アルシオン・トーナメントSKY(その1)



12時ちょうどに入ると、文句なしの超満員。リングアナから「紙テープ禁止」の通達。進行を少しでも早くするためだろうか?
12時7分、「CAZAIからあいさつ」ということで、4人が自分らの曲に乗って、南側観客席から客を煽りながら登場。曲は、JWPの3人のよりは全然いいなあ。でもこういうのって、曲の善し悪しじゃないしね。


アルシオンXゾーン
府川唯未&玉田凛映 vs 下田美馬&三田英津子(フリー)

なんかおごそこな音楽と共に「Xゾーン」の開始が告げられる。まあ、どういう言い方をしても「今はやりの第0試合」なんだけど。まずラスカチョ入場。予想外に歓迎ムード。ということはこの超満員の客はラスカチョ目当て、あるいは「面白いもの」目当てだったか?だとしたら組んだ会社の勝ちだね、選手やファンが何と言おうと。
府川がはやるが、それを押さえて玉田が先発。一方のラスカチョは三田。いつものように見たが背の高さを誇示して高く手を上げる。玉田はそれに付き合うようにみせかけていきなりヒザに低空ドロップキック。ロープに振る。三田切り返してブレイジングチョップに行くが玉田はかわしてまた低空ドロップキック。コーナーに振る。三田切り返す。玉田反転ミサイルキック。

府川にタッチ。手四つから三田はコーナーに詰めてエルボー。対角線に振る。府川切り返して張り手。玉田も入ってダブルドロップキック狙うが三田は軽く受け流して府川を捕らえると髪ホイップ2発。三田は府川をロープに固定して客を煽る(右写真)。しかしここでも声援の方が多かったような。下田にタッチ。下田背中にチョップ、ストンピング。府川が立ち上がってくると下田張り手。首を取って首投げからスリーパーに。府川切り返せない。

下田ボディスラムから逆エビに。府川コークスクリューで返そうとするが力で押しきられてしまう。府川さらに下から足を取ろうと試みるが下田はかみついてこれを阻止。下田リリースしてロープで目をこする。ここでようやくブーイングが聞かれる。三田にタッチ。三田はパイルドライバーからカバー、2カウント。5分経過。三田も逆エビ狙い、府川切り返そうとするができず(左写真)。リリースして、アトミックドロップ風に持ち上げて、そのまま投げ落としカバー、2カウント。府川足首取りに行くが三田はかみつきで阻止。下田にタッチ。ロープに振る。府川切り返してパンチ、下田かわしてバック取る。しかしこれは誘いで、府川うまくビクトル投げを決める。下田ロープ。府川は玉田にタッチ。

玉田足にストンピング、ギロチンドロップ、ドロップキックと集中攻撃。ロープに走って低空ドロップキックから4の字固め。そこに府川がコーナーからダイビングプレス。下田は回転して三田にタッチ。これで逃げれるというところが圧倒的な体格差か。三田は玉田にハイアングルのボディスラム。コーナーに振る。玉田反転ミサイルキック行くが三田は叩き落とす。玉田低空ドロップキックからダイビングフットスタンプに行くがかわされる。さらにそこに下田ミサイルキック。三田は玉田をコーナーに上げるとコーナー2段目から雪崩式肩車バックドロップ(右写真)、カウント2。パワーボム狙いはうまく着地、張り手とエルボーの打ち合いから玉田は首を取ってスイングDDT。10分経過。

玉田ミサイルキック2連発(左写真)、カウント2。フルネルソンに行くが投げることはできす。ロープに走ってウラカン、三田はパワーボムに切り返す。カウント2。三田が担ぎ上げる。玉田は回転エビに、カウント2。三田再度、今度はデスバレー風に担ぐ。玉田はこれも回転エビに、これも2。三田ブレイジングチョップ打って下田にタッチ。

下田オースイスープレックス狙うが玉田ブロック。下田ボディスラムからカバー、カウント2。玉田エルボー打ち込んでジャーマン(右写真)、下田1で返す。玉田フルネルソン、下田体を沈めて下からキック。三田入ってブレイジングチョップ、下田カカト落とし、カウント2。下田ヘッドロック、玉田コーナーに振って突進、下田トラースキック。府川が入るが下田蹴散らす。

