DDT 6/30 北沢タウンホール大会



本日は「レディース・デー」と銘打ち、女性客は無料。そのせいか、幾分普段より女性客の割合が多いようにも見える。今日はイスなし。代わりに、というのも変だがリングサイド(と入場口)に簡単な柵(よく道路に立ててある通行止めの奴)ができている。18時35分、暗転して音楽が流れる。選手入場式はDDT正規軍のみ。手をつないで出てくる。あいさつは三上。

カード発表。第1試合に出場予定の下田勇作がインフルエンザのため欠場。その代打は1週間前に同所でセッド・ジニアスとメインイベントを闘った佐野直。

続いてムーチャス・イデがリングに上がり、賛否両論のリングインタビュー。今回も相手は二瓶組。矢口壹琅のテーマ「Hells Bells」に乗って組長、鴨居、ダイアナ、鳥羽、幻が入場。矢口と吉田は「お祈り中」(鴨居)だそうだ。早速「この間は失礼しました」とインタビューを始めるイデ。しかし組長は出てこない矢口を「おじけづいたのでは」などというイデに立腹。機嫌を取ろうと「ダイアナさん、おきれいですねー」とイデが言うとその顔面に掌底一発。吹っ飛ぶイデ。この日の第3試合に組まれた「ダイアナ・コントラ・リング」マッチの話を聞かれると「渡すわけねーだろ!女房じゃないけどよ、愛人だよ!二瓶組がDDTより格下じゃねーってことを今日の試合で証明してやるよ。最初っから負けること考えてやる奴ぁいねーんだよ!」

ここでかかる高木のテーマ。しかし高木の格好は、と見るとベストにスラックス。手には公認証。後ろに付いた佐々木は「神奈川県選管」の文字が入ったなんか布切れを広げている。高木、リングに上がると、
「STOP THE MUSIC!」

そして「プロレス界一のインテリ・レスラー、高木三四郎です!」


「今、DDTには神格闘十二瓶組だ、トンパチ・マシンガンズだ、チーム・ピカソだと派閥があるが、俺も派閥作るぞ!自由連合だ!」

組長「高木、俺達は密かに練習してるんだ。俺達をイロモノだと思ってるだろうが、今日はそうでないことを証明してやる。そのために、俺は今日出ない。」

高木「組長、プロは練習してなんぼだ。イチイチ言うな。オレはなあ、練習以外に勉強もしてるんだ!今日はダイアナをもらって、下北に唯一ある、『ある所』に行ってやるからな!」

組長「高木、ダイアナはホテル(言うなよー)は嫌いなんだ。ダイアナは青○が好きなんだ。(以下省略)」

高木「よし、この後すぐだ!」



第1試合 ファントム船越(SGP)vs佐野直(国際プロ・プロモーション)

佐野の入場テーマは「GO! GO! HEAVEN!」。だが、彼がヘヴンの正体というわけではない。佐野、船越をアームホイップからハンマーロックに取ろうとするが船越は取らせない。逆にアームホイップから十字に行く船越。佐野ロープ。船越リストロックからアームロックホイップ、すぐヘッドシザース。佐野をコーナーに詰めてキック連打。飛行機投げからまたリストロック。まさにプロレスリングの基本的なムーヴ。船越ワキ固め、佐野ロープへ。ロープに詰めて逆水平。いい音がする。(それだけ佐野の体ができているということか)ロープに振ってショルダースルー、アームロックからまた十字に。佐野上体を起こして逃げる。立ってストンピング、ギロチンとようやく反撃に出る佐野。しかしキックを受け止めるやドラゴンスクリュー。いかにも藤波か西村が出しそうなミドルキック2発で佐野ダウン。5分経過。またロックアップからスタート。船越ネックホイップからグラウンドでネックロック。リリースしてボディスラム。鋭いドロップキック。船越がさらにロープに振ろうとするのを佐野切り返してニールキック。佐野ラリアット。船越倒れず。2発目は強烈に決まり、船越をなぎ倒す。片エビに取るがカウントは2。もう一発ラリアット、これもカウント2。しかし4発目はかわして船越ワキ固め。船越ロープに振ってカウンターでフロントスープレックス、カバー、これは2で返す佐野。しかし船越、佐野を捕らえるとのーざん、これは佐野、返せず。

