JWP 98.7.26 CBC夏祭り久屋大通大会(第二夜)



昨晩の場所は帰る際に撤去したので、また朝から場所取りに行く。昨日のシステムが浸透したのか午前中からすでに場所取りは始まっており、13時頃には例の柵の内側はほとんど新聞紙やビニールシートで確保されてしまった。

場所を取ってしまうと特に何もすることがないのでそのまま久屋大通公園でぼーっとして過ごす。都会の真ん中の公園でこんなダラダラするのもあんまりないことだよなあ、こいつは貴重な時間だ、という気もするが、やっぱりなんだかもったいないような気もする。しかしやっぱりやることが思い付かないのであった。

今日も18時半から選手愛用品のオークション大会。今日の出品者は久住、福岡、キューティー。久住が「6千円で買った」Tシャツは1万5千円の値が付き、福岡の短パンは「下半身モノ」ということで2万円の高値。そしてキューティーのTシャツも1万5千円に。昨日は何も言ってなかったのに、今日はヤマモが「チャリティー」を強調する。なあんだ。天野に渡ると思ったから金出したんだぞ(なんつって)。


19時2分、入場式開始。今日の大隅の穴埋めは久住(ヤマモは試合前に「久住がジャンケンに負けまして」と言ってたが、本当なのだろうか?)。


第1試合 春山香代子 vs 佐井富子

今日は開始の時点でかなり人が集まっている。口コミ効果なのだろうか?「バトル・アフター・バトル」の方法、意義をしつこいくらいに説明するヤマモ。他会場でもこれも半分でいいから説明した方がいいかもね。負け残りでも勝ち抜き戦でもないってことを。互いの足を取って片足タックルで倒してはトーホールド、相手は蹴って脱出という基本中の基本のムーヴの応酬。中国ほどじゃないけど、第1試合は重要だよな、こういう会場で。春山は体当たりからカバー、佐井はブリッジで返す。春山逆エビから片逆エビ(右写真)、佐井ロープに。春山腰にストンピングを入れて、佐井をロープに振る。佐井は帰ってくるやクロスボディを浴びせて形勢逆転。もう一発クロスボディ、カウントは1のみ。首投げからスリーパー、春山ロープへ。今度は首4の字。ロープ。佐井は春山の頭をターンバックルにぶつけると、コーナーに振って串刺しドロップキック。ボディスラムからカバー、カウントは2。佐井がさらにドロップキックを浴びせようとするが春山も同時に飛んで相討ちに。春山先に立ち上がりパンチ攻撃。ボディシザーズに取る。5分が経過。佐井は切り返し、逆エビに。ロープが近くなると自ら放してキャメルクラッチに。ヤマモ、昨日同様「ザ・シークの得意技ですね。」昨日と違ってどっと反応が。そういうことすると調子に乗っちゃうぞ。佐井リリースしてストンピング。また首投げからボディシザーズ。春山がようやくロープにたどりついた、そのスキを突いて佐井は腕ひしぎに。春山すぐにロープエスケープするが、佐井は一旦ブレークするとまた十字。春山体を起こし、持ち上げてマットに叩きつける。ここで春山が鼻血。何かあったわけでもなさそうだが。春山ロープに振ってショルダースルー、2発目は佐井が回転エビ固めに切り返す。春山、これを反転させて2カウント。バックを取って得意の心中アトミック。佐井はこれを丸め込むが春山は回転を途中で止めてエビ固めに。これもカウント2。春山ボディスラム、ロープに振るが佐井は体を入れ替えて一本背負い。さらに2回投げてカバー、2カウント。10分経過。佐井、セカンドロープからダイビングボディアタック、カウント2。今度はトップロープから、これは春山かわす。春山、ボディスラムで叩き付けるとセカンドロープに上りダイビングプレス(左写真)。春山、カウントを待たずにトップロープに。佐井起き上がり、春山をデッドリードライブで投げる。逆に佐井が上る。春山後ろからつかまえて心中アトミック。エビに固めて2カウント。その場飛びのフライングソーセージで2カウント、セカンドロープからのプレスでまた2カウント。しかしトップロープからのダイビングプレスは返せず3カウント。

