新日本 1.4 東京ドーム大会 “FINAL POWER HALL in 闘強導夢”



2時過ぎに水道橋駅に着くとすでに人の波。出足早いんじゃないか?実際ドームに入ってみても、明らかに去年なんかと比べて席が、特に上の方から埋まっていくのが早い。これも引退効果か?

3時を少し回り、何やら音楽がスタート。5分後にはおなじみ「THE SCORE」が流れ、坂口社長を先頭に選手が入ってくる。リング上に選手が揃うと君が代演奏、坂口社長の新年のあいさつに続いて西村修の「ダー」。第1試合までの間、恒例となった対戦カード紹介のビデオが流れる。だんだん凝り方が増してきてるよな、このビデオ。



第1試合 金本浩二 vs ケンドー・カ・シン

金本のガウン、今日は短め。しかし髪が「元暴走族の成人式」といった感じ。金本の方から握手を求めて手を出すがカ・シンはその手を蹴って拒否。組み合うと、この2人がいつもやる首投げ応酬→ブリッジで返す→3回目はカ・シンが裏DDT、の攻防。カ・シンは早くも腕十字を狙うが金本は当然ブロックしてヒザ十字固めに切り返す。カ・シン、これから脱出するやまた十字狙い。今度は上から押さえつけ、アキレス腱固めに切って取る金本。カ・シンはロープへ。金本がカ・シンのボディ、顔面にキック連打。カ・シンがダウンする。5分が経過。金本はコーナーを上るとローリング・セントーン。沸く会場。続いてムーンサルト。しかしこれはかわして三角絞めに入るカ・シン、金本はロープエスケープ。カ・シン、金本の首をエプロンから外に出すと、自分はリング下からカチ上げるようなエルボースマッシュ。金本が場外に落ちると自分は戻り、またエプロンに戻ってきたところにエルボースマッシュ連発。金本はリングに戻り、バックを取る。カ・シンは金本の傷めている右ヒザに蹴り。これを急所蹴りと勘違いした客からブーイング少々。金本かなり痛そう。カ・シンは自ら走りランニングネックブリーカードロップ、そして金本のヒザに攻撃を集中。カ・シンはトップロープからのネックブリーカードロップも打つが、次にロープに走った際にフロントスープレックスで投げられる。金本はここぞとばかりに顔に蹴り、カカト落しを入れる。さらにカ・シンをトップロープに上げ、雪崩式キャプチュード。そしてムーンサルトプレス。これはカ・シンの足にヒットし、カ・シンも痛そう。10分経過。金本がタイガースープレックスの体勢に。カ・シンは体勢を入れ替え、後ろから飛びつくとビクトル式腕十字に。金本ロープ。もう一度十字に。金本は防戦一方。カ・シンは腕折り2発のあとジャーマンへ。しかしこれは金本が投げられた後にアームロックに切り返す。金本再びタイガースープレックスへ。今度は成功、しかし2カウント。金本キック連打。カ・シンはその何発目かを受け止めるとドラゴンスクリュー。カ・シンは痛がる金本の上に乗ると腕十字。金本すぐにタップしたがレフェリー気づかず。何度目かのタップでようやく気づいてカ・シンの勝利を宣告。

カ・シン(12分1秒 腕ひしぎ十字固め)金本

個人的には好みの試合。カ・シンの勝利はもう「番狂わせ」でもないな。



第2試合 IWGPジュニア選手権試合
大谷晋二郎(王者)vs ウルティモ・ドラゴン(WCW・挑戦者)

