JWP 98.7.1 北沢タウンホール大会「下北沢実験興行2」



幕張から電車を乗り継いで行ったため、約15分の遅刻。しかしちょうど入場式が終わってカードを発表するところだった。よかったよかった。


第1試合 大隅沙理&千春(SPWF)vs 渡辺えりか&春山香代子

春山は茶色の新水着。大隅は例のSSスタイル、今日は帽子付き。帽子を取ると髪がかなり黒め。渡辺&春山、相談のうえゴングと同時に千春につっかける。千春は春山にジャンピングボディシザースドロップ、カウントは入らず。髪ホイップから大隅にタッチ。大隅、得意のドロップキックからサソリ固め。渡辺がカットに入るが、千春がこれを捕らえてサソリの競演。大隅リリースしてロープに振る。春山体当たりで逆襲して渡辺にタッチ。大隅→千春の順で渡辺に髪ホイップ。渡辺は千春を体当たりで吹っ飛ばす。ボディスラムからストンピング、またボディスラム。このへんは渡辺の方が優勢。春山入ってダブルタックル。大隅が入って春山にフェースクラッシャー、その後正式タッチ。大隅セカンドロープからミサイル。逆エビに取ると千春も出て来てキャメルクラッチ。千春にタッチ、2人でストンピング。千春、ロープに振ってのすくい投げ(むむ)。春山3発目を逆さ押さえ込みに切り返して渡辺にタッチ。渡辺ストンピング、エルボーアタック、体当たり、串刺しエルボーの猛攻。千春の動きがもう悪い。だんだんロープワークも渡辺とタイミング合わなくなり、仕方がないもんだから張り手を繰り出す。10分経過。渡辺は渡辺で単調にボディスラム→エルボードロップ、ロープに振って体当たりの繰返し。春山入り、千春を胴タックルで持ち上げると回転してスパインバスター、そのままジャックナイフ固め。形は崩れたが2カウント。心中アトミックを狙うがこれは千春が丸め込む。千春ネックブリーカー、2発目は春山かわし、フライングソーセージ2発。カウントは2。渡辺がランニングエルボードロップ、カバー、カウント2。ショルダースルーは千春が回転エビに切り返すがこれも2。渡辺、春山にコーナーに上るよう指示して千春を肩車。千春フブキラナに行くが、頭から落下。それでも丸めてカウント2。渡辺にフィッシャーマンズスープレックス、重さに耐え切れず潰れるような感じになり、カウントは1。大隅にタッチ。出てきた大隅に渡辺がボディスラム、春山がダイビングプレス、渡辺がカバー、カウント2。渡辺払腰2発、これも2。ダイビングエルボー、これも2で返す。15分経過。渡辺が春山を肩に担いで大隅に落とす。これも2。大隅突然キレたように張り手、ロープに振ってカナバット。春山カット。大隅が渡辺を押さえ、千春がダイビングボディアタック、大隅カバー、2カウント。千春が春山をカットする間に大隅がコーナーに上り、立ちあがった渡辺の背中にミサイルキック、引っくり返してカバー、3カウント。

大隅(16分15秒 体固め)渡辺

千春・・・・がんばれ・・・・
大隅は今日はよかった。



第2試合 本谷香名子&武直秀美(大日本)vs 宮口知子&小山亜矢(大日本)

