DDT 1.31 昭島市民会館大会



今日の会場の昭島市民会館は昭島駅から歩いて5分ほど、よくプロレスで使われる昭島メッセの道路を隔てた向かい側。4時半に会場に着くが、当日券売ってる様子なし。どっかのお兄ちゃんがひとりトランペットの練習してる。寒いなか待ってると、5時にようやく当日券の売り出し開始。チケットに書いてある出場選手「肥田大紀」とはいったい誰だろうか?開場は5時半。この時点ではそんなに並んでなかったのだが、ロビーにいると人がどんどん来る。結構な入りになりそうだな。ロビーにはDDTの他、国際プロレス、メビウスの売店が。原・並木(練習生)がかわいく売ってるDDTの売店(なぜかZIPANGグッズまで)、折原夫人がいるメビウスの売店は客が絶えないが、鶴見五郎がどっかと座る国際の売店にはあまり客も近寄らないようだ。会場の昭島市民会館はコンサートに使われるようなホール。したがっていわゆる「シアタープロレス」形式で、ステージ上にリング。

ほぼ6時半、時間通りに開始。さっきのお兄ちゃんがステージに出てきてトランペット演奏。意味はよくわからんが、関係者だったのか。

まずは全選手入場式。全員が観客席の後方から降りてくる。メビウス・折原はリングには上がらず通路で見ている。そして「スーパーライダーの強い希望により」スーパーライダーのキャラクターの生みの親で先日亡くなった石ノ森章太郎への追悼10カウントゴング。
入場式終了後、神格闘十字軍と二瓶組がこれまた観客席を通ってステージへ。二瓶組は組長、ダイアナはもちろん斉藤旭資、謎のマスクマンも勢揃いでグレイシー・トレイン風の入場。矢口様マイクで、「この世に何が足りないか。それは愛だ!」そして鴨居が「カクトウギ十字軍と二瓶組は今日から提携する!俺は仏教だが、今日からクリスチャンになる!」と宣言。すると矢口様、「おい鴨居。カクトウギ十字軍じゃないんだ。神格闘十字軍。」鴨居「失礼しました。」リングアナのインタビュー。「矢口選手は『愛』と言ってますがそのファイトはどう見てもヒールにしか見えないんですが」とわざと怒らせるような発言で場外に投げ飛ばされる寺坂。矢口様「何がヒールだぁ?俺達のやってることは悪じゃねえ。なぜ俺達がリングに上がっているか。プロレスを面白くするためだ。目の玉を開けてよく見てやがれ。」で、退場。



第1試合 タノムサク鳥羽(二瓶組)vs 江川英知(メビウス)

出場予定の斉藤旭資が腕を負傷したようで(吊っていた)、急遽江川が代打出場。鳥羽はワイクーも披露。江川、1ラウンドから再三タックルで鳥羽を倒して関節技に行こうとするが、すべてロープに逃げられる。逆にハイキックでダウン食らう。8で立ち上がり、またタックル。足を取ってアキレスに行くがタイムアップ。2ラウンド、またタックルに行くが足が止まったかのような江川、足しか取れず。しかしアキレス腱固めに。またロープ。鳥羽ハイキックでカウント8、ヒザ、パンチ連打、バックブローでカウント9のダウンを奪う。かなりピンチに見えた江川だが、掌底を乱打するやバックドロップを決め、さらにジャーマン、すかさず十字固めで勝利。

江川(2R 2分20秒 腕ひしぎ十字固め)鳥羽

試合後もクリーンに握手する二瓶組とメビウス。



第2試合 スーパー宇宙パワー&ワイルドシャーク vs 佐々木貴&下田勇作

デビュー2戦目の下田、こないだはよかったが、今日は圧倒されていいとこ出せない。佐々木がドロップキックなどで果敢に攻めるが宇宙は意に介せず、サッカーボールキックを乱打。シャークのキックもよい。さらにフィッシャーマンバスター、ニードロップ、低空ドロップキック、パイルドライバー。カウント2。宇宙が出てビクトル投げ。下田カット。シャークがミサイルキック、ムーンサルトプレス。宇宙はパワーボム、タイガードライバーからシャチホコ固め。佐々木ギブアップ。

宇宙パワー(12分9秒 逆エビ固め)佐々木

試合後も攻撃をやめない宇宙パワー。止めるシャーク。2人小競り合い。シャークが突然マスクを取ってマイク。「宇宙!てめえこの野郎!オレはな、こんなとこでチンタラやってるわけにはいかねえんだよ。今日からテメーぶっ潰す!」そして「お前は誰だー!」の声に、「俺は打林陽一だ!」そして野沢と握手、DDT入りの意思表示。

一方の宇宙は、
「昭島ノミナサン、ボクハ肥田クントトモダチデス。ソンナコトヨリ、高木、サイキンめびうすトバッカリヤッテ宇宙ぱわーカマッテクレナイカラチョットサミシカッタヨ。打林が正式ニハイッテ、」