気づくとすでに場内は満員。ドラゴンは自分のWCWクルーザー級のベルトは持ってこず。大谷がベルトは場内に誇示しながら入場。開始前、大谷が握手を求めるが、ドラゴンは「なぜ?」と言わんばかりの顔で拒否。ドラゴンは立ち上がりのルチャ的攻防からソバットを大谷のボディに入れ、ダンディーナ(ストラングルホールドからぐるぐる回る奴)→ストラングルホールドに大谷を取る。大谷はこれを切り返し、クルックヘッドシザースから十字固めへ。ドラゴンまた切り返しアキレス腱固め。大谷ロープ、さらに場外へ。ドラゴン早くも大谷にケブラーダを狙って後ろ向きに蹴ろうとする。大谷はその足をつかんでエプロンから引きずり下ろす。リング内に戻ると大谷はパワーボムの体勢。ドラゴンはブロック。大谷は無理矢理抱え上げると場外に投げ捨てる。大谷、ドラゴンをリングに戻すと顔面キック、踏み付け。ドラゴンも顔面パンチ、顔面キックでお返し。ドラゴンは変形の逆サーフボード(名前忘れた)に大谷を固める。さらにビクトル投げのような感じから変形のグラウンド卍に。大谷足でロープエスケープ。トップロープ上の攻防からドラゴンは大谷を下に落とすと最上段からケブラーダ。当たり浅い。それよりドラゴンの足がフェンスにヒットした様子。ドラゴンはリングに戻ると側転エルボー、大谷かわす。ドラゴンそのままコーナートップに腰掛ける。そして大谷の後方から飛びつきミステリオ・ラナ、カウント2。大谷はバックを取るや素早い投げっ放しジャーマン。エプロンに出てスワンダイブミサイルキック、スワンダイブニールキックと連発。しかしカウントは2。大谷フォニッシュ技のドラゴンスープレックスを打つがドラゴンは(ああややこしい)2で返す。大谷、決め技をここで出して大丈夫だったのか?しかしドラゴンのダメージはかなりあったようで、大谷がロープに振るとドラゴン足がもつれて倒れる。二度目にロープに振るとドラゴンはキックで返し、ジャンピング・ギロチン。そしてラ・マヒストラル、だが大谷はこれを未然に防ぐ。ドラゴンはジャーマン狙い、大谷バックを取り返してドラゴンスープレックスの体勢。ドラゴンは切り返してラ・マヒストラル、足をもからめてガッチリ固めるが大谷はカウント2で返す。ドラゴンは大谷をツームストーンで寝せると相手に背中を向けてコーナーへ。当然大谷起き上がりコーナーに上り、バックからフルネルソンに取る。んああ?雪崩式ドラゴン?。ドラゴンは体を反転させると雪崩式回転エビ固め。コーナーにつかまってこらえた大谷だが、逆に着地したドラゴンによりハイアングルパワーボムの形で叩き付けられる。ドラゴン押え込むが、2カウント。ドラゴンはフィニッシュ技のランニングライガーボム、これも2。コーナーに乗せて雪崩式ミステリオ・ラナを狙うが大谷受けず(今日の大谷は相手の技を受けずにスカすこと多し)逆にスイングDDT。チャンスとばかりに再度スワンダイブミサイルキック、これはドラゴンがかわし、マヒストラル、これも2カウント。ドラゴンは雪崩式ミステリオ・ラナを成功させるがこれも2。ロープに振ってのフランケンシュタイナーから再度ラ・マヒストラル、大谷これをブロックしてバックを取り、投げっ放しのドラゴンスープレックス、間を置かずもう一発ドラゴンスープレックス、ドラゴン返せず。

大谷(17分6秒 ドラゴンスープレックスホールド)ドラゴン

最初っから動きっぱなしだし、終盤の2カウントの攻防もフィニッシュに至るプロセスも見せてくれました。ドラゴン以外に「引き出し」がないとも取れるが、それだけこだわり持ってる、ということだ。いい試合。



第3試合 天山広吉 vs 永田裕志

永田の着ている黒Tシャツの胸には「忠」。どういう意味があるのだ?天山がゴング前にラリアットで先制。すかさずストンピング、そしてダイビングヘエドバット。永田は十字固めに天山を捕らえる。天山ロープへ。永田キックからストンピングのお返し。ストンピングはプロレスの基本かもしれんが、こればっかりで試合を組みたてられても・・まあいい。永田はアームストレッチに固めて息を整えるのかのよう。天山のコーナーへの突進をかわしてスクールボーイで2カウント。だいぶ落ち着いて来たか?永田キック連打。ハイが一発後頭部に入り天山ダウン。永田ラッシュするが、天山はエルボーで止め、モンゴリアンチョップを打ち込む。永田はロープに振られるやクロスボディ。おやおや落ち着いたはいいが、今度はアメリカ修行の成果がちっとも見られない、ただの若手同士の試合になっちゃったぞ?もっとほら間を取ってさあ、ちょっとはわざとらしくヒールっぽいことやってもいいから・・・永田よぉ。永田はまた十字固め。天山は脱出するとパンチ、ヘッドバット。永田もヘッドバットで返し、打ち合いに。しかしこれは天山の勝ち。天山は永田をロープに振り、マウンテンボム、カウント2。これもすでにつなぎ技か。天山がトップロープへ。永田も追って雪崩式フロントスープレックス。永田キック連発からジャーマン、2カウント。天山はロープワークを切り返しラリアット、ニールキック。永田首固め、カウント2。永田はアメリカでのフィニッシュ、ナガタ・ロック(変形足4の字)に。これ、グランドクロス200と同じ技かと思ったら違うねえ。うまいこと足首極めてる。天山はロープへ。永田はノーザン狙い、天山はヒザを入れて防ぐとDDTに。さらにパワーボム。フォールにはいかずダイビングヘッドバットに。永田かわしてローキック3発、ハイキック。そして延髄蹴り。永田はT-boneスープレックス、カバー、2カウント。もう一発、しかし天山は急所蹴りでこれをブロック。天山ロープに走る。永田はカウンターでフロントスープレックス。ローキック。天山ひっくり返る。永田ゆっくりとナガタ・ロックに。天山じたばたするがとうとうギブアップ。

