「闘うゆく年くる年〜TOGETHER'98」
有明コロシアムに着くと、沖田リングアナの声が聞こえた。どうやら第５試合の開始のようだ。しかしやたらと知り合いが外にいるのと、ちょっと休みたくって結局この試合は見ず。結果は12分24秒、変形スリーパーで吉田が秋野に勝ち。こういう大会でのアルシオンは他団体ファンにはどう映っただろうかね？
第６試合 矢樹広弓＆坂井澄江 vs タイガードリーム＆チャパリータASARI
リングアナはネオレの石田亜矢子、レフェリーはアルシオンの村山大値。入場は坂井、矢樹、ASARI、タイガーの順。今日の矢樹はvs坂井戦で着た金の水着、一方の坂井はジャガーにもらったと思われる水着（左写真）。
先発は矢樹とタイガー（右写真）。まずは探り合い、そしてロックアップ。矢樹が腕を取る。タイガーが回転して返そうとするが矢樹はヒジでその動きを制してコーナーに振る。タイガーコーナーに飛び乗る。矢樹も追って、早くも雪崩式一本背負い。カバーするがカウントは２。矢樹ロープに振る。タイガー切り返し、カニばさみで倒すとジャパニーズレッグロールクラッチホールド、カウント２。タイガーヘッドロックから素早く回転してカニばさみからレッグロック、さらにグラウンドヘッドロック。この動きに沸く、ということはまだタイガードリームを見てない人が今日は多い？
ASARIがコーナーに上り、タッチ要求。タイガータッチ。ASARIは矢樹の背中にダブルアックスハンドル落とす。ASARIと矢樹の久々の対戦。ASARIは矢樹をコーナーに振るといきなりロンダートカンガルーキック。２度目には行かず、ダブルアームスープレックスからカバー、２カウント。ASARIロープに振る。矢樹切り返して、帰って来たところを一本背負い（左写真）から十字固め、ASARIロープ。坂井にタッチ。坂井ASARIをロープに振る。ASARI、十字架固めのような入り方からの飛びつき十字固め、坂井ロープ。坂井「バッカヤロー」と叫ぶとASARIをロープに振る。ASARIフランケンシュタイナー。坂井すぐに立ちあがってワキ固め。今日の坂井は気合い十分。
坂井十字固めに移行、しかしASARIも決めさせない。矢樹がコーナーから坂井に檄を飛ばす（右写真）。坂井腕はあきらめてスリーパーに。胴絞め式で絞める。ASARIのスキを見て再度十字に。ASARIロープ。坂井コーナーに振る。ASARIは突っ込んで来た坂井にコルバタ、カウントは２。ASARIはタイガーにタッチ。タイガーはエルボーを入れて坂井をコーナーに振る。坂井コルバタに行こうとするが失敗、タイガースリーパーに捕らえる。５分経過。
タイガーボディシザーズからまたスリーパー。坂井は体勢を入れ替えて向かい合うとまた気合い。ヒジを使ってタイガーの足の絞りをゆるめると、その足を取ってヒザ十字に。しかしタイガーは体をひねって起き上がる。坂井足を放さず裏アキレス腱固めに（左写真）。坂井は矢樹にタッチ。矢樹はタイガーのヒザをマットに叩き付ける。引きずり起こすとタイガーはラリアット、矢樹１カウントで返す。タイガーブレーンバスター狙い、矢樹は着地してエルボースマッシュ。ロープに走って低空ドロップキック。コルバタ？でタイガーを場外に落とす。
ASARIも入ってくるが矢樹はこれをいなす。坂井がASARIも場外に落とし、２人を捕まえる。矢樹がコーナートップからプランチャ。ちょっと足を滑らせたか？ 続いて坂井がコーナートップからケブラーダ。しかしこれはかわされる。タイガーが矢樹と坂井を捕まえてASARIが場外へのスカイツイスター（右写真）、これは凄い。タイガーは一回フェイントを見せてからスワンダイブプランチャ。タイガーが矢樹を連れてリング復帰。パワーボムを打つと、コーナーに上ってムーンサルト、坂井がカット。矢樹は前方回転エビ固めでタイガーを転がして坂井にタッチ。
