あの旗揚げ戦を「よかった」と思う人は読まない方がよいかと思います。

アルシオン 2.18 旗揚げ戦 後楽園ホール



開始が19時というのに開場は17時30分というから、きっと何かあるのだろうと思って早目に行くと、結局開場は17時45分。売店を見ても売ってるのはスタッフのみで、休憩時間の「2ショット写真」(今日は吉田と奥津)の受付はしていても、選手の姿はない。ロビーを見てると、すでに「選手と行くツアー」が決定しているようだ。参加選手は玉田、府川、大向。場所はロスだったかな?結局パンフレットのみ買って席に着く。何しに早く来たんだろう?勝手に勘違いした自分が悪いんだが・・・

客席から見ても、記者、レスラーなど「業界人」の姿が多い。それだけ注目の旗揚げ戦ということか。私が気づいただけでも、GAEA杉山代表、KAORU、山田敏代、Jd'卯木代表、バトラーツ石川社長、島田レフェリー、元JWPのさぶろう、そしてネオレの元気、椎名、田村、タニー・・・・

コーナーポストには王冠のような飾り(入場式後にはセコンドが外した)、リング上にはスモーク。ちょっと悪い予感。

19:00ちょうどに暗転。さすが生中継。私が座っていた位置が南A列の東寄りだったため、東通路に置いてあったスピーカーがうるさい。なんだかよくわからん英語のアナウンス。まるでJd’の旗揚げ戦・・・そして入場式。浜田文子、キャンディー奥津(この名前です)、府川唯未、大向美智子、玉田凛映、二上美紀子、「チームリーダー」吉田万里子、ジェシー・ベネット、レジー・ベネットの順で観客席からリングへ。全員が「ストリート・カジュアル」ってんですかねえ。「BAD BOY JAPAN」提供の服。とてもプロレスラーには見えません。全員揃ったところで礼。

そして取締役アジャ・コングがあいさつ。「本日はアルシオン旗揚げ戦にご来場いただき、ありがとうございます。選手達は長い間の空白期間を越えての試合だけに緊張と興奮を隠せずにいます。私たちは、女子プロレス、女子格闘技の明日を見つめて戦っていきます。歴史の証人となるべくここに集まったみなさん、目ン玉見開いて楽しんでいってください。」

沖田リングアナから「対戦カードは入場の際に発表されます」とアナウンス。この期に及んでまだ隠すかな?よっぽどの隠し玉でも?

続いてルール説明「シングルマッチは15分1本勝負、タッグマッチは30分1本勝負で行われます!」ほう、タッグもあるのか。「勝敗はフォール、ギブアップ、KO、レフェリーストップ、ドクターストップによって決まり、リングアウト裁定はありません!その他は通常のプロレスルールで行われます。」もっと違うもんを期待していたのだが、これも勘違いか。

場外フェンスはなし、本部席にはドクターが2人。取締役の林督元さんではない。



そして緊張の第一試合。テーマ曲がかかるが、変わっているようで誰だかわからない。沖田リングアナの長い口上でどうやら奥津らしいことがわかる。ほどなく奥津が黒+白のセパレートのコスチュームで入場。対戦相手は・・・これも沖田の口上で府川らしいことがわかる。府川のコスチュームは青のセパレートタイプ。英語のアナウンスは意味ないからやめればいいのに。

第1試合 キャンディー奥津(ライセンスナンバー7) vs 府川唯未(ライセンスナンバー6)

