埼玉プロレス12/23大田区民プラザ大会



今日ももちろんリングはなく、柔道畳が敷きつめてある。今日のリングアナはここまでは芸を見せていたブロディ安藤。「ヤングヤング杯'99」についての説明。二瓶組の琥次郎は内臓疾患の回復の見込みがないため失格、ギルギルガンJrは夜逃げのため失格、緒戦で佐野に敗れたDDTの種市大介は家庭の事情により棄権、ということですでに1勝を上げている佐野直が自動的に優勝か、と思いきや、佐野は今日「特別リザーブ選手」と決勝戦を戦うことになったらしい。

7時を回るとブロディ安藤が小出しに館内の注意事項、メインのルール説明、今日の怪人の紹介を行う。開始は7時15分。


第1試合 ヤングヤング杯決勝戦
佐野直(国際PP)vs 市川大輔(冴夢来)

先に入場した佐野、柔道畳に入る前に何やら光るコマを回す。「それが止まると終わり?」という声には指を振って否定する佐野。

「特別リザーブ選手」は冴夢来プロレスの市川大輔。試合見るのは初めてだ。

ゴングはたこ焼き器。前回のフライパンよりさらに情けない「コン」という音で開始。佐野がヘッドロックに取ってフライングメイヤー、市川はエビに固める。佐野立ち上がって張り手、ストンピング。十字に行くが市川はブロックして逆に十字に。佐野はエビに丸める。

佐野逆エビ(左写真)。こうして見るとロープ(の代わりの柔道畳の端)は遠い。佐野リリースしてストンピング。すくい投げからアームロック。

市川切り返してインディアンデスロック(右写真)から鎌固め。

両者立ち上がってチョップ合戦。佐野掌底、カバー、カウント2。市川飛びついて回転エビ(左写真)、カウント2。

市川アキレス腱固め(右写真)、佐野はひきずって畳の端にエスケープ。市川距離を取って、助走付けてのドロップキック2発。

佐野はDDT(左写真)で反撃。もう一発、カウント2。

佐野は市川を引き起こしてドラゴンスリーパーからデンジャラスドラゴンスリーパータカギに移行(右写真)、市川ギブアップ。

佐野(5分31秒 デンジャラスドラゴンスリーパータカギ)市川

代議士・五味山十四郎センセイから表彰状とメダルの贈呈。

表彰状。


第2試合 史上初マスクマン・ミクスドシングルマッチ
オクトパス・エイト(女代表)vs バイオレンス・キレンジャー(男代表)

オクトパス・エイトも7月のEWF以来かな。

「そのまんま」だ>バイオレンス・キレンジャー。

ついに禁断の闘いが。しかもこの体格差(左写真)。オクトパスは組み合うのを嫌って走って逃げる。体育室全部を使った鬼ごっこのスタート。

オクトパスはスキをついてキレンジャーの手を踏みつけ(右写真)、京子のように踊る。キレンジャーはオクトパスを倒して電機あんま、急所ヘッドバット。

怒ったオクトパスはスリーパーに(左写真)。レフェリーが3度腕を上げるチェックをしても反応がないためオクトパスの勝利。

オクトパス(2分18秒 スリーパーホールド)キレンジャー


ここで「リング調整のため10分ほど休憩」。10分経ってももちろん始まる様子はなし。ブロディ安藤が「長らくお待たせしました。」とアナウンス。いよいよ始まるかと思ったらまた「館内の注意事項」と「メインのルール」。これを数分おきに3、4回。もう、どうにでもしてくれ。

ブロディ安藤立ち上がってマイクを持つ。今度こそ、と思ったら「メインの前にクリスマスプレゼントといたしまして4人参加のバトルロイヤルを行います!」


第3試合 4人参加男女混合バトルロイヤル

参加者はもちろん佐野直、市川大輔、オクトパス・エイト、バイオレンス・キレンジャーの4人。

まずはキレンジャーが標的に押さえつけられてのダブルのクローズライン連発、3人によるフォールであっさり退場。

市川大輔が体育室の入り口まで下がる。十分に助走を付けてドロップキック!あっさりかわされフォール負け、退場。

オクトパスが佐野をスクールボーイで丸める(右写真)、カウント2。

オクトパスエルボー、ぐるぐるパンチ。佐野は捕まえて目突きから卍(左写真)、オクトパスギブアップ。

佐野、1日2度の優勝(タイム不明)。


第4試合 埼玉無差別級リアルファイト王者決定戦
サバイバル飛田 vs 自動戦士ガルダン

飛田、「埼玉無差別級リアルファイト」チャンピオンベルトを掲げての入場。

これが「2000年問題を前に町工場から追放された暴走する産業機械」ガルダンだ!携帯電話などの電子機器を使っていると危ないらしい(でもみんなデジカメで撮ってたなあ)

右手にはチェーン、左手には鋭利そうな凶器。凶器すらも反則にはならない「リアルファイト」のようだ。

全身像。足にはトンファーまで付いている。なんちゅう「産業機械」だ!?

ついに向かい合う2人。まずガルダンが左手の凶器で一撃、飛田ダウン。カウント9で立ち上がるとガルダンは凶器を捨てる。

次にトンファー。これも一撃すると捨てる。飛田が頭の中央部を押さえるとガルダンの動きが止まる。スイッチが切れたか?レフェリーが確認するとまた動き出す。

ガルダンモンゴリアンチョップ(右写真)、チェーン攻撃、飛田またダウン。ガルダンはチェーンも捨てる。飛田今度は8で立つ。

飛田はほぼ丸腰になったガルダンのスキを突いてパワーボム(左写真)からカバー、3カウント。

飛田(2分42秒 体固め)ガルダン
※飛田、初代王者に。

全く動かないガルダン。飛田がマイク。「他人の仕事がどうだとか、考えてるヒマはない。今回はほんと考えてるヒマなくて・・・」「いい意味での悪あがきをしてきたいとオレは思ってます。みなさんもいい意味での悪あがきをやめないでください。オレは来年も生き残るから。とりあえず今日モチ代くらいにはなったんで。どうもありがとうございました。」

なぜかガルダンの凶器を振り回す飛田。

ピクリとも動かず、畳を担架代わりにして運び出されるガルダン。

一方の飛田は試合の汗を拭うヒマもなく「鶴ヶ島火葬場建設反対」の署名活動を開始。これでは「試合より署名の方に気が行っていた」と一部マスコミから非難される危険性が・・・



観戦記INDEXへ。