春山(12分40秒 体固め)佐井


第2試合 春山香代子 vs 渡辺えりか

握手を交わして両コーナーに別れるが、渡辺が背後からエルボーアタック。コーナーに振って串刺しエルボー。ボディスラムからボディシザーズ。リリースして体当たりの猛攻。ヤマモが「この2人、プライベートでも仲が悪いんです。」と余計な解説。春山は首固めでペースをつかもうとするが、渡辺委細構わずストンピングの嵐。渡辺また体当たりを狙ってロープに飛ばす。春山ドロップキックで返す。逆エビに取る春山(左写真)。さらに片逆エビに移行して締め上げる。渡辺必死にロープに。春山はボディスラムからボディシザーズに。5分経過。渡辺切り返してキャメルクラッチ。ターンバックルに頭をぶつけてからフライングメイヤー、そしてグラウンドヘッドロック。春山ロープへ。渡辺首4の字に取る。春山ロープへ。

渡辺ロープに振って体当たり。春山倒れない。両者ロープに走って体当たり。両者一歩も引かず。また助走付けて体当たり。まさにサンダvsガイラ。4発目で渡辺がエルボーを出し、頭脳的勝利。カバーはカウント2。渡辺腕を取ってアームストレッチ。春山なんとか体勢を崩す。春山コーナーに振って串刺しドロップキック2発。10分経過。春山バックを取って心中アトミック、エビに固めカウント2。春山ロープに振ってのショルダースルー2発からフライングソーセージ、自爆。渡辺エルボードロップ3発、カウント2。春山は胴タックルから回転を付けてスパインバスター、ジャックナイフに固めるがカウント2。セカンドロープからプレス(右写真)、カウントは2。今度はトップロープ、渡辺は足を突き立てる。渡辺ストンピングを入れてロープに振り払腰2連発。2発目は体重乗っている。渡辺「決めるぞー!」と叫んでセカンドロープからダイビングエルボードロップ、片エビに固めて3カウント。

渡辺(13分17秒 片エビ固め)春山



第3試合 デビル雅美&久住智子 vs ダイナマイト関西&キューティー鈴木

昨日は大隅の穴は春山で埋めたが、今日はそういうわけにはいかんな、このカード見ても。

「師弟対決」の久住とキューティーが先発。ロックアップから入るがすぐにキューティーは髪ホイップ。ロープに振ってニーアタック、すぐにDDT。久住の脳天にエルボースタッブを落とし関西に渡す。関西ロープに張り付けてキック、キューティーがカバー、カウント2。関西リングイン。ブレーンバスターからカウント2。ボディスラムからエルボードロップ。またキューティー入る。久住をロープに振るが久住はロープに飛び乗り反転ドロップキック、デビルにタッチ。デビルラリアット。そしてキューティーをリフトアップ(右写真)。観客席に投げ込むふりをしてマットに投げ捨てる。

デビルコーナーに振る。キューティーは反転クロスボディを出すがデビルあっさりかわす。デビル久住を呼び入れてダブルのタックル。久住はキューティーの両足をつかむと、「回すぞー!」と叫んでジャイアントスイング(左写真)、10回転。カバーはカウント2。久住片逆エビ。キューティーロープエスケープ。DDTを打ってようやく関西にタッチ。関西キック5連発。コーナーに振って串刺しラリアット。2発目は久住かわす。そこにデビルが飛び込んでラリアット。ダブルでキックを浴びせ、久住がバックを取る。そこにデビルがラリアットに行くが関西かわし久住に誤爆。関西ラリアット、カウント2。キューティーがリングインし、立ち上がる前の久住の後頭部目掛けてニーアタック。キューティーがフルネルソンに取る。久住ロープエスケープ狙う。関西がエプロンで待ってハイキックを打つが、久住は頭をかがめ、キックはキューティーに誤爆。