初対決。府川は全女離脱の8/20から約6ヶ月ぶりの試合、奥津も8/17の引退から・・おお奇しくも同じ6ヶ月のブランクだ!(わざとらしい)ルチャスタイルのスタート。府川はヘッドシザーズホイップで奥津を場外に落とすとすかさずトペ。しかしリングに戻ってのドロップキックは自爆。奥津はヒザ十字。そしてヒザにストンピングを入れて逆片エビ固め、府川はロープに。奥津ボディスラムからカウント、もちろん1で返す府川。奥津はスリーパー、ボディシザーズ。府川はきり返してアンクルホールド、奥津ロープへ。府川ショルダースルー、奥津は回転エビ。ロープに近くノーカウント。奥津が府川をコーナーに振る。府川カウンター攻撃をかわすが、奥津もすぐに府川のヒザに低空ドロップキック。奥津は府川の両足を固めると、リバースフルネルソンで持ち上げるルチャ式の固め技(名前は知らん)。そして4の字固め、府川ロープへ。奥津ブレーンバスター、DDTでカウント2。カバーをかえされるとそのままアー ムロックに行くが、府川は体勢を入れ替えて十字狙い。決まる前に奥津はロープへ。ここで5分経過。15分1本勝負とはいえ、序盤から大技、関節技ばっかりだな。奥津低いタックル、府川は切る。がぶりからバックを取ろうとするが奥津逃げる。府川がガードポジションの形になる。下から三角絞め狙い。奥津は持ち上げて、落とす。カバー、カウント2。こんなことやって大丈夫なのか?腰は。奥津すばやくトップロープに上り、ミサイルキック。カウント2。ロープに振ってカウンターキック。このへんからようやく会場も盛り上がる。府川が回転系の入り方からヒザ十字。奥津は無理せずロープに。府川は足にストンピングを打ってまたヒザ十字、そしてヒールホールド(か?)へ。奥津もアキレス腱固めで応戦するが自ら転がってロープへ。府川、奥津の体をリング中央に引っ張ってヒザ十字。また逃げる奥津。もう一度中央に引っ張ってヒザ十字かける府川。奥津体勢を変え、ガードから三角絞め狙うが決められず府川に再度のヒザ十字を許してしまう。奥津ロープへ。府川、奥津をロープに振る。奥津戻ってくるやカウンターでキック。トップロープに飛び乗りミサイルキック。10分経過。奥津がロープに走る。府川カウンターでローリングソバット。見事にヒット。しかし奥津ジャーマン、カウント2。府川飛びつき十字固め、奥津はロープに。府川腕折り、ワキ固め。奥津前転。府川十字固めに。奥津ロープ。かなり極まったのか奥津は腕を押さえる。その腕目掛けて府川がムーンサルトプレス、しかし足が顔面に入ったよう。村山レフェリーが試合を中断させ奥津をチェック。しかし何のアナウンスもない。あいまいさ、残ったままじゃん>大値レフェリング。で、正式にファイトかかる前に府川がつっかける。奥津ラリアットからDDT。奥津、トップロープに上がるとすばやくムーンサルト。フォームもよい。そしてクロスアームスープレックス、カウントは2。ここで残り時間2分のアナウンス。奥津はミサイルキック2発、垂直落下ブレーンバスター、府川は2で返す。奥津は府川をコーナーに乗せ、雪崩式ブレーンバスター、これもカウント2。残り時間1分。府川バックドロップ。ムーンサルトプレス。カバーに行くがカウント2で中断して十字固めに。奥津ロープ。府川がスーパーウラカン・ラナ、奥津はパワーボムに切り返す。奥津、さっきの十字で痛めたのか腕押さえる。それを見た府川は再度飛びつき十字、腕が伸びたが時間切れの方が一瞬早し。

奥津(15分時間切れ引き分け)府川

府川の成長がすばらしいね。奥津はまあ、わずか1ヶ月の準備期間での復帰戦だからこんなもんだろう。第1試合の途中で気づいたが、長谷川咲恵広報担当マネージャーはずっとリングサイドでいろいろ世話やら指示をしてる。彼女が実質現場責任者か。欠場の吉田は斎藤文彦とテレビの解説。



第2試合 二上美紀子(ライセンスナンバー3)vs ジェシー・ベネット(ライセンスナンバー9)