永田(11分33秒 ナガタ・ロック)天山



第4試合 藤波辰爾&西村修 vs 中西学&小島聡

西村黒のロングガウン。脱ぐとその下にはnWoTシャツ。「おい、どういうことだ?」と詰め寄る藤波。西村は脱ぐと観客席にシャツを投げ込む。ねえ、だから、それはどういう意味なの?スタートは中西と西村の非常にトラディショナルな攻防。西村は中西を乗せてのハイブリッジ、そこから起き上がってのダブルリストアームサルトを披露。でもこれは遠征前でもやってたよな。西村が藤波に代わると中西もすぐに小島にタッチ。小島はしかしブレーンバスターを打つとまたすぐ中西にタッチ。中西がバックブリーカー、小島がサマーソルトドロップ。西村にもバックドロップからギロチン、ハイジャックラリアットと連係攻撃。小島はさらにライディーンボム、ラリアット連発。クイックタッチで西村を捕まえる。西村は中西にエルボースマッシュ、キック、ダブルアームスープレックス、寝っ転がっての正調アリキック、小島にも十字固めと出すが、脱出はできない。中西がエルボードロップ、カバー、1カウント。西村ようやく藤波にタッチ。中西は水車落としからアルゼンチンバックブリーカー。西村がキックでカットしようとするが、中西動じない。ようやく中西が藤波を下ろす。小島が出てラリアット、「いっちゃうぞー」エルボー。西村にもラリアット。しかし藤波はドラゴンスクリューからスリーパー、ドラゴンスリーパー。中西にもドラゴンスクリュー。西村、中西にキック、中西場外へ。小島には串刺しドロップキック。さらにカウンターでドロップキックを狙うがこれはかわされ、サンドイッチラリアットを浴びる。小島は西村をコーナーに上げ、雪崩式のダイヤモンドカッター(マイキー・ウィップレックのホイッパー・スナッパーともいう)。小島ラリアット、西村かわしてジャーマン。藤波がトップロープからニードロップ。西村はミサイルキック。西村首固め、カウント2。今度は逆さ押さえ込み、中西カット。小島またラリアット、西村かわしてノーザン、カウント3。

西村(12分39秒 ノーザンライトスープレックスホールド)小島

西村がどうのこうのより、小島だよ小島。なんとかしろい。



第5試合 長州力引退試合(5人掛け)

ライガーのテーマに乗って一斉に入ってくる5人。そしてイントロが終わって鳴り響くパワーホール。田中リングアナのコール。「長州力入場!」

長州力 vs 藤田和之

レフェリーは山本小鉄。藤田がストンピングで先制。コーナータックルからヘッドロックに取る。バックドロップは警戒して出させない藤田。フェースロックに移行。またヘッドロック。長州脱出。藤田はコーナーに詰めエルボー乱打。そしてキック。抱え上げて水車落とし。ストンピング。ここまで受けると長州はすっくと立ちあがり、腰抱きにするやバックドロップ!長州ロープに走り、立ち上がった藤田にラリアット一閃、カウント3。

長州(3分57秒 体固め)藤田

よっしゃ、一人片づけた・・・じゃなくてぇ。メッセージを伝える、のではなかったのか。これでは「お前はまだダメだ」というメッセージしか・・・・。

長州力 vs 吉江豊

続いては最近白シューズを履いて、サソリ固めまで使っている吉江。長州いきなり張り手でブッ倒す。奮起したか吉江はボディスラムからストンピング。逆エビに行こうとするが行けず。またボディスラム。自らロープに走ってエルボーアタック。もう一度ロープに走って・・・カウンターのラリアットを食らって終わり。