坂井ミサイルキック。さらにバックドロップを狙うがタイガー逆にバックを取る。坂井切り返す。タイガーロープに飛んでラリアット（左写真）。カウントは２。
ASARIにタッチ。ASARIがボディスラム打ってタイガー＆ASARIのダブルのダイビングヘッドバット（右写真）、しかしこれは坂井かわす。矢樹も入って２人でそれぞれの相手に十字。矢樹とタイガーは村山がブレークする。権利のあるASARIはロープエスケープ。坂井大声を上げてロープに振る。ASARIは回転式ジャンピングヒッププレスで押しつぶす。10分経過。
ASARIコーナーに上る。坂井雪崩式フランケン（左写真）から十字、タイガーがカット。坂井の気合いは後半でも衰えず。
坂井コーナーに上るとクルクルミラクルキック（右写真）、足からではないがいい当り。タイガーがカット。坂井上る。タイガーがエプロンから押さえる。ASARIがお返しの雪崩式フランケン、カウント２。ASARIがコーナーに。今度は矢樹がエプロンから押さえる。坂井は高角度バックドロップで投げ捨てて矢樹にタッチ。
矢樹はロープワークの切り返し合いからランセットアーチホールド（左写真）、２カウント。コーナーに上ってミサイルキック。矢樹ラリアット？ASARIかわしてノーザンライトスープレックス、カウント２。ASARIが矢樹をコーナーに上げる。矢樹はかわして雪崩式スクールボーイ、カウント２。ASARIは投げっ放しジャーマン、そこにタイガーがダイビングヘッドバット。
タイガーコーナーに上る。ASARIも内側から上る。何をするのか思ったら、コーナートップよりさらに高い位置のタイガーの手の補助でムーンサルト（右写真）。ちょっと手間取ったが矢樹受ける。坂井カット。ASARIはタイガーにタッチ。
タイガーはタイガースープレックスホールドねらい、矢樹はブロックして逆にフィシャーマンズスープレックスホールド（左写真）、２カウント。坂井にタッチ。タイガーが坂井をパワーボムの体勢に捕らえる。矢樹が後方からミサイルキックでカット。
タイガーは坂井をロープに振ってローリングソバット（右写真）、矢樹がカット。
タイガーバック取ってタイガースープレックスの体勢、坂井切り返してＳＳＳ（左写真）からムーンサルト、しかしタイガーはヒザを立てる。
タイガー垂直落下式ブレーンバスター（右写真）、ASARIが矢樹を押さえる。坂井は自力で返す。
しかし最後はタイガーが三度目の正直のタイガースープレックス（左写真）、３カウント
タイガー（14分29秒 タイガースープレックスホールド）坂井
今日は乱闘などなしで、坂井に肩を貸して引き上げる矢樹。ASARIとのからみをもうちょっと見たかったが・・・・
矢樹の写真、少ないなあ。
第７試合 ジャガー横田引退試合
ジャガー横田 vs デビル雅美
ジャガー、２度目の引退試合の相手はファン投票によりデビル雅美。３年前にジャガーが復帰したときにはデビルは「興味がない」と言ってたんで、この対決は見られないかと思っていたが、こうして見ることができてほんとうによかったと思う。リングアナは高杉Ｊ二郎、レフェリーはトミー蘭。ジャガーは白のガウン、白の水着。デビルの水着もあんまり見慣れない奴だなあ。握手でスタート。ロックアップからジャガーロープに詰め、チョップで先制。デビルロープに振ってラリアット狙う。ジャガーはハンドスプリングでかわす。ジャガー腕取ってキック。デビルはズン狙うが中途半端。
