリングの一部が妙に盛り上がっている。板がずれているのだろうか?ヤマモがデビルに続行かを確認するが、デビルは「止めないで。このままやる。」キューティーがタッチで戻ってくるとすぐさまデビルは場外戦に。さすがヴェテラン。その間天野と中原が必死にリング調整。しかしなかなか元には戻らない。デビルは南側観客席中段の通路まで福岡を連れて行く。豊田はどこからか革靴(片方のみ)を持ってきてキューティーに攻撃。このあとキューティーが口を押さえていたところを見ると、靴を口に突っ込んだのだろうか?豊田、若手に靴を渡して「あのへんの人。」と東側1列目に返すように指示する。客の靴だったのか!デビルと福岡がリングに戻り、デビルはブレーンバスター。リングはまだ元には戻ってない。デビルは福岡に吊り天井。福岡脱出して豊田にタッチ。豊田、ロープ反転回転エビ、2カウント。デビルパワーボム狙い、豊田かわして着地、張り手。しばしにらみ合い。デビル、張り手はかわされるが頭突き2発。デビルまたパワーボム、豊田また受けない。そして腕十字固めに。ヒジというよりデビルの痛めている手首狙い。とうとう狙い始めたか。豊田さらに手首へのギロチン3連発。福岡も十字、アームストレッチ、手首にストンピング。豊田がまた十字、キューティーカット。20分が経過。最初「エキシビションマッチ」と予定されていたが、やっぱり通常の試合にして正解だな。デビルは腕を使わずにバックフリップ、キューティーにタッチ。場外で治療を受けるデビル。福岡のミサイルキックをかわし、アームストレッチに取るキューティー。デビルが復帰し、福岡にカカト落としからライガーボム、カウント2。デビルはもう一発、豊田カット。デビルは福岡をコーナーに振って前蹴り。タイガードライバーを狙うが豊田カット。豊田はさらにコーナーからムーンサルトキック。これが腕にヒットし、痛がるデビル。福岡がデビルにタイガードライバー狙い、キューティー阻止。しかしデビルは福岡にスリーパー。キューティーは豊田にプランチャ。福岡必死にロープエスケープ。デビル制止を聞かずに絞め続ける。豊田カット。試合時間は25分を経過、残り時間5分。豊田はスワンダイブプランチャ、福岡もケブラーダ、で場外戦に。キューティーと福岡は北側ステージ席で乱闘、豊田とデビルは南側でイスチャンバラ。場外戦続き、豊田がデビルを圧倒。川崎レフェリーがデビルに何か聞くが、デビル「やるに決まってるだろー」試合続行の意志確認か。それだけデビルの状態が悪い、と。デビルリングに復帰。福岡と豊田の両者がコーナーに。まず福岡がミサイルキック、豊田もデビルが立ち上がるのを待ってミサイルキック。福岡ムーンサルト、カウント2.5。豊田もムーンサルト、これはデビルかわす。キューティーがヒザを飛ばすがデビルに誤爆。残り時間2分。豊田がデビルに十字、キューティーカット。キューティーがリングイン、豊田バックを取る。キューティー切り返してキューティースペシャルから片エビ、カウント2。ドラゴンには行けず。逆に豊田がジャパニーズオーシャンスープレックスで投げるが、投げ終わる前にタイムアップ。

豊田(30分時間切れ)キューティー

寝っ転がったまま、キューティーを抱き寄せて何か言ってるデビル。豊田と福岡は観客にあいさつして引き揚げる。キューティー、デビルと話し終わると突然福岡を呼び戻す。何かと思ったらマイクを取って、「福岡、アタシはあんたのかませ犬じゃないんだよ。来年にははっきりカタを付けてやる。」福岡はこれに対して「バカヤロー、だったらベルトに挑戦して来いよ!なんで今までこねーんだよ!」するとキューティー、「お前の持ってるベルトには興味ねえんだよ。カタだけ付けてやる。」両者しばしにらみ合った後、福岡「ばーか。」

せっかくキューティーがアクション起こしたかと思ったら、まだ「ベルトには興味ない」かよ。それじゃ今までと変わんないじゃん。

2人が去った後、デビルがマイクを取る。うわ、何言うの?「今年は本当にありがとうございました。あと2試合ありますが、私はこれで引っ込むんで、皆さんにほんとにお礼を言いたいです。今年私は不安定な時期もあって、こうして今ここに立っていられているのも皆さんのおかげです。」そして深々と四方に礼。あ、普通のあいさつだった。ホッ。