先発は小山と武直。武直がドロップキックで先制。小山もドロップキックで応戦するが武直はこれをスカし、飛びついて回転エビ固め。さらにロープワークからスクールボーイ。しかし最初大きかった声がだんだん小さくなる。それと同時に小山が形勢逆転。小山は宮口を呼び込みダブルタックル。グラウンドヘッドロックで締め上げた後宮口に正式にタッチするが、宮口は12日にシングル対決の決まっている本谷にしか目が行かない。本谷もそれに応じてリングイン。にらみ合い。エプロンの2人が「本谷行け!」「宮口先行け!」と声を掛けるが、そんなもんはジャマ、といった風情。まずは力比べ。これはさすがに宮口有利。しかし本谷はキック、ヒザ蹴りを顔面に。バックを取る本谷。宮口こらえる。しかし本谷無理矢理投げっ放しジャーマン。凄い力。ボディスラムで叩き付けてセントーン2発。3発目は飛び越してロープに乗ると反転してローリングセントーン。鮮やか。こういうとこに遠慮がなくなったよな>本谷。カバーは小山がカット。武直にタッチ、2人でクローズラインに行くが宮口倒れず。武直串刺しドロップキック(また声出てる)、本谷串刺しエルボー。本谷エプロンに。武直さらに串刺しドロップキック。宮口こらえる。3発目はスカし、「本谷出てこい!」他の奴がやるとこういうのは嫌いなんだが、「四天王」は許す。本谷が出てくるやすぐにロープに振り、イナズマ3連発。しかしカウントは1でハネ返す本谷。宮口、本谷をコーナーに振る。本谷ロープを飛び越え、コーナーに飛び乗ってスワンダイブミサイル。宮口これをかわし、自爆したところに顔面ドロップキック。小山にタッチ。宮口と小山が本谷をロープに振ってダブルドロップキックを狙うが、本谷はロープにしがみついて失敗させ、小山にドロップキック。同時に武直もリングインして宮口にドロップキック。本谷と武直は小山を捕らえてロープに振るが、小山はトペ・レベルサで返す。小山コーナーに上る。本谷肩車、から無造作に落とす。本谷バックを取る。小山取り返す。投げっ放しジャーマン。そこに宮口がダイブするが、素早く起き上がった本谷は下からドロップキック、武直にタッチ。武直回転エビからダイヤル固め。カウントは2。武直、自分が疲れた様子。本谷入るが宮口は本谷にエルボー、武直にはパンチ。しかし武直はひるまずに胴タックルからジャックナイフ固め。本谷がミサイルキックで追撃。さらに本谷がコーナーに上りファンタスティックフリップ。武直がカバー、小山がカット。本谷正式リングイン、宮口回転エルボーからカチ上げるエルボースマッシュ4連発。ブラックバスター、小山タッチしてダイビングプレス、宮口ダイビングニードロップ、小山がカバー、武直カット。10分経過。小山が本谷をジャーマンで投げようとするが本谷はこれを丸め込んでヒザ十字。元から痛めていたのか妙に痛がる小山。ヒザにストンピングを入れて武直にタッチする本谷。武直も低空ドロップキック2発からヒザ十字。小山ロープエスケープ。武直が押さえ、本谷がミサイルキックを浴びせるが、小山はかわし武直に誤爆。カバーは本谷がカット。しかし宮口が本谷を捕らえる間に小山が武直を片腕を背中で固める変形のダブルリストアームサルトでフォール。

小山(11分28秒 変形ダブルリストアームサルト)武直

武直、いいじゃないか。途中ちょっと疲れ気味なとこはあったが、宮口vs本谷に遠慮なく割り込んでいったし、初タッグの本谷との連係もほとんどミスなし。これでデビューしたてだからね。



