10/26 華☆激ベイサイドプレイス大会



ベイサイドプレイスというのは、福岡市民には説明の必要はないが、まあ、博多埠頭のフェリー発着ターミナルをおっしゃれーにしたところで、できた当初はデートスポットとしてもてはやされた(ような気がする)ところなのだ。今日は月曜日とあって昼間に歩いてる人は少なかったが。

で、会場はこのターミナルビル(なかに円筒形の水槽があってウミガメや魚が泳いでた)の2Fホール。話を聞くとえらい天井が低く、154cmの矢樹でもコーナーポストに立つと頭がつきそうになるとか。階段を上がり、2Fに。会場に入るとシートが敷いてあるだけのみちプロ方式。座っていたら第1試合や第2試合のグラウンドが見れなさそうだったので壁に寄りかかって立ち見することに。



開始は7時30分。すでに結構な入り。まずは入場式。矢樹はここのロゴTシャツで。武輝応援団の声援が凄い。小川代表、川内、アステカがあいさつ。



第1試合 豊福雅彦 vs 井場正知

一度生で見てみたかった井場(右写真)。残念なことに豊福との勝敗とかそういうデータは知らないが、パンフを見ると両方とも出身はキックボクシングらしい。ローキックと掌底の打ち合い。井場がヒザ蹴りを入れていく。豊福はそれをくぐって片足タックル。井場タックル切って上になる。豊福ガード。井場は横に移動。ヒザを首に押し付けて上からボディにパンチ。関節技には行けず。一旦ブレーク。両者スタンディングから豊福がまたタックル。井場はかわしてスリーパーに。豊福が首を抜いて上になる。今度は井場がガードポジション。豊福足を取りに行くが取れない。ボディに小刻みなパンチを入れていく。またブレーク。豊福片足タックル。井場ガードポジション。

井場は下から豊福の腕を極めに行く。自分が上になってさらに絞る井場(左写真)。井場断念してブレーク。豊福キック、井場かわす。井場のキックはヒット。5分経過。井場が豊福を倒して上に乗り、細かいパンチ。豊福の首にヒザを押し付けて十字に行こうとするが、途中で切り替えてアキレス腱固めに。豊福起き上がるが外すことはできず、ロープに難を逃れる。豊福が片足タックルに行くところに井場のキックが入る。井場が上になって十字狙い。豊福の腕を首にからめて変形のスリーパーに。一旦リリースしてマウントに。乗った場所が上過ぎたのか、豊福はブリッジでこれを返す。豊福アキレス腱固め。井場起き上がり、自分の足を抜いて逆にアキレス腱固め。井場うつぶせになって締め上げる。決まるか?豊福タップ。

井場(8分28秒 アキレス腱固め)豊福

片鱗くらいは見れたかな?



第2試合 矢樹広弓 vs 藪下めぐみ

試合前の練習で矢樹が顔面強打して「記憶が飛んじゃってる状態」だという。それで試合ちゃんとできるのだろうか?藪下が先に入場。矢樹、いきなり自分がどっちのコーナーかセコンドに確認してからリングに上がる。あやー、危なそう。ゴングと同時に藪下がバックドロップ。矢樹空中で回転して着地。ちょっと尻餅。矢樹一本背負い、藪下うまく着地。藪下一本背負い、矢樹着地・・・失敗。やっぱ今日はよくないか。

藪下逆エビに。矢樹抵抗し、腹筋で起き上がって藪下の首を取りに行く(すげえ)。藪下ボム風に叩き落とす(ひでえ)。藪下逆片エビ固め(左写真)。矢樹がロープに接近するとキャメルクラッチにスイッチ。

藪下「変な顔」攻撃を矢樹に仕掛ける。藪下フェースロックから矢樹を引っくり返して十字に。矢樹ブロックしながら立ち上がりヒザ十字。藪下ロープ。矢樹ブロンコバスターで叩き付け、キャメルクラッチに。

当然「変な顔」攻撃のお返し。矢樹十字。藪下ブロックして起き上がる。矢樹カニばさみで倒し、藪下を連れて場外へ。場外に行ってもイスも何もないのだが?と思うと小川代表の座ってる本部席に藪下の顔をぶつける。