ここで休憩。若手が下からリング調整。なんとか元に戻る。インフォメーションコーナーのパートナーは欠場の天野。


第6試合 JWP&全女バトルロイヤル
参加選手:堀田、貴子、伊藤、前川、中西、脇澤、中原、コマンド、久住、宮口、本谷、大隅

当初の予定とは変わって、これがセミになったこともあって先ほどのタッグに出場した4人は出ず。どう考えてもデビルは無理だけど。中原、今度は水着。貴子は腰にサポーター。全女とJWPに別れるが、なぜか中原つるむのを嫌って自ら孤立。バトル名人コマンドはコーナーに上って若手4人に指示を出すが、4人はコマンドを裏切って攻撃。最初は手を出さなかった全女勢だが、宮口がコマンドをロープに固定しての馬飛びを促すと中西から参加。次は堀田、というところで堀田、宮口にキック。宮口振り向くとそこには中原。中原を疑う宮口。そういう根拠のない疑いはよくないぞ、宮口。しかし集中攻撃が開始され、中原あっという間にフォールされ、退場。中原ひとこと「ムカツク。」こんなことしたらグレるぞ、中原が。あっもうグレてるか。という冗談はさておいて、中原の腕はまだちょっと変ですね。結局骨折が完治しないままデビューしたのがずっと響いているような。だから第1試合の1分10秒も、バトルのこの早い退場も当然なのかな。
堀田が本谷にキャメルクラッチ。すると大隅がタオルで堀田を目隠し。なんかやってくれるなあ。全員で堀田攻撃し、フォール、退場。
伊藤に食って掛かる堀田。伊藤「私乗ってない!貴子さんが先頭に立ってました!」このひとことで貴子は全女勢から孤立。JWP陣営に入るがすぐに裏切られる。全員で蹴ろうとするが、貴子、大隅ばりの「あっ!」上を見た人間が倒れる。貴子おおいかぶさり、前川、中西、本谷をフォール。3人退場。
伊藤と大隅が向かい合う。なぜか1vs1の状況に。大隅泣き顔。伊藤がフットスタンプ。しかし全員が伊藤を裏切り逆にフットスタンプの集中攻撃で伊藤をフォール、退場。
貴子は脇澤を味方に付ける。貴子が倒した宮口に脇澤がボディプレス、宮口足を出す。貴子も知らん顔して押え込み、脇澤退場。
貴子、全女勢が自分一人になったのに気づき「あわっ!」。そこで宮口を味方に付けようとする。宮口寄って行く。頭をなでる貴子。宮口、油断した貴子を担ぎ上げ、ブラックバスターに。他のみんな、「凄い凄い。では次は堀田さんをどうぞ。」とすでに退場した堀田をリングに上げてブラックバスターやらせる。宮口無駄なことと知りながら「いくぞーっ!」と気合いを入れて回し、投げる。「凄い凄い、今度は伊藤さんをどうぞ。」ということで伊藤も担ぎ、回し、投げる。「前川さんはどうかな?」前川も担ぎ、回し、投げる。宮口もワナだと知りながら元気に回り続ける。顔もなんだかうれしそう。「今度は中西。これは軽いでしょ。」ということで中西も上げられる。宮口「まだやるの?」という顔をしながらもやっぱり担ぎ、回し、投げる。ついに中原まで引っ張り出される。しかしそこに本谷(君も退場者だ!)が宮口の背後からミサイルキック!宮口退場。
大隅が久住に回転エビ狙い。久住押しつぶして大隅のマネして「あーっはっはっは。」しかしそこにコマンドがキック。大隅がエビに固めて久住をフォール!久住退場。
残り3人。コマンド、大隅にカンチョー。怒る大隅を貴子が逆さ押さえ込みでフォール、大隅退場。
いよいよ残り2人。伊藤が外からコマンドの足を引っ張る。貴子DDT。コーナーに上る。コマンドロープをゆらして落とす。ジャーマン、カウント2。今度はコマンドがコーナーに上る。前川らがロープをゆらす。体勢を崩したコマンドを貴子は肩車。しかしここからボリショイ・ラナ、3カウント!