客「入ったの?」

宇宙「ハイルノ?」

打林「そうだ」という素振り。

宇宙「オメデトウ。」

宇宙続ける。「オマエタチノ上ニ木村ッテノガイルダロウ。今度アイサツニ行クカラ。機会ガアッタラ闘イタイッテ言ットイテ。高木モめびうすトヤッテ天狗ニナッテンジャネーノ?打倒らいだー、打倒宇宙ぱわー、ソレガ原点ジャナイノ?ソコカラジャナイカナ?今年ハソーユー感ジノ方ガイイト思ウヨ。コレガ今年ハジメノゴアイサツ。ソレデハ。」

高木「3月1日、ファン感謝デーでやろう!」

宇宙、地声で「てめーこのやろ、まとめてぶっ潰すかんな。」



第3試合 中野知陽呂(R2W) vs 市来貴代子(R2W)

市来の腰悪そう。動きの失敗も目立つ。中野もなんか組み立てが変で、第2試合まで盛り上がった会場が静かに。「これで決まるか」と思われた技がスカされたり返されたりでなかなか決まらない。中野がようやく延髄ニーを決める。市来2で返す。中野ヒザ十字、市来ロープ。中野がコーナーに飛び乗るが動き遅く、市来が飛びつき回転エビに。カウントは2。市来フィッシャーマンズスープレックス、これも2。中野がパワーボム連発、そのまま逆エビに移行して市来ギブアップ。

中野(13分42秒 逆エビ固め)

最後の1、2分はまあ盛り上がったけどね。


第4試合 ゴルゴダの丘デスマッチ
矢口壹琅、エキサイティング吉田(神格闘十字軍)、鴨居長太郎(二瓶組) vs クラッシャー高橋(フリー)、ファントム船越(SGP)、足立知也(ZIPANG)

赤・白コーナーに手錠付き有刺鉄線十字架。フォールされた人間はここに磔され、1チームから2人磔にされるとそのチームが負け、ただし、味方が磔にされたチームがフォール取り返すと磔された人間は解放、というルール。また、ひとりに付き一点凶器持ち込み可能。「ストリートファイト」ということで全員私服。ということなのだろうが、鴨居はスーツにグローブ(凶器はチェーン)。付いてきたダイアナはウェディングドレス。クラッシャー高橋はいつものテキサン衣装(凶器はヌンチャク?)だが足立は空手着。船越はスーツにメガネ、肩にE.YAZAWAタオル。それが凶器なのか?吉田はハッピ着てビール片手に登場。矢口はいつものカッコ、背中に有刺鉄線十字架。好き放題のカッコだなあ。試合開始前、足立がマイクを取る。「おい!一言言わせろ。誰だこんなマッチメーク組んだのは!俺はこんなデスマッチ否定して、ジパングやってんだ!」この発言に会場ブーイング。さすが「東京で最も若者の支持を受けているレスラー」(自称)は言うことが違うなあ。でも「愛」がわかってない。神格闘十字軍が突っかけて試合開始。すぐに観客席上段まで来て繰り広げられる大乱闘。矢口が通路に足立を叩き付ける。高橋は壁に吉田をぶつける。この会場、もう使えないかもな。船越はステージでタオルを使って鴨居を首締め。やはりあれが「凶器」だったのか。スーツ姿の2人がやってるとまさにサラリーマンのケンカにしか見えない。(鴨居のグローブは異様だが)あと観客席の通路で船越が闘ってると「素人が参戦したのか?」という声も上がる。いつしか鴨居が流血(リングの向こうっ側でやってることは見えないからね)。矢口も自分の持ってきた有刺鉄線十字架で攻撃され流血。二瓶組長がドスを持ってリングに上がり、高橋の額を切ろうとするが、これは流血に至らず。高橋は矢口にカーフブランディング。矢口はギロチンホイップ3連発。高橋はこれをかわし、矢口でスクールボーイで丸め込む。3カウント。最初に磔されたのは矢口。高橋と足立が吉田に集中攻撃。足立が吉田に、船越が鴨居にインディアンデスロックwith腰振り。鴨居はパンチで反撃するが決め手にはならず。足立と船越を場外に落とし、二瓶組が襲う。鉄柱攻撃で船越も流血。その間に吉田は高橋を矢口が磔されているコーナーに振る。矢口足を出しカウンターキック決まる。吉田が高橋を丸め込んで、矢口解放。矢口は高橋にニールキック、DDTで3カウント。今度は逆に高橋が磔に。矢口が船越にDDT、そこに鴨居がダイブしてのパンチ、吉田はダイビングギロチン。足立がスリングショットのトペコンでカット。矢口がフィッシャーマンバスター、カウントは2。トリプルスーパーパワーボム、これも2。足立を捕らえてパウダー攻撃、これは矢口に誤爆。しかし足立を下に落とし、吉田が垂直落下ブレーンバスターからスクリュードライバー(ひねりを加えたツームストーン)で船越をフォールして勝利。

神格闘十字軍&二瓶組(17分28秒 2人磔)SGP&ZIPANG&フリー連合軍

矢口様マイク。
「おい、ZIPANG・足立、SGP・船越英仁、そしてクラッシャー高橋。俺様はお前らを否定しない。否定するところからは何も始まらないんだ。この世界、世の中は肯定するPositivityから愛が生まれるんだ!」
そして、
「それじゃあ『1、2、3、愛』で締めるぞ。いーち、にーぃ、さーん、愛だーーーーーーーっ!」