船越(7分8秒 ノーザンライトスープレックスホールド)佐野

「これぞ第1試合」って感じだな。いい試合だ。佐野見るのって去年の暮れの鷺宮以来だと思うけど、半年で別人になった。



第2試合 高井憲吾&エキサイティング吉田(神格闘十字軍)vs 大角比呂詩&西野勇喜(SPWF)

SPWF軍は谷津の入場テーマ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でメイド・イン・チャイナを従えて入場。大角のグローブは・・・手に持っている。吉田、このグローブを奪い取ると、なぜか自分が付ける。客から「なんでだー」と声が飛ぶと、「公認グローブだから、いいんだよ。」ごもっとも。先発は大角と吉田。いきなり大振りパンチを出す吉田。もちろんよける大角。吉田、すぐに高井にタッチ。拍子抜けする大角。しかもグローブ取ってコーナーにかけちゃうし。高井が大角をリストロックに取る。大角、軽快な動きでこれを脱出。吉田に向かって「見たか。」吉田「いや、見てなかった。」確かにグローブを外すのに一所懸命で試合は見てなかったかもしれない。西野が入り、高井にキック、エルボー。高井もエルボー、ドロップキックで反撃するが西野倒れない。西野逆水平。これもいい音。ひねりの効いたバックドロップからストンピング。大角と2人でブレーンバスター、大角カバー、カウントは2。大角ストンピングを入れて、高井の額に貼ってあったバンソウコウをはがす。西野がサソリ固め。高井ここまで全くいいとこなし。ヘッドバット合戦も西野の勝ち。西野ブレーンバスターから監獄固め。一部の客が妙に盛り上がる。吉田がカット。西野が高井をボディスラムで叩き付け、大角がムーンサルト、カウント2。5分経過。西野アームロック、吉田カット。西野スリーパー、高井ロープへ。高井、必死にタッチをしようとするがSPWF軍は好連係でこれを阻む。大角キャメルクラッチ、逃げようとする高井、西野が捕らえて首4の字。大角、「西野、もうそろそろいいんじゃないか?」いや、まだ見てないものが・・・・・西野、その声に応えるようにラリアット。立ち上がるのを待ってもう一発、しかしこれは高井かわして逆にラリアット3発。カバー、2カウント。チョップ合戦から西野がロープに振ってのラリアットを狙う。高井はこれを狙いすました一本背負い。見事。大角にも一発入れてようやく吉田にタッチ。吉田と西野、ヘッドバット合戦。吉田がロープに飛び乗っての一発で勝ち。吉田、串刺しエルボーから「谷津、谷津うるせーんだよ。ほら谷津行くぞ!」と叫んでブルドッギングヘッドロック。さらにギロチンを打ってからアニマル浜口式ランニングエルボードロップ2発。西野は吉田のラリアットをかわして逆にラリアットを打ち込んで大角にタッチ。10分経過。大角ブレーンバスター狙い、吉田返す。高井がグローブで(付けずに)大角の頭を殴るという珍妙な凶器攻撃。しかしそれを捨ててのエルボーが誤爆。このチャンスについに大角がグローブを装着。「シャキーン」「シャキーン」これが高木三四郎も見たかったというグローブ装着シーンだ。早速吉田のボディにジャブを連発する大角。吉田は急所攻撃で形勢逆転。さすがに一方的にはさせないか。高井が入る。大角をコーナーに振る。ロープを飛び越えてエプロンに立ち、走ってきた高井にパンチ。コーナーに上ってダイビングパンチ!高井は2で返す。西野が入り、高井にパワースラム、これも2。大角は吉田を場外に連れ出す。その間に西野がラリアットから高井をフォール。

