8.13 プラム麻里子メモリアルナイト


なんか、いても立ってもいられない気分に襲われ、早めに会場に行く。まだ大田区体育館は開いておらず、体育館前の広場には見知ったファンや、関係者や、レスラーがゾロゾロ。17時30分を回って開場。売店はJWPの他Jd’、IWA(元川)、全女など。それにしても暑い。ロビーでも暑いが中に入るともっと暑い。夏の大田区と言えば4年前の「ボディヒート・トーナメント」1回戦が思い出されるが、あの時のようなハードな闘い、ハードな観戦になるのだろうか?リング上にはプラムのガウン、遺影他数点の写真が飾ってあり、その前には献花台も設置。(右写真

18時30分、開始。まずはセレモニー、遺影を抱えた関西を中心にJWP所属全選手とレフェリーがリングに上がり、他団体選手とJWPのOG(橋本史穂、キャンディー奥津、斎藤澄子、倉垣靖代、能智房代)はリングサイドに整列、ひとりひとり紹介を受ける。関西が選手を代表してあいさつ。その後10カウントゴングでセレモニーは終了。


第1試合 西堀幸恵(IWA)&渡辺えりか vs 佐井富子&春山香代子

大隅の引退、元川(上記の通り会場には来ていたが)の負傷欠場により予定の6人タッグからタッグマッチに変更。ひとりだけ入った西堀にはちょっとやりにくいカードになったか?先発は渡辺と佐井。渡辺は手を高く差し上げて佐井を挑発するが佐井は請け合わない。渡辺パンチからロープに振っての体当たり2回、ターンバックルに頭をぶつけると自軍コーナーに連れ帰る。西堀も入り、ダブルのストンピングからダブルタックル、さらに渡辺のエルボードロップと西堀のギロチンドロップを交互に佐井に連発、渡辺がカバーするがカウントは2。渡辺は逆エビに行くが体勢崩れる。春山が渡辺にストンピングを入れカット。渡辺が西堀にタッチ。佐井をボディスラムで投げようとするが、佐井は抵抗して、スモールパッケージに丸め込む。そして春山にタッチ。西堀は春山にもボディスラムに行こうとするが、春山を上げることができない。春山が逆にボディスラム。西堀はカバーをブリッジですり抜けると自らロープに走ってのドロップキック3発。春山をロープに振るが春山は体当たりで返す。春山が逆エビからキャメルクラッチ、佐井が入って顔を蹴る(左写真)。すると西側2階から大ブーイング。春山体当たり2回からカバー、カウント2。佐井が入り、ドロップキック3連発からカバー、これも2。5分経過。佐井はスリーパー、西堀が脱出するとボディシザーズに移行。西堀これも切り返して、背中にギロチン一発放ってから渡辺にタッチ。渡辺は佐井に串刺しエルボー連発からヘッドロックホイップ。スリーパーに行くが佐井は強引に外してドロップキック3連発、春山にタッチ。渡辺と春山は恒例の体当たり合戦、3度やっても双方倒れず、4度目で渡辺がエルボーでなぎ倒す。西堀入り、春山にレッグロック(?)から逆エビ固め(右写真)。10分経過。佐井がカットに入るが、渡辺がこれをつかまえて同時逆エビ。春山ロープエスケープ。春山は西堀を逆さ押さえ込みで2カウント、佐井にタッチ。西堀ステップオーバートーホールドからコテコテクラッチに行くが、足の極まりが浅い。自らリリース。佐井はロープワークを切り返して逆さ押さえ込み、西堀は逆さ押さえ込みからジャックナイフで2カウント。西堀が佐井をロープに振るが佐井はクロスボディで返す。しかしコーナーからのボディアタックはかわし、渡辺と2人で佐井をロープに振る西堀。佐井またクロスボディ、受け止める2人、春山が後ろから押して潰す。すぐさま2人まとめてフライングソーセージ、佐井が西堀をカバー、カウント2。春山にタッチ。春山が西堀をコーナーに振るが、西堀は得意のコルバタに切り返す。西堀クロスボディ3発からトップロープに上り、ダイビングボディアタック、カウントは2。春山は西堀のパンチをかわし心中アトミックドロップ、2カウント。ロープに振る。西堀鮮やかなウラカン・ラナ、佐井が辛うじてカット。渡辺入り、エルボードロップ、春山かわす。スパインバスターで2カウント。15分経過。佐井が入りダイビングボディアタック、2カウント。春山がダイビングプレスで続く(ノータッチ)が、渡辺は足を出す。佐井はロープに振って一本背負い、2発目はロープをつかんで返ってこない渡辺。エルボー合戦から渡辺がロープに振って払い腰。こちらは2連発で決まる。渡辺ショルダースルー、佐井が飛び越えて回転エビ固め、2カウント。佐井が渡辺を押さえて春山がミサイルキック、佐井に誤爆。渡辺エルボードロップ3発、カバーは春山がカット。西堀がトップロープから佐井にダイビングボディアタック、そのまま春山を場外に連れ出す。渡辺セカンドロープからエルボードロップ、当たりが浅いと見るやトップロープからもう一発、これで3カウント。

