バトラーツ 11/23 両国国技館大会



3時ちょい前に着くと「限定グッズ」はみな売り切れていた。当たり前か。3時ちょいに開始。入場式はバトラーツ所属選手(−トンパチ)のみ。すでに結構な入り。


第1試合 マッハ純二&望月成晃(武輝道場)vs 土方隆司&瀬野優(みちのく)

レフェリーはみちのくの松井幸則、リングアナは全女の今井良晴。瀬野と土方、2人でマッハをブレーンバスターの体勢に担ぎ上げるとそのピンクタイツを引っ張ってモッコリを際立たせる攻撃。そしておもむろに投げ落とす。マッハがアニマルエルボー、瀬野3発目をかわして逆にエルボー、「気合だー!」付き。しかし望月が出ると形勢逆転。三角飛び延髄蹴りを決める。マッハが捕まり土方のフィッシャーマンバスター、瀬野のコーナープレス、フロッグスプラッシュを浴びるが望月カット。瀬野はマッハにサイドバスターからアルゼンチンバックブリーカーにマッハを決める。土方が望月を押さえるが望月それを振り切ってカット。マッハも瀬野のラリアットをかわしてのネックブリーカードロップからようやく望月にタッチ。望月ミサイルキック、串刺しの掌底。瀬野はパワースラムを打って土方にタッチ。望月スワンダイブニールキックからジャーマン、瀬野カット。望月ラリアット、土方裏投げ。土方の2発目を望月DDTに切り返す。しかし土方はすぐ十字に。マッハがダイビングヘッドでカット。望月カカト落としから三角飛び延髄蹴り、土方をフォール。

望月(10分23秒 片エビ固め)土方

望月いいなあ。


第2試合 TAKAみちのく&船木勝一(WWF)vs 日高郁人&藤田穣(大日本)

さすがに入場から人の目を引きつける旧・夢狩人。しかし日高&藤田はオリジナルの合体攻撃(ダブルドロップキックで落として同時トペ、ダブルの低空ドロップキックで倒して顔の両側からドロップキック、藤田がスパインバスター、引っくり返したとこに日高がトペ・アトミコ、藤田逆エビなど)で攻め立てる。TAKAは来日前にケガ、ということだったがそんな風は見せない。さすがプロ。日高が船木を標的にガンガン来るので船木もそれに応える。TAKAはそれをサポートする形。日高&藤田の合体攻撃はさらなるレパートリーを見せる。2人が同じコーナーに走り、日高がコーナーに飛び乗る。日高は藤田の肩に乗りリング中央に戻って来て、船木の首を取るとスイングDDT。しかしこの鮮やかな攻撃も「効かねえよ」とばかりに船木一蹴、誤爆を誘うと船木ブレーンバスター、TAKAニードロップという単純な合体で逆に沸かせる。

藤田がスワンダイブで飛び込む。TAKAがドロップキックで撃墜。藤田場外へ。TAKA宇宙人プランチャ。その間にリング内では日高が本家のお株を奪うショーン・キャプチャー。しかし船木はこれを決めさせず、逆にヒザ十字。日高ギブアップ。

船木(11分11秒 ヒザ十字固め)日高

藤田が勝ち誇るTAKAに突っ掛かって行く。しかしTAKAはみちのくドライバーでこれを退ける(右写真)。


第3試合 ハヤブサ(FMW)vs レイ・ブカネロ

レフェリーがテッド・タナベに替わる。ブカネロもいい選手ではあるが、タルサン・ボーイの代打というのは荷が重いかな、ちょっと。ハヤブサ、序盤はルチャに付き合う。5分前にブカネロはプランチャスイシーダ、トップロープノータッチトペコン、ダイビングプレスなどの飛び技を出してしまう。もうネタがないんじゃないか?と心配になる。ハヤブサはフランケンで形勢逆転するとケブラーダ、リングに戻してトペ・アトミコ、ムーンサルトプレス、カウント2。ブカネロはトップロープに上がったハヤブサをデッドリードライブで落とすとカンクーン・トルネード、カウントは2。ハヤブサはカウンターのハイキックで動きを止めるとタイガードライバー、掌底、ファイヤーバードスプラッシュで難なく3カウント。