西野(12分18秒 片エビ固め)高井

くやしい吉田、帰り間際に、「今日は不本意な結果だったが、次はやるぞ!気合いだあーーーーーっ!」


第3試合 高木三四郎、佐々木貴、黒影 vs 矢口壹琅(神格闘十字軍)、鴨居長太郎、タノムサク鳥羽(二瓶組)

「Hells Bells」に乗って神格闘十二瓶組総登場。スマイリーはいない。続いて「Fight For Your Life」でDDT軍入場。矢口様が途中マイクを取るから何か言うのかと思ったら、この曲に合わせて歌ってた。改めて矢口マイク。

「おい高木、今日はダイアナ、渡せねーぞ。ところで今日、女多いじゃねーか。オレらが勝ったら、この中からピックアップしていいのか?」

組長、「白ブタ、白ブタ。てめーにゃ渡さねーよ。」

先発は鳥羽と佐々木。佐々木、鳥羽のパンチを何発かくらいながらも前に出て行く。鳥羽はハイキック、カカト落としを出して行くがクリーンにはヒットしない。何発目かのハイキックを佐々木キャッチ、すかさずキャプチュード。垂直ブレーンバスターでマットに突き刺すやマウントを取る佐々木(パンチはレフェリーが止める)。ストンピングを打つとエプロンに逃げる鳥羽。リング内に戻り、ミドル連打。しかし佐々木はまた受け止めてドラゴンスクリュー。もう一発。これはキツい。そしてサソリ固め。必死に上体を起こす鳥羽の顔面に黒影がドロップキック。高木も入ってギロチン。なかなかやるな、自由連合。黒影が正式にタッチしてキャメルクラッチ、矢口がキックでカット。黒影が鳥羽をアキレス腱固めに捕らえる。ロープに逃げるが、今度はヒザ十字。鳥羽、パンチで脱出して矢口にタッチ。矢口、黒影・佐々木・高木の順にラリアット。しかしその直後黒影はスクールボーイで丸め込む。カウントは2。黒影がコーナーに振って串刺しエルボー、佐々木がジャンピングニー、そして高木はラリアット。黒影ムーンサルト、フライングクロスチョップ、サマーソルトドロップ、エルボードロップ、ギロチンドロップ、サマーソルトドロップと畳み掛けるがカウントは2。高木にタッチ。高木ラリアット。矢口「やめてくれ」ポーズをしながら後ずさり。しかし急所。鴨居にタッチ。5分経過。高木は鴨居のパンチをかいくぐって片足タックル(速い)から逆片エビ固め。黒影が入り、鴨居にフィッシャーマンズスープレックス。相手を固定したまま起き上がりもう一発。こんなの初めて見た。黒影裏投げ、カバー、カウント2。佐々木が入りダブルでブレーンバスターを狙う。鴨居、2人にヒザ蹴りを入れ、2人まとめてDDTに行こうとするが、軽量の悲しさ、「あっ、あっ」とか言ってる間にあっさりダブルのブレーンバスターに切って取られる。矢口が入り、「それはこうやるんだ」とばかりに2人をDDT。気を取り直した鴨居は佐々木を捕らえ270度スイングDDT。佐々木はしかし鴨居のパンチにハリ手で対抗。延髄蹴り、DDT、垂直ブレーンバスターと出してカバー、これは矢口カット。鴨居急所パンチで鳥羽にチェンジ。佐々木も高木と交代。高木鳥羽を軽々と抱え上げると「プロレスをナメんな」と叫んで強烈なボディスラム2連発。カニばさみで倒してワキ固め、矢口カット。鳥羽ハイキックで倒し、上に乗ってパンチ。立ち上がるところにミドルからフックがきれいに決まって高木ダウン。6カウントで立ち上がる高木に鳥羽はニールキック。高木は黒影にタッチ。黒影、鳥羽をコーナーに詰めるや顔面目掛けて凄い勢いでローキック連打。アームロック、矢口カット。十字固め、鴨居カット。10分経過。矢口が黒影にブレーンバスター。ここから両軍入り乱れて場外へ。場外では組長、幻も手を出す。矢口は高木に花道(というほど長くはないが)疾走ラリアット。リングに戻った高木と鳥羽。鳥羽カカト落し、高木片足タックル。両足を捕らえてジャイアントスイング。6回転して放り投げ、黒影にタッチ。黒影ミドルキックから佐々木と連係の股裂きやって佐々木にタッチ。佐々木は鳥羽にスリーパーから(ジョニー・スミス式)チキンウィングフェースロック。鴨居がカット。黒影、DDTからバックドロップ。鳥羽、なんとか鴨居にタッチ。鴨居、パンチを打つが黒影はとらえてブレーンバスター、ドラゴンスープレックス。2で返す鴨居。鴨居、ランニングフック、もう一発フックを入れてコーナーに上るが、「こっち来い!」の声に耳も貸さず黒影は高木にタッチ。高木足を取って4の字固め。ダイアナに続いて門田も手を出す。15分経過。鴨居のダイビングパンチが高木の顔面に決まる。高木フィッシャーマンバスターからトップロープに上り、ミサイルキック。矢口がトップロープから勝ち誇る高木の脳天に「壹琅チョップ」(自分で言ったからそうなんだろう)。鳥羽が入り、飛びヒザ蹴り。高木ダウン。鳥羽エプロンに出る。高木が立ち上がるのを待ってスワンダイブニールキック。当たりは浅い。しかしパンチ、ハイキックと連ねて高木をまたダウンさせると今度はコーナーへ。しかしこれは高木の作戦。高木はロープを使って鳥羽に延髄蹴り。落っこちた鳥羽にDDT。しかしカウントは2。垂直ブレーンバスターからスタンディングクラッチ。矢口がモンゴリアンチョップでカット。矢口、高木をロープに振ってもう一発モンゴリアン。黒影と佐々木が矢口にダブルドロップキックを入れ、高木と鳥羽を残して4人が場外へ。鳥羽ラッシュ。ヒザ、パンチ、バックブロー。倒れる高木に馬乗りパンチ。レフェリーはダウンを宣告。8で立ち上がる高木。4人もエプロンに戻る。鳥羽ハイキック。2発目にカウンターでラリアットを合わせる高木。すぐにバックを取って高速ジャーマン。青コーナーに近い位置だったが3カウント入る!