渡辺(18分3秒 体固め)佐井

予想外の長期戦だったが、スタミナ的な心配はなかったような。
 


第2試合 田村欣子&タニー・マウス vs 元気美佐恵&遠藤紗矢(ネオレディース)

先発はタニーと遠藤。タニーがいきなりのジャーマン、しかし体勢崩れてノーカウント。すぐに遠藤のリストを取って欧州式エビ固め、これは2カウント。タニーロープに飛ぶ。元気が押さえる。遠藤エルボーを放つが元気に誤爆。田村が入り、遠藤にダブルドロップキック。タニーはヘッドバット3連発、遠藤はスクールボーイで丸め込んで元気にタッチ。元気例によって手を高く挙げる。タニー付き合わず張り手、元気も張り手で返す。ロープに振ってカウンターキック。田村が入り、元気を捕らえてスリーパーから逆波乗り固めに。タニーが元気の顔の前に行き、バカにする。いい攻撃だ(タメイキ)。元気は田村のバックを取ると超高角度アトミックドロップ。2発目は直接マットに叩き付ける。カウントは2。遠藤にタッチ。遠藤はドロップキック、ランニングネックブリーカー。元気がアシストしてのダイビングギロチンでカウント2。逆片エビで田村に悲鳴を上げさせるが田村は何とかロープエスケープ。5分経過。遠藤が田村をコーナーに振る。田村はコーナーに飛び乗り、遠藤を回転エビに。さらにトップロープに上がる。遠藤追う。田村落とす。元気が田村を引きずり落とす。タニーと田村は元気にダブルのブレーンバスターを狙うが遠藤が下から足を引っ張りタニー&田村場外に。そこに元気がプランチャ。リングに戻り、遠藤が田村にダイビングボディアタック、中途半端に当たり、田村がひっくり返してカウント2。タニーにタッチ。遠藤はすぐさまパワースラム、カウント2。遠藤ミサイルキック2連発からダイビングギロチン、タニーかわして変形フィッシャーマン(首は抱えない)、カウント2。元気が入る。田村も入り、タニーとダブルのタニバットやら得意のポーズやら。タニートップロープに上がる。ダイビングヘッドバットを落とすと見せかけて、実は行かない。田村が元気にジャーマン、ここでタニーはダイビングセントーン。田村がダブルリストアームサルトの体勢、元気はブロックして逆にかついで回し、投げ落とす。元気エルボードロップ、田村かわしてラ・マヒストラル、ロープに足がかかる。田村ロープに飛ぶ。元気カウンターキックを入れ、バックドロップ(右写真)でカウント2。またキックに行くが、田村はこれをキャッチしてヒザ十字に。遠藤カット。10分経過。田村カニばさみに行くが崩れる。それでも強引にヒザ十字、当然極まらない。元気立ち上がり、ノド輪落とし2連発、これもカウント2。遠藤にタッチ。田村をコーナーに振る。反転ミサイルキック。田村もう一発ミサイルキック。遠藤を肩車に取ってコーナーからタニーがタニ・ロケット。さらにダブルリストアームサルト、これは元気がカット。田村が遠藤をトップロープに上げる。遠藤は上がってくる田村を落としてダイビングギロチン、カウント2。元気が入り、田村に肩車式バックドロップ、そこにダイビングギロチンを落とすがタニーがカット。遠藤「ドラゴン行くぞー!」と叫んでフルネルソンに取るが、田村はブロックしてストーンコールドスタナーに。田村マヒストラル、カウント2。ダブルリストアームサルト、これも2。元気が入ってバックドロップ。遠藤トップロープに。タニーが妨害。田村も上がって雪崩式ダブルリストアームサルト、これは遠藤が自力で返す。しかし田村は切り札のリバースダブルアームサルト(左写真)、これは返せず3カウント。

