JWP 98.7.12 後楽園ホール大会



入りはそこそこ、かなあ。ちょっと北の方に空席が目立つけど、なんかこういうのにも慣れちゃった。

12時35分スタート。入場式の後、新人3人が残って「ブルースターカップ」巴戦の出場順の抽選を行う。最初にひいた佐井が3番を引き当て、第1試合は渡辺vs春山に決定。


第1試合 新人王決定戦巴戦
渡辺えりか vs 春山香代子

入場は3人同時。佐井はニュートラルコーナー下に控える。ゴング。いきなりロープワークの呼吸が合わない。それだけやってる方は緊張してるのか?得意の体当たりは春山が先、そして渡辺が逆襲。ロックアップから渡辺が春山をボディスラムに取り、ボディシザーズへ。春山長く付き合わずロープエスケープ。渡辺はストンピングを入れてコーナーに振ると串刺しエルボー。首投げからスリーパーに。春山はこれもロープエスケープ。渡辺は首投げから首4の字。春山はレッグロックに切り返す。逆に春山が首投げからボディシザーズ。春山が渡辺をロープに詰めて反対方向に飛ばそうとするが渡辺拒否。春山がエルボー一発入れてようやく飛ばすと帰って来た渡辺は意表を突くクロスボディ。渡辺が飛ぶとは!春山、ロープワークを切り返してもう一度ロープに振る。狙ったのはショルダースルー?カウンターでは担ぎ上げることできず、その場でもう一度トライ、成功。春山はドロップキック2発からカバー、カウント2。その場飛びのフライングソーセージは渡辺かわす。渡辺はストンピング入れてロープに振り、カウンターのエルボーアタック2発、カウント2。春山の頭をコーナーのターンバックルにぶつけてからグラウンドヘッドロックに。春山はこれをエビに丸め込む。春山串刺しドロップキック、ボディスラムから逆エビ。一進一退のまま10分が経過。春山、リング中央に引っ張っていって逆片エビに移行するが渡辺はなんとかロープエスケープ。春山、渡辺をロープに振って体当たり。もう一度ロープに振る。渡辺戻ってこない。春山自分から突っ込んでドロップキック。春山は渡辺を胴タックルで担ぎ上げると回転を加えてスパインバスターからジャックナイフ固め、体勢が崩れてカウントは2。ボディスラムで叩き付けてセカンドロープに上るが渡辺立ち上がり、コーナーの春山を肩に担ぎ上げ、前に落とす。渡辺も得意の払腰2連発。2発目の体重の乗せ方はよかった。しかし春山は2で返す。渡辺セカンドロープからダイビングエルボー、春山かわして渡辺自爆。動きが速くなる。春山セカンドロープからダイビングプレス、渡辺足を出す。渡辺エルボードロップ、助走を付けてさらに2発。カウントは2。渡辺ボディスラムを打って「今度こそ決めるぞ!」と叫ぶ。しかし春山起き上がり、渡辺を引きずり落とす。そのままカバー、カウント2。渡辺切り返してカウント2。両者立ち上がった一瞬の虚を衝いて春山スモールパッケージホールド、これは3!

春山(11分46秒 小包固め)渡辺


まず1勝を挙げた春山に休みを与えないようすぐに佐井が突っかける。ドロップキック3連発。カバーはカウント2。串刺しドロップキックから腕ひしぎ十字固め狙い。春山ブロックする。佐井は首4の字に移行。佐井リリースしてロープに振る。春山体当たりで逆襲。春山逆エビ、崩れるとすぐ片逆エビに。気が付くと天野、宮口、久住、本谷の4人がセコンドに付いている。佐井ロープブレーク。春山はすぐにボディシザーズ。佐井は体をひねってちょうどガードポジションのような形になるが、春山がそこから何かできるわけもなく、足を取った佐井が片逆エビのお返し。5分経過。春山がロープに逃げると佐井はキャメルクラッチに移行。さらにボディシザーズ。春山がロープに手を伸ばす。すると佐井はその腕を取って十字固めに。これはうまい!春山必死に逆の腕でロープをつかむ。佐井はやはり関節技に勝機を見出そうとしているのか?佐井はリング中央に春山を投げつけるとまた十字。春山ロープに逃げるが佐井放さない。レフェリーがブレーク。佐井春山をコーナーに振る。春山切り返して串刺しドロップキック。ボディスラムから首4の字。春山にしてみればここでレストしたいとこだったが佐井はすぐさまレッグロックに切り返し、うつぶせになった春山の腕を取ってまた十字。春山ロープ。佐井腕にパンチを入れる。またホイップして十字。
春山は無理矢理持ち上げて落とす。春山ロープに振ってショルダースルー狙い、佐井は飛び越えて前方回転エビ固め、カウント2。まさにここまで3人が来る日も来る日もやってきた「バトル・アフター・バトル」の集大成。佐井が一本背負い。もう一発、もう一発、4発、5発、まだやめない。矢樹でもやらなかった一本背負い7連発!しかしカウントは2どまり。佐井リングに背を向ける形でコーナーに上る。立ち上がった春山が後ろから捕らえ、そのまま回転を付けての心中アトミックドロップ、エビに固めるがカウントは2。春山ボディスラムからセカンドロープに上り、ダイビングボディプレス。佐井がかわして春山は自爆。佐井がセカンドロープに。ダイビングボディアタック、カウントは2。佐井がまたコーナーに上る。2発目は春山かわす。春山は佐井を担ぎ上げると回転付きスパインバスターからジャックナイフホールド、これもカウント2。春山、勝機と見てセカンドロープからダイビングプレス、カウント2。ならば、とトップロープからもう一発(右写真)、これは佐井返せず、3カウント!

