大日本 5/20 後楽園大会



仕事を終え、5時半に後楽園ホールに。当日券4000円か。ちょっと迷うなあ。スガッチさん、でじぇさんと一旦マックで腹ごしらえをして、6時過ぎに再び後楽園に。まあいいや。買っちゃえ。

中に入ってみると、あまり込んでない売店。JWPなんかとは違う。「TODAE DOMO」のTシャツもまだ売ってたが、自分はその日に戸田に行かなかったのに、という気がして買わず(そこまでこだわらずとも・・・)。しかしバッタモンのオンパレードだ>大日本売店。

座席は南側通路のすぐ上、K列。あんまり入りはよくない。6時半に隼杯出場選手の入場式で開始。


第1試合 ポトロ・サルバヘ vs シャドウbV

シャドウの動き悪いよ。昔はもうちょっとよかったんじゃない?という言い方は反則。いかに飛びまくるばっかりがルチャじゃないとは言え、こいつはあんまり。最初の5分はちょっとつらすぎ。ところがサルバヘの動きが中盤からいきなりよくなる。場外へのトペ・アトミコは大ウケ。その後もミサイルキック、ブファドーラ、ウラカン・ラナ・インベルティダ、ウラカン・ラナでそれぞれ2カウント。しかしシャドウはケブラドーラ・コン・ヒーロを失敗も含めて3連発、カニばさみから足を固めたまま両腕を極める技でギブアップ勝ち。

シャドウbV(14分30秒 変形メキシカンストレッチ、でいいだろう)サルバヘ



第2試合 納見佳容、藤井巳幸、豊田紀子(全女) vs ネフタリ、小山亜矢、川崎美穂

納見がチーム・リーダーかあ。すごいなあ。一方大日本側のリーダー格はネフタリ。そのネフタリが引っ張る2人だが、小山はドロップキックにしろかなりうまくなったが、川崎は・・・だな。JWPのリングで見てひどいのは知ってたが、ホームリングでもこれか。小山にしても、これで「矢樹とやりたい」ってのはねえ(伝え聞きではあるが)。希望は希望として尊重するが、今やったら壊されるぞ。試合も体も。大日本チームは納見に攻撃を集中。しかしその組み立てもおかしいぞ。10分過ぎからいきなり豊田に的を絞る。しかしネフタリのダイビングセントーンすら自力で返す豊田。これが全女の底力か。川崎が相手コーナー近くでつかまる。寝っ転がったまま相手を探しているところに納見がノータッチで降ってくる。変な形で顔面でそれを受ける川崎。首動かさずに目で見渡すべきだったのでは?最後は豊田のダブルアームスープレックス1発。キャリア約半年の人間に惨敗。(しかも「全女固め」ではない)

豊田(14分53秒 体固め)川崎

試合後、怒ったようにその場を立ち去る小山。怒る気持ちもわかるが、責任てのもあろうが。いかな普段仲の悪い人間と組まされたとしても。


第3試合 茂木正淑&藤崎忠優(夢ファク)vs 斎藤誠(夢ファク)&松崎駿馬

えーと、松崎って新東京?するとこの試合はひとりも大日本の人間がいないのか?それにしても藤崎と斎藤は細い。斎藤なんてしかもロン毛なもんだからレスラーっぽくないし。でも別にそういう見かけの話はいいんだわ。試合さえちゃんとしてれば。でもね、わずか5分経過の時点で「終わりだー」とか言って、エースクラッシャー、スワンダイブニールキック、みちのくドライバーつう他人の必殺技を立て続けに出すってえのはやめようよ>斎藤。それに賭けてる本人に失礼。藤崎も妙にアピールばっかり多いし。逆に試合を引っ張ると期待された松崎と茂木は働かない。最後もこの2人が場外でやりあってる間に藤崎がバックドロップ3連発で斎藤をフォール。なんかねえ。

藤崎(14分25秒 バックドロップホールド)斎藤

つらい試合が続く。4000円払ったのは失敗だったか?