久住はキューティーにロコモーションジャーマン、6発目でブリッジ、カウントは2。デビルにタッチ。デビルはパワーボムに行くが、キューティーこれをかわして後ろに回りジャーマン。すかさずトップロープに上がってフットスタンプ、しかしデビルはかわし、キューティーの後頭部にラリアット。デビルはキューティーにパワーボムを打ってトップロープに上がる。しかしローリングセントーンは今日もまた自爆(右写真)。キューティーはこのチャンスにドラゴンスープレックス、久住がカット。キューティー、関西にタッチ。関西ラリアットからデビルにパワーボム狙い。久住がスワンダイブミサイルキックでこれをカット。デビルはカカト落しを放って久住にタッチ。

久住コーナートップからもう一発ミサイルキック。もう一度コーナーに上ってダイブ、今度は関西がキックで迎撃。スプラッシュマウンテンの体勢に担ぎ上げるが久住は回転エビに丸め込む。カウントは2。デビルが入ってラリアット。倒れた関西にキューティーをズン前で投げつけるデビル。さらにそこに久住がダイビングフットスタンプを落とす。しかしその後頭部にキューティーがダイビングニーアタック。関西バックドロップ(左写真)からスプラッシュマウンテンにつないで久住から3カウント。

関西(10分15秒 スプラッシュマウンテン)久住


ここで休憩。なんか凄い人の入りだ。やはりタダつーのは凄いよなあ。


第4試合 福岡晶、久住智子、宮口知子、本谷香名子 vs 尾崎魔弓、天野理恵子、シュガー佐藤、永島千佳世

久々4色揃い踏み(右写真)。久住、やっぱりまだ後頭部を押さえている。最後の2連発は強烈だったもんなあ。15分やそこらの休みではダメージが回復するわけもない。本谷がゴングと同時に突進、しかしOZに捕まってしまう。それでもシュガー1人を引っ張り出し、ブレーンバスターホールド。シュガーは足を取ってストンピング。立ち上がるとエルボー打ち合い。すげえ意地の張り合い。シュガー蹴りを入れて天野を呼び込む。ダブルのキック。本谷はソバットを入れて天野を自軍コーナーに連れ帰る。ロープに振り、4人でラインダンスキック。宮口が押さえ、カウントは2。天野ロープに振られるがフライングラリアットで返す。解説のヤマモ、「これは闘龍門のジュードー・スワ選手も使ってますね。」そりゃまだ浸透してないよ。天野、永島にタッチ。永島は宮口に飛びつき前方回転エビ、2カウント。宮口はDDTを打って福岡にタッチ。福岡は永島をコーナーに投げつけ尾崎を呼び込む。永島福岡に食って掛かる。しかし福岡はまた永島を放り投げて尾崎を挑発。尾崎しぶしぶリングイン。手四つから入る。福岡力比べに勝って尾崎の両手を踏みつけ、腰振りダンス。福岡は尾崎に低空ドロップキック。尾崎エルボー、福岡も打ち返す。福岡バックを取る。久住がそこにドロップキック。久住正式タッチして尾崎にDDT。尾崎もDDTで返す。久住また立ち上がってDDT。尾崎はパワーボム、本谷がカット。

永島が入って久住にワキ固め。さらにロープを使って久住の腕を攻める(左写真)。久住はロープワークを切り返して永島にダブルアーム式背骨折り、本谷にタッチ。本谷はキック一発入れてバッテン投げ(クロスアームサルト)3連発。ブリッジでフォールに行くがカウントは2。本谷セントーン、ローリングセントーン。カウントは2。さらにDDTを打って宮口にタッチ。永島は宮口を捕まえてストーンコールドスタナー、シュガーにタッチ。宮口福岡にタッチ、シュガーは福岡にフェースクラッシャー。先手先手で全然待ってないな、この2人。ひとつ間違うと「バタバタし過ぎ」にもなりかねないが、今んとこうまい具合に行ってるような。尾崎がリングイン、福岡をコーナーに振る。福岡サルト・モルタル。尾崎が突っ込むが福岡はコブラツイストに捕らえる。福岡尾崎を担ぎ上げるが尾崎はウラカン・ラナに丸め込む。トップロープに上がり、ウルトラタイガードロップ、カウント2。福岡もウラカン・ラナに行こうとするがOZの4人に捕まり、4人掛かりのパワーボムを食らう。永島が入る。福岡コーナーに振って側転エルボーに行くが、永島はこれをかわしてコルバタに。しかし永島が突っ込むと福岡はパワースラム、カウント2。久住が入る。永島バック取ってジャーマン。久住もジャーマン打ち返す。カウント2。10分経過。久住スワンダイブを狙うが永島はドロップキックで撃墜。天野がフライングラリアット、永島はトプロープからフットスタンプ。シュガーにタッチ。久住ロープに走ってキック。シュガーその足を捕らえてドラゴンスクリューからヒザ十字。久住エスケープ。シュガーはダイビングエルボーに行くが久住かわす。シュガー裏拳、これもかわしてロコモーションジャーマン3連発。