高木(18分32秒 ジャーマンスープレックスホールド)鳥羽

組長、ジャッジ金子とリングアナのイデに「カウントが早い!」と抗議する。高木、マイクを取る。「組長。何が『格下』だ。二瓶組、強いじゃねーか。鼓膜両方イっちゃってるよ。オレは最初っから格下だなんて思ってねーって言ってるだろ。ウチのリング以外でも十分やっていけるだろう。条件なんていらねーよ。」

組長「それは、俺達を、認めるってことか?」

高木「最初から認めてるよ!三軍抗争に十分入ってこれるよ!」

組長「そっちが俺達を認めるのなら、俺達も3カウント入ったことを認めるよ。いさぎよく、喜んでダイアナを差し出すよ。」

これを聞いたダイアナ、憤然としたような泣き顔のような顔で逃げ出す。

高木「組長、条件なんかいらねーって言ってるだろ?気持ちだけでうれしいよ。」

組長「俺も、任侠の道に生きてる人間だからよ。約束は約束だ。それじゃあ、お互いの気持ちを大事にする、ということでな。いや、俺もダイアナを差し出すのはちょっとな。(笑)別に、負けることを想定していたわけじゃあないんだが、ちょっとダイアナの代わりに2人いい女を用意してるんだ。それで勘弁してくれ。」