第4試合 隼杯公式リーグ戦
小林源之助 vs 本間朋晃

小林源之助は「俺ら東京さ行くだ」で入場。ま、そういうキャラクターだ、ということか。テーマソングに頼るのはちょっと弱いかな?序盤は源之助が体格差、キャリアの差を生かして攻勢。本間はロープワークからのベリートゥベリーで源之助を叩き付けて反撃開始。顔面に容赦なくドロップキック。源之助もトペ、イス攻撃、TFPB、ストレッチボム、サイドバスターと波状攻撃。しかし持ち上げるのに余裕なさげ。本間は旋回式プレスを自爆させるとダイビングヘッドバットを打ち込み、ワキ固めに。源之助が返そうとすると十字架固めにとらえてフォールを狙う。バックに回るとヒザ裏を蹴ってスリーパーに。小技がうまいな。ジャーマンでも2カウント。源之助は本間が走り込んできたところを捕らえてブロックバスターホールド、カウントは2。源之助がジャーマン、本間自分で反動を付けて一回転しようとするが、源之助は放さず、変な形でマットに突き刺さる。源之助頭突き、ラリアット。バックを取るとタイガースープレックス。ありゃあ、そんな技もやるのかいな?自分のキャラクタわかってないの?本間は足を取らせて延髄蹴り、場外に落ちた源之助に伸身トペコン。10分が経過。リングに戻りムーンサルトを打つがこれは源之助かわす。本間突っ込んできたところにミドルキックを合わせて倒し、ヨロヨロとトップロープに。源之助追い、雪崩式ブレーンバスター、2カウント。ダイビングヘッドバットも2カウント。ダイビングプレスには本間がヒザを立てる。本間はミサイルキックを打つと源之助をコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナー。決まりはもう一つ。本間もう一度源之助をコーナーに上げて再度挑戦、しかし源之助は上がってきた本間をノド輪に捕らえ、コーナー上からミラクスエクスタシーみたいな感じで持ち上げて落とし、3カウント。

源之助(14分15秒 体固め)本間

もちろん順当な勝利だけど、面白味には欠けた。最後も相手があんなおいしい体勢になる前に自分で持ち上げて決めてればよかったのに。


第5試合 隼杯公式リーグ戦
たにぐちゆういち vs 藤田穰

今日のお目当てその一は藤田。藤田もたにぐちと比べると細い細い(比べる方が間違いか)。が、動きは見せるものがある。いきなりの飛びつき腕十字からアームロック、逃げられると腕折りをはさんでまた十字狙い。たにぐちの方もスリーパーで切り返すとドラゴンスリーパー、藤田が身を反転させるとネックロック、またスリーパーに取ってそのままぶん回すという攻撃。たにぐちバックドロップ、ラリアット、フライングソーセージとたたみかけるが、藤田は自爆を誘って十字。ガードされるとキーロックに移行。さらにワキ固め。たにぐち何とか脱出してチョップを藤田の胸板に連打。5分経過の時点でやおらシャツを脱ぐたにぐち。ラリアット、バックフリップ、コブラツイストと大技。藤田は体勢を入れ替えると得意のリバースバイパーホールド。たにぐちロープへ。藤田、ニードロップ、スワンダイブエルボー、スワンダイブミサイルキックと繰り出してふたたびリバースバイパーホールド。しかしまた逃げられる。たにぐちラリアット狙い、藤田はその腕目掛けてドロップキック。たにぐち腕を痛めたような素振り。藤田は十字に。たにぐち逃げる。しかしコーナーに振る動きを逆転すると串刺しラリアット。さらにノーザンライトスープレックス、サンダーファイヤーパワーボムで2カウントを奪うと最後は北尾ドリラー風の技で勝利。

たにぐち(9分35秒 体固め)藤田

前の試合に比べるとまだマシか。


第6試合 北原光騎、高木功、河原修 vs ケンドー・ナガサキ、川畑輝鎮、大黒坊弁慶

うーん、SWSチック。と言いたいところだが河原はWARデビューだっけ?まとにかく場外を交えて肉弾相打つ大乱戦。新旧「嵐」対決はまさにド迫力。ナガサキも久々に迫力満点、・・・と言いたいが、やっぱりあんまり働いてねえなあ。WAR・OBチームが終始優勢であったが、酔っ払いオヤジの野次にペースを乱されたか、河原がローンバトルに。弁慶が「タチー!」と叫びながらラリアット2発。それを川畑が逆さ押さえ込みでカウント3。

川畑(17分15秒 逆さ押さえ込み)河原



ここで休憩。ここまでが長かったので観客がどっとロビーに繰り出す。かくして試合前とは大違いに込むロビー。



第7試合 大日本タッグ選手権試合
シャドウ・ウィンガー&シャドウWX vs 中牧昭二&ジェイソン・ザ・テリブル

ホッケーマスクしたベビーフェースというのも凄い話。しかし今日のジェイソンははやばやとそのマスクを取られてしまう。そしてそのジェイソンがやたら表に立ってウィンガーとはサッカーボールキック、WXとはチョップの打ち合いを演じる。中牧もヘッドバット連発でWXを場外に落とすとトペ、そのまま西側ヒナ段席(ジェイソンとウィンガー)、控室入口前(中牧&WX)で乱闘開始。ジェイソンはウィンガーをイスの上にパワーボムで叩き付けたようす。戻ってきた中牧とWXは共に流血。中牧がリングに戻り、ウィンガーにラリアット、DDT2発からSTF。ジェイソンがタイガードライバーを打つがカウントは2。10分経過。中牧&ジェイソンはウィンガーに2人掛かりのスーパーパワーボム、WXがカット。WXとジェイソンが場外でやりあう間に中牧パワーボム、これは自力でキックアウト。両チームタッチ、ジェイソンがWXにラリアット2発。WXもラリアットで返すと合体パワーボムのお返し。WXはジェイソンを肩に担ぎ上げるとハワイアンクラッシャー。最後はアピール付きでノーザンライトボム。