下田が玉田をコーナーに上げてデスレイクドライブ狙う。府川が下田をバックドロップで投げ落とす。玉田起き上がったところにミサイルキック。再度コーナーに上がりダイビングフットスタンプ(左写真)、カウント2。玉田ロープに飛ぶ、下田捕まえてタイガードライバー、カウント2。

下田ラリアット、玉田かわしてついにドラゴンスープレックスを決めるがカウントは2。玉田は府川にタッチ。府川フィッシャーマンズスープレックス狙うが下田はパンチでブロック。さらに走って顔面キック。下田ブレーンバスター狙い、府川ワキ固めに。下田切り返す、府川さらに切り返してジャーマン。玉田入ってダブルで振る。下田は2人まとめてランニングネックブリーカードロップ。

下田が2人を場外に落とし、トペ・コン・ヒーロ(左写真)。三田もトペで続く。

府川をリングに戻して三田が雪崩式肩車バックドロップ、そこに下田がダイビングボディプレス(右写真)、カウント2。15分経過。

下田オースイスープレックス狙う、府川切り返してバックドロップホールド(左写真)、2で返されるとすぐワキ固めに。下田ロープ。府川一本背負い、下田はスリーパーに切って取る、府川チンクラッシャーで脱出。府川顔面キック連打。下田はパンチで返す。下田ロープに振る。府川切り返してフェースクラッシャー。

下田ロープワークからバック取るとオースイスープレックス(右写真)、カウント2。三田入ってパワーボム狙い、玉田が背後からスライディングキックで阻止。

府川十字狙うが極められない。三田持ち上げて落とす。府川それを利用して三角絞めに(左写真)。三田ロープ。府川コーナーに上る。下田捕まえてリングに投げ落とす。府川はめげずに三田に飛びつき十字固め、三田ロープ。府川ロープに振る。三田ブレイジングチョップ。

三田雪崩式肩車バックドロップ、府川空中で腕を取り、着地と同時に十字に。下田がカット。村山レフェリー「アルシオンでカットは禁止」と注意。しかし注意ですむんだったらこれからもやるよなあ。三田パワーボム、カウント2。玉田がミサイルキックで助けようとするが府川に誤爆。三田デスバレーに担ぐ、下田が玉田を押えに行く、しかし府川はビクトル十字に(右写真)、三田ロープに。20分経過。

下田と玉田は場外に。府川はコーナーからティヘラ(左写真)で三田を丸め込む、カウントは2。

府川が立ち上がったところに下田が入ってカカト落とし。三田デスバレーボム、しかしカウント2で引き起こす。念には念を入れもう一発デスバレーボム(右写真)、これで3カウント。

三田(21分23秒 体固め)府川

下田マイク「タマフカぁ、なかなかやるじゃねーか。痛かったぞ、腕。アルシオンでの成果見せたな。でもアタシたちはWWWAタッグチャンピオン。お前らとはこれでおしまい。
三田「今日は物足りないなぁ。アルシオンで他にやりたい奴いねぇのか?アジャさん、聞いた話では大田区とったらしいですね。面白いこと考えてくださいよ。」

アジャ「ゴチャゴチャうるせーな。なんならアタシがやってやろうか!」立ち上がる。

大向が「アジャさん、いつもおいしいとこばかり持ってかないでくださいよ。(リングに上がり)悪いけど、勝ち逃げは許さないよ。」

三田「お前、身長と態度だけはでかいね。」

大向「私がやります。タッグのパートナーは自分の試合の後に発表します。」

ラスカチョがからむとみーんな「クサい芝居」に見えて仕方ないや。アジャも「長与のなりそこない」だし。


ここでようやくトーナメントSKYが開幕。「スカイ・ハイ」が流れて選手入場、というのはちょっと陳腐。メキシコと日本の国旗を持った「SKYガールズ」を先頭に、トーナメント参加8選手、補欠戦参加2選手が南側観客席から入場。秋野美佳のリングネームは「AKINO」になったらしい(今日だけ?)。客はどう反応してよいかわからず。メキシコ、ついで日本の国歌演奏。メキシコ国家ってこんな短かったかな?選手を代表して藤田愛があいさつ。選手退場。すでに時刻は1時。