ハヤブサ(8分49秒 片エビ固め)ブカネロ


第4試合 小野武志&折原昌夫(メビウス)vs ビッグバン・クルーガー&カール・グレコ

なんかどんどん危ない格好になっていくトンパチ・マシンガンズ(右写真)がラッパーによる生テーマ(全然よくねえ)で入場した後場内暗転。会場に浅草キッドの声が響く。「我々はTPGの残党、キッドプロレス軍団KPGだ!我々はあの悪夢をよみがえらせる!出てこい!ビッグバン・クルーガー!」入場テーマは「Eyes of The World」甲冑用意したのか、と思いきや・・・

出てきたのはこれ(左写真)。ベイダーの旧型マスクと言えばそうだけど・・・・しかもコールの時に脱いじゃうし・・・・。試合はクルーガーがハイジャック・ビクターボム(レーザーズ・エッジ)で折原をフォール。

クルーガー(9分23秒 体固め)折原


第5試合 JYBスーパーバウト決勝戦
田中稔 vs 星川尚浩(みちのく)

長い長い。星川が最後彗星キック、雪崩式ノーザン、流星キック、ノーザンライトスープレックスで勝ったからよいが、これで田中が勝ってたらきっとしまらない試合だったろうな。

星川(25分35秒 ノーザンライトスープレックスホールド)田中


第6試合 B-CUP準決勝
石川雄規 vs 大矢剛功(FMW)

花束贈呈は「サウスポー」のうち2人(左写真)。石川と大矢、いずれもイノキスタイル。大矢がバックドロップ、ニードロップ、延髄蹴りで追い込むが不用意にタックルに来たところをまず腹固め。さらに(もう一方の腕と?)片足も極めて石川の勝ち。

石川(12分51秒 情念固め、というらしい)大矢


第7試合 B-CUP準決勝
SASUKE(みちのく)vs ボブ・バックランド

ボブ・スマイル健在!

よく考えたら生でグレた社長見るのは初めてだ。でもマイクもないし、飛び技ことごとく受けてもらえずに自分がダメージ負うし。最後はセントーン・レベルサかな?新しい技をかわされチキンウィングでSASUKEギブアップ。

ボブ(16分19秒 チキンウィング)SASUKE


休憩時間「みんみんガールズ」(右写真。後列左端が宮内美穂かな?)の踊り。そのあとリングガール姿に素早く着替えた美穂嬢の卒業式。8888人も集まったらしい観客の反応が薄かったのが何だかなあ。後楽園の方がよかったかも>卒業

第8試合 池田大輔 vs 臼田勝美

この試合からレフェリーは島田裕二に。本家バチバチ、と言いたいところだが、臼田のキックが必要以上に池田にヒットする。池田の調子がよくないようにすら見える。何度も何度もダウンを重ねた池田だが、最後は大ちゃんボンバーを前、後ろ、前から3連発で見事ノックアウト勝ち。(つっても要するにラリアットプロレスだあなあ)

池田(11分56秒 KO)臼田

臼田「みなさん、これがバトラーツです!」
池田「今日勝ったオレがバトラーツです!」

石川路線には反対なのかな?


第9試合 ザ・ロード・ウォリアーズ(アニマル&ホーク)vs ザ・ラブ・ウォリアーズ(アレク&モハ)

アレクの入場テーマ「AOコーナー」は青西高嗣氏の生歌。一方のウォリアーズ、L.O.D.ではないから入場テーマはもちろん「アイアン・マン」。エラリングがいないし、ホークの髪が伸びたままというのは残念だが、「あの」ロード・ウォリアーズが復活!

アレク、ジャイアントスイングは未遂。分断されて最後はダブルインパクト(左写真)のエジキに。

ホーク(4分33秒 体固め)アレク


第10試合 B-CUP決勝戦
石川雄規 vs ボブ・バックランド

ボブ、開始早々「バックランド・ウォーク」。「ウォウウォウ」の雄たけびも飛び出す。客が何を求めているかよくわかっているのだなあ。私がこの決勝戦にボブに求めていたのはそんなことじゃなかったが。しかし石川のダブルアームスープレックスに対抗して見せたダブルアーム(右写真)は見事。

石川のスリーパーでボブぐったりとなる(左写真)が、すぐ蘇生してチキンウキングに切り返す。石川はバックドロップ、卍、十字から唐突なキーロック。「持ち上げてもらうため」のキーロックなわけ?

しかし何度かのトライにもかかわらずキーロック持ち上げに失敗しスタミナをロスしたボブを石川はロープに振っての卍固め(右写真)であっさりギブアップ奪う。

石川(22分8秒 卍固め)ボブ
※石川優勝。

ほとんどの客は池田vs臼田より「こっち」の方を「バトラーツ」だと認識したんじゃないのかな?杞憂ならいいけど。


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