両者リング復帰。矢樹が逆エビに行く。藪下切り返してボディシザーズに。矢樹はヒジを使って脱出し、アキレス腱固め(右写真)。5分経過。藪下ロープエスケープ。矢樹低空ドロップキック。藪下腕を取りに行くが、矢樹はまた切り返してヒザ十字に。藪下かみつきで脱出。藪下が今度は場外戦を仕掛ける。壁に一度ぶつけ、さらに悪徳マネジャー(と言ってもおとなしく観戦してた)に向かって矢樹を投げ飛ばす藪下。悪徳マネジャー、矢樹の足が手に当たり負傷。7分経過。

藪下、矢樹が上がってくるところにドロップキック4連発(左写真)。カバーに行くが矢樹は1カウントでブリッジ、そのまま立ち上がると会場からはどよめき。矢樹が十字に。藪下ブロックしながらロープ。今度は矢樹がかむ。矢樹ストンピングを入れてロープに振る。藪下切り返し、帰ってきたところを一本背負い、カバー、2カウント。

藪下矢樹をロープに振る。矢樹は飛びつき前方回転エビ固め。崩れるとヒザ十字に移行(右写真)。藪下ロープ。矢樹がセカンドロープからミサイルキック、カバー、2カウント。残り時間1分。

矢樹がロープに振る。カウンターのパンチをかわして藪下がパンチを胸に。藪下強引に矢樹をコーナーに上げると雪崩式一本背負い、カウント2。藪下が対角線上のコーナーに上る。矢樹下からドロップキック打ち込んで(これも危ない落ち方したが)雪崩式一本背負い。藪下も2で返す。藪下起き上がりざまにスクールボーイ、2カウント。矢樹スモールパッケージ、藪下が2でハネたところでタイムアップ。

矢樹(10分 時間切れ引き分け)藪下



第3試合 小坪弘良(夢ファク)vs 河野圭一(武輝道場)

武輝の応援団の声援が凄い。まあ、応援するのはいいけど、お目当てじゃない試合につまらない野次飛ばすのはやめてほしいよなあ。その大声援を受けて河野は牽制気味の蹴りから飛びつき十字。が、連続動作になってない。それでも小坪の腕を取る。小坪場外に逃げ、武輝応援団の前までやってきて一瞥。リングに戻り、タックルで倒すと腕極め首固めに取る小坪。さらに首を放してもう片方の腕をV1アームロックに。ワキ固めに移行する(右写真)と河野は回転して脱出。小坪キャメルクラッチ。河野ロープ。小坪ストンピング。こういう単純な技が意外に効くようだ。河野は中段蹴り4連発で反撃。マウント取って十字に。小坪ブロック。河野強引に十字に。小坪切り返して逆片エビ固め。河野ロープ。小坪はまた河野の腰にストンピング。河野はローキック。小坪タックルで倒し、アンクルから片エビ固め。河野は胴絞めスリーパー。小坪両足首を固める。小坪アキレス腱固めに。河野張って行く。5分経過。

河野ロープエスケープ。小坪また腰にストンピング。河野立ち上がって張り手。ブレーンバスター風に投げるが、小坪はヘッドシザーズで返して十字に。河野ブロック。小坪マウントから十字に。極めれば極められそうだったが小坪行かず。河野ロープ。河野キック。小坪キャッチしてヒザにエルボースタッブ入れてヒザ十字。河野覆い被さってエビ固め、カウント2。河野小坪をコーナーに振って串刺しジャンピングニー。コーナーに詰めて正拳連打。倒して十字、小坪ロープ。河野キックから一本背負いで投げまた十字。ちょっと動きに精密さがなくなった。小坪ロープ。河野腕折り。張り手、エルボーアタックから飛びつき十字。序盤と同じように、河野の動きが一瞬止まったところで小坪は逆片エビ固め(左写真)、河野タップ。

小坪(8分51秒 逆片エビ固め)河野



第4試合 福田雅一(夢ファク)vs 川内大裕

武輝だけでなく、川内にも大応援団が。「華☆激期待の新人」川内は結構いい体している。しかし福田と比べるとタッパはかなり差が。まずはロックアップ。福田ロープに押し込む。クリーンブレーク。またロックアップ。今度は川内がロープに押し込む。川内は離れ際に張り手。「チャレンジマッチ」によくある光景。川内バック取る。福田は腕を絞り上げる(右写真)。福田、足を刈り倒してアームストレッチからハンマーロックに。川内バックエルボーを打つがブレークはできず。福田強烈なボディスラム2発からストンピング。川内はエルボースマッシュで反撃。ボディスラムに行こうとするが上がらない。顔面にエルボーを入れてようやく成功。川内首投げからスリーパー、福田切り返してハンマーロック。そのまま押え込む、2カウント。腕にヒザを落とし、さらにストンピング。川内立ち上がり胸板にエルボー、顔面に張り手。福田も張り手で応戦、一発で川内を吹っ飛ばす。カバー、カウント2。