トーナメントSKY補欠戦
プリンセサ・スヘイ vs ラ・ギャラクティカ2000

腕の取り合いからスタート。ブレークで拍手起きるが、ルチャルチャのお約束(適当に動いて、タイミング合わせてポーズ)で毎度毎度拍手するのもどうだろう?中には序盤から凄い動きする人もいるけどね。スヘイが2000をホイップで場外に落とす。セカンドロープからひねりを加えたトペコン。リングに戻りスヘイがヘッドシザーズからフォール。なんかすでに両者とも動きが鈍い。2000ロープに振ってヌカドーラから裏4の字、スヘイロープ。2000ブレーンバスター狙い、スヘイ首固め、2000切り返す、2でキックアウト。

スヘイウラカン・ラナ、カウント2。2000はラ・マヒストラル、これも2。2000はスヘイをコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスター、カウント2。2000さらにブレーンバスター、スヘイ背後に着地して回転足折り固め、カウント2。コーナー上ってウルトラタイガードロップ、ミサイルキック(右写真)、カウント2。スヘイウラカン・ラナ風に飛びついて途中でひねっての回転エビ、カウント3。

スヘイ(5分12秒 回転エビ固め)ギャラクティカ2000
※スヘイが負傷者が出た場合の補欠に。


トーナメントSKY1回戦第1試合
タイガードリーム vs 浜田文子

ロックアップでスタート、文子ロープに振る。タイガーの突進をリープフロッグで返し、さらに飛びついてきたタイガーを弾き飛ばす。タイガー着地に失敗。タイガーソバット。文子スピンキックでお返し。腕の取り合い、タイガーはスピニニングレッグシザーズに。会場から「ほぉ」という声。あんまりタイガードリーム見たことない客が多いのか?タイガー裏アキレス腱固め、文子ロープ。文子カニばさみで倒し足を取る。タイガーブレークしてヘッドシザーズ。文子が回しているのかと思いきやタイガーが反動を付けて文子を場外に飛ばす。ロープくぐりフェイントでポーズを取ってるスキに文子がスワンダイブで何か狙ったが失敗してスワンダイブリングインになる。ちょっと「・・・」なムード。

文子足取ってインディアンデスロック。ロープに振ってドロップキック、タイガー落ちる。文子ラ・ケブラーダ(右写真)。リングに戻り、文子はボディスラム。トップロープに飛び乗ってひねりを加えたムーンサルト、タイガーかわす。

タイガーバック取ってジャーマンスープレックス(左写真)、カウント2。

タイガーボディスラムからダイビングヘッドバット。さらにムーンサルトプレス(右写真)、カウント2。

タイガー「終わり!」と宣言してタイガースープレックス(左写真)、しかし文子は3ぎりぎりで返す。5分経過。

タイガーコーナーに上る。文子起き上がると下から掌底入れてアイコノクラズム(右写真)。タイガーの動きが止まる。

文子ロープに振ってのカニばさみからラ・アヤキータ、タイガーギブアップ。

浜田(5分44秒 ラ・アヤキータ)タイガー

トーナメント1回戦の速攻勝負とはいえ、タイガーが5分で負けとは・・・。


トーナメントSKY1回戦第1試合
マリー・アパッチェ vs リンダ・スター

ロックアップからリンダが足をすくう。双方側転、トンボなど身軽なところを見せる。リンダがマリーの肩の上に乗った反動でホイップ、マリーは場外転落。

リンダはコーナーから横高速回転式のプランチャ(左写真)。リングに戻りキックからロープに走ってカサドーラ、マリー2で返す。

マリー風車式バックブリーカー2発打ってリバースゴリースペシャル(右写真)に。リンダエビに丸める、カウント2。リンダロープに飛び乗って反転ドロップキック、カバー、カウント2。リンダウラカン・ラナ、マリーキャッチしてパワーボム、カウント2。

マリードロップキックでリンダを場外に落とすとトペ・スイシーダ(左写真)。

さらにラ・ケブラーダで追撃(右写真)。リングに戻ってパワーボムに行くが、これはリンダがウラカン・ラナで丸め込む、カウント2。リンダはマリーをコーナーに上げて雪崩式フランケン、カウント2。

もう一度上げる。マリー落としてミサイルキック。パワーボムで叩き付けてコーナーからキャノンボール。カウント1で引き起こすとみちドラ(左写真)、3カウント。

マリー(5分33秒 片エビ固め)リンダ

今日のみちドラのフォームはしっかりしてたから文句はない。リンダもいいんじゃなかな?