二上は髪黄色、オレンジのセパレート。ジェシーの方は「ベネット」とは名乗っているが「愛弟子」ということで、血はつながってるのかわからん。二上、いきなりの浴びせ蹴り。「地味」「地味」と言われるのを嫌ってのこれか?さらにキック連打、掌底でジェシーをダウンさせる。二上のラリアットは空振り、逆にジェシーのラリアットがヒット。ジェシーはタックルからライディーン ボム、カウント2。これで頭を強打したようで二上の動きが鈍る。ジェシー逆エビ、二上は切り返してヒザ十字に。ジェシーロープ。二上、コーナーで頭を押さえてインターバルを取る。手四つから再開、二上はノーザンライトスープレックス、カウント2。二上ローキック、ハイキック。ジェシーは蹴り足を取って倒しアンクルロックに。二上ロープに。二上はキックでジェシーの動きを 止め、ヒザ十字に。ジェシー、足を痛めた様子だったが、二上が突っ込むとスピンキック。さらに高く持ち上げてのライガーボム、カウント2。続いてフェースイレーザー、これもカウント2。ジェシートップロープからギロチンドロップ、これは二上かわす。二上ヒザ十字、不完全だったがジェシーはロープへ。二上浴びせ蹴り、今度は空振り。ジェシーがジャーマン、カウント2。しかし二上はそのまま上から腕を決めギブアップ勝ち。

二上(4分54秒 アームロック)ジェシー

大技の中に時折混じる脈絡のない関節技・・・これは「女子プロレスの進化形」ではなく「U☆TOPSの進化形」だな。



第3試合 アジャ・コング(ライセンスナンバー1)vs 大向美智子(ライセンスナンバー5)

まずはアジャが「Electric Eye」に乗って登場。灯油缶なし。音響も照明も「息苦しい」つーか「吐き気がする」つーか、過剰さに辟易。大向入場時の沖田の長い口上はヘッドハンティングがうんちゃらかんちゃらと。あーうるさい。テレビの実況ならまだしも、なんで場内でこんな説明がいるんだよ!大向は赤のセパレート。入場時は上からパンタロンをはいていたが、コールと同時にパッ と取る。握手を求める大向、アジャ拒否。大向張り手一発。アジャ握手をするように見せて、やっぱりせず、代わりに"fuck you"サイン。大向「足を上げただけ」の蹴りで牽制。ロックアップからロープに押し込むアジャ。離れ際に大向ローキック。アジャ「効いてないよ」のポーズ。もう一度ロックアップからロープへ。今度はアジャがローキック。ガクッと崩れた大向だが、「効いてな いよ」のポーズ。アジャ自身には「ノンストップファイティング」だか言うのは適用されないらしい。それにしても会場は静か。「大向根性男」は来てないのか。(別に来て欲しいわけではないが)大向タックルに。アジャつぶす。アジャが片足タックルに行くところに大向が蹴りを合わせると、本人も驚くほどきれいにヒット。大向蹴り連打。しかしフォームは・・・・顔面に2発目が入 ったところで大値がチェック(ダウンではないらしい)。レフェリーのGOサインでまた大向が蹴り連打。またレフェリーのチェックが入る。そしてまたGO。また蹴り、そしてボディスラムからカバー、カウント3ぎりぎりで返すアジャ。大向マウントポジション。何をするかと思ったら張り手。その程度の攻撃しかしないんじゃマウントの意味ないんだよ。しかもかなり上の方に乗ってたもんだから簡単にアジャに引っくり返される。今度はアジャがキックのお返し。そしてコーナー串刺しラリアット。逆水平チョップ3発。体当たりからカバー、カウント2。V1アームロックに行くが大向ロープ。アジャは背中に蹴り、そして踏み潰し。大向ブリッジで持ち上げる。アジャはアキレス腱固めからヒザ十字。5分が経過。太股に蹴りを入れてブレーンバスター、2カウント。アジャまたV1アームロック、そして上に乗っかり、「おら、パンチか極めるかどっちだ!」試合中にしゃべるなよ。アジャ顔面グリグリからパンチに行くが、大向これを受け止めて(つっても最初っから止めてたけど、アジャは)体勢を入れ替え、十字狙いに。アジャはブロック。そのまま大向を持ち上げ、落とす。「ファースト・メモリアル」(笑・第1試合のこと)でも出たけどこれはアルシオンでは必須のムーブなのかも。アジャはセカンドロープからダイビングボディプレス、カウントは2。パイルドライバー、これもカウント2。「旗揚げご苦労さん、だけどこれで決めるよ。」しゃべるなっての。裏拳に行くが大向かわしてカカト落し(?)、バックを取ってジャーマン。さらにダブルリストアームサルト狙い。アジャブロックするが大向キックを入れて投げ切る。しかしアジャの足がロープにかかってノーカウント。大向はストラングルホールドに。アジャロープに逃げる。大向はエプロンに出て、スワンダイブニールキック、カウント2。そして十字狙い。10分が経過。大向はタイガースープレックス狙い。アジャ抵抗。大向頭にキックを入れ、もう一度タイガー狙い。アジャまた抵抗、大向今度は顔面にキック。三度タイガーの体勢。アジャ投げさせない。逆に背中にキック。アジャは垂直落下ブレーンバスター。そして裏拳のポーズ。「決めるぞー」裏拳が当たる前に大向が足を上げてブロック。丸め込むがカウントは2。大向再度カカト落し、失敗。アジャ裏拳ヒット、スリー パーに。グラウンドに持ち込んで胴締めを加えて絞めると大値がレフェリーストップ。

