ネオレディース 8.15 後楽園大会



ニコル・バスの「試合ぶり」を見たくなって急遽後楽園に向かう。6時時点では当日券もかなり残っていたが、入りは昨日より良さそう。

今日もやっぱりRam Jetsの「灰とダイヤモンド」(左写真)からスタート。入場式でのあいさつは井上京子だったが、途中から「なんで私にあいさつをせないんだ、と飲み会でうるさい」下田美馬に交代。入場式にジャガー、バッドナース、バス、Xは出ず。

第1試合 タニー・マウス vs ムニェカ・オリエンタル

ムニェカ、タニーの入場時を襲い、場外に落としてエプロンを側転、そのままコルバタに行こうとするが回れず2人でぐしゃ、と倒れる(笑)。リングに戻るとタニーはムニェカの腰投げを逆にコブラツイストに捕らえ、グラウンドに持ち込んで2カウント。欧州式エビ固めも2カウント(しかし、これといい、足掛けエビ固めといい、毎試合使ってたら全然効果ないと思うが)ムニェカはアームホイップ、コルバタなどのメキシカンらしい技を繰り出すが、どうにもスピードがないように感じる。そのくせカバーに入るとレフェリーに「(カウントを)ハヤク、ハヤク」などと言いやがる。自分が「ハヤク」しろってんだ。タニーは逆エビに捕らえる。ムニェカ悲鳴。なんとかロープに。タニーは顔面ウォッシュでムニェカの顔をエプロンから出すと、場外に降りてエルボースマッシュ(カシン流)。場外に出してフェンス攻撃に行くが、ムニェカが形勢逆転、リングに戻るとウルトライガードロップで2カウント。ムニェカ吊り天井(下写真)、首はドラゴンスリーパーの形。5分経過。ムニェカ、タニーの後頭部にヒッププレス連発。ムニェカ、旋回式プレス、2回目は自爆。タニー、ヘッドバットを入れてダブルアームの体勢。ムニェカ、リバースしようとするがタニーは強引にムニェカを頭からマットに突っ込ませる。これで片エビに取ると3カウント入ってしまった。

タニー(6分35秒 片エビ固め)ムニェカ

タニーのこの技はいったいどうなったら「成功」なんだろうか?

第2試合 元気美佐恵 vs 藪下めぐみ(Jd')

元気、試合開始直後からキックで藪下を場外に蹴り出し、プランチャ。すぐにリングに引き上げて、ブレーンバスター。スリーパーホールドに取るが、藪下切り返す。元気もレッグロックに切り返す。藪下ロープエスケープ。元気逆エビ固め(右写真)自らリリースしてアルゼンチンバックブリーカーと藪下の背中を攻めつける。藪下はロープに振っての払い腰から十字固めで反撃、元気必死にブロックする。藪下は元気の逆の腕を取りに行く。しかし元気もうまくブロックしたままロープに足を伸ばす。藪下キャメルクラッチ、元気が力でひっくり返すとそれを利用してまた十字に。元気ロープ。5分経過。藪下ドロップキック、元気スカして自分がドロップキック。藪下は元気のエルボードロップをスカしてドロップキックを決める。そしてまた十字。元気ロープ。藪下はミサイルキック2発、カウントは2。藪下がバックを取る。元気はバックエルボーを出すが、藪下はその腕を取ってワキ固めに。元気はロープエスケープ。藪下、ラ・マヒストラルのような入り方から十字に。元気ロープ。藪下が自らロープに走って突っ込むと元気カウンターキック。元気は担いでエアプレンスピン、カバーはカウント2。元気肩車、藪下は着地してワキ固めに。藪下トップロープに上る。元気は雪崩式ノーザン、カウント2で藪下ハネ返す。元気ノド輪に行く、藪下ワキ固めに切り返す。元気もう一度ノド輪の体勢に、今度は飛びつき十字固め。藪下トップロープからダイビングプレス、元気かわして自爆。元気バックドロップ、カウント2。アトミックドロップ(左写真)は空中回転でかわすが、元気は再びバックを取り、バックドロップから3カウント。

元気(9分54秒 片エビ固め)藪下

第3試合 遠藤紗矢 vs バッドナース中村(フリー)