田村(14分27秒 リバースダブルリストアームサルト)遠藤


第3試合 山川竜司&本間朋晃 vs 小林源之助&笛田友和(大日本)

入場時、プラムの遺族に一礼してからリングに上がる大日本勢。この試合は「オンリーギブアップ」ルールだが、「途中で3カウントが入った場合には取られた選手を退場させてハンディキャップマッチで続行する」という変則ルールと発表。つまり一人消しておいて、カットを許さない状態というのを作ることもできるわけだ。先発は本間を押さえた山川と笛田。最初はオーソドックスな展開。山川が本間に笛田を渡す。ヘッドバット。すごい音が響く。笛田ドロップキックから源之助にタッチ。源之助にもヘッドバットに行く本間。しかし頭の固さでは源之助の方が上。笛田が入り、本間をロープに振っての腰投げに。しかし本間はこれを逆にコブラツイストに。ガッチリ決まる。山川が入りキャメルクラッチ、本間が顔面にドロップキック。源之助にタッチ。エルボー、ヘッドバットのゴツゴツした展開。笛田がミサイルキック、源之助ダイビングヘッド、笛田ダイビングプレス、さらにスワンダイブサマーソルトドロップ、カバー、カウントは2。山川入り、源之助に浴びせ蹴り、トップロープからのニールキック。本間にタッチ。本間源之助に串刺しエルボー、源之助本間を場外に落としトペ。さらに山川にバックドロップ、フィッシャーマンズスープレックスでカウント2。投げっ放しタイガースープレックス。山川、本間にタッチ。源之助は本間を捕らえ、雪崩式ノド輪の体勢に。本間抵抗するが、結局雪崩式ネックハンギングドロップを決められる。笛田が入り、本間にウラカン・ラナから十字固め。本間ロープ。今度はジャーマンから三角絞め、山川カット。本間ハイキック、笛田ダウン。本間バックドロップ、ツームストン、超長距離ダイビングヘッドバットからフォールに行かずにV1アームロック。笛田が返すとワキ固めに移行、笛田がこれも切り返すと抱え上げてライガーボム、源之助がカット。山川にタッチ。山川雪崩式ブレーンバスター、ダブルアームに取るが源之助がラリアットでカット(上写真)。本間が源之助を場外に落とす。渡辺えりかが源之助に近づくが「どいてろ」と押しのける(漢!)そこに本間の超高速トペコン!その間にリング上では山川がタイガードライバーからサソリ固めで笛田からギブアップを奪う。

山川(11分49秒 サソリ固め)笛田

女子の中に男子1試合、試合前は浮いちゃうんじゃないかと思ったが、そんな心配は大外れな好試合だった。
 


第4試合 藪下めぐみ&坂井澄江 vs ザ・ブラディー&エチセラ(Jd’)

エチセラ、リング上からプラムの遺影に目をやり、すでに涙目。結局プラムからもらった水着を着ての出場という願いはかなわなかったが、その気持ちがあれば十分だと思うぞ。気を取り直してリング中央に進み、坂井に向かって手を差し出すエチセラ。坂井が握り返そうとすると手をパッと上げておちょくる。坂井怒って背中にパンチ、これで試合開始。坂井ロープに振る。エチセラ(というより宮崎)ヒップアタックで返す。さらにロープに振ってもう一発。スワンダイブミサイルキックを打ち込んで場外戦に。リングに戻り、エチセラが坂井をコーナーに振る。坂井はエチセラをホイップして十字に。もう片方の腕も藪下が十字。ブラディーにタッチ。ブラディーかなり腰が痛そう。それでも坂井にキック、サーフボードストレッチ、ボディシザーズ。藪下にタッチ。藪下ブラディーに逆エビ、エチセラがカット。藪下フェースロック、ブラディーかみついて脱出。坂井が入る。エチセラ捕まえる。ブラディーパンチ、エチセラに当たる。今度はエチセラがチェーンパンチ、これもブラディーに誤爆。このスキに坂井はエチセラにバックドロップホールド、セコンドのファングがカット。エチセラはダイビングプレス、カウント2。2回転エビ固めは失敗するが、再度回転エビに、これもカウント2。坂井はエチセラにヒザ十字、ブラディーカット。この辺りからファングの介入が激しくなる。しかしエチセラは今日は反則控え気味。ブラディーもそれを黙認。藪下が入りヒザ十字に行くが、エチセラ立ち上がり、フィッシャーマンズスープレックス、2カウント。藪下飛びつき腕十字、エチセラロープに。坂井がダイビングヘッド、藪下がダイビングプレスと畳み掛ける。これもカウント2。藪下ジャーマン、これも2。藪下肩車、エチセラ着地してレッグロールクラッチに行くがカウント2。藪下エチセラのバックを取り、腕を股下から通してロックするスープレックス。これで3カウント。