第5試合 タイキ vs 館智行(拳聖会)

館は「スタミナ」、タイキは「Training Montage」で入場。客席から「最強」の声が上がる。残念ながら両方ともどういう人間か知らない。タイキ(この人が「肥田大紀」なんだね)は木村の友達らしいが。ステージ奥には日の丸が下がり、君が代吹奏も。試合開始。両方とも打撃から入る。館はバックドロップのような投げからすぐ上に乗り、再三関節を極めに行く。1ラウンド、十字が完璧に極まったようだがタイキはギブアップしない。タイムアップ。2ラウンド、また館が投げから上に乗り、アームロックを極めるがやはりタイキはギブアップしない。しかし「折れても知らんぞー!」と力を込める館を見てレフェリーが試合をストップ。

館(2R 1分14秒 レフェリーストップ)タイキ


セミの前に今度はメビウス軍がリングに上がりインタビュー。これはアメプロの番組形式を取り入れてるのかな?折原が寺坂リングアナの質問にキレて持ってた水をかけると、高木、木村らが入ってきて「メインで見てろ」となる。


第6試合 仮面シュータースーパーライダー&三上恭平 vs 西野勇喜(SPWF)&アジアン・クーガー(フリー)

ライダー、西野共に復帰戦。西野は地元とあって気合い入る。ライダー、小手調べ的動きから入るが、その動きはもうひとつ。一方クーガーの動きは絶好調、いろんなギロチンドロップのパターン(観客席を使った奴も)を見せる。三上が西野の大技攻勢につかまる。三上は鮮やかなフランケンシュタイナーの連発で脱出、ライダーにタッチする。ライダーは十字固めなどの関節技、サマーソルトドロップ、ハーフハッチなどを見せるが「強いライダー」ではない。三上の美しいドロップキックは会場をどよめかせる。西野を場外に落とし、ひねりを加えたプランチャスイシーダ。クーガーはトペコンヒーロ。ライダーはトペ、一旦リングに上がってトペフェイントからプランチャスイシーダ。リングに戻ってのミサイルキックは三上に誤爆。このチャンスに西野ラリアット、三上一回転。西野ジャーマン、カウント2。西野ノーザンライトボム(人の女房の技)、カウント3。

西野(13分59秒 体固め)三上

試合後、昭島市昭和小学校の校長先生から表彰状が勝利チームに。西野マイク。「今日はなんとか勝てましたが、足怪我してて、4ヶ月ぶりの試合で、ちょっとショッパかったかもしれません。今度やる時はもっといい試合をお見せします!ライダー!次はシングルで!」で握手。今日は「シングルで」が多いなあ。この時点で9時半過ぎ。客が帰り始める。


第7試合 折原昌夫(メビウス)、Z-P、パロミノ(ジョリーロジャーメビウス) vs 木村浩一郎、高木三四郎、野沢一茂

試合前、DDT側にのみ花束贈呈。折原怒り、「オレらお客様だぞ。花束もねーのか?」初登場のパロミノはちょっと細めの褐色の体。Z-Pは一層太ったか?先発は折原と高木。タックル合戦から折原早くも金的。しかし折原がバックを取ると高木が金的のお返し。高木はスイングDDTからブレーンバスター返しのDDT。野沢にタッチすると折原はそのままコーナーに連れ帰り、パロミノにタッチ。野沢はパロミノを圧倒。こりゃいかんなあ、つー感じもしなくもない。木村の攻撃はさすがに重い。バコバコと相手の背中を蹴りまくる。JRM軍は高木を捕らえるが、バックドロップで高木脱出、野沢にタッチ。今度は野沢がつかまる。Z-Pがライガーボム、折原スパイダージャーマン、距離が足りないせいかムーンサルトにはいかずコーナープレス。折原は木村と場外戦。Z-Pがパワーボムで抱え上げてパロミノがダイビングラリアット。Z-Pも高木を場外に連れ出す。その間にパロミノは野沢をコーナートップに上げ、雪崩式ミステリオラナ、3カウント。

パロミノ(16分37秒 片エビ固め)野沢

まずは折原がマイク。「てめーら、団体対抗戦で何回負けてるよ?」「こいつら、俺になんか勝てるわけないんだ!」で意気揚々とリングを去る。

対して2連敗の木村、「もう、野沢を引き上げるのは限界だ。DDTには悪いが、もう団体対抗戦はいいと思う。シングルでやる!キングダムで秒殺された人間に負けるわけがない。余裕ですと。すると折原が戻ってきてまた水をかけて挑発。木村ふたたびマイクを取り、「シングルでやらせてください!ファンの声をメビウスの折原に!」そしてひとりリングを去る。残された高木、「3月1日、宇宙パワーとシングルでやります。」とか何とか。


すごい色々な要素が詰まって面白かった今日の昭島大会。時間も10時過ぎまで・・・。


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