組長「じゃあ、紹介するぜ!二瓶組第3代、第4代公認マネジャー、ジャイアント・ダイアナとエリザベスだ!」

出てきたのは女装姿の斉藤旭資(=ジャイアント・ダイアナ)とかまだ屋のおかみ(=エリザベス)。旭資、リングに上がり高木を押し倒す。

組長「どうだ高木、お気に召したかな?」

ここまでしゃべるチャンスのなかった矢口様、ここでようやくマイクを取る。

「おい高木、これがだぞ。」

「しかしな、高木よ。俺様の実力はまだ半分も出ていない。来月のかまだ屋、高木、野沢、誰でもいいよ。俺様の挑戦を受けろ。俺が改めてを伝えてやる。」

「今日の試合、タノムサク、お前が一番がんばった。今日はお前に締めてもらう。」

指名された鳥羽、半泣きで「すいません。負けてしまいました。自分が取られてしまって、・・・しかしマイクを渡されたんで、気を取り直して行きたいと思います。ご唱和願います。1、2、3、愛だーーーーーーっ!」

ダイアナもいつの間にかリングに戻っている。高木のテーマに合わせて踊る二瓶組。ばっちり決まったなあ、今日の試合後のマイク(リングインタビューも今日はハマってたが)。あと2試合もあるのか、こんなに盛り上がった後に。



休憩。キムタクから「高木三四郎のたっての願いにより、全試合終了後、女性のみのサイン会を行います!」

気づくと凄い入り。これは「女性無料」の効果以上のものがある。何やらレスラー(出てはいない)の姿もチラホラあるし。



第4試合 スーパーライダー&三上恭平 vs 江川英知(メビウス)&ペルセウス(JRM)

「超ジュニア」と銘打たれたこの一戦、果たしてペルセウスは今でもジュニアなのだろうか?先発は三上とペルセウス。互いの調子を探るような手のたぐり合い、切り返し合いから三上がヘッドシザーズホイップでペルセウスを場外に落とす。ここでは飛ばないか、と思ったが、ロープの反動を使ってのプランチャを見せる三上。しかし自らの腰を強打したようで、リングに戻るのはペルセウスより後。すぐに両チームともチェンジ。江川速いタックル。ライダー余裕で切る。ライダーのキックに張り手で対抗する江川。気迫で向って行くのはいいが、なんか「雑」なような。江川が蹴ってくるとライダーは蹴り足を取ってアキレス腱固めに。ライダーすぐにヒールホールドに移行、ロープエスケープ。ライダーは江川の張り手をかいくぐってタックル、背中から十字固めに。サッカーボールキック連打で場外に落とすとロープくぐりのフェイント。江川リングに戻り、ライダーテイクダウン。上に乗ってパンチから十字狙い。江川は上体を起こしてブロック。江川立ち上がるがライダーは体をひねってヒザ十字に。江川もヒザ十字で返す。回転して脱出。ライダー、江川を捕らえると、ロープ際でフロントスープレックス。江川の体がロープでバウンドし、頭から垂直に落ちる。危ないんじゃないの、これ?ライダー、ロープに振ってフライングクロスアタック。続けざまにサマーソルトドロップ、その場飛びムーンサルト。5分経過。ライダー、三上にタッチ。三上キック。江川張り手。倒して上に乗るが、すぐに立ち上がってストンピング。江川、ペルセウスにタッチ。ペルセウス、串刺しラリアットから三上をコーナーに乗せる。上がってきたペルセウスを三上はエルボーで叩き落としウルトラタイガードロップ。これは超飛距離。反対のコーナーに上る三上。今度はウルトラ・ウラカン・ラナ。しかしこれは失敗して頭を打つ(丸め込みはしたけれど)。ペルセウスがエルボー、ローリングソバット。三上もエルボーで返し、ペルセウスをコーナーに乗せて雪崩式フランケンシュタイナー。しかしペルセウスはエビに切り返す。カウントは2。ペルセウス、三上をロープに振ってパワースラム、ライダーがカット。ペルセウスもちつきパワーボムからライガーボム。これもライダーがカット。三上ローンバトルの様相。江川入り、ダブルでエルボー。江川は三上をコーナーに上げる。三上は張り手で江川の攻撃を止め、雪崩式回転エビ固め。江川踏ん張る。三上はこれを逆用してハイアングルのランニングライガーボム。カウントは2。三上ラリアットからカバー、これも2。江川がバックを取ってジャーマン、三上、バック転で着地、逆にバックを取るが江川切り返して素晴らしい角度のジャーマン、カウントは2。江川バックドロップ。三上はDDT。10分経過。三上ニースタンプを入れてフィッシャーマンズバスター。ペルセウスカット。そのペルセウスにライダーがローリングソバットを浴びせて場外に落とす。ライダーも場外へ。三上パワーボム狙い。江川リバース。三上エビ固めに切り返す。回転ギロチン、カウント2。しかし江川はロープに振ってのカウンターフロントスープレックスからバックドロップ。そして初公開のタイガースープレックスとつないで三上から3カウント!