藪下(10分16秒 変形スープレックスホールド)エチセラ

最後の、ライガースープレックス? 負けたエチセラ、また涙。ブラディーに抱えられるようにして遺族の前に立ち、あいさつ。それにしてもなんでこの試合の写真を撮り忘れたのだろう?


第5試合 豊田真奈美&前川久美子 vs 中西百重&高橋奈苗(全女)

前川がローキックを中西の足にバシバシ入れていく。奈苗にタッチ。奈苗デカい。体力じゃ遜色なし、だ。中西は体では劣るが、その分動きでカバー。実際指示を出しているのは中西の方。中西が前川を4の字に捕らえ、奈苗にプレスするように指示。奈苗飛ぶ。今度は奈苗が前川を4の字に捕らえ、中西がプレス。前川はキックで形勢逆転すると中西に4の字、豊田がプレスしてお返し。豊田が中西をコーナーに振る。中西三角飛びクロスボディ。逆に豊田をコーナーに。豊田反転ミサイルキック。さらにもう一発。中西顔面で受ける。奈苗入り、豊田にキャメルクラッチ、中西その顔面にドロップキック。前川入りキック、奈苗体当たりで吹っ飛ばす。前川カカト落とし、浅い。もう一発、奈苗はかわしてスクールボーイ、2カウント。中西入る。前川スピンキック。ロープに振る。中西は旋回式ボディアタック。コーナーに振られるとムーンサルトアタック。前川突っ込んでくるところにトラースキックからカバー、2カウント。10分経過。奈苗が豊田と前川を場外で押さえる。中西三角飛びプランチャ、続いて奈苗も飛ぶが豊田と前川はかわして、逆に豊田がスワンダイブプランチャ。リングに戻って豊田がムーンサルトプレス、中西かわして奈苗がジャーマン、中西がジャックナイフで押さえるがカウント2。豊田がサイクロンに行くが中西はこれをブロックしてドラゴンスープレックス、カウント2。奈苗入る。豊田クロスアームスープレックス、カウント2。ムーンサルトプレス、今度はヒット、しかしカウント2。前川が入り二段蹴り。前川上る。奈苗は追って雪崩式ブレーンバスター。奈苗が前川を肩車、そこに中西がムーンサルトアタック。これは当たり浅い。奈苗がコーナープレス、カウント2。ここまで攻めさせて前川はキックで逆転、最後はカカト落しで3カウント。