福田逆エビ固め、川内ロープ。川内エルボー連打から走ってラリアット、福田倒れない。もう一発、福田の体が揺らぐ。3発目、福田倒れる、カバー、カウント2。川内サイドバスター、これも2。ここで川内はダイヤモンドカッター。しかしカウントは2。2発目を狙うが福田受けない。ロープに振ってドロップキック。さらにフロントスープレックス、頭から落ちる川内。最後は逆片エビ固め(左写真)。

福田(6分38秒 逆片エビ固め)川内



ここで休憩。休憩明けに小川代表から入場者数の発表。277人。定員遥かにオーバー。


第5試合 ゲレーロ・ディアブロ(フリー)&望月成晃(武輝道場)vs 藤崎忠優&婆沙羅(夢ファク)

なぜか藤崎は入場時にオーバーマスク(右写真)望月とディアブロ、何やら小競り合い。先陣争いか?結局先発はディアブロ(と藤崎)。ディアブロ腕取る。藤崎返す。ディアブロ足に移行、藤崎外す。藤崎首投げでコーナーに連れて行き、婆沙羅にタッチ。ロックアップ、ディアブロがロープに振る。戻ってきた婆沙羅はショルダータックル。自らロープに走る。身を沈めるディアブロ。婆沙羅が戻ってきたところをアームホイップ、望月にタッチ。望月キック。婆沙羅キャッチしてヒザにエルボースタッブ。婆沙羅ラリアット、望月かわしてニールキック。打点高い。婆沙羅コーナーに振ってプレス。望月二発目をかわして後ろからハイキック。婆沙羅は藤崎にタッチ。望月なおもキックの連打。藤崎は中段蹴りをキャッチして足にヘッドバット入れ、アキレス腱固めに。さらに逆片エビ固め。望月ロープ。望月蹴る。藤崎キャッチ。望月これを利用して延髄蹴り、藤崎場外転落。望月トペを見せかけてロープくぐりフェイント。しかし藤崎がエプロンまで上ったところで三角飛び延髄蹴り。これはいい。

望月ディアブロにタッチ。ヘッドバット合戦、これは藤崎の勝ち。ディアブロをコーナーに吊るし、四つんばいで突進してヘッドバットを打つ藤崎。そこまでヘッドバットにこだわるか・・・婆沙羅が入る。ロープに振ってドロップキック。ダブルアームスープレックスを打つと、投げられたディアブロの足が低い天井をかすめる。あぶねー。5分経過。婆沙羅はディアブロにもコーナープレス狙う。ディアブロかわしてすくい投げ。チンクラッシャーを打って望月にタッチ。しかし婆沙羅は望月を強引にコーナーに連れ帰り、藤崎にタッチ。望月ニールキック、藤崎かわしてラリアット。倒れた望月に藤崎四つんばいヘッドバット。2発目は望月立ち上がり、藤崎の顔面に下段蹴り。それでも3発目に行く藤崎。望月は足で突進を止めるとギロチンドロップ。

望月バック取る。藤崎切り返す。望月急所蹴り。望月がお返しのラリアット、ドロップキック。両軍タッチ。婆沙羅がディアブロにラリアット。婆沙羅かわづ掛けからグラウンド卍。望月がカット。婆沙羅と藤崎は望月とディアブロを正面衝突させてバックを取るが望月&ディアブロはダブルの急所蹴り。そしてダブルのサソリ固め(右写真)に。望月は放して藤崎を連れて場外に。ディアブロはパワーボムを狙う。なかなか上げれない。しかし一気に抱え上げると危険な角度のライガーボム、カウント2。ディアブロラリアット連打。婆沙羅は3発目をパワースラムに切り返す。婆沙羅パワーボム、望月カット。望月が婆沙羅を押さえてディアブロがラリアットに行くが婆沙羅かわして望月に誤爆。藤崎がヘッドバットで望月を場外に落とす。応援団前で乱闘。

婆沙羅はボディスラムを打ってダイビングセントーン、ディアブロかわしてラ・マヒストラル、カウント2。婆沙羅ウラカン・ラナ、カウント2。婆沙羅ラリアットを入れてライガーボム(左写真)、これで3カウント。

婆沙羅(9分45秒 エビ固め)ディアブロ

試合後も小競り合いをする望月とディアブロ。しかし結託して婆沙羅と藤崎を蹴散らし、仲良く手を挙げる2人。



第6試合 アステカ&SHINOBI(フリー)vs 斎藤誠(夢ファク)&コスモ☆ソルジャー(フリー?)