長州(1分42秒 片エビ固め)吉江

長州力 vs 高岩竜一

この試合からレフェリーはタイガー服部。高岩は悪くて時間切れ、ひょっとしたらデスバレーで・・・なんて考えた私が甘いのか。長州はパワーボムも打たせずラリアットからサソリでギブアップさせてしまった。

長州(1分21秒 サソリ固め)高岩

長州力 vs 飯塚高史

飯塚もヒザが悪いそうだが・・・飯塚もストンピングから入る。なんでみんな長州スタイルなんだ?そして裏投げ。かし2発目はブロック。バックエルボーを打つとロープに走ってショルダータックル、再度走ってラリアット。サソリに行く長州。体を返されるが前転して切り返し、ヒザとアキレス腱を固める。絞め続ける飯塚。ロープを見やる長州。そしてギブアップ。

飯塚(2分2秒 アキレス腱固め)長州

こ、これで飯塚に与えたメッセージは?「飯塚、おめでとう。」?

長州力 vs 獣神サンダーライガー

ライガーいきなり浴びせ蹴り。ライガーもストンピング。はあ。そして垂直落下ブレーンバスター。なんでこんな大技がこんな序盤に。ライガー掌底、長州バックドロップ。ライガー起き上がり、チョップ。コーナートップに乗せて雪崩式ブレーンバスター。カウント2。ライガーヘッドロック。バックドロップは腕をつかんでブロック。長州はキックを入れ、場外に投げる。ライガー立ち上がる。ロープをつかむ長州。プランチャだ!ベリーロール式でライガーにヒット。ライガーエプロンまで戻ってくる。長州はブレーンバスター、ライガー空中でかわし、キック。長州もキックを返す。ライガーはそれを捕らえてドラゴンスクリュー。そして4の字。長州またギブアップか?しかし長州は苦悶の末に裏返す。ライガーからロープエスケープ。立ち上がった長州、いきなりのラリアット。ライガー2で返す。長州もう一発、3カウント。

長州(5分5秒 体固め)ライガー

この企画、失敗だったね。5人掛けのおかげで1試合1試合の重みがない。こんなんでなんかメッセージが伝わるんだったら道場で伝えてるだろう。長州最後のリングは長く語り継がれるにはほど遠いものでした。

猪木がリングに上がる。「長州、ありがとう。」
長州もマイクを取る。「力いっぱい走ることができました。」



さらに猪木のマイク。「4月4日、ここ東京ドームを最後に」むむむ。やはり引退報道の方が本当であったか。とすると、今日の日刊スポーツの方が誤報?猪木のここまでをサラッとまとめたビデオが流れる。「4.4 FINAL MATCH」やはり「最後」か。



第6試合 異種格闘技戦
小川直也 vs ドン・フライ

フライがレイガンスを従えてリングイン。客席からはブーイングと「カエレ」コール。ここまでの所業を見れば嫌うのは当然かもしれんが、「カエレ」はないだろう。一方の小川、期待されたいでたちは何と青の道着。しかも上だけ。うーん、なんかサンボ浅子みたい。試合前に道着を脱ぐと、下は黒の短いスパッツ。フライはアマレス風のタイツ。小川、いきなりタックルへ。フライも同様に。しかしポジションを取るまでには至らない。小川、フライを捕らえると払い腰、そして浮き腰の大技。このへんの切れはさすが。小川は片足タックルから上に乗り、十字へ。フライはロープエスケープ。ロープブレークがある限りそう簡単には極まらないな。フライ、小川をロープに詰めるが何もしない。なんだよ、今日は「いい子ちゃん」か?小川また片足タックル狙い、フライは腕をつかんでぶらさがり一本背負い。小川横転。しかし体を離さず、三角絞めに。フライまたロープ。フライはキック。ショボい。パンチはどうした?フライまた一本背負い、小川もまたヘッドシザースに切り返す。今度はフライが十字に。小川ブロックしつつ、ロープへ。フライはヒザ十字に。これはロープに近い。小川しばし耐えてからロープをつかむ。殺気に欠けるなあ。フライが小川を倒す。ガードの上からガラ空きの脇腹にようやくパンチを打ち始める。小川は下から十字ねらい。レフェリーがブレークするが、フライ聞かず。またこれか。ようやくブレークすると、フライはフロントネックロックに。つかんだ状態からようやく顔面にパンチを。そしてバlックに回りスリーパー。決まってない。しかし小川ロープ。小川スタンドからバックを取るとバックドロップ。猪木vsルスカの再現か?さらに腕を巻いて水車落とし風に投げる。無残に叩き付けられるフライ。小川、無抵抗のフライを払い腰。もう一発払い腰。もう一発。おいおい、それじゃいつまでたっても終わらんぞ。フライは受け身取れてるんだから。フライ、ついにフッ切ったようにマウントを取るとパンチ連打、バックに回ってスリーパー。これもチョークではなく、「スリーパーホールド」。小川ギブアップしない。しかしレフェリーがストップ!