アジャ(12分23秒 レフェリーストップ)大向

失神したのか、大向の眼が宙をさまよっている。自分が負けたことも気づいてない様子。アジャが張り手を入れると狂ったように襲い掛かる。アジャはまたスリーパー。大向再び失神。いっぺん本部席に戻ったドクターがまたリングに。アジャ背中にキック。大向向かっていくが足に力なし。試合後に「Electric Eye」1曲まるまるかかる。アジャが去った後、大向は観客に一礼するが、そのまま後ろにブッ倒れた。



第4試合 玉田凛映(ライセンスナンバー4)vs レジー・ベネット(ライセンスナンバー8)

玉田は「エース候補」で「fighting panther」なのだそうだ。(沖田の口上より)その玉田、迷彩の上着。脱ぐと豹柄。おお、ほんとにfighting panther!(笑)一方のレジー(1年2ヶ月ぶりの来日だそうだ)はいつもの黒。玉田開始早々飛びつき腕十字。えっちらおっちら掛けるのを待つなよレジー。そしてロープへ。レジーは片足タックルからレッグロック。玉田、体勢入れ替えてマウントから十字狙い、レジー起き上がってブレーク。玉田タックルからバックを取る。また十字狙い。レジー持ち上げて落とす。(ほら!)レジーは玉田の背中にパンチ3発。レジー、玉田をロープに振って帰ってきたところを風車式バックブリーカー。「C'mon、チビちゃん!」エース候補なのに・・・レジーはキックを入れて玉田をコーナーに振る。玉田反転ミサイルキック。しかし2発 目はかわされる。ま、それ以前にかなり正確性に欠けていたミサイルキックであったが。レジーはシリースラム、カバー、カウント2。レジー再度風車式バックブリーカー、玉田かわして十字狙い。レジーはロープへ。玉田はロープ反転の飛びつきウラカン・ラナ。一旦止まるが強引に丸め込み、上になったところで十字へ。レジーロープ。玉田トップロープへ。レジー下からパンチ。その腕を取ってビクトル式腕十字に行くが失敗。5分経過。玉田はトップロープからクロスボディ、レジー受け止めてブロックバスターで投げ飛ばす。ボディスラムで投げ、セカンドロープからダイビングプレス、2で返す玉田。レジーラックに行くが、玉田は十字に切り返す(失敗)。玉田ロープに走る。レジーカウンターで捕らえてチョークスラム。これも2。レジーは予告付きパワーボム。そしてグローバルボム狙い、玉田はウラカン・ラナに切り返す。レジー回させず、そのまま逆エビに。玉田はギブアップ。

レジー(7分25秒 逆エビ固め)玉田

んー、ニュー玉田を見たかったんだけど、相手が悪かったかな?