春山(13分38秒 片エビ固め)佐井
※春山が2連勝で優勝。

大方の予想に反して2連勝で決着。前回優勝者の天野から春山がブルースターカップを受け取る。春山が他の2人に握手を求め、3人で四方に礼をして退場。ちょっと目頭が熱くなる光景。



第2試合 大隅沙理 vs 田村欣子(ネオレディース)

大隅、入場時から緊張の面持ち。田村のセコンドはタニー。マウスと仲村由佳。佐井は試合前の握手を拒否し、コーナーに戻った田村の背中目掛けてドロップキックの奇襲!すぐさま場外へ。これはまあ、当然の作戦だろう。フェンスにぶつけ、イスを振り上げ、観客席に投げ込み、またフェンスにぶつける。しかしこれだけやってもリングに戻ってロープに振ろうとすると田村あっさり切り返しカウンターのドロップキック。さらに3連打、カバーはカウント2。田村スリーパーホールド。そしてなんとも形容しがたい変なストレッチ技に大隅を固める。間違いなく大隅にとってはこんな固め方をされるのは初めてだろう。脱出できない大隅をリリースすると田村は首4の字に。もちろん回転も加える。観客拍手。が、しかし。この回転首4の字はあくまで「若手・田村」のトレードマークなんだからそろそろ捨てた方がいいんじゃないだろうか?「誰か」に教わったから簡単には捨てられない、とかいう事情はあるのかもしれんが。大隅なんとか脱出して髪をつかんでホイップ、ストンピングの連打を浴びせる。そして頭頂部にかみつき。しかし大隅がスリーパーに入ると田村もかみつきのお返し。田村はステップオーバートーホールドから前に回って相手を投げる技。これもそうだよなあ。田村逆エビから大隅の足を固めて変形の吊り天井に。体勢崩れる。
田村が大隅をロープに振る。大隅はカウンターでランニングネックブリーカードロップ。もう一発。カバーは2。大隅モンゴリアンチョップ。田村「効かない」とばかりに蹴りを入れる。田村コーナーに振って突進、大隅かわしてまたモンゴリアンチョップ、今度は3連発で多少なりとも効いたよう。大隅、田村をコーナーに振ってフェースクラッシャー。これがきれいに決まらなかったと見るや立ちあがる田村の背後からジャンプしてもう一発。しかし田村も大隅の首を捕らえると助走付きのダイアモンドカッター。トップロープに上がり、ミサイルキック。もう一発。大隅立ちあがってコーナーに上る。田村落とす。大隅また上る。また落とす。田村ミサイルキック、大隅かわす。大隅ジャックナイフホールド、カウント2。腕ひしぎ十字固めに行く大隅、これは田村ブロック。田村コーナーに振る動きを逆用して飛びつき前方回転エビ固め、これはカウント2。しかし大隅が立ちあがったところにビクトル投げ(右写真)。違うパターンの回転系の技を続けるとはうまい。大隅ロープエスケープ。
田村はヒザ狙いに出たのか低空ドロップキック3連打。そしてまたヒザ十字。大隅必死にロープへ。田村「ジャーマン行くぞ!」大隅投げさせず、サムソンクラッチで丸め込む。カウントは2。10分経過。大隅ロープに振ろうとするが、田村蹴りを入れてフィッシャーマンズスープレックスに。大隅これをこらえ、逆にフィッシャーマンズスープレックス!これは初めて見たような。しかしカウントは2。盛り上がる場内。しかし田村はバックを取ると高速ジャーマン、大隅2でハネ返す。田村、ボディスラムで叩き付けるとトップロープからダイビングボディプレス、大隅足を出してブロック。よろける田村をスモールパッケージホールド、これは2。大隅コーナーに上る。ミサイルキック。見事ヒット。「もう一発!」とアピールして逆コーナーからミサイルキック。これもヒット。もう一発。場内は大隅の後押しムード。そして4発目は田村の後頭部に(左写真)。しかしカウントは2。大隅さらにトップロープに。田村素早く起き上がると自分もコーナーに。コーナー上の大隅を捕らえるとなんと雪崩式ダブルリストアームサルト!リング上でもう一発正調ダブルリストアームサルトを決めて田村完勝。