バッドナース中村、イス持参で入場。リングインするとそのイスに座って遠藤を待つ(右写真)。しかしレフェリーのチェックにも応じない中村。ジレた遠藤がくってかかるとやおら立ち上がって攻撃開始。ロープを使ってのヒールらしい攻撃を一通り受けると遠藤は髪ホイップで反撃。中村はチョークで応戦。遠藤は中村を場外に出し、マットの上でジャーマン。観客席からイスを持ち込み、中村が戻るのを待って・・・使わない。5分経過。遠藤ジャーマン、ミサイルキック。ダイビングギロチンは2カウント。中村の上にイスを置いてのギロチンはかわされ自爆。中村イス攻撃。トップロープから延髄ニー、カウント2。遠藤逆さ押さえ込みに行くが勢い余って中村起き上がる。そこから一気にパワーボムで引っこ抜くが、カウント2で起こす。遠藤も投げっ放しドラゴンスープレックスを出すが、中村はイス攻撃からダブルアームドライバーでピン。

中村(7分30秒 エビ固め)遠藤

第4試合 「椎名の夏」3番勝負・第2戦
椎名由香 vs ジャガー横田(Jd')

今日は椎名が先に入場。握手でスタート。椎名はドロップキックで先制、ジャガーを落とすとエプロンからプランチャ。場外でボディスラムを打ってリングに戻す。昨日見られなかった「気迫」が今日は感じられる。しかしジャガーもロープに振られると旋回式ボディアタックで難なく形勢逆転。ジャガーパンチ、椎名もパンチで返す。ジャガー両足をすくってテイクダウン、逆エビに。一旦リリースすると次は卍。外してスクールボーイ、カウント1で返した椎名はヒザ十字に切り返す。4の字狙いはうまく行かず、レッグロックに。椎名は首投げからフェースロックを狙うがジャガーはヘッドシザースで返す。椎名ロープエスケープ。ジャガーロープに飛ばしてヒップアタック、ダブルアームスープレックスで2カウント。ジャガースリーパー、椎名ロープ。5分経過。ジャガーコーナーに振る。椎名切り返して串刺しドロップキック。もう一発。ジャガーは小包固めでチェンジ・オブ・ペース、カニばさみで倒すと背中にニードロップ。場外に出してフェンス攻撃、場外ブレーンバスター。リングに戻るとロープに振ってヒップアタック、椎名はこれをキャッチしてジャーマン。椎名はトップロープに。ジャガー追って雪崩式ブレーンバスター。今度はジャガーがトップロープに。椎名雪崩式ブレーンバスターのお返し。ジャガードロップキックで場外に落とすとエプロンから回転ネックブリーカードロップ。リングに戻すとダブルアームドライバー狙い、椎名は逆さ押さえ込みに切り返す。椎名フライングラリアット、カウント2。しかし2発目は十字架固めに切り返される。ジャガーコーナー反転ミサイルキック、トップロープからさらにもう一発ミサイルキック。ダブルアームドライバーはカウント2。ツームストーンドライバー(右写真)も2で返す椎名。ジャガーは背中にミサイルキック、カウント2。フィッシャーマンバスターに行くがこれは椎名が小包固め、カウント2。もう一度丸め込む、しかしカウント2。ジャガーフィッシャーマンバスター、これは決まって3カウント。

ジャガー(12分16秒 体固め)椎名

昨日よりは椎名らしさは出てた、かな?

第5試合 トーナメント・オブ・ネオステージ19981回戦
田村欣子 vs X

誰もが「X」はシャーク土屋だと思ってた。しかし入場式後のカード発表でもまだ「X」。田村が先に入場、相手の入場を待つ。シャーク土屋のテーマが鳴る。しかし入ってきたのは、確かにシャークのメイクだが、髪が短くずんぐりむっくり。そして何より後ろに私服姿のシャーク土屋が。あ、これファングだわ。ファング、金属棒で田村を襲い、試合開始のゴング。リングアナも「1回戦は田村欣子vsファング鈴木になりました。」な、なりました、ってねえ・・・

第5試合 トーナメント・オブ・ネオステージ19981回戦
田村欣子 vs ファング鈴木(裁恐軍)