前川(11分40秒 体固め)高橋


第6試合 福岡晶、本谷香名子、矢樹広弓(フリー)vs 宮口知子、久住智子、天野理恵子

休憩なしでセミファイナルに。宮口、久住、天野の3人は水着の上からプラムのTシャツを着て入場。。先発は天野と本谷(左写真)。ロックアップでスタート、天野ロープに詰めてハイキック。ロープに振ってホイップ。本谷もアームホイップで返す。本谷ドロップキック、天野かわす。宮口が入り、ダブルのキックからダブルのビクトル投げ。久住にタッチ。久住はクロスボディから首4の字。本谷切り返してキャメルクラッチ。矢樹がノータッチで入り、久住の顔面に足乗せる。矢樹正式にタッチを受け、一本背負いから十字固め、天野がカット。久住はDDTを放って宮口にタッチ。宮口矢樹にイナヅマ2連発。カバーに行くがロープに近い。宮口がバックドロップに行こうとするが、矢樹は前方回転で丸め込み、上になったところで福岡にタッチ。福岡はロープに飛んでのキック連発から「フワリ」浴びせ蹴り。宮口をキャメルクラッチに取る(下写真)と、そこに矢樹と本谷が左右から顔面にドロップキック。福岡は宮口をロープに振ってヒザを入れ、本谷にタッチ。本谷はドロップキックからバッテン投げ、カウント2。宮口はコーナーに本谷を振ると串刺しニーアタック。天野にタッチ。天野フライングラリアット3連発。調子よさげ。本谷を逆エビに。5分経過。本谷ロープエスケープ。本谷バックドロップ。矢樹がタッチ要請。本谷、矢樹にタッチ。さて、見物だ。矢樹いきなりマウントポジションから十字狙い、天野も極めさせない。すぐに上に乗る。しかし矢樹はガードポジション。簡単に天野をひっくり返す。今度は天野がガードポジション、矢樹はパスしてマウント。天野逃げる。矢樹が変形の三角絞めに捕らえる。この勝負、矢樹の勝ち。矢樹、福岡にタッチ。天野くやしそう。福岡と矢樹、天野をロープに振ってダブルドロップキック。天野はフライングラリアットを福岡に入れて久住にタッチ。久住福岡をコーナーに振る。福岡サルトモルタル。福岡コーナーに駆け上がりミサイルキック。久住かわす。天野入ってフライングラリアット。久住もコーナーに振っての串刺しラリアット。2人で肩車式バックドロップ。福岡は久住にキックを打って本谷にタッチ。本谷は飛びつき前方回転エビ固め、カウント2。すかさずセントーン、サマーソルトドロップ2発、セントーンローリングセントーン(左写真)の得意のコース。久住はダブルアーム式背骨折り2発で反撃。ストンピングを入れて宮口にタッチ。宮口、本谷の背中にヒザを入れる。本谷ローリングセントーンを打って矢樹にタッチ。矢樹突っ込む。宮口はカウンターのキチンシンク。矢樹は十字固めに。宮口ロープ。宮口矢樹を抱え上げブラックバスター、カウントは2。天野にタッチ。天野が足を取りに行くが矢樹逆にヒザ十字に。天野ロープ。10分経過。天野ビクトル投げ、決まらず。天野キックを入れて、ロープ利用の十字固め、これは入った!矢樹必死にロープに。矢樹、腕を押さえながらもランセットアーチに。天野食わない。矢樹一本背負いをはさんで再度ランセットアーチ、これは決まる。福岡にタッチ。福岡ムーンサルト、かわされる。宮口プレス、福岡足を出す。福岡チームドロップキックで若手3人を外に出す。まずは本谷が3人目掛けてプランチャ。続いて矢樹がコーナーに上る。プランチャスイシーダ。最後は福岡がコーナーからケブラーダ(右写真)、見事にヒット。リングに戻り、矢樹と本谷がコーナーからダブルのミサイルキック、福岡もムーンサルトプレス、カウントは2。久住が入り、矢樹にロコモーションジャーマン(下写真)。矢樹は3発目をエビ固めに切り返す。しかし久住は再びジャーマン、カウント2。矢樹はミサイルキックで反撃、久住をコーナーに上げる。ビクトリースタードロップ行くか?と思ったが、ここは矢樹が雪崩式一本背負いから十字固めに。天野がカット。本谷にタッチ。久住も宮口にタッチ。宮口強烈なエルボースマッシュ。久住はスワンダイブのボディシザーズドロップ、宮口がカバー、カウント2。15分経過。宮口トップロープに。本谷追う。久住後から引っこ抜くようなジャーマン。天野、久住もコーナーに上るが、3人合わせて飛ぶ頃には本谷起き上がっており、3人自爆。しかし宮口はメゲずにエルボースマッシュ。ジャーマン、矢樹と福岡がカット。宮口が本谷をコーナーに上げる。自分も上るが福岡が後ろから肩車に。そこに本谷はミサイルキック。さらにダイビングセントーン、久住カット。本谷トップロープに。天野が上り雪崩式ハーフハッチ。宮口クロスアームスープレックス、矢樹がカット。宮口垂直落下式ブレーンバスターの体勢、本谷DDTに切り返す。宮口は強烈なエルボースマッシュを入れて再度垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。しかしこれは持ち上げる前に矢樹がミサイルキックでカット(右下写真)。本谷ラ・マヒストラル、カウントは2。福岡、矢樹がリング内に入り、久住と天野を蹴散らすと宮口に3人がかりのタイガードライバー。このへんひーちゃん’S的動きだ。本谷がカバーに行くが久住がカット。福岡が久住を押さえ、矢樹が天野を押さえる間に、本谷が宮口からフィッシャーマンバスター(左下写真)で文句なしの3カウント。