田村(12分45秒 ダブルリストアームサルト)大隅

あれだけ押しつつ「逆転」されたことで一部「えー」という声も出ていたが、あの2発をくらっちゃあ返せない。それでも大隅よく追い込んだ、という方が大きいでしょう。


第3試合 宮口知子 vs 本谷香名子

本谷の要望により、本谷が勝てば8/2後楽園大会で福岡に挑戦が決定。しかし「挑戦者決定戦」ではないので宮口が勝っても即挑戦にはならない。いわば宮口は単に本谷にとっての最後の関門でしかない。宮口が先に入場。本谷、上がってくるなり宮口に接近し、挑発(右写真)。まず宮口がコール。大量の赤の紙テープ。ここで本谷が奇襲攻撃。本谷のために用意されたこれまた大量の紙テープ(黄色、ピンク、水色のセット)は次回に持ち越し(?)に。本谷、宮口をコーナーに振って串刺しドロップキックを狙う。宮口これをかわし、ストンピング。ロープに振ってエルボー。宮口ロープに走る。本谷は胴タックルで抱えると後方に倒れ込み(スタンガン)、宮口をトップロープにぶつける。本谷キック。宮口足を取る。しかしこれはフェイントで、本谷は体を回転させるとヒザ十字に。宮口ロープ。本谷低空ドロップキック。本谷の方が先に相手のヒザを狙うとは。「ヒザを狙って来るのなら来てみろ」の意思表示か?本谷はさらに宮口のヒザにストンピング、足にギロチンドロップを落としてレッグロック。しかし宮口はこれをうまく腕十字に切り返す。本谷は上体を起こしてブロックしながらロープをつかむ。両者ブレーク。宮口がロックアップから本谷を首投げ、背中に一発ドロップキックを打ってスリーパーに。本谷フロントフェースロックに切り返す。

本谷が宮口をロープに振ろうとする。宮口はこの動きを逆用し、逆にロープに振るかと見せておいてグラウンドに持ち込んで腕十字に。体勢が崩れるとアームブリーカーからワキ固めに移行。本谷、宮口の首に足を掛けて脱出を図るが、宮口はその足を取って体を回転させ、インディアンデスロックに持って行く。本谷がロープに逃げようとすると、その顔面を捕らえて弓矢固めに。ここでようやく5分が経過。宮口は逆エビから片逆エビに。本谷がロープに難を逃れると宮口は本谷の背中に乗って踏みつける。宮口が本谷をロープに振ってドロップキック。首投げからカバー、即返す本谷。ロープワークから両者もつれてセカンドロープとトップロープの間から顔を出す。場外転落か、と思いきや、ふたりその場で殴り合い。すぐにリング中央に戻り、本谷がエルボー連打。宮口もエルボーで応戦。宮口、本谷をコーナーに振る。本谷コーナー反転ミサイルキック。宮口すぐに立ち上がってイナヅマ、カウントは2。宮口ブラックバスターを狙って肩の上に担ぎ上げる。本谷がエプロンに着地。しかし宮口はトップロープ越しに本谷を引っ張り込んでカチ上げ式のエルボースマッシュ。いい音が響く。ターンバックルに本谷をぶつけた後、トップロープに上がりミサイルキック。宮口バックを取る。本谷サムソンクラッチで丸めようとするが宮口構わずジャーマンでぶっこ抜く。宮口ロープに振ってエルボー狙い。本谷かわしてバックドロップ。宮口担ぎ上げてそのまま後ろに落とす変形フロントスープレックスホールド、カウントは2。宮口トップロープから飛ぶ。本谷は下からドロップキックで迎撃。しかし自分のヒザを痛めてしまった様子。それでも本谷は宮口をドロップキックで場外に出すとトペスイシーダ。10分経過。宮口をリング内に押し上げ、自分はコーナーに上る本谷。後頭部ミサイルキック。もう一度コーナーに上って、今度はダイビングセントーン、カバーは2カウント。ヒザ蹴り、張り手、エルボーの応酬。壮絶な殴り合い(右写真)。