SHINOBIのマスクが大きく変わっている(右写真)。先発はそのSHINOBIと斎藤。バックの取り合いからスタート。SHINOBIアームロック、斎藤ヘッドシザーズで返す。SHINOBI首を抜いてデスロックに固める。斎藤ブレークして上になる。SHINOBIロープ。SHINOBIが斎藤のヒザに蹴りを入れて腕を取る。斎藤はヘッドスプリングで切り返す。SHINOBIも俊敏な動きで対抗、足を掛けて倒す。ルチャの典型的な動きの後、両軍タッチ。アステカヘッドロック。コスモロープに振る。アステカタックル、コスモ吹っ飛ぶ。2度目はコスモが身を沈め、戻ってきたアステカを見事なホイップ。ドロップキックでアステカを場外に落とすが、ここではまだ飛ばない。アステカがSHINOBIにタッチ。手四つ。SHINOBIコスモを押し倒す。コスモブリッジ、SHINOBI上に乗る。2度目、コスモはジャンプしてSHINOBIの肩に乗り、そのまま回転エビ固めに。カウントは2。コスモロープに振る。SHINOBIタックル。コスモラリアット、カウント2。コスモはSHINOBIをボディスラムで寝せて、エプロンからトップロープ越しのひねりを加えたプレス、カウント2。

コスモは斎藤にタッチ。斎藤SHINOBIにエルボー入れ、コーナーに振って串刺しドロップキック。斎藤エプロンに。ロープで反動を付けてホイップ。しかしコルバタ(府川がやるような奴)は失敗。斎藤フランケンシュタイナー、これはきれい。SHINOBIは突っ込んでくるところを風車式バックブリーカー。もう一発。これは斎藤が切り返してアームホイップ。ラリアット相討ち。この一連の流れ、なんとなく両方ともぎこちない。5分経過。両軍タッチ。コスモ、入るなりアステカにフライングクロスアタック、しかし体格差のせいかコスモも吹っ飛ぶ。コスモロープに振ってボディにパンチ。コスモがキャメルクラッチに取り、斎藤が顔面ドロップキック。コスモ変形のコブラツイストから羽根折り固め(左写真)。リリースして斎藤にタッチ。斎藤ロープに振ってソバット。ブロンコバスターで叩き付けてカバー、カウント2。またコスモにタッチ。コスモセントーン。コスモ振る。アステカはニールキック。

アステカパワーボムに行く。コスモかわしてリバーススイングDDT。アステカ場外転落。コスモはロープの間をくぐるトペ・コン・ヒーロ(右写真)。これは見事。リングに戻り、コスモウラカン・ラナ、ちょっと崩れる。SHINOBIがカット。アステカはSHINOBIにタッチ。SHINOBIフィッシャーマンズスープレックス、斎藤が足を払う。コスモ斎藤にタッチ。張り手合戦。SHINOBIジャーマン、斎藤着地して逆にジャーマン、2カウント。10分経過。

斎藤バック取る。SHINOBI急所蹴り。SHINOBI裏投げで叩き付け、斎藤をロープに振るとカニばさみ。外道クラッチで2カウント。返されるとそのままダイヤル固め、しかしこれも2。SHINOBIモンキーフリップ、斎藤着地。そこにアステカが入ってラリアット。SHINOBIカバー、コスモがカット。アステカとSHINOBIは2人を同士討ちさせダブルの股裂き(エストレージャのウラカンなし)に。斎藤とコスモは協力してこれをブレーク。アステカとSHINOBIはdブルドロップキックで2人を場外に落とすとダブルのトペ(左写真)。低い会場でもみんななんとか飛ぶなあ。

アステカがコスモを連れてリング復帰。風車式バックブリーカーからアステカクラッチ(右写真)に決めるとコスモギブアップ。

アステカ(12分57秒 アステカクラッチ)コスモ

斎藤がマイク。「この生ハゲ野郎とやらせろ!」

SHINOBI「俺はハゲじゃねーよ。」

斎藤「アステカさん、やらせてください!」

アステカ、SHINOBIにまだタイトル持ってたか確認すると、「なら、ここでチャンピオンシップだ!防衛したら今度俺とやろうぜ、SHINOBI。それまで組んでやろう。」
斎藤にも「取る気でいけよ。取ったら今度俺とお前だ、な。」



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