フライ(8分47秒 レフェリーストップ)小川

あら、小川負けちゃったよ。話に寄ればフライの契約はこのドーム大会まで、ということだったが、また「勝つまでやる」のかな?で、フライは今後プロレスやるの?それとも?



第7試合 橋本真也 vs デニス“ハリケーン”レーン

レーン、「93年のチャンピオン」ということなのにベルトを締めて入場。ダブついた腹を隠すためか?しかしパンフではスキンヘッドの彼が、今見るとウーピー・ゴールドバーグのような髪型。別人じゃねえのか?いつぞやのミスターXみたいに。橋本の入場に合わせ、大「ハシモト」コール。前の試合があれじゃあなあ、期待してないこの試合でも橋本がすっきり勝つとこ見て溜飲下げたいのがファン心理って奴だよな。試合開始。レーンはジャブ。当たらない。キックは出さず。橋本ローキック。いやがるキックボクサー。橋本タックル。体重をかけてつぶす。レーンはロープへ。さて仕切り直し、と・・・おっ、レーンが立たないぞ。ドクターまで出てきた。そしてゴング。

橋本(1ラウンド 1分34秒 ドクターストップ)レーン

おーいおーい、なんだこりゃあ?プロレスのリングをナメてんのかこの兄ちゃんは。これでギャラもらえたら楽でいいよな。きっと橋本への挑戦者は跡を絶たないことだろう。ファンの不満は4倍増。



第8試合 蝶野正洋 vs 越中詩郎

なんか越中もほんと、不憫。半年ぶりの復帰戦、「維震復活」とまで題された試合なのにセコンドは斎藤彰俊ひとりだけ。入場テーマはおニュー。一方の蝶野はヒロ、天山に加え、ベイスターズの鈴木尚典、三浦大輔まで引き連れての入場、リングに入ってもポーズ取りまくり。蝶野いきなりケンカキックでスタート。越中、カウンターの一発はかわしてヒップアタック。もう一発。蝶野は花道に退避。蝶野戻り、越中ヘッドロックに。蝶野はあっさりカニ挟みで倒しグラウンドでフェースロック、さらに首4の字に。越中もこれを脱出してキャメルクラッチに固める。この後グラウンドでの切り返し合いが続くがやはり越中はまだ「感触を確かめる」段階のよう。スタンドでもキックの打ち合いを見せるが蝶野はかきむしり一発で優勢に。いや、これは越中のスタイルか。蝶野は雪崩式ブレーンバスター、ケンカキック。越中ケンカキックを受け止めてバックを取る。蝶野急所狙い。越中これをかわしグラウンドコブラ、カウント2。ここから一気に大技に。越中パワーボム、カウント2。蝶野は顔面かきむしりからケンカキック。越中ひるまずパワーボム2連発、しかしカウントは2。さらにパワーボム。蝶野はウラカン・ラナに行こうとして失敗したのか変な角度で首から突っ込む。越中はこのチャンスにドラゴンスープレックスの体勢。しかしここで急所蹴り。ケンカキックからカバー、2で越中返す。蝶野のショルダースルーかわし越中スクールボーイ、これは1カウント。10分経過。蝶野はカニ挟みからSTFへ。越中ロープ。越中ブレークするやすぐバックドロップ。が、蝶野はすぐに立ち上がり、越中を倒すやSTFに。越中耐えてロープへ。蝶野はお返しのパワーボム。2発目は越中が切り返し、逆にパワーボム。しかし越中のブレーンバスターをネックブリーカードロップに切り返した蝶野、ドリルアホールパイルドライバー、パイルドライバーの体勢からのフェースバスターと首に集中攻撃。そしてリバースチキンウィングに固める。越中身動き取れず。しかしギブアップもしないため、蝶野は自ら技を解く。立ち上がりケンカキック、カウント2。越中首固め、カウント2。越中ロープに走る。蝶野はカウンターでケンカキック、片エビで押え込み、3カウント。