さて全員終わったな、あれ?休憩はなかったな?と思ったら、「これで前半戦を終了いたします!後半戦まで20分の休憩とします!」のアナウンス。会場から上がる「えーーーーーーっ!」の声。(驚きではない。「まだやるの?」のニュアンス)

休憩明け、リング上にバトラーツ石川雄規社長が上がり、あいさつ。「彼女たちは努力しています。この努力が報われないような社会は俺がブッ潰します!」いやあ、アルシオンにとってはありがたい言葉だろうけど、石川は ここまでの試合をちゃんと見て言ってるのかな?練習場での努力だけで認めてもらおうなんて甘いよ。試合内容なり、元気美佐恵みたいに体で見せてくれなきゃ。(私はブッ潰されるのだろうか?)だいたいアルシオン側も関係者にこんなコメントさせて、自分らのよさをアピールしようなんて考えがおかしい。能弁すぎるのはどうも、ね。
続いてはグラン浜田。こちらは浜田文子の父として、ほんわかなコメント。
そして不動館のキック3人娘。今日もスパーリングをやるはずだったが、熊谷が風邪をこじらせてできなかったとのこと。それはいいが、「私たちはレスラーの方のような華やかさはありませんが、本物の強さをお見せします。」ってねえ、じゃあアルシオンのレスラーが求めてるのは本物の強さじゃないのかねえ?仲間内からそんなこと言われてどうすんだ?



そして後半戦、「日本人のみの6人タッグ」だそうだ。奥津も入るのか。1日2試合大丈夫なのか?また沖田のよけいな口上。「勝負に徹するシングルマッチと違い、楽しさを出す6人タッグ・・・」はいはい。で、アルシオンの方向はどっちなんだよ?

第5試合 アジャ、大向、府川 vs 二上、玉田、奥津

さっき闘ったアジャと大向がメインで組む、か・・・・まるっきり初期JWPのマネじゃん。これだったら「進化」のなんのとえらそうなこと言うのはやめてほしいね。玉田がいきなり体をひねってのゼロ戦キックを府川に。府川つかまる。二上がコーナーに上り、玉田と奥津が持ち上げてのスーパーパワーボム。アジャ&大向が猛然とカット。「FTO」の赤城欣一の「いやあ、プロレスには楽しい部分も必要ですからねえ」でもあるまいし、さっきまでやっていたのは何なの?さっきまでの「化けの皮がはがれた」、という感じしかしないぞ。奥津が府川をトップロープに上げる。二上突っ込む。府川ウラカン・ラナに。二上浴びせ蹴り、ストレッチボム。大向が二上にハイキック、奥津はミサイルキック。アジャが奥津にバックドロップ。玉田にもバックドロップ行こうとすするが、玉田はつぶす。二上がアジャにハイキック、アジャ場外に。二上府川を捕らえジャーマンの体勢、府川丸め込もうとするが二上構わず投げ飛ばす。カウントは2。奥津、コーナーに控えるアジャと大向の2人に開脚ドロップキック。府川をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスター。3人同時のダイビングヘッドバット、大向がカット。奥津がバック取る。アジャがラリアットでカットしようとする。奥津身をかがめてかわすが、アジャが振り向きざまに後頭部に一発。ここで府川はようやく大向にタッチ。大向奥津にルチャ風のホイップを掛けようとするが失敗し、ただの雪崩リングインとなって失笑を買う。奥津もミサイルキックを自爆しアジャのコーナーラリアットを食らう。コーナーラリアット2発目は空振りさせモンキーフリップ、2回目に行くと見せかけてウラカン・ラナ、2カウント。二上出、アジャと向かい合ってローキックの打ち合い。二上掌底を繰り出すが、アジャはブロック。アジャふところに入って水車落とし。ガードのあいたところに二上掌底。きれいにヒット。今度はロープに走って掌底狙い、アジャはカウンターでヒザ蹴り。大向が出てドロップキック、二上は飛びついて河津落し。二上は大向のショルダースルーをかわしてスモールパッケージ、カウント2。ここでようやく5分。二上キドクラッチ風の固め技、これもカウント2。玉田にタッチ。大向はストーンコールドスタナー。大向キック、その蹴り足を捕まえて玉田はフィッシャーマンズスープレックス。大向ショボいパワースラムでアジャにタッチ。アジャは玉田をカナディアンバックブリーカーに担ぎ上げ、コーナーにぶつける。そのままコーナーに引っかけて突進するが玉田は上体を起こしてパンチ。しかしフライングボディアタックは受け止められてパワースラムに。そしてパイルドライバー。玉田、ボディスラムをかわしてエビ固め、カウント2。ロープ際にいるアジャに玉田突っ込む、アジャショルダースルーで外に出す。玉田エプロンから回転エビ、奥津がドロップキックでアジャを外に。玉田はトペスイシーダ。大向は奥津にニールキック、二上が府川を放り投げ、大向にも裏蹴り、アジャにはプランチャで行くがかわされる。府川がケブラーダ、ジャンプが足りず、頭から落ちるような感じ。まだ自分のモノになってないのでは?大向スワンダイブプランチャ、自爆。奥津プランチャスイシーダ、これもかわされる。最後にアジャが飛ぶ。結局アジャがオイシイトコドリ。リングに戻り玉田にバックドロップ、カウント2。大値の2と3の「間」は変わってない。変えるんじゃなかったのか?玉田、アジャの垂直落下式ブレーンバスターをかわし、後方回転エビ固め、カウント2。奥津出る。裏拳をかわしジャーマン、カウント2。トップロープに上がり、ミサイルキック。アジャは奥津の腹にソバット。大向がスワンダイブニールキック。こういう技をやるにはあのロープは細すぎるのではないか、という気もする。アジャが奥津をパワーボム、そこに府川がムーンサルト。また足が奥津の顔面に。続いてアジャがダイビングボディプレス、二上カット。10分経過。府川が出る。アジャはコーナーの前に立ち、二上と玉田が出るのを阻止する構え。奥津回転エビ、カウント2。府川はジャックナイフホールドに切り返す。これも2。府川に二上が雪崩式フランケンシュタイナー、奥津がジャーマン、大向カット。奥津ムーンサルト、府川かわす。府川ラ・マヒストラル、二上が途中で掌底を入れて阻止。しかし府川もう一度ラ・マヒストラル、3カウント。