ファングは金属棒でレフェリーのミスター金次郎も殴る。そして田村をメッタ打ち。田村ドロップキックで反撃。棒を奪い取って逆に一撃、リングサイドのシャークに突っ掛かって行く。シャーク、「迷惑だ」と言わんばかりに田村をリングに押し戻す。ファングノド輪狙い、田村はワキ固めに。チェーンで首絞めからスイングスリーパー、カウントは1。ノド輪2連発、カウント2。雪崩式ノド輪もカウント2。田村ミサイルキック、カウント2。ダブルリストアームサルト、これもカウント2。ここで私服姿(普通のねーちゃん風)のブラディーが素早くリングに上がり、レフェリーの気をそらす。その間にシャークがリングに上がり、田村にラリアット2発(右写真)、アメプロのようにグロッギー状態のファングを田村に乗せ、レフェリーにカウントを取らせる。3カウント。

ファング(8分51秒 体固め)田村

あのトーナメント勝ち抜いて得たものがこれか・・・・・・・・

第6試合 トーナメント・オブ・ネオステージ19981回戦
下田美馬 vs チャパリータASARI

握手を交わし、クリーンにスタート。下田は高く手を差し上げる。ASARIは付き合わず、張り手。下田張り返す。蹴りを入れて、ロープに張り付け。スリーパー、パイルドライバー、チョーク、逆片エビ、キャメルクラッチと序盤は下田のやりたい放題。下田自らリリースすると走ってキック、コーナーに振るとASARIかわして逆さ押さえ込み、2カウント。ここで場外戦に。下田はASARIを北側階段席の中を引きずり回し、ステージ部にボディスラム。イスでぶん殴ってリングに連れ戻す。5分経過。下田ロープに振る。ASARIラリアットをかわすが何も出せずキックを食らう。今度は下田がコーナーに振る。ASARIコルバタ。続いてのダイビングプレスは下田足を出してブロック。腹を押さえて場外転落したASARIに下田がコーナーからプランチャコンヒーロ。さらに本部席の机でパイルドライバー、机割れる。リングに戻ってミサイルキック、カウントは2。下田コーナーに振る。ASARI切り返して場外に蹴り落とす。ASARIもプランチャスイシーダ(左写真)。リングに戻りスカイツイスターを狙ってコーナーに上るASARI、下田はイスで打ち落とす。ロープに振ってイス、ASARIかわしてフランケンシュタイナー。下田バックを取る、ASARIエビに丸める。
ASARIがうかつに突っ込むと下田はカウンターでイス攻撃。10分経過。下田ボディスラムからムーンサルトに行くが、足を引っかけ全然見当違いのところに落ちる。でもカバー、カウント2。客の「もう一回」コールに応えて再トライするが、今度は足も引っかけてないのに全然体が回っておらず、いわば「雪崩式側転」のような状態で落っこちる。もう下田はこのムーンサルトもどきはやめた方がいい。体がこわがってんだから、たとえ成功しても技として威力があるわけがない。ASARIは下田のパワーボムを押しつぶして、ボディスラムからスカイツイスタープレス、カウント2。もう一度コーナーに上る。下田がデスレイクドライブで投げる(右写真)、カウント2。
ASARI起き上がってすぐにジャーマン、カウント2。下田もすぐに起きてタイガースープレックス、カウント2。下田コーナーに上る。ASARI一度落とされるがまた上って雪崩式フランケンシュタイナー、ところが下田はこれを逆に丸め込む、カウント3ぎりぎりでASARI返す。ASARI飛びつきコルバタから丸める、カウント2。下田2発目をパワーボムに。下田カカト落し、これもASARI返す。下田コーナーに上りダイビングプレス、ASARI足出す。ASARIチャンスと見るやスカイツイスター2連発(左写真)、ついに下田から3カウントをGET!

ASARI(13分36秒 体固め)下田

ASARI、ダメージのせいか立てない。一方の下田はさっさと控室に。とにもかくにもASARIが準決勝進出。

第7試合 トーナメント・オブ・ネオステージ19981回戦
三田英津子 vs ニコル・バス

ついにニコル・バスが初めてリング上で試合をする。入場テーマはLed Zeppelinの「Black Dog」。さすがにデカい。しかしこのコスチュームは試合用には見えないなあ。
定石通り、高く手を挙げて三田を挑発するバス(左写真)、いつもは三田がよくやるが、やられたのは初めてではないだろうか?三田付き合わず、走ってはぶつかり、飛ばされる。クロスボディは受け止めて叩き付けるバス。倒れた三田にエルボードロップを見舞うバスだが、フォームが最悪。それでも当たってれば(重いから)効いたかもしれんが、三田はかわしたため自爆。バスがなんか言ってる。どうも「そのイスで殴ってみろ」とでも言ってるようだ。背中を三田に向けている。三田は言われた通りイスで2、3発。効かないようだ。今度は三田に「蹴ってみろ」みたいなことを。三田コーナーに上がってミサイルキック。もちろんバスは倒れない。三田は走ってブレイジングチョップ、これも音はするもののダメージなし。ここまで受けてバスはチョークスラム、足で踏みつけると3カウント。