これを制した宮口、本谷を抱え上げ、高速回転からブラックバスターホールド(左写真)、しかしカウントは2。宮口、トップロープからダイビングニードロップ。本谷逃げようとしたようにも見えたが、あっという間に落ちてきた宮口に対処できず、という感じ。最もリスクの少ない技を選んだ宮口の方が上だったか?宮口すかさず垂直落下式ブレーンバスターを狙う。本谷はこれをブロック。本谷、宮口のパンチをかわしてジャーマン、カウントは2。ここで本谷は必殺のフィッシャーマンバスター、これを食らったら終わりとばかりに宮口は抵抗。宮口張り手。本谷ダウン。宮口カバー、本谷下からアームロック。すげえ作戦。かなり絞り上げたが、宮口なんとかロープエスケープ。

本谷がトップロープに上る。宮口待ってましたとばかりに雪崩式ブラックバスター(右写真)。昨日も本谷は実質この技で負けたようなもの。しかし今日はロープが近くノーフォール。宮口再度垂直落下式ブレーンバスターを狙う。本谷、これをDDTに切り返す。しかし宮口はカバーを1カウントでハネ返すと、すぐにまた垂直落下式ブレーンバスター。これは決まった!本谷の首がぐにゃとマットに刺さる。カバー、1-2-3!

宮口(16分23秒 片エビ固め)本谷

宮口が本谷の勢いを止めた。ちょうど長与の「これに勝てば関西との一戦」という最後の関門でデビルが長与を止めたように。ヤマモはその時とは違い、本部席で渋い顔。本谷はダメージのせいかショックのせいかなかなか立ち上がれず。



ここで休憩。休憩後のインフォメーションはブルースターカップ優勝の春山(左写真)。「ごほうび」にオロナミンCは2本。

ヤマモから7/25、7/26、7/31のカードが発表される。第3試合で本谷に勝った宮口は25日の久屋大通大会で天野と次期挑戦者決定戦を闘うことに。また25日、26日の久屋大通大会には「名古屋は尾崎」とばかりに尾崎魔弓がOz勢を引き連れて出戻り参戦。7/31はJWPタッグ選手権リターンマッチ他タッグマッチばかり5試合とのこと。


第4試合 デビル雅美 vs 久住智子

腰を痛めている久住、表情も心なしか暗い。しかし7/31のJWPタッグのリターンマッチを控えて、デビル相手にそんなことも言ってられないのが実情。先に入ってデビルの入場を待つ久住。昨日の浜松大会で、デビルは試合後に髪を解き、まるでスーパーヒールのような形相(もちろんメークはない)でセコンドについていた久住を挑発していた。その流れから考えれば今日は11ヶ月ぶりのスーパーヒール復活が濃厚だが・・・・・・・・かかったデビルの入場テーマは通常通り「QUEEN」。「デビル雅美」で来るのか?しかし「スーパーヒール」だからと言って特別なテーマがかかるのはビッグマッチの時のみ。まだわからん。テーマ曲が進行しても、なかなか姿を現さないデビル。突然、赤コーナー入場口の方でカメラマンの動きが激しくなる。来た!スーパーヒールだ!


スーパーヒール・デビル雅美 vs 久住智子

スーパーヒール・デビルがゆっくりエプロンに立って(左写真)祈りのようなポーズを取ると、久住がそこに突っかけて場外に落とす。久住、すかさずスワンダイブのプランチャを狙うが、足をすべらせたのかジャンプが足りなかったのかロープに足をからめてしまい失敗。すかさずデビルがドクロ杖で久住を殴る。久住リング内に落ちるが、やはり腰が痛そう。

デビル、久住をトップロープに引っ張り上げ(右写真)、ダイビングギロチンを狙う。しかし久住は何とか切り返してボム風にデビルを落とすことに成功。カバーはカウント2。久住キックを連打。バックを取るが、デビル投げさせず。切り返してスリーパー。これで終わりか?久住はロープエスケープ。しかしデビル放さない。両者場外転落、北側でまだ絞め続けている様子。スゴーレフェリーがようやくブレーク。デビルが久住を連れてこちら(南側)にやってくる。