府川(11分55秒 ラ・マヒストラル)奥津

こういうのを見たければ、他に行く。それだけ。

府川マイク「アルシオンは日々成長する団体でありたいと思います。」ふむふむ。
府川向き直って「アジャ選手、大阪でシングル戦、お願いします!」

次回予告かい。

すると大向、「アタシだって勝ってないんだよー!アジャ!もう一回やれ!」

アジャ「まいったなー、モテモテで。ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な・て・ん・の・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り・・・・・・(延々と続く)」
で、結局府川に決定。大向なぜかこの決め方で納得してる。二上も玉田と奥津もだまっている。なぜ?

終了は21時25分。奥津は2試合やってもとりあえず大丈夫のようだが、第1試合のように無防備な極めっこしてると他のところ壊しそうだね。


なんだかなあ。試合は別に悪くはない。ただしそれは「普通の女子プロの試合としては」という前提で。新しいものを期待した方が間違いなんだろうか? しかしよっぽどネオレディースの選手の方が「進化」だ「変化」だ「新しい」だ言わなかったけど変わってたぞ。こんなみんなの個性をバトラーツとルチャ(&初期JWP)のマネごとで塗りつぶし、それを「新しい」と言い張るくらいなら、「アジャ・プロデュース」なんてのは外して、全女の個性とLLPWで培った個性とJWPのスタイルを真っ向からぶつけさせた方がよっぽど面白かったのではないだろうか?当然会場アンケートには不満をそのまま記入。ま、「JWPファンのやっかみ」として黙殺されるんだろうけどね。
くだらないテレビ用(?)の演出は、やめた方がいい。これは間違いない。器を変えれば新しいものになるってわけでもあるまい。それとも、テレビでの見栄えをよくすればそれでいいのかな、ここは。
今のところ、「ハイパー・ビジュアル・ファイティング」は私には「見栄えのいい選手を集めて、テレビ用にショーアップし、スタイルはいろんなとこのおいしいとこをいただいたプロレス」でしかない。「ノンストップ・ファイティング」は全然わからん。こないだの宮口vs本谷の方が「ノンストップ」だったような。
次に行くとしたら、騒ぎの落ち着いた数ヶ月後か、バカな演出のないであろう地方会場だな。


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