デビルコーナーに振る。ジャガー反転クロスボディ。デビルこれを受け止めて（右写真）、後方にフォールアウェイ・スラム。カバーはカウント１。デビルロープに振る。ジャガージャンピングヒッププレス。自ら飛んでウラカン・ラナ、カウント２。ジャガーボディスラム狙う。一度目は抵抗されるが、エルボーを入れての２度目は成功。カバー、カウント１。デビルがナックルパンチの構えで威嚇。トミーが割って入る。
ジャガーバック取る。デビル振り払ってラリアット。ジャガーを大きく抱え上げると（左写真）リフトアップスラム。デビルギロチンドロップ、ジャガーかわして４の字固め。デビル必死に裏返す。ジャガーまた裏返す。デビルロープへ。５分経過。
ジャガーは足にストンピングを入れてアキレス腱固めの取り合いから逆片エビ固めに（右写真）。デビルは体勢を崩してロープ。
デビル逆にジャガーの足を取ると観客に手拍子を要求しての吊り天井（左写真）。リリースしてロープに振る。ジャガーは旋回式ボディアタックで返す。デビルがバックドロップに行く。ジャガー着地。コブラツイストを狙うがデビル抵抗。
デビルラリアット、ジャガーかわしてコブラツイスト。デビル切り返す。ジャガーさらに切り返してようやくコブラツイスト成功（右写真）。締め上げたのちスクールボーイに、カウントは２。ジャガーコーナーに振る。デビル返す。ジャガーコーナー利用してカカト落とし。ジャガー突っ込む、デビルかわしてハイキック、ジャガーダウン。10分経過。
デビルがコーナーに上ってローリングセントーン、しかしやっぱり自爆（左写真）。ジャガーが逆にコーナーに上りウルトラ・ウラカン・ラナ、カウントは２。
ジャガーが何かを狙ってデビルに飛びつくが、失敗。デビル押え込む、カウント２。ジャガーはデビルにからみついて卍固め（右写真）。デビルは歩いてロープへ。ロープにつかまったままのデビルの背後からジャガーは走って延髄ニーアタック。フィッシャーマンバスターはデビルがブレーンバスターで切り返す。デビルさらにラリアット、カバー、カウント２。
ジャガーをコーナーに上げて自分もエプロンから上るデビル。雪崩式ギロチンか？しかし体勢が崩れたところをジャガーにうっちゃられる（左写真）。ジャガーフィッシャーマンバスター、デビルまた切り返す。ジャガー今度は着地。しかしデビルは「終わりだ！」と叫んで胴絞めスリーパー。ジャガーなんとかロープへ。
デビルエプロンに出る。ジャガーを引きずり上げ、再度雪崩ギロチン(?)狙う。が、また切り返される。ジャガー再びコーナーに上がりミサイルキック（右写真）。デビルすぐに立ちあがってラリアット。15分経過。
デビルがジャガーをコーナーに上げ、自分も上る。ジャガーはコーナーポスト上でデビルにスリーパー（左写真）。その体勢からジャガーは雪崩式ミステリオ・ラナ。かなり体勢崩れるが強引に持っていき、エビに固める。しかしカウントは２。ジャガーコーナー上る。デビル追う。セカンドロープに立ってジャガーを捕らえるデビル。そのままリフトアップ。まさか、と思ったが、やはりジャガーを場外に投げ捨てる。
ジャガーなんとか自力でリング復帰。デビルはジャガーを抱え上げると（右写真）、そのまま両腕を捕らえて高く差し上げる。スプラッシュマウンテン？ ジャガーが未然に回転エビ固めに丸め込む。カウントは２。
デビルかかと落としからライガーボム、カウント１で返すジャガー。２発目、カウント２。３発目、ジャガー切り返そうとする。デビルはさらに勢いを付けて（左写真）マットに叩き付ける。
最後は垂直落下のアズベリーパークドライバー（なんか名前付いたらしいが）、３カウント。
デビル（19分33秒 片エビ固め）ジャガー