江川(11分48秒 タイガースープレックスホールド)三上

結果的にはローンバトルを強いられた三上が負け、ということになるが、そんな簡単な話ではないな。

三上マイク、「すいませんでしたー!TAKAみちのく選手!今日は不甲斐ない試合ですいませんでした!でも、僕は、あなたと闘う夢を必ず実現させたい!ぜひDDTの試合に来て下さい!お願いします!」



第5試合 スーパー宇宙パワー&野沢一茂(チーム・ピカソ) vs 折原昌夫&小野武志(トンパチ・マシンガンズ)

トンパチ・マシンガンズがこの日からの新テーマ曲で入場。ドレッドヘアーの小野がカッコよい。一方いつもの「T2」で入場してくる宇宙パワー組。宇宙パワーの手にはオープンフィンガーグローブ。「やる気」なのか?先発は宇宙。これに応え折原が、いや、小野が、いや、両方とも遠慮してエプロンに。最初っから来てますなあ>トンパチ。結局折原が出る。宇宙ロープに詰める。クリーンにブレーク。ヘッドロックからロープに振る。タックルで倒れない折原。2度目、宇宙がリープフロッグ。折原が返ってくるところにキック。コーナーラリアットはかわして折原逆にラリアット。折原パイルドライバー、しかし宇宙はムクッと起き上がりラリアット。折「待ってくれ」ポーズから金的(1発目)。しかし宇宙は意に介さずキックを入れ、ツームストーンドライバー。そのまま持ち上げてもう一発。寝た状態の折原にキック、キックでようやく野沢にタッチ。野沢もサッカーボールキック。しかし折原金的(2発目)。急所にギロチン。ヘッドバットは野沢こらえる。逆にヘッドバット。頭は野沢の方が固いか?折原もう一発ヘッドバット、と見せかけて金的(3発目)。小野にタッチ。ダウンしている野沢に蹴り。野沢はスキをついてドロップキック。しかし小野は蹴りまくる。小野がカニばさみで倒す。折原入ってギロチン。小野がキャメルクラッチ、折原顔面ドロップキック。今度は折原がキャメルクラッチ、小野が顔面にローキック。この流れは「さすが」と言わざるを得ない。小野がボディスラムで叩き付け、折原ダイビングフットスタンプ、小野も続く。そして2人で飛行機をマネてダンス(サッカーのゴール後のような)。折原ヒザ蹴り入れて垂直落下ブレーンバスター、カバー、2。顔面にヒザ。野沢なすがまま。折原強烈なシュミット流バックブリーカーからチンロック。ここで「5分経過」のコール。まだ5分か。小野が入り、キックからカバー、2。レッグブリーカーから監獄固め、宇宙がキックでカット。野沢、小野にヒザを入れようやくタッチ。小野は宇宙をじらす作戦に。宇宙地声で「逃げんじゃねえ!」小野タックル。宇宙がぶる。宇宙上に乗り、十字に。折原カット。小野&折原2人掛かりの攻撃からカバー、宇宙は1でハネ返す。折原正式に入り、金的(4発目)。チンクラッシャー、ヒザ蹴りから宇宙をコーナーに投げ飛ばし、野沢を呼び込む。唾を吐きかけ、低空ドロップキック。これはイヤだろうなあ、精神的にも。さらにレッグブリーカー、レッグロック。野沢パンチで返し、上に乗って十字。折原は体を起こしてブロック。キックを入れて小野にタッチ。小野スリーパーホールド、羽根折り固め。