フェンスにぶつけようとするが、久住は身をかわし、デビルの背中から飛びついて逆にスリーパー(左写真)。デビルはこれを自分の体ごとフェンスにぶつかっていって強引に外す。デビルついでに西側のフェンスをゆすって完全に解体してしまう。久住は先に上がり、デビルがエプロンに上がってくるとエルボー。

しかしデビルは慌てずトップロープを利用したネックブリーカー。デビルもリングイン(右写真)。久住突っ込む。デビルスリーパー。グラウンドに持ち込む。スゴーレフェリーがストップの合図。

スーパーヒール・デビル(4分16秒 スリーパーホールド)久住

久住は落ちたのか?起き上がらない。セコンドからうがい用の水の入ったビールビンを奪い取ると久住に水をかけるデビル。ここで福岡が入場ガウン姿で通路に姿を現す。水をかけられても久住、起き上がらない。デビル、久住の髪をつかんで無理矢理起こす。一瞬状況がつかめないような感じの久住(左写真)だったが、意識が戻ると狂ったような声を上げてスーパーヒールに突っかかる。あわてて両者を分けるセコンド陣。福岡はデビルとしばしにらみ合いの後、みずから控室に下がる。ヤマモから経緯説明。もともと福岡の方から札幌での一戦はスーパーヒールで来て欲しい、との要望があり、デビルはそれに対して返事を保留。今日のこの一戦にデビルがスーパーヒールで現れたらそれが「答え」だという風になっていた、そうだ。じゃあ、久住はダシに使われただけかあ。それはちょっと何だなあ。


第5試合 福岡晶&天野理恵子 vs ダイナマイト関西&キューティー鈴木

キューティーさん、お美しい(いや、それだけ)

コマンド・ボリショイの交通事故により、確かにカードからテーマ性は薄れた。しかしそのせいで福岡&天野(このタッグと久住とのタッグのどっちに福岡は比重を置いているのだろうか?)はJWP内最強とも言える「チーム」(デビル&キューティーはそうではないと断言できる)を相手にすることに。ゴング前、どちらからともなく殴り合いが始まる。関西&キューティーが優勢なようだったが、うまく2人を場外に落とす福岡&天野。天野が場外で関西&キューティーを押さえ、福岡がコーナートップからケブラーダ。相変わらず福岡チームは序盤(だけ)の連係が冴える。リングに上がり、関西と福岡で改めて試合開始。関西、福岡をコーナーに振る。福岡コーナーに上る。いつもはサルトモルタルだが、前日にムーンサルトアタックをくらった関西は警戒してか突っ込まない。すると天野が後ろから関西を押す。そこに福岡がボディアタック、関西かわして福岡自爆。キューティーが入り、福岡にダブルでタックル。福岡、キューティーにヒザ十字を決めるが、天野にタッチ。

天野キューティーにアキレス腱固め(左写真)。キューティーは空いた足で天野を蹴って脱出しようとするが天野はそれをさせない。キューティー苦し紛れに天野の爪先にかみつく。それでも放さない天野。関西が入ってサッカーボールキック、ようやくリリース。キューティーかなり痛そう。キューティー、DDTを打って関西にタッチ。関西はミドル、ハイの乱れ打ちからブレーンバスター。関西はサソリ。天野は拳立ちでなんとか自力脱出を図る。福岡もカットには入らない。5回のトライはすべて潰されたが、それでも何とか自力でロープに到達する天野。関西は天野にストンピング、ミドルキックを入れてキューティーにタッチ。キューティーは天野の背中にフットスタンプ。バックドロップをはさんで片逆エビ固め。キューティーリリース。天野、カニばさみから素早く腕ひしぎ十字固め、キューティーロープに。
天野は福岡にタッチ。福岡キューティーにキック連打から浴びせ蹴り。福岡がキャメルクラッチに捕らえ、天野が顔面ドロップキック。福岡はダブルアームからグラウンドで相手の足をはさみこむ固め技(名前なんだっけ?)キューティーはDDTで関西にタッチ。関西は串刺しラリアット。2発目は天野がフライングラリアットで妨害。しかし関西は2人まとめてラリアットで吹っ飛ばす。福岡はコルバタ、さらにウラカン・ラナに行くが関西は途中で止め、キューティーがダイビングネックブリーカーをそこに合わせて合体パワーボム。カバーはカウント2。キューティーフットスタンプ、福岡ジャーマンで天野にタッチ。天野フライングラリアットからハーフハッチ4連発(右写真)4発目でブリッジを決めるが2カウントで返される。天野ワキ固め、キューティーロープエスケープ、10分経過。