蝶野(15分5秒 片エビ固め)越中

結果的には蝶野が言った通り、復帰戦に蝶野というのは荷が重すぎた。しかし越中もこれから動いてくるのだろう。



第9試合 IWGPヘビー級選手権
佐々木健介(王者) vs 武藤敬司(挑戦者)

武藤は一人で入場。テーマがギター中心の新バージョンに。メロディーは同じだが、「ファイナルカウントダウンに似てる」という感じはちょっと薄くなったか。スロースタート。アームロック中心に、じっくり試合を組みたてる。健介がロープに振る。武藤はラリアットをかわしてドロップキック。ドラゴンスクリューから4の字。健介は完全に決まる前にキックでハネのける。健介はパワースラムからストラングルホールド。しかしこれも完全に決まる前に武藤脱出。また力比べから武藤キーロック。さっきの一瞬の早い展開、得意技の出し合いは客の目を引きつけるための「予告編」か?5分経過、武藤は十字に移行。健介は振りほどいて投げっ放しジャーマン、そしてお返しの十字固め。武藤ロープへ。健介は腕を固めてのDDTからアームストレッチ。そしてアームロック。さらにクルックヘッドシザース、十字固めと技をつなぐが、武藤はすかさず切り返す。技の数出すのがグラウンド技術とは思わないのだが。武藤はサソリ固めに。健介ブロック、武藤アキレス腱固めに移行。健介ロープ。武藤片足タックル、健介は武藤の腕を取ってグラウンドへ。10分経過。健介ワキ固め。武藤に立ち上がられて首刈り腕十字に行くが、失敗。武藤はまたアキレス腱固めに。健介むやみやたらに蹴って脱出。こういうの切り返してこそ「グラウンドがうまい」と言うのでは?武藤は健介をコーナーに振って側転エルボー。フェースクラッシャー、ミサイルキックの得意パターンに。武藤は健介をコーナートップに上げ、雪崩式フランケン。そしてドラゴンスクリューから4の字。ここから始まる足殺し。15分が経過。健介なんとかロープへ。健介、起死回生の逆一本背負いを狙うが、すでに足に来ているのか失敗。2度目でようやく成功するがカウントは2。健介ロープに走ってラリアット、武藤倒れず。ならば、ともう一発。今度は倒すが、カウントは2。健介、ストラングルホールド。そしてチキンウィングに移行しようとして・・・やめ、立ち上がる。なぜ?健介これで勝負のつもりかまたラリアット、武藤はかわし、ヒザにドロップキック。苦しむ健介。武藤もまた首を気にして間を取る。武藤は健介の足をつかんでドラゴンスクリューの体勢、健介それをラリアットで防がんとするが、武藤は受け止めてドラゴンスクリュー。そして再度ヒザにドロップキック。健介が立ち上がるのを待ってもう一発。そしてまたドラゴンスクリュー。20分経過。武藤ゆっくりとセカンドロープへ。何をやるのか?ヒザにミサイルキック!ライガーばり、しかし体重は20kg近く重い武藤のこの攻撃。武藤はまたまたドラゴンスクリューから4の字。これは決まったか?健介ギブアップしない。じり、じりと這ってロープへ。武藤は非情に中央に引き戻してまた4の字。健介苦悶の末にロープエスケープ。武藤はフィニッシュパターン、バックブリーカーからムーンサルトプレス、健介は2カウントで返す。武藤ミサイルキックを打って、健介をコーナートップに置く。そして雪崩式フランケンシュタイナー、を健介切り返してスーパーパワーボム!そしてノーザンライトボムの体勢、しかし武藤はヒザで健介の頭を蹴りこれをつぶす。健介先に立ってまた持ち上げる。今度は成功。カバーには行かない。もう一度ノーザンライトボム、今度は3カウント!

佐々木(25分18秒 体固め)武藤

おおー、これは凄いや。よく耐えた、健介。それしかないよな。異種格闘技戦がつまんなく終わったこともあったけど、じっくり「プロレス」を見せてもらった。さすがメインイベンター。まノーザンライトボムじゃないフィニッシュだったらもっとよかったんだけど。


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