トーナメントSKY1回戦第1試合
ガミ・メタル vs AKINO

ガミ、AKINOがリングに背を向けてジャンプなど準備運動してるとそれに合わせて動く。ゴングがなってAKINOが振り向くとすぐ首固め(右写真)、会場爆笑だがカウントは2。惜しい。ガミロープに振る。AKINOタックル。AKINOドロップキックで場外に落としてトペ、ガミはイスで迎撃。ガミリングに戻って怪しいポーズ。

ガミロープに振る。AKINO切り返す。ガミスライディングでかわす。AKINO飛びついてウラカン・ラナ、カウント2.9??村山の手、付いたぞ。AKINOコーナー振って突進、ガミトラースキックを入れるとムーンサルトアタック(左写真)、カウント2。ガミドラゴンスリーパー、AKINOなんとかロープエスケープ。

ガミ目突きからフェースクラッシャー、AKINO場外転落。ガミ「飛ぶぞー!」と叫ぶがロープを越えて降りるだけ。AKINO逆にリングに。AKINO三角飛びプランチャ(右写真)。リングに戻してミサイルキック3、連発カウント2。5分経過。AKINO三角飛び狙う、ガミロープに浴びせ蹴り(?)入れて落とす。AKINOカサドーラ、ガミキャッチしてフェースイレイザー、カウント2。ガミネックハンギングボムからムーンサルトプレス、カウント2。

ガミAKINOを上げる。AKINOガミを突き落としてウルトラ・ウラカン・ラナ狙い、ガミ途中で止めて逆エビ、さらに逆片エビに(左写真)。AKINOエスケープ。AKINOモンキーマジックホールド、カウント2でガミ切り返す。AKINO三角飛びボディアタック。AKINO突っ込む。ガミハネ上げる。AKINOコーナーを蹴ってドラゴンズ・レイ、3カウント。

AKINO(8分 ドラゴンズ・レイ)ガミ

この「秘技」があったか、という感じ。乱発しないから効果大。2人で握手してるとAKINOのテーマが途中で止まる。2人、本部席まで降りて小山リングアナに目突き。小山「音響トラブル」と説明。


トーナメントSKY1回戦第1試合
チャパリータASARI(ネオレディース)vs 藤田愛

ゴングが鳴ると互いに側転を見せ合う。んがー、2人とも体操出身でフォームがきれいなのは知ってるから「試合」をやってくれよ。藤田さらになんか見せようとコーナー上る。ASARI落とす。ASARIコーナー振る。藤田切り返し側転ショルダーアタックに行こうとするがASARIはキック。ASARIコーナー振ってロンダートカンガルーキック。藤田場外に逃げる。ASARIラ・ケブラーダ。リングに戻り、ASARIさらにコーナーに。藤田場外に落としてプランチャスイシーダ(右写真)。リングに戻ってボディアタック、カウント2。

藤田スリーパー、ASARIロープ。藤田ロープに振る。ASARIカサドーラホイップで返す。藤田もカサドーラ、カウント2。藤田ヘッドシザーズホイップ、コーナー振って突っ込む、ASARIかわす。藤田コーナーの簿って飛び降りた勢いでASARIをホイップ、ASARI場外へ。藤田コーナーからのラ・ケブラーダ(左写真)。

リングに戻ってボディスラムからファイヤーバードスプラッシュ、ASARIかわす。藤田うまく着地するが、ASARIはコルバタで転がしてノーザンライトスープレックス(右写真)、カウント2。5分経過。

ASARIフィッシャーマンズスープレックス、カウント2。ボディスラム、藤田丸め込む、カウント2。藤田ラ・マヒストラル、これも2。ASARIジャンピングニーアタック。ASARIムーンサルト、藤田これを自爆させると逆にムーンサルト(左写真)、カウント2。

しかしASARIは藤田のファイヤーバードスプラッシュを自爆させるとボディスラムからスカイツイスタープレス(右写真)、3カウント。

ASARI(7分13秒 体固め)藤田



その2へ

その他の観戦記のINDEXへ