天野、キューティーにヒザ十字(左写真)天野ヤクザキックを見せるが福岡に誤爆。関西はエプロンから天野にハイキックを入れ、キューティーとタッチ。関西ラリアット。天野吹っ飛ぶ。しかし立ち上がりフライングラリアット。関西は倒れない。関西のラリアット。天野はまた吹っ飛ぶ。関西もう一発。天野かわし、トップロープ利用の腕ひしぎ十字固めに。関西ロープエスケープ。天野、福岡にタッチ。福岡は腕にドロップキックを打ってダブルアーム(タイガードライバー)の体勢に。関西ブロック。福岡ヒザ蹴り。ハイキックの一発目は空振りするが、2発目は顔面にヒット、関西ダウン。福岡改めてタイガードライバーに。しかし持ち上げることはできない。天野がフライングラリアットを入れて、もう一度トライ。キューティーがダイビングニーでカットに入ろうとするが福岡かわしてキューティーのヒザは関西に誤爆。福岡、このチャンスについにタイガードライバーを成功させる。しかしカウントは2どまり。天野がキューティーを場外に落とす間に福岡は関西にムーンサルトプレス。次はフットスタンプ?と思ったらもう一度プレス、カウントは2。福岡コーナーに上る。ミサイルキック。カバー、カウント2。天野も上ってダブルのダイビングヘッドバット。カバーは、やはり2カウント。福岡が関西を不用意に起こす。関西バックドロップ。しかしカバーには行けない。関西が相当苦しそうだ。15分経過。

天野が関西にフライングラリアット。福岡はその間にコーナーに上りライダーキック!カバーはキューティーがカット。もう一発ライダーキック!しかしまたもキューティーがカット。福岡止めのムーンサルトフットスタンプ!しかしこれはかわされる。最大のチャンスを逃した・・・・キューティーは福岡にドラゴンスープレックス。関西は福岡にハイキックを入れて例のポーズ。そこに天野が後ろから飛びついて後ろ三角固め。キューティーがダイビングフットスタンプでカット。試合権利のある関西と福岡は共にダウン。双方ゆっくり立ち上がる。関西が福岡にバックドロップ、キューティーにタッチ。キューティー福岡にドラゴン、天野がカット。キューティーがコーナーに上る。天野が押さえる。福岡がコーナーに上り雪崩式パワースラムに行くがューティーはこれを潰す。カバーは2で福岡返す。キューティーが福岡をコーナーに乗せる。福岡、上がってくるキューティーをスーパーボムで叩き付けようとするが、空中で切り返される。天野がフットスタンプでカットしようとするが、キューティーかわしまたも福岡に誤爆。キューティーは天野にジャーマン。関西がリングイン。キューティーはコーナーに上る。関西もセカンドロープに。キューティーはその肩の上に立ち、「2階からダイビングフットスタンプ」on 福岡(右写真)。天野が必死にカット。キューティーが福岡をコーナーに乗せ、自分も上がる。後ろから天野が雪崩式腕ひしぎ。福岡がそこにダイビングフットスタンプ。カバーは関西がカット。20分経過。天野が正式リングイン。キューティーに飛びつき首刈り十字固め。キューティーロープに。天野はキューティーを場外に落とす。しかしトペはキューティーにかわされる。福岡はリング下で完全ダウンしており、天野はローンバトルを強いられる。キューティーは天野をリング内に押し上げ、自分はコーナーからダイビングニー。しかし天野かわして、自爆したキューティーにヒザ十字。キューティーはロープに逃げる。天野、エプロンの関西にエルボーを入れて下に落とし、キューティーをニュートラルコーナーに上げ、自分も上がる。しかしリング下を回ってきた関西がエプロンからハイキックで天野を落とす。キューティーはフットスタンプで追撃。ようやく復活した福岡が突っ込むが、関西がカウンターでラリアット。関西は天野をスプラッシュマウンテンの逆の体勢(天野の顔が下向き)で担ぎ上げる。そこにキューティーがヒザを合わせ、関西が投げ捨て、キューティーがカバー、3カウント。

キューティー(22分53秒 エビ固め)天野

セコンドについていた宮口が天野を助け起こそうとするが、天野はその手を振り払う。すでに戦闘態勢、か。

凄い試合の連続だったなあ、今日は。これだけやってるのが一般の人に伝われば客ももう少し増えるのか?それは甘いか?



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