まさに「引導を渡す」という言葉がふさわしい試合。しかしそれができたのが同じくヴェテランのデビル雅美だった、というのは問題があるが。
しばし抱き合う２人。やがて互いを支え合うように立ち上がる。ジャガーマイク。
「ジャガー横田、これが限界です。ジャガー横田はは、みなさんに夢と希望を与えられたのでしょうか？私は皆さんのおかげで、今日までがんばってこれました。もう２度目になる引退ですが、こんな素晴らしい会場で、こんな大勢のみなさんの前でラストマッチをやらせていただいて大変幸せに思います。」
「レスラー・ジャガー横田は今日でお別れです。私はこの世界でずっと、女子プロ界、そしてJd'を大きくしていくために影の力となっていきたいと思います。ここにいる皆さんも、女子プロ、Jd'を一緒に応援してあげてください。今日はどうもありがとうございました。また明日に向かって前向きに進んでいきます！今日はありがとうございました。」
「本人の希望により」10カウント、花束贈呈、紙テープはなし。Coogaらの肩車でジャガー退場。
ここで休憩。メモを取るのも疲れたので残り２試合は上の方でのんびり見ることにする。大会実行委員長の桂三枝があいさつ。ジャガー横田が吉本の芸人になる、という衝撃プランを発表。
第８試合 ライオネス飛鳥 vs 尾崎魔弓
尾崎のセコンドには久々揃い踏みのＯｚアカデミー生徒３人と、アジャ・コング。一方の飛鳥はセコンドなし。尾崎はvs長与戦以来の有明かあ。とことんこの世代にからんでいくなあ。尾崎は序盤から裏拳連発。ロープに飛鳥を詰めるとＯｚアカデミーが手を出す。ブーイング起こる。飛鳥が完全にベビーフェースだ。飛鳥は骨法流の蹴りで形勢を逆転すると、こちらも早い段階からボム系の技を繰り出してくる。尾崎は立ち上がっては裏拳。尾崎テキーラ、飛鳥２でキックアウト。飛鳥タワーハッカーボム。フォールにはいかず、テキーラ・サンライズ、これで３カウント。
飛鳥（７分10秒 テキーラ・サンライズ）尾崎
うーん、短い試合だった。それなりに見せ場はあったが。試合後２人は握手。新しい流れへのプロローグっぽいな。
第９試合 全女 vs ネオ
堀田祐美子、豊田真奈美、井上貴子 vs 井上京子、三田英津子、下田美馬
レフェリーは「中立」の村山大値。しかし両チームとももう最初っから喧嘩腰。貴子が先発しようとすると京子は「お前じゃない」という態度。それでも貴子がかかっていくとコーナーまで投げ飛ばす。若手じゃないんだから・・・堀田が代わりに入る。序盤は力比べ、技比べ。ああ、ようやく落ち着いたかと思いきや、再び京子vs貴子。しつこいまでのロープ固定ラリアットで貴子がＫＯされる。京子が「本気を出す」とそういうもんなのか？堀田がひきずって無理矢理タッチ。ドクターも入るが、さほど「重傷」というわけでもなさそう。しかしここから２vs３の状況が続く。場外乱闘になっても貴子がいないため全女は数的不利に。中盤は豊田が技で奮戦するも、ここも数の差で簡単にカットを許してしまう。そして終盤、京子は堀田に狙いを定める。豊田はラスカチョが押さえる。一度だけ貴子が復活してカットしたものの、また京子のラリアットが爆発。最後はビクトリアドライバー、堀田から完全３カウント。
京子（19分26秒 片エビ固め）堀田
京子のマイクを発端に若手も交えての場外乱闘。始めるのかな、全女vsネオの団体対抗戦。ASARIは一歩退いて見ている。ま、ひとごとだからいいけどね。メモ取りしてなかったから乱戦もそれなりに楽しめたし。
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