WX(16分43秒 片エビ固め)ジェイソン

意外にあっさり決まった感じ。WXが何やらマイクアピールするが、聞き取れず。



第8試合 松永光弘&山川竜司 vs 石川雄規&臼田勝美(バトラーツ)

本日の最大のお目当てはこれ。入場してくるバトラーツ勢に対し客から激しいブーイング。石川、テーマ曲こそCozy Powellの「Theme 1」だが、ガウンの脱ぎ方といい相手を睨み付ける表情といい、まさに一挙手一投足が猪木入ってる。これが噂の「インチキ猪木」か。その石川と松永が先発。松永は黒の空手着。石川、ハイキックを受けておいて裏アキレス腱固め。松永がロープに逃げると中央まで戻してヒザ十字。松永は顔面キックを浴びせて脱出、山川にタッチ。石川も臼田にタッチ。張り手の応酬は互角。しかし山川がタックルに行くとその顔面に臼田のヒザ。さらにハイキックで山川ダウン(8カウント)。起き上がるところにローキック3連打。倒れたところを十字、松永キックでカット。臼田と松永が蹴り会う。臼田は腕ケガしてたはずだが、包帯など一切なし。臼田が山川を捕らえ、自軍コーナーへ。石川が背後から忍び寄り、猪木みたいな入り方のスリーパー。これを見たスガッチさん、「うっとうしいー!」さらにアームストレッチに取る。このへんの動きもかなり入ってる。山川が場外に放り出すが、石川すぐにリング内に戻る。石川ヒールホールド、松永カット。石川寝っ転がってアリキック。山川の上に乗っかると十字固め、これも松永カット。10分が経過。松永が入り、ハイキック連打。臼田も松永をロープに固定してハイキックのお返し。松永が石川をついに場外へ。山川も臼田に場外でイス攻撃。盛り上がる会場。山川は客の持っていたW★INGタオルで臼田の首を絞める。リングに戻り、山川が臼田にニークラッシャーから4の字。逃げられるとニークラッシャーのような形からバックドロップ。カバー、2カウント。山川ライガーボム2発。松永と石川は場外乱闘中、臼田自力で返し、延髄蹴りからスリーパーに。ここで松永が有刺鉄線バットを持ってリングイン!臼田に有刺鉄線バット・スリーパー。石川にも有刺鉄線バットで一撃。耐性のない(?)バトラーツ勢は苦悶するのみ。臼田の腕からは流血。山川が石川を捕らえる。有刺鉄線バットフルスイング!で山川に誤爆(嗚呼・・)。臼田が松永を押さえる間に石川は延髄斬りから卍固め。レフェリー、テッド・タナベがゴング要請。

石川(17分28秒 卍固め)山川

山川は「ギブアップしてない!」とばかりにテッドにつかみかかる。そして延々と続く乱闘。それでもインチキ猪木を崩さない石川“イカレ”社長。臼田はファンと小競り合い。



第9試合 怪覆面GK vs ザ・グレート・ポーゴ

GKの入場曲は「函館の女」。そんなベタベタな。最初の数分はまったく組み合わず。GKは軽いステップを見せる。ポーゴがGKを場外に出すが、GKすぐに戻る。チョップの打ち合い、ポーゴがGKのマスクに手を掛けるがこのピンチも脱出。今度はGKがポーゴを外に出し、南側階段席で乱闘開始。目の前で広げられる闘いに思わず「GK」コールしてしまう。次は東側ヒナ段。GK優勢か?5分過ぎ、いよいよポーゴが凶器を使う。まずはほとんどノコギリのような刃を持つ鎖鎌。GKさすがにこれは痛そう。ポーゴはDDTをはさんでドリル攻撃。もんどりうって倒れるGK。ポーゴはドリルの刃を替えに行く。GKはセコンドから何か受け取る。ポーゴが新しい刃を付けたドリルを持って近寄る。そこにGKのパウダー攻撃!すかさず(しかしゆっくりと)ラ・マヒストラル!1−2−3!GK勝利!

GK(7分7秒 ラ・マヒストラル)ポーゴ

爆発する「GK」コール!いやあ、素晴らしい!ポーゴが何かマイクアピールするも、委細構わずファンの「GK」コールに応えるGK。ポーゴがリングを去った後ようやくマイクを取り、「伊勢崎のデスマッチ『タッグ』トーナメントのポーゴの相手は俺がやる。その時のコスプレはテキサスでやってた『カンフー・リー』だ!」と宣言。

素晴らしいセミとメインだった。第1試合から第5試合までの何とも言えん感触は吹っ飛んだ。階段を降りつつもなぜか思い出し笑い止まらず。大日本、サイコーだ。



MORIMORIさんの同大会観戦記へ

観戦記のインデックスページへ