本谷(18分15秒 体固め)宮口



第7試合 デビル雅美&尾崎魔弓 vs ダイナマイト関西&キューティー鈴木

やはり休憩はなしでメインに突入。4人が同時にプラムのテーマで入場。尾崎は関西、キューティーとは握手しない。デビルがひとりで握手(右写真)。


先発は尾崎と関西。力比べは関西の勝ち。力で押さえつけるとすぐに首を取ってブレーンバスター。頭にエルボースタッブを入れて背中にキック、キューティー入ってダブルのタックル。キューティー走り込んでニーアタック。キューティーがロープに尾崎を張りつけ、関西がエプロンからキック。尾崎はデビルにタッチ。デビルいきなりキューティーにパワーボム。2発目はエビに切り返すキューティー、関西にタッチ。デビルにキック。走ってラリアットに行くがデビルと壮絶な相討ち。尾崎入る。関西がコーナーに振って突っ込む。尾崎足を出して関西を止め、スイングDDT。関西ラリアット、尾崎かわしてワキ固めに(左写真)。関西ロープエスケープ。尾崎パンチ、関西かわしてバックドロップ。カウントは2。キューティーがダイビングフトスタンプを打つが、尾崎かわして早くも裏拳。5分経過。


尾崎キューティーをパワーボムで持ち上げる。キューティーは尾崎を丸め込む。尾崎もエビに切り返して2カウントの応酬。デビルにタッチ。デビルラリアットに行く。キューティーかわす。関西がエプロンからハイキック。倒れたデビルにキューティーがニーアタック。デビルはキューティーを捕らえズン前。尾崎ローリングセントーン。デビルも続くが、これは毎度のように自爆(右写真)。キューティーだるまジャーマン、カウント2。関西が入ってキック連打、デビルはダウン。デビルをスプラッシュに行こうとするが、尾崎がカット。関西はデビル、尾崎を場外に落とすとキューティーをスプラッシュ風に担ぎ上げる。キューティーはそこからトップロープに乗ってプランチャスイシーダ。場外戦、フェンス攻撃応酬。ラリアット相討ち。尾崎は関西にDDT。デビルはカカト落とし。キューティーに尾崎が裏拳。キューティーはジャーマンでお返し。レフェリーのカウント進む。デビルが18、関西が19でようやくリング復帰。
デビルトップロープに上がる。関西にローリングセントーン、今度はヒット(左写真)。しかしカウントは2。10分経過。

デビルがトップロープに上る。キューティーが押さえる。関西キック。関西下から押し上げるようにしてスプラッシュマウンテンの体勢に(右写真)。一回転させてから落下!尾崎がカット。
尾崎裏拳連打。デビルは関西を捕らえてスリーパー(左写真)これで決まるか?いやロープ。尾崎タッチ。テキーラサンライズの体勢。関西ブロック。尾崎裏拳。もう一発。もう一発。回転して一発。さらに連打。関西ダウン。カバー、カウントは2。再度テキーラの体勢、関西またブロック。裏拳をかわして関西バックドロップ。スプラッシュは尾崎がエビに丸め込んでカウント2。しかし倒れた尾崎にキューティーがダイビングフットスタンプ。正式タッチしてからもう一発。カウントは2。キューティージャーマン。キューティートップロープを狙う。デビルはカメラマンを蹴飛ばしてエプロンを走りラリアット。尾崎がキューティーにジャーマン。

尾崎裏拳を打ち込んでトップロープに上る。関西キック。キューティー尾崎を雪崩式ボム。関西がキューティーをスプラッシュマウンテンで尾崎に叩き付ける。カウントは2。関西がデビルを押え込む間にキューティーがトップロープからダイビングニー(右写真)。しかしデビルが足を伸ばしてフォールをカット。15分経過。デビルラリアット。尾崎ライガーボム。関西カット。

デビルが関西を場外に出す。尾崎裏拳、デビルパワーボム。尾崎がトップロープに上がる。デビルも中から上がる。何をするのか?デビルが雪崩式ノーザンのような感じで尾崎を放り投げる(左写真)。尾崎キューティーの上に落下、そのまま片エビに固め、3カウント。

尾崎(16分16秒 片エビ固め)キューティー

リング下でボリショイが持っていたプラムのガウンを高々と差し上げて勝利を誇る尾崎とデビル。デビルはガウンを抱きしめる。尾崎はそのガウンを倒れたままのキューティーにかけてやる。キューティー、ダメージからではなく、立ち上がることができない。

ようやく立ち上がったキューティー、四方に礼。デビルがプラムの遺影を差し上げる。ここで千葉リングアナが渾身の「123パウンド〜、プラム〜麻里子〜!」のコール。4人でプラムの遺族にあいさつ。そして98年の追悼興行が終わった。


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