久住、宮口にタッチ。宮口はシュガーをかついでブラックバスター(右写真)、OZは総出でカット。JWPの4人が各コーナーに上がる。しかし宮口以外の3人はOZに妨害され飛べず。宮口のみダイビングヘッドバットに行くが、これはシュガーかわす。シュガーは永島とダブルドロップキック。シュガー、ブレーンバスターを打って宮口を捕まえたまま天野にタッチ。天野ダイビングラリアット、しかしこれはシュガーに誤爆。これが引き金となって場外乱闘開始。やはり客席が近すぎてやりにうそうではあったが、そこはさすがOZ、狭い場外でも自分のものにしている。天野が本谷を追い込んで、ぐんぐん佐井の家族の辺りに近づいて行く。必死にガードする佐井。リングに戻り、天野とシュガーがダブルのバックドロップ。永島が尾崎とファンタスティックフリップ。もうこの辺りから誰が試合権利持ってんだか不明。天野フライングラリアット、久住がカット。15分経過。天野は宮口に飛びついて首刈り十字固め狙う。宮口振り払う。宮口ロープに走る。OZの誰か(わからん)が足を出す。このスキに天野は飛びつき十字。久住がカット。天野をJWPコーナーに連れ帰り、本谷、福岡、宮口、久住の順にダイビングフットスタンプ。OZまた4人でカット。しかしフットスタンプ4発を立て続けにくらった天野のダメージが大きい。久住と福岡が同じコーナーからダブルのミサイルキック。続いて本谷がセントーン、宮口がクロスアームスープレックス、天野自力で2で返す。

本谷入る。天野飛びつき十字、久住がカット。尾崎にタッチ。尾崎サンダーファイヤーパワーボムの体勢、福岡と宮口がランニングネックブリーカーでカット。今度は本谷がトップロープに上がり、宮口が投げる形のファンタスティックフリップをJWP側が見せる。カウントは2。4人ダイビングヘドバットは今度こそ成功、本谷が尾崎にカバー、天野がカット。本谷は大技フィッシャーマンバスター狙い、尾崎もそう簡単にはくらわない。尾崎着地して裏拳、本谷ブロック。シュガーが入って裏拳、尾崎も裏拳。カバーは福岡らがカット。尾崎が本谷を起こし(左写真)、シュガーに裏拳を打たせるが、これは尾崎に誤爆。本谷尾崎にフィッシャーマンバスター、尾崎からフォールか?しかし永島がカット。尾崎が裏拳を放ち、永島がフィッシャーマンバスター!尾崎はテキーラ・サンライズの体勢。福岡がライダーキックでカットしようとするが、尾崎かわして本谷に誤爆。尾崎フラフラの本谷をサンダーファイヤーパワーボムで余裕のフォール。

尾崎(19分 エビ固め)本谷

勝ち誇るOZアカデミー(右写真)、例によってバンザイ三唱あり。福岡も対抗してバンザイするが、負けたんでは説得力に欠ける。とは言え、両チームまさに総力戦のハイスピードレスリング、見た人は「凄い」「レスラーはデカイばっかりが能じゃない」と思ったに違いない。


帰りの新幹線は名古屋駅21時48分発。OZアカデミーのうち、尾崎、シュガー、永島は同じ新幹線に乗ってた様子。家に帰りついたらもう日付は27日。しかし2日ともいい試合で大満足。



観戦記のINDEXに戻る