宇宙が執拗なキックでカット。小野が野沢にヒザ蹴り。折原も入ってヒザ蹴り。2人で合体の投げっ放しパワーボム。うげぇ。折原またシュミット流バックブリーカーから野沢をコーナーに上げ、スパイダージャーマン。すかさずムーンサルト、カウント2で返されるとスパイダーネット。宇宙カット。ついでに2人に続けざまにラリアットを叩き込む宇宙。倒れている小野の上に折原をボディスラムで叩き付ける宇宙。10分経過。宇宙が野沢とタッチしてリングイン、折原にラリアット、サンダーファイヤーパワーボム。かなり危険な角度。怒った小野が本部席からイスをリング内に持ち込む。宇宙は折原をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえる。小野がイスでカット。折原金的蹴り(5発目)。小野と2人で同時に顔面ドロップキック。ダブルのクローズライン。宇宙、野沢とタッチ。小野がキック、折原ギロチン。折原「みちのく!」と叫んでみちのくドライバー(II)。折原宇宙を場外に落としてケブラーダを狙うが宇宙はかわし、着地した折原にキック、キック。その間リング内では野沢が小野に首固め、カウントは2。小野はバックを取り、投げっ放しのタイガースープレックスからタコ絡み。宇宙がリングに戻り、カット。折原と小野は宇宙をロープに磔状態にし、その目の前で再度小野がタコ絡み。宇宙、足でなんとか妨害しようとするがわずかに届かず野沢ギブアップ。

小野(13分46秒 タコ絡み)野沢

宇宙、マイクを取ってしゃべるが、怒りのあまりか、地声。それに折原が「宇宙語!」とツッコミを入れる。しかし宇宙は地声で続ける。

「てめーら、金的とかそういう汚いことしか・・・」

これを折原、ゴング連打でかき消して小野と2人で手を挙げて「We're Cool!」

今日の「第1章」は完全にトンパチの勝ち、だな。折原も「メビウス」「同級生コンビ」「TM」と3つの違った形で出てきたが、今日が一番悪く、凄かったし。

宇宙、さらに地声で「こんな屈辱は初めてだ。DDTの外敵は野沢と組んでつぶそうと思ったが、今日はダメだった。また鍛え直して、やります。おい折原、聞いてるか!きたねーことやる前に、オレとシングルやれ!同級生だ何だって逃げてねーでよ!俺だって好きで宇宙パワーやってんじゃねーんだよ。強すぎるからこれで茶濁してんだ。」

そこに出てきた高木、「宇宙、マイク貸せ!」

宇宙、「お前、俺にそんなこと言えんの?」

高木、マイクを取って、「俺がトンパチマシンガンズとやってやる!おい折原と何だっけあのジャマイカ人!お前ら『トンカツマシンガンズ』に名前変えてやる!」

うーん、「ジャマイカ人」はヒットだったが、「トンカツ」はすべったね。

宇宙、これを受けて、「7月21日のかまだ屋で、高木とトンパチやります、やらせます。その結果次第で宇宙か木村浩一郎か、出ます。高木も自由(連合)だが、俺も自由。」

ちなみに高木選手、試合後のサインは男女問わずやってましたので誤解なきよう。



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