第3試合 久住智子 vs 天野理恵子

今日の実質メインイベント。例によって例のごとくリングを回りながら見合う2人。天野が独特な動きで間を窺うが、久住が先にリストを取る。軽快にネックスプリングでブレークする天野。その天野の両足が偶然(顔が笑ってたからまず間違いない)久住の顔面にヒット。久住ロープに振ってドロップキック、バックドロップ、そして逆エビに行こうとするが、天野はロープをつかんで抵抗。一旦ブレーク。今度はロックアップから天野がロープに詰めてヒザ蹴り。エルボースマッシュを入れて逆エビ、さらに片逆エビに移行。久住ロープに逃げる。天野が突っ込んでくるところに久住はカウンターのエルボー。鼻に入る。久住トップロープに上り、ダイビングボディアタック。首4の字に取るが、天野はすぐにレッグロックに切り返す。天野キャメルクラッチに。久住手にかみつく。天野はお返しに頭にかみつく。足を取って上下入れ替わろうとする久住だが、天野が腕を取る。久住、十字の体勢に入られる前にロープに。5分経過。久住が妙に右目を気にする。時折つぶったりも。コンタクトが外れでもしたんだろうか?久住天野の片腕を取り、アームストレッチからワキ固めに。天野は前転で脱出、背後に回ってフェースロック、久住が逃げるとボディシザース、久住はその足を取ってアンクルロック、天野反転して腹固めに。久住もう一回回ってロープにたどりつく。天野はロープ際に久住を追い込んで顔面ウォッシュ。久住がエプロンからコーナーに上る。天野も上り、久住を場外に突き落とす(!)天野が飛ぶか、と思われたが久住はリングサイドを一周逃げる。久住がエプロンに。天野ブレーンバスター狙い。久住その動きを利用してリングイン、ダブルアームに取る。天野はリバーススープレックスで投げ、フライングラリアットに行くが久住はこれをワキ固めに取る。天野切り返してハーフハッチ、上に乗って十字。久住逃げてストンピング、ダブルアームに取って今度は成功背骨折り。さらに2発打って抱え込み式片逆エビ固めに。天野ロープに。ロープ際の攻防から天野が久住を場外に落としトペ。今日は鉄柵がないから飛びが思い切り良い。リングに戻ってハーフハッチ5連発、カウントは2。ここで10分。天野はロープ利用十字を狙うが久住弾き飛ばす。久住ダイビングプレス、天野足で受け止めすぐに十字。久住が体を起こすと三角絞めに移行、しかし久住は持ち上げて、何とロープ越しに場外に落とす。久住スワンダイブを狙うが、足を滑らして場外転落。足から落ちたので大事には至らず。天野は本部席に久住の頭を叩きつける。久住もお返し。さらに場外マット上でダブルアームスープレックス。天野をリングに上げ、自分はコーナーに上った久住、背中にミサイルキック。ロコモーションジャーマンは6連発。コーナーに上るが天野も追い、雪崩式十字。久住ロープに逃げるがこれはかなり極まった様子。天野、ヒジにドロップキックを入れてさらにロープに走る。久住はカウンターで顔面キック。しかし天野はひるまずジャーマン、カウント2。天野がコーナーに。久住下からパンチを打って雪崩式ダブルアームスープレックス。以前ならこれで決まっていたが、もうそうは行かない。カウント2で肩を上げる天野。15分経過。久住がバックを取る。足を掛けて抵抗する天野。天野が飛びつき十字、久住ロープ。首刈り十字は久住逃げる。天野ジャーマン、久住空中回転。久住ジャーマン、天野も回転着地。天野ハイキック、久住かわしてクロスアームスープレックス、カウント2。久住ロープに走る。天野がカウンターでハイキック。天野背後に回る。後ろから肩に飛び乗ってビクトル式腕十字のように極める。久住とうとうギブアップ。

天野(16分19秒 後ろ三角固め)久住

期待通りの試合だった。しかし、天野ならもっと動けたはずだ。


ここで休憩。ヤマモが寄ってきて「武直良かったねえ。ウチの渡辺・春山よりいいよ。」それはホメ過ぎだと思うが、武直はレスラーにとってなんか大事なもんをちゃんと持ってる、という気はする。

インフォメのパートナーは当然のように千春。写真集の宣伝も。久々にカラーボールをGET(つうか、千春が無造作にこっちに投げた)。


第4試合 格闘探偵団バトラーツ・スペシャルマッチ
モハメド・ヨネ vs マッハ純二

知る人ぞ知る、マッハ純二は福岡晶の大ファンで、まだ一般人だった(とはいえ浜口ジムの練習生)頃には「福岡・奥津と行くグアムツアー」に参加した経験もあるという人間なのである。そのマッハ純二が縁あってJWPのリングに。しかしそこに福岡はいない・・・。試合はおフザけなしの純粋バトラーツスタイル。こういうのなら誰も文句言わんのに。マッハもアニマルエルボー、ダイビングヘッドなどで健闘したが、ヨネはモハメドボム(ただのストレッチボムかな?)、ダイビングギロチン、アルゼンチンバックブリーカーとつないで勝ち(通常のプロレスルールでレフェリーが菅生だったから「わかりやすく」したのかな?

ヨネ(8分 アルゼンチンバックブリーカー)マッハ



第5試合 ロイヤルランブル形式バトルロイヤル

最初は元気美佐恵vs佐井富子。後続の選手は1分毎。1分は短すぎ。「ロイヤル・ランブル」を名乗るのなら「2分」にすべき。大ネタ(佐井の脚立)小ネタ(天野の欽ちゃんジャンプ)含めいろいろあった(決して「笑えなかった」とかいう話ではない)が、大して特筆すべきことはなし。もうバトルも限界っぽい。入場順は佐井&元気の後、渡辺、春山、宮口、田村欣子、久住、天野、大隅、本谷、退場順は本谷(すぐフォールされ、また笑い止まらず)、渡辺&春山(同時)、天野、佐井、田村、元気、大隅。最後は久住の飛びつき後方回転エビを切り返して宮口の勝ち。

宮口(16分49秒 片エビ固め)久住
※宮口優勝。

しまらないメインだなあ(「上がいないから」ではない。むしろ「四天王」メインでもう当然だから)。最後はお決まりの胴上げ落し。最初っから第3試合がメインだと思って来たんで文句はないが。



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