コマンド(8分36秒 ボリショイ・ラナ)貴子
※退場順・・・中原、堀田、前川・中西・本谷、伊藤、脇澤、宮口、久住、大隅、貴子

トロフィーを受けるコマンドを全員で胴上げ、落とす。大隅がカンチョーの仕返し。コマンドは大隅を追っかけながら控え室へ。


ここで年間最多観戦ファンの表彰。1位は神奈川県にお住まいの岡野さん、88回。2位は東京都にお住まいの小川さん、85回。それぞれ自分が支持する(ことになってる)選手から金・銀のメダルを授与される。岡野さんは本谷、小川さんは福岡(ほんとうは池田だとか)ヤマモ、「1位の岡野さんは最近納見佳容に乗り換えたそうです。本谷が複雑な表情でメダルの授与です。」バラされてやんの。


第7試合 ダイナマイト関西 vs 尾崎魔弓

関西、ガウンを脱ぐや尾崎に突っかける。そのまま場外戦へ。2度、3度と尾崎を場外フェンスに叩き付ける。そして場外でキック、またフェンス。リングに戻ってもバックドロップ、脳天にエルボーを落としてからスリーパー。ロープブレークに逃れるもコーナーラリアット。尾崎2回目はかわすが関西はすぐにラリアットを打ち込む。尾崎防戦一方。関西はキック3連打。関西の再度のバックドロップ狙いを膝蹴りでブロックする尾崎だが、関西はそれを抱え上げ、バックフリップで場外にダイレクトに落とす。場外でまたキック、そしてフェンス。関西は尾崎を西側観客席にラリアットで叩き込むと、そのままイスをかきわけて尾崎を引きずり回してリングに戻る。尾崎、蹴り足を取ってのドラゴンスクリューからヒザ十字でようやく反撃開始。(しかしこれってシュガーの得意な動きだよなあ)関西ロープに逃げるが、尾崎はヒザにストンピングを打った後、回転エビ固めからまたヒザ十字。関西は尾崎のネックブリーカーをかわして逆にネックブリーカードロップ。そしてまたバックドロップ、カバー、カウント2。コーナーに上げて、下からキックを入れ、スプラッシュマウンテンの体勢に入るが尾崎はロープ越しにエプロンに着地、そこでスリーパー。尾崎がコーナーに上がり、トペコンを打つが関西は蹴りで迎撃。ダウン状態の尾崎にキック連発。しかし尾崎は今日初めての裏拳からテキーラサンライズ、関西の足がロープにかかる。尾崎は裏拳4連発からライガーボム、カウント2.5。ロープに飛ぶ尾崎、関西は受け止めて抱え上げスプラッシュマウンテン。そこまでのダメージがなかったせいか尾崎は2でクリア。関西顔面キック連発。川崎レフェリーがダウンカウントを数える。8で起き上がる尾崎。そこにラリアット。関西、「今年最後やからダイハード行くぞ」と言って尾崎をコーナートップへ。尾崎は関西を下に落とす。コーナーから飛んで関西の頭にパンチ。テキーラの体勢に行くが、関西は抵抗し、逆に裏拳。再度スプラッシュへ。尾崎、関西が落とす瞬間に飛んで後ろからエビに固めるがこれは2カウント。立ち上がる関西に尾崎は水面蹴り。さらに蹴り足をつかんで裏拳。もう一発裏拳。もう一発。もう一発。計4発の後テキーラ・サンライズ!今度は3カウント!

尾崎(15分59秒 テキーラ・サンライズ)関西

この尾崎の勝利に拍手が上がったことからしても、必ずしも尾崎の「卒業」に関西やマスコミが思うほどファンは反感を抱いてない、ということなのだろう。

関西マイクを取る。「尾崎、俺はお前のこと許したわけじゃないからな。たとえお前に負けても、認めたわけじゃない!これからも闘いは続くんや。お前一人が何ができる!このバチ当たりが。」

尾崎、これに対し、「私だって、お前との闘いが終わったなんて思ってねえよ。」セコンドのデビル、キューティーに向かい、「あんたたちもだよ!」さらに若手にも「お前らもだ!」
関西の方に向き直り、「さみしいからって泣くんじゃねえよ。」

関西「悪かったな、さみしがりやで。」


これにてJWPの97年の興行はすべて終了。リングサイドからヤマモが短くあいさつ。

なんか異常にマイクの多い日だったな。しかも本音なんだか仕掛けなんだかちっともわからない(わかってもつまんないけど)のばっかり。試合がよかったからいいけどね。うーん、でもやっぱり関西vs尾崎はもうちょっと早いうちにやってほしかった。


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