バス(3分11秒 体固め)三田
なんだあ?勝っちゃったのぉ?しかもこんな不格好な試合で。そりゃ初来日の目玉をいきなり潰すことはできんだろうけど、三田は勝つ気があったのかあ?あんな正面からばっかり行って。

バス、例によって三田を「Fuck You!」と挑発すると「Thank You、Tokyo Sports, Mita is a poor wrestler. Tomorrow, You'll see more.」(ありがとう東京スポーツ、今日は三田がショッパかったからこんなもんだけど明日はもっと見せてあげましょう)と。

これに対して三田マイク。「なんだお前の体は!ボディビルやってろ!それからなぁ、わかんねーんだよ!日本語勉強してから来い!」説得力ねーなー。

しかし、これで明日はASARIvsバスか・・・・これもかわいそうな組み合わせだ。


第8試合 トーナメント・オブ・ネオステージ19981回戦
井上京子 vs 福岡晶(JWP)

2月、福岡激勝以来の再戦。今日の福岡は余裕すら感じられる。精神的に対等なレベルまで行ったのかな?クリーンに握手でスタート。いきなり京子がラリアット、福岡かわしてそのままコーナーに駆け上ると反転クロスボディ、カウントは1。福岡ウラカン・ラナ、カウント2。京子引っくり返してまた2。ここで始まる応援合戦(つうか、選手が要求=左写真)。それに乗って力比べ。京子が押し込み、福岡ブリッジで耐える。福岡一度は盛り返すが、押し込むまでには至らず、足を払われる。京子DDTから吊り天井に。福岡2月にも見せた、上げる瞬間の素早い脱出。京子の手を踏みつけて腰振りダンス。福岡キャメルクラッチから腰にヒッププレス、ストンピング。走って腰目掛けて浴びせ蹴り、ちょっと目測謝ったのか意図的かサマーソルトドロップみたいに当たる。京子はブレーンバスターで投げ、ダンシングツリー。さらにキャメルクラッチのお返し。5分経過。京子リリースして、走り込んでのラリアット。コーナーに振ると福岡は反転ミサイルキック。トップロープに上がってもう一発。タイガードライバーに行くが京子を上げることができない。京子リバース。福岡はロープを背に立つ。京子突っ込む。福岡ショルダースルーで京子を場外に落とし、コーナートップからケブラーダ。福岡コーナーに戻って京子を待つ。京子がリングに戻るとミサイルキック。すかさず一発目のムーンサルトプレス、しかしカウントは1。福岡がリングに背中を向けてコーナーに上る。京子起き上がって引っこ抜くようなジャーマン。今度は京子が上る。福岡は雪崩式ブレーンバスターを狙うが、逆に担ぎ上げられ、雪崩式アバランシュホールドを食らう。カウント2で何とか返す。京子パイルドライバー狙い。福岡ブロックしてパンチ、キック。京子もキック。福岡がロープにつかまって立ち上がるとそこに京子のラリアットが2発(右写真)、カバーはカウント2。10分経過。京子がナイアガラを狙う。福岡はエビに丸め込む、カウント2。福岡コーナーに。京子追うが福岡落としてムーンサルトフットスタンプ、ちょっと当たりが浅いと見たかすぐに再度コーナーに上がる福岡。しかし京子は2連発でくらってはたまらんと転がって逃げる。福岡リングに下りて京子のバックを取る。京子はヒーヒー言いながらロープに逃れる。京子気合いを入れ直してフィッシャーマンズスープレックス、カウント2。福岡がウラカン・ラナに行くが京子はこれをパワーボムに。京子がコーナーに、福岡ジャーマンで投げ落とす。そこにムーンサルトフットスタンプ!(左写真)もう一発!京子、今回はカウント2で返す!福岡3発目、京子かわして立ち上がり、ラリアットに行く。福岡かわすが、京子は振り向いてラリアット、カバー、カウント2。京子ナイアガラ、福岡着地してジャーマン、カウント2。しかし京子は強引に持ち上げるとついにナイアガラドライバー、3カウント。

京子(14分45秒 